剣狂い転生漫遊記   作:アキ山

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 一日遅れてすみません。

 劇場版『Heaven's Feel』見てきました。

 流石は映画、映像が凄い。

 ランサーと呪腕さんの闘いも見所がありました。

 少数派の意見でしょうが、言わせていただこう。

 呪腕さん、カッコいい!!

 作者はああいういぶし銀なキャラが大好きです。


日記10

 三度目人生記(38年7ヶ月15日目)

 

 

 ランスロットの受難がようやく解決……と言っていいのか微妙なところだが、一応の終結は見た。

 むこうの主張していた同意の上での行為というのは、マーリンと姉御の協力によって覆す事ができたのだが、大変だったのはエレイン姫(36歳)である。

 自分の偽装工作を見抜かれた途端に錯乱し、『一緒になれなければ、貴方を殺して私も死ぬ!!』と、興奮状態で短刀を振り回したのだ。

 まあ、それ自体はとっとと鎮圧したのだが、その後の話し合いがまったく進展しない。

 エレイン姫は『あの子がランスロットの子であるのは、間違いない。だから、それを産んだ私は彼の妻』という謎理論を主張したまま一歩も退かず、こっちはこっちで肝心のランスロットが錯乱した姫にビビッて、俺の後ろから出てこない。

 場の流れで俺が交渉の矢面に立たされたわけだが、なにをどう言おうと『私は別れない!!』という金切声が返ってくるばかり。

 ほとほと困り果てて、『もうこいつ、ぶった切っちまうか』という考えが頭を過ぎり始めた頃、一部始終を見ていたペレス王が漸く重い腰を上げた。

 王曰く、どういう事情かは不明だが、むこうは『最高の騎士』を欲していたらしい。

 しかし、ランスロットの見事なまでのへっぴり腰に失望した彼は『情愛に狂った女一人を手玉に取れんで何が最高の騎士か、この玉無しがぁぁっ!!』と一喝。

 喚き続けるエレイン姫を張り手一閃で城の壁に叩きつけて、俺達を追い出してしまったのだ。

 というか、張り手を食らったエレイン姫が縦回転しながら壁に激突したんだが、あれって生きているのか?

 城の家令に件の男の子を手渡された際、半ば呆然としながらもエレイン姫の安否について尋ねたのだが、返ってきた答えは『死んでいても問題ない』というとんでもないもの。

 聞けば、ペレス王は昔から豪傑かつ性豪で名を馳せており、10人の側室と20人の子供がいるのだとか。

 なので、世継ぎも近隣諸侯への嫁候補も余っているから、行き遅れ一人くらいは惜しくないそうだ。

 聖人の子孫がそれでいいんかい。

 思わず口を突いたツッコミだが、家令さんは優雅に『そんな昔の事は忘れたそうですよ』と答えを返した。

 たしかにカーボネック王って『スキンヘッドに油ギッシュな濃い顔、ちょっと腹は出ているが筋肉ムキムキ』と、王様するよりもどっかの工事現場でつるはし振るってる方が似合う人だったもんなぁ。

 あんなおっさん捕まえて聖人とか言っても『聖人? 成人指定の間違いじゃないの』と言われるのがオチである。

 その後、帰路の途中で押し付けられた男の子に気付いた俺達は、我が家に戻って緊急の家族会議を実施。

 『独身貴族で何気にヘタレなランスロットに子育てが出来るか?』と言う議題にウチの女性陣が満場一致で無理と回答。

 当人も『エレイン姫が追いかけてきそう』と呪いの人形扱いしていた為、ウチで引き取る事になりました。

 気持ちは分からんでもないが、少しはオブラートに包め、バカモノ。

 というか、この子の処遇聞いたら0.1秒で修道院とか言いおって、お前には従兄弟がいるだろうが。

 姉御と知恵を絞って付けた名前はギャラハッド。

 モードレッドが弟が出来たと喜び飛び跳ねていたのが印象的だった。

 

 三度目人生記(38年8ヶ月15日目)

 

 

