トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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今回はサクッと一夏とガルベルトの勝負を終わらせます。


グルメ75 決め手!

『さぁー1時間が経過いたしました!果たして一夏シェフとガルベルトシェフはあの災害の中でどんな料理を作ったのか!今両選手がキッチン・イン・ザ・タイフーンから出てきます!』

 

するとムナゲの言う通り、2つの「K・T」の扉がほぼ同時に開く。煙を噴き上げゆっくりとそれが開き扉がそのまま階段となって中の人間を下へと降ろす。そしてその中から一夏とガルベルトが退出してきた。

その白かったはずの服はボロボロとなり黒ずんでいる。それを見てどれだけ中の状況は凄まじいのかが伺えた。そしてそんな状態で完成品の入ったケースを運んで行く。

 

『どうやら無事に調理はできたようです!まずはガルベルトシェフの品から審査をしていきましょう!勿論実食はG7です!』

 

「フッ……世界よ!我の実力を見よ!」

 

そうしてガルベルトは7人分の料理をG7の机に前に置いていく。一体チョコレートの魔王はどんな料理を作ったのか、ネオクッキングスタジアム全体に緊張感が走った。

一斉にそのケースが開けられる。その瞬間香ばしい匂いがG7の鼻を襲い一体何の料理かを瞬時に理解させる。

 

「これは……カレーか!」

 

『ガルベルトシェフが作ったのはカレェーー!!私はてっきりチョコのスイーツ系で一夏シェフに挑むのかと思っていました!』

 

ガルベルトはチョコレートの魔王と呼ばれるだけあってチョコ専門の料理人、そのフルコースもチョコに関連した食材ばかりであった。なのでこのカレーという選択はある意味意外でもあった。

しかし分からない、カレーの隠し味と言えば()()が有名である。

 

「では早速いただこう……」

 

そう言ってG7はガルベルトのカレーをどんどん食していく。スプーンでルーとライスを口まで運び、その味で舌鼓を打つ。

 

「むッ……なんとまろやかなルーだ!舌の上でコクの深い味が爆発し喉の奥まで一気に駆け抜けていき、なんとも味わい深い!」

 

「チョコの魔王が作るカレーと聞いたからマイルドかと思っていたが、中辛か!しかしその辛さの中にも僅かな甘みを感じるぞ!」

 

その美味しさの秘訣、それは勿論チョコレートであった。

 

「当然よ、そのルーの隠し味には『結界カカオ』で作られたチョコが使われている。どんな外敵からも己を守るそのカカオはたっぷりとしたチョコの味を作ることができる」

 

「成る程結界カカオか……ルーを中辛にしたのも、あくまで隠し味を隠し味とするための判断だね?しかし、あのコロコロと気温が変わる中で良くカレーなんて作れたものだ……まさか!」

 

チョコレートを使わせたらガルベルトの右に出る者はいない、それは周知の事実であった。寧ろその技術と知識があるからこそガルベルトという男はチョコレートの魔王と呼ばれているのだ。

そしてそれがどれだけ凄いことか、そのカレーによって更に叩きこまれる。

 

「結界カカオは食材として使うと何故かその温度が上下しない現象が起きる。つまり極寒地獄だろうが極熱地獄だろうが!結界カカオは煮込まれている温度をその鍋に保たせてくれるのだ!」

 

『ガルベルトシェフ!得意のチョコ食材の知識を活かしK・Tの災害を見事突破ぁー!!これにはG7も大好評だそうです!!』

 

瞬間、歓声が上がる。ガルベルトはまるで天を仰ぐかのようなポーズでそれを受け止め、スタジアムの中で一番注目される存在となった。

審査員たちはあっという間にそのカレーを食し、今度は一夏の料理の味見へと移る。

 

「一夏よ、この勝負貰ったぞ」

 

「それはまだ分からないぜ、ガルベルト!」

 

『さぁー!いよいよ一夏シェフの料理です!』

 

「俺が作ったのは……これです!」

 

そう言って今度は一夏の品が7人の前に出されていく。それは大きな皿の上に千切りキャベツと豚肉が共存しており、その横には味噌汁とライスが展開している。

まさしくこれは……

 

「……生姜焼きかね?これは……」

 

「はい!どうぞ召し上がってください!」

 

『一夏シェフの品は生姜焼きィー!!先ほどのカレーと比べてインパクトが足りないかと思いますが、一体どのような味なんでしょうか、実食プリーズ!』

 

「これは紅蓮豚と氷河キャベツか……ん!?」

 

既にガルベルトのカレーによって舌を侵食されてしまったG7、しかし一夏の生姜焼きをキャベツと共に口にした瞬間大きく目を見開いた。

 

「紅蓮豚の熱い肉に氷河キャベツの野菜の旨味が溶けるように混じり、素晴らしい味になっている……!肉汁とビタミンが口の中で弾けているぞ!」

 

「これは確か竜巻と極寒の環境で選んだ食材……その選択も見事、まさか食材の力でその場を乗り越えるとは……」

 

次々と肉を頬張っていくG7たち、長引くと思われたそれはガルベルトの時と同様あっという間に完食され、そのままどちらが勝者かの話し合いとなる。

果たしてどちらの料理が美味いのか、会場全体が息を呑みその判断に耳を研ぎ澄ませる。そして誰の名が挙がったのか――

 

「勝者は――一夏シェフだ!」

 

「な……何故だ!?」

 

勝ったのは一夏、それを知った瞬間爆発でも起きたかのような音量の歓声が上がり、自分が負けた理由を知りたいガルベルトはG7に恐れず詰め寄る。

 

「両者の品も素晴らしかった。味だけで見ると引き分けにしたいくらいだ。しかし一夏シェフの方があのキッチンの災害を上手く活かし、攻略法を見出していた。基準はそこだ」

 

『勝敗を決めたのはK・Tの攻略法だったー!!皆様、両名に拍手をー!!』

 

 

 

 

「……我の負けだ一夏、やはり貴様は我がライバルよ」

 

「お前のカレーも美味かったぜ……また四年後、同じ舞台で戦おう!」

 

決勝2回戦が行われている間、待機室で一夏とガルベルトは握手をする。それによってこれからも仲間でありライバルであることを示しているのだ。

ガルベルトだけじゃない、この決勝トーナメントまで共に戦ったコックたち、皆が仲間だ。

 

『おおっーと!二回戦が終わりましたー!』

 

「なッ……始まったばかりだぞ!?」

 

「確か二回戦って……まさか!」

 

『勝者は小松シェフ!これにより、一夏シェフとの師弟対決が決まりました!』

 

「次の相手は……師匠!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




バイト代何に使おうかなぁ~スイッチ買ってスマブラ買おっかな~小説の資料かな~TRPGも始めたいからルルブかなぁ~
ということを考える時間が一番好きです。
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