トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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スプラトゥーン楽しい……ずっとやってたい。


グルメ87 「蝶」進化!

「皆……来てくれたのか!」

 

続々と助けに来てくれた新四天王に対し一夏は感動せざるを得ない。今彼女たちはこうして四神獣たちと死闘を繰り広げこの世界を守ろうと必死に戦ってくれている。ある意味これはIS世界とグルメ世界が手を繋ぎ共存を誓い合ったのだと言っても過言ではないだろう。

すると一夏の食欲悪魔(ブラッド・ディアボロス)が接近してくるIS反応を感知した。

 

「一夏―!」

 

「鈴!箒!」

 

「シャル!セシリアまで!」

 

すると別々の場所で戦っていた専用機持ちたちが集合していく。ここに来るまでの間にも何匹という猛獣を捌いてきたのだろう、いつの間にかあんなに群がっていた獣の群れは何処にも存在していなかった。残るは四神獣と亡国企業(ファントム・タスク)の刺客のみ。

 

「ポニーさんやコロナさん、そしてララさんたちが四神獣の相手をしてくれているんだ!」

 

「皆さん、凄まじい強さですわ!」

 

「あいつらなら例え四神獣が相手でも大丈夫だ……俺たちは、俺たちの敵を倒そう!」

 

そう言ってその場に集まった全員が目の前の敵を睨みつける。本物の蜘蛛と蜘蛛型IS「アラクネ」が融合した姿であるオータムが彼女らの敵であった。

 

「それはつまり、私なら勝てるということか!?調子に乗るんじゃねぇぞ!」

 

「――確かに、四神獣と比べたらお前は前菜にもならない御粗末な余りものだな」

 

「んだとテメェ!」

 

一夏の安っぽい挑発に乗り激昂するオータム、その瞬間彼女の真横に別世界へと通じる「穴が」生じた。増援か?そこから出てくるであろう新手に警戒する一夏と春十たち、そこから現れたのは――

 

「あれは……GTロボ?いやあの装備は……!」

 

「……IS!?」

 

現れたのは文化祭の時のと同じニトロをモチーフにした美食會製のGTロボ、しかしISの装備が装着されより兵器然とした状態で現れた。まるで光背のように装備が背に展開されそこから砲台も伸びている。両腕は鋼の剛腕で守られ全身が武器で固められていた。

そのまま穴から飛び出しオータムの真横に降下するGTロボ、しかしその足が地に着くことはなくホバリングを続け低空飛行している。自分に対する援護を見たオータムは、バツが悪そうな顔をする。

 

「何だよM!テメェが来るにはまだ早すぎるだろうが!」

 

『スコールの命令だ、例え四神獣でもこいつらの相手は厳しい』

 

「GTロボとISが融合している……何でもありかよ」

 

両方の世界の技術が合体した結果、どちらにも存在しない新兵器が開発されてしまう。その名も「IS型GTロボ」、テレイグジスタンス技術により遠距離からでもまるでそこにいるかのような操縦に加え、その機体にISの武装を装着させた兵器だ。

その禍々しいデザインは、一夏たちを畏怖させるには十分すぎた。

 

「私の目的は……貴様だ織斑一夏!今度こそ邪魔の入らない場所で……貴様を潰す!」

 

「何――のわッ!?」

 

するとMはブーストして一気に加速、そのまま一夏に突進し彼を連れて遠くの方へ飛び去ってしまう。あまりの速さに春十たちはその横を通過することを許してしまい、その際の突風に吹かれ気づいた時には空の奥で小さくなっていた。

 

「一夏――のわッ!?」

 

「おっと!お前ら雑魚の相手は私だぜ!」

 

急いでその後を追おうとするもオータムの蜘蛛の足がそれを阻む。春十たち専用機持ちとオータム、IS学園の強者たちが蜘蛛の怪物と対峙した。

 

 

 

 

 

「このッ……放せ!」

 

Mに捕まり遠くまで運ばれてしまう一夏、既に学園の領域外まで進出し何もいない荒野にまで飛んで来た。そこでMはようやく放したと思うとそのまま大地に蹴り落とし、そこを戦いの場に決める。一夏も地面に激突する直前で何とか姿勢を直し安定する。

邪魔者も障害物も無い場所にて、2人が対峙した。

 

『これで思う存分戦えるな織斑一夏……このイギリスの機体『サイレント・ゼフィルス』とGTロボを融合させた新機体、『GT(グルメテレイグジスタンス)・ゼフィルス』でな!!』

 

瞬間、機体の後ろに付けられていた装置が一気に変形し、攻撃手段としての機能を残したまま美しい蝶の翅のようになる。翅からのブーストにより更にスピードを加速させ、尚且つ破壊力抜群の火力を見せつける恐ろしいマシン。真に恐ろしいのはそこに生身の人間がいないということだった。

 

「GT・ゼフィルス……イギリスの機体だって?」

 

『この強さを……その身で味あわせてやろう!』

 

すると右手の回転する剛腕が一夏目掛け迫ってくる。両者の間にあった距離を一瞬で埋め懐に潜り込み、あっと言う間に戦いのゴングが鳴り響いた。

 

『――ミキサーパンチ、鱗粉爆破(スケール・レンジ)!!!』

 

「づぅ――何だ、粉?」

 

回転する拳に対し一夏は包丁を前に出して防御、何とか防ぐことはできたもののその回転に生じて粉のようなものが大気に分散されることを目視で確認する。赤と青の混じった不思議な粉、まさしく鱗粉と呼ぶに相応しいものだろう。

しかし次の瞬間、閃光を帯びて一夏の体は爆発に巻き込まれた。

 

「なッ――!?一体何が……」

 

『特殊な粉状の可燃物をパンチと共に散布、それに加えドリルのような回転力で火花を散らし粉塵爆発の要領で爆発させる。その火力まさしくレンジよ!』

 

よろめく一夏に対し、Mは自分の機体を見せつけるかのように怒涛の連続攻撃を繰り出す。パンチの1発1発が大爆発を巻き起こし多大なダメージを与え、カウンターの隙も与えず攻め続けた。

流石にまずい、危機を感じた一夏はISを素早く旋回させ上空へと避難、Mの間合いから避難する。

 

『遠距離攻撃を持たないとでも思ったのか?ピーラーショット……』

 

するとMは両腕を交差させて構えのポーズを取り、上空にいる一夏を睨みつけた。その動きを一度目にしたことがある一夏は次の一手を予測、こちらも同じく斬撃を飛ばそうと包丁を振りかぶった。

 

蝶軌道(バタフライリプル)!』

 

「満月輪切りッ!!!」

 

両者の攻撃が発射される、一夏が丸い斬撃を放ったのに対しMは自分の特殊体毛を丸めて砲弾のように発砲、それが弾幕を張って迫ってきた。

しかしこの軌道なら難なく撃ち落とせるだろう、そう一夏が油断したその時弾は斬撃の横を曲がり通過した。

 

(軌道が変化した!?)

 

あまりにも不規則かつ予想のしづらいその軌道に困惑し、そのまま真正面から飛んでくると思いきや、背中に回って命中した。

 

「ぐがあッ……!」

 

「見たか、このGT・ゼフィルスの力を!この力で貴様を——殺す!!」




GT・ゼフィルスの技名はIS側に近づけるためルビありだけにしようと思います。
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