 指南役としてブリテンに勤めているが、全ての円卓の騎士と親しいわけではない。

 剣術に関わらない連中などとは当然の事ながら疎遠になる。

 円卓一の槍使いと言われるサー・ラモラックも、数年前まではその一人だった。

 このラモラックという男、円卓最強の一角と言われるほどの使い手なのだが、清々しいまでの脳筋である。

 最初の出会いはこんな感じだった。

『おい! 貴様、ペリノア王という男を知っているか?』

『ペリノア王?』

『この男だ』(肖像画を見せる)

『知らん』

『そうか』

 初対面の人間への礼儀とかツッコミどころは満載なんだが、なによりもトランプの絵柄みたいなのっぺりとした肖像画で人探しとか無理があり過ぎると思う。

 それからしばらくすると、奴は剣の修練場に顔を出しては俺に挑戦するようになる。

 なんでもランスロットにライバル心を持っているようで、師と慕う俺を倒せば奴を超えた事になると考えていたらしい。

 まあ、毎度毎度木刀で槍をぶった切られて負けるわけですが。 

 というか、目の前に相手がいるのに頭上で槍をクルクルと振り回すのはいかがなものか。

 全身隙だらけなのに堂々としているものだから、槍をプロペラ代わりに空を飛ぶのかと思ったじゃないか。

 もちろんそんなビックリ奥義なわけはなく、普通に振り下ろしてきたんですがね。

 負けたあと『この雪辱、次こそは晴らす!』と捨て台詞を吐いて走り去っていくところまでがワンセットである。

 剣兵の間では『どのくらいの時間で負けるか』というトトカルチョまで流行っているそうだ。

 ルール表に『勝つ』という枠が無かったんだが、それでいいのか円卓最強の一角。

 

 三度目人生記(40年0ヶ月1日目)

 

 

 この度、私も40歳となりました。

 孔子曰く、『四十にして惑わず』という。

 これからも親として恥じぬ身であると同時に、剣の道を邁進したいと思う。

 最初に引き取ったギャラハッドなのだが、成長速度がおかしい。

 というか、一年前は赤子だったのに今では5歳くらいになっている。

 引き取ってすぐにこの事に気付いた姉御が調べたところ、胎児の段階から様々な魔術式が施されているのが判明。

 成長速度も意図的に加速させていたらしく、姉御が抑制しなかったら今頃15歳くらいまでになっていたそうだ。

 少々非合法な手段でウラを取ってみたところ、ペレス王は聖遺物である聖杯とやらの降臨を一族の悲願としているらしい。

 調べてみると、彼の父であるペラム王のところにはロンギヌスの槍が保存されている。

 で、その聖杯を手にできる者は『最高の騎士の子』だと予言があり、エレイン姫が円卓最高と名高いランスロットと子を生した事から、その可能性をさらに高める為に様々な魔術的能力増幅を試みたそうだ。

 成長速度の増加については、ぺラム王存命の内に聖杯を手にする為だとか。

 そんな王がギャラハッドを手放したのは、エレイン姫にビビりまくるランスロットの醜態を見て、最高の騎士などではないと判断したからだそうな。

 ちなみにこの情報、城に忍び込んで王から直接聞き出しました。

 王の豪胆さは相変わらずで、こちらがギャラハッドの為に来たのを知ると『ガキ一人の為にそこまでするとは天晴!!』と大笑して、兵も呼ばずに情報を全部ぶちまけてくれたのだ。

 どうも気に入られたらしく、『あんな小娘に仕えてないで、儂に付け』なんて言われたが当然断っておいた。

 宗主国の王であるアルトリアを小娘扱いとは、ペレス王もつくづく太い漢である。

 ギャラハッドについては『好きにしろ』と言質を取っておいたので、解除できる魔術は全て取っ払っておいた。

 やられた経験があるせいか、ガキを道具に使うのは気に喰わん。

 姉御曰く、寿命に関してはなんとかなったが、成長速度は緩和するのが精一杯らしい。

 来年の今ごろには15くらいには成長してしまうそうだ。

 まあ、それに関しては仕方が無い。

 親としてその事も踏まえて、しっかりと育てていくだけだ。

 

