トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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スイッチを買いました。ソフトチケットの片方でスマブラを購入して、もう片方で何を買おうか迷っています。スプラ2かマリカーかはたまたマリオメーカーか。


グルメ85 我らが四天王!

「お前……どうしてこの世界に」

 

突然現れたララの姿に一夏は驚きを隠せない、本来このIS世界とグルメ世界間を移動するためには一夏の持つ「別宇宙移動装置」が必要だ。なのでララがここに来れるわけがなかった。

それでも彼女はこうしてピンチに駆けつけ、朱雀の攻撃から一夏たちを守った。その際見覚えのある腕輪が彼女の褐色の腕に付けられていることに気づく。

 

「その装置……まさか!」

 

「別宇宙移動装置……まだ少ないけど量産することができたの。それでこっちに来た」

 

それは一夏のしているものと全く同じ、IGOが開発した移動装置の量産されたタイプであった。確かにそれならこのIS世界にも行けるだろう。しかしそれがもう1個作られたことは聞かされていない。

 

「ハハッ……マンサム会長にまたしてやられたよ」

 

「……正直、こんなのいくつも作ってどうするんだろうね」

 

笑いながら一夏はララの隣に並び立ち、共にオータムと朱雀と対面する。新四天王の1人が協力してくれるならこれ以上の味方はいない。絶望の闇に沈みかけていた勝利に光が差していく。

一方オータムは突然の登場が気に食わないのか、顔をしかめて威嚇し始めた。

 

「何だてめぇ!急に現れてよぉ……誰だが知らねぇがまとめてぶっ潰してやる!」

 

そうして朱雀と共に突撃。一夏と春十、そしてラウラはオータムと戦闘を開始し朱雀の相手はララがした。美しい羽根と全てを侵す猛毒、対照的なものがぶつかり合う。

 

「ララ!そいつは野菜仙境にいた朱雀だ、操られている!」

 

「野菜仙境……こいつが……」

 

そうして迫りくる嘴を毒で形成した剣で受け止めるララ、そこで初めて四神獣朱雀の正体に気づく。ララは一夏たちと共に野菜仙境へ出向いたことがある、その時に名前と存在を聞いていたのだ。

 

「他の神獣もこの学園に来ている!早く何とかしないと……!」

 

「――大丈夫、その心配はいらない」

 

そのまま剣で嘴を弾き、一夏の焦燥感に対しララは微笑みで返す。そして見せつけるかのようにその腕輪型の装置をかざした。

 

「この装置、()()()()()()()()()()()()()

 

「え……まさか……!」

 

 

 

 

「まずい!また来るわよ!」

 

その頃箒と鈴は、玄武の放つ大量の光線に悪戦苦闘していた。甲羅から発射されるそれは戦車の砲弾やミサイルなど軽々と超えており、周囲は軍隊同士の戦争でも起きたかのように荒れ果てていた。当然その凄まじい破壊力を受け止める防御力を2人が持っているわけでもなく、そのビームをただ避け続けることしかできなかった。

 

光線の間を掻い潜るように飛び交い、必死に隙が無いかと模索する2人。せめてこちらも一撃かましてビームを相殺したかったがそんな攻撃力を持つ兵器は無い。今はただ避けることしかできなかった。

一体どうしたものかと悩んでいると、箒が運悪くその軌道上に入ってしまう。

 

「――箒ィ!」

 

「しまッ――!」

 

玄武の口から直接放たれる光線、それらが箒を焼き尽くす――かに思われた。

 

 

「――ボイスバズーカァアッ!!!!!」

 

 

離れた爆撃、それは火薬によって起こされたものではない。しかし圧倒的な威力で光線を打ち負かしそのまま玄武の顔に命中した。

では何がその力の源なのか?大気を震わせ鼓膜に伝えるかのようにその破壊力で物を粉砕する。音――それを出したのは他ならぬ声帯であった。

 

「派手な亀だ、張り合いがあるぜ」

 

次に放たれた声は普通の声量で何の影響も及ばない。それでもずっしりと迫力と重量感のある声でとても女性の口から出てきた声とは思えなかった。

女らしからぬ荒い口調、赤が混じった茶髪のポニーテールが揺れ動く。その腕にはララと同じ別宇宙移動装置が付けられていた。

 

「貴方は……ヘブンオーシャンにいた……」

 

「ククッ……私のいない地球は、随分退屈だったと見えるな……!」

 

ゼブラの娘であるポニー、新四天王の中でも一番気性の荒い女がIS学園に爆誕した。

 

 

 

 

そしてセシリアとシャルの前に顕現したソルト青龍は、青く輝く鱗を見せつけ同じ色の業火を吐き飛ばし周囲一帯を燃やし尽くしていく。セシリアのビットがその周囲を飛び交い攻撃を続けるも全て弾かれてしまう。シャルの砲撃もことごとく効かなかった。

 

「くッ……私たちの攻撃が全然通用しませんわ!」

 

「一体どこを狙えば……!」

 

空を自由に飛び回る青龍に狙いが定まらず、それで当たったとしても防がれてしまう。すると青龍は巨大な顎を開いて青い光弾を生成、そのまま地上にいる2人目掛けて吐いた瞬間――

 

 

「――スーパーフライ返し!」

 

 

突如としてその光弾の軌道が反対に向き、青龍に跳ね返って直撃する。皮肉にも初めてのダメージは奴自身の攻撃によるものだった。

一体何が起きたのか、理解が追い付かないセシリアとシャル。そんな2人の視界を埋め尽くしたのは広がる多色の髪であった。桃、白、水色、緑、その髪――いや触手はあらゆる機能を備えている。

 

「貴方は確か……コロナさん!」

 

「お久しぶりですわ、こちらの世界の住民の皆様」

 

新四天王の1人、サニーの娘であるコロナが現れる。今しがた青龍の光弾をはじき返した技は「スーパーフライ返し」、

相手の攻撃を何倍にも増幅させて跳ね返す技だ。

 

「ソルト青龍……四神獣の中でも最も美しいのは朱雀と聞きましたが、まぁ仕方ありませんわ。それに例え朱雀が相手だろうが、私の美しさに敵う者など無い!」

 

こうしてグルメ世界を代表する新四天王、その4人の戦乙女がIS学園に現れた。

 

 

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