 三度目人生記(40年1ヶ月12日目)

 

 

 近頃、ブリテンの旗色がよろしくない。

 以前から始まっていた事だが、世界から神秘が失われていく影響で土が力を失い、この地で生まれた作物が育たなくなってきている。

 ヨーロッパ本州などの他の地域から土と作物を持って来ればある程度は育つようだが、それをすると土壌への浸食が強まって益々神秘が失われていく。

 俺の住んでいるエピス山周辺は、周りと比べて神秘が濃いうえに姉御が工房化しているから問題ないが、山間という事もあって国庫をなんとかするほどの作物は取れない。

 僅かな税収と、父親であるバン王のものだったフランスの領地を奪還したランスロットから食物の輸入を受けて廻しているのが現状だ。

 更にはローマの後ろ盾によって再び侵攻を開始したサクソン人対策も国庫を圧迫している一因になっている。

 サクソン人に関しては、こちらも極力狩り殺すようにはしているが、それでも軍を動かす以上消費は避けられない。

 作物云々に関してははっきり言ってお手上げだ。

 一度、世界の影響って奴を斬れないかと試みたのだが、漠然としたものしか感じられずに刃も少ししか通らなかった。

 しかもその後は、時代も武器も全く違う謎の手練れ5人に襲われたし、姉御に絶対やらないでくれって泣きながら頼まれたので諦めた。

 まったく、曖昧とはいえ存在を掴んでいながら断ち切れなかったり、妙な効果の武器を使うといっても、サイバネ武術家と同程度の奴等に手傷を負わされたりと、自分の未熟さには恥じ入るばかりである。

 しかし、あの5人の戦士は何者だったのか?

 燃える槍、光線を放つ弓。

 無尽蔵に剣を生み出す遠近自在の騎士に、長短二槍の使い手。

 あとは竜の氣を感じる大剣を持った騎士もいたな。

 大剣の戦士と炎の槍の使い手は防御力がトンデモ無くて、斬るのに苦労した。

 正直、因果の破断を修得してなかったら勝てなかったかもしれん。

 

 それにしても、世界を断つ、か。

 考えてみればなかなかに面白い。

 例の概念だって刃が入った以上、斬れないというワケじゃない。

 ……次の目標はこれで決まりだな。

 

 三度目人生記(40年4ヶ月6日目)

 

 

 ブリテンの軍に所属した覚えはないのだが、何故かこの頃会議に呼ばれることが多い。

 どうもランスロットとアグラヴェインが相談役的なポストで引っ張り込んでいるらしい。

 まあ、対サクソン人に関しては『こっからここまでは俺がぶった切るから、他よろしく』と事前打ち合わせができるので便利だが。

 今日の会議での話だが、円卓の一角であるトリスタンが『王は人の心が分からない』とブチ切れた。

 会議に出席している奴等的には『お前が何を言ってるのか、わからない』だったのだが、とにかく話を聞かなくては始まらない。

 同格の円卓では角が立つので、俺が別室で面談する羽目になった。

 普段なら『外部の人間だから』と退くのだが、今回は勝手が違うようなので仕方が無い。

 退出しようとするトリスタンを引きずって話を聞くと、近頃アルトリアが出している1の犠牲で10を救う作戦に反感を憶えていたとの事。

 分からんでもない意見だが、ブリテンに長く在籍して台所事情をある程度掴んでいるこいつが、こんな青臭い事で辞意を仄めかす程ブチ切れるわけがない。

 そう思ってカマをかけてみると、やはり前回の作戦で犠牲にした村に親しい女性がいた事が判明した。

『王は罪もない彼女達を犠牲にしたのだ!!』

 と憤るトリスタンに溜息を吐きながら、俺はその事をアルトリアに言ったのか? と問いかけた。

 帰ってきた答えはNO。

 『なんで?』と問えば、『王に諫言など恐れ多い』と来た。

 うん、こいつアホだ。

 此方の呆れた顔が気に入らなかったのか、不機嫌そうにしている糸目に説教開始である。

 なんでそんな重要な情報を報告しないのか。

 報告・連絡・相談は組織の基本なんだから、王に言いにくいのならランスロットやケイにでも伝えればいいだろう。

 『王は人の心がわからない』なんて言ったけど、普通の人間は他人の心なんざ分からん。

 言葉で伝えるか、もしくは長い時間付き合いを重ねて初めて互いの心情が少しわかる程度のモノだ。

 王だの騎士だの遠慮し合って、互いに相互理解の努力もしないのにわかるわけない。

 そもそも、犠牲を強いる作戦を否定してたが、あれを王が好きでやってる思うか?

 目にクマを作って、使える手は全部使って、それでも無理だから苦渋の思いで決断してるんだ。

 代案を出さない奴が否定する権利なんて無い。

 あと、諫言は君主の間違いを正す部下の大事な仕事だ。

 相手の立場に遠慮してできない様では話にならん。

 こんな感じの事を言ったら、今度は『私は王に仕えるだけの価値は無い』と言って飛び出していってしまった。

 パワハラも考えて終始穏やかに話したつもりなのだが、思ったよりも言いすぎたかもしれない。

 今追いかけるのは逆効果かと思って、アルトリアとケイに事の経緯を説明。

 ベディヴィエールあたりを慰めにやってくれと頼んでおいた。

 しかし、人の心が分からない、か。

 随分と難しい話である。

 姉御という前科がある分、こっちにもけっこう刺さる。

 人間、無意識に他者を傷つけるなんて往々にしてあることなので、ある程度は仕方ない。

 けど、せめて身内にだけはそんなことは無いようにしたいものだ。

 

 三度目人生記(41年2ヶ月1日目)

 

 

 ギャラハッドが騎士になると言い始めた。

 肉体年齢的には15歳程度だが、精神的にはまだまだ未熟。

 当然のごとく反対したのだが、天啓を聞いただの何だのと引き下がろうとしない。

 掛けられていた魔術か、母方の祖先であるアリマタヤのヨセフの血か。

 その熱意は相当のもので、お袋さんも姉御も折れてしまったらしい。

 俺に勝ったら、という条件を出して力でねじ伏せるのは容易いが、それはあんまりだ。

 体質上育ててきた期間は短いが、それでもこの子は俺の子なのだから。

 色々考えても埒が開かないので、サシで正攻法でギャラハッドの意見を聞く事にした。

 あの子が言うには、自分はこの国を救わねばならないという。

 その方法は分からないけど、この国を救う事が出来たなら俺達も妖精郷に引っ込まずに済む。

 そうすれば、自分は家族と別れずにずっと暮らすことができると。

 妖精郷の事を何故知っているのかと聞くと、物心がついた時から何となくわかっていたらしい。

 自分はみんなとは違うこと、そしてこのまま行けば家族はここに住めなくなることを。

 だから、姉御にそれを問いただして聞き出したんだそうだ。

 ……まったく。

 騎士だの天啓だのと理由を取って付けてるけど、本当は俺達と別れたくないだけじゃないか。

 身体はモードレッドより大きくなったけど、やっぱりこの子は末っ子だ。

 だから、涙ながらに訴えるギャラハッドの頭を撫でながらこう言った。

 あと一年待ってほしい。

 それまでに父さんと母さんでお前を妖精郷に連れて行く方法を見つけるから。

 もし、それまでに見つけられなかったら、騎士になる事を許すと。

 そう言うと、何とかあの子も納得してくれた。

 姉御に聞いた話だと、妖精郷は魔力が濃くて幻想種じゃないと生きていけないらしいからなぁ。

 何とかする手立てがあればいいのだが……。

 





後書きオマケ

ゆるゆる第五次聖杯戦争

依頼

剣キチ 「腹ペコ達も帰ったか」
モル子 「途中、幼女とマッチョが襲ってきて大変だったわ」
剣キチ 「流石はギリシャの大英雄。斬り合いも歯ごたえが違った」
モル子 「こういうのに生きがいを感じるところもステキッ!」
メーちん「イチャついているところ、失礼」
剣キチ 「おや、貴女は馬主さん」
モル子 「いや、ワカメ繁殖職人でしょう」
メーちん「違います。とくに後者は名誉棄損で訴えますよ」
剣キチ 「そこまで嫌か」
モル子 「それで、どうしたの?」
メーちん「貴方に斬って欲しいものがあるのです」
剣キチ 「俺に?」
メーちん「はい、この子です」
さくらん「きゃっ!? どういうことなの、ライダー?」
剣キチ 「すまない、殺害依頼はちょっと……」
メーちん「違います、斬って欲しいのはこの子の中にいる物です」
モル子 「どれどれ? ……うわぁ、これは酷いわ」
剣キチ 「気配からこの子の中に何かが潜んでるのは分かる。コイツを斬ればいいのかい?」
モル子 「このままではダメよ、寄生して成り代わっている場所が多すぎる。剣キチに斬らせたら、そのまま死ぬわよ、この子」
メーちん「……ッ!? ではどうしたら」
剣キチ 「ふむ、一番デカい奴が取り付いてるのは心臓だな。じゃあこうするか」
さくらん「はうぅっ!?」
メーちん「さくらんっ!? なにをしたのですか!!」
剣キチ 「経穴を突いて仮死状態にした。これなら心臓の鼓動も最低限だから、姉御の治療も間に合うはずだ」
モル子 「ナイスよ、剣キチ! じゃあ、バサっとやっちゃいましょう!」
剣キチ 「りょーかい」

術後

剣キチ 「オペ終了、成功」
モル子 「かなり多かったわね。剣キチが存在の因果ごと斬ってくれたから、取り出す手間が省けたわ」
メーちん「さくらんはどうなのですかっ!?」
剣キチ 「大丈夫、あと少しで目を覚ます」
さくらん「あ…私……」
モル子 「がんばったわね、もう大丈夫よ。貴方の中にいた悪い虫はぜんぶ退治したから」
さくらん「本当に……感じない、身体の中にいたおじい様の気配が……!!」
メーちん「さくらん、よかった!」
さくらん「ライダー!!」
剣キチ 「ふむ、めでたしめでたし」

挨拶

さくらん「そういえば、貴方達は?」
剣キチ 「門番のバイトをしている剣キチです」
モル子 「妻のモル子よ」
さくらん「あっ、ごめんなさい。私、さくらんっていいます」
メーちん「さくらんをマスターにしてる、ライダーのサーヴァントです」
さくらん「でも、どうして見ず知らずの私を助けてくれたんですか?」
モル子 「身内の中に貴女のように、望まない魔術を植え込まれた子がいてね。他人事に思えなかったのよ」
さくらん「モル子さん……」

変貌

モル子 「ところで貴女、恋をしてるわね?」
さくらん「はうっ!? どうしてしょれを……」
モル子 「助けてる途中にうわごとでね。『先輩、先輩……』って、仮死状態でも呼ぶんだから、よほど想いが強いのね」
さくらん「うぅ……。でも、ダメなんです。先輩は素敵な人だから、ライバルがいっぱいで……。鈍くさい私なんかじゃ……」
モル子 「諦めてはダメよ。恋は戦い、奪ってこそ愛!! 私の時なんか───」
さくらん「はわっはわわ……! そんな……凄い!?」
モル子 「さらに友達のEなんかは──」
さくらん「そっ、そんな手までっ!?」
剣キチ 「むこうは盛り上がってるな」
メーちん「どうやら、恋愛相談をしてるようですね」
剣キチ 「姉御に恋愛相談だと……!? 止めろぉぉっ!? どうなっても知らんぞぉぉぉ!?」
メーちん「いったいどうしたと──」
さくらん「先輩っ!!」(ズキューン!!)
モル子 「あ、黒くなった」
メーちん「さくらんっ!?」

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