剣狂い転生漫遊記   作:アキ山

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 皆様、大変長らくお待たせしました!

 スランプで幼女に逃げるという失態を犯してしまって本当に申し訳ございません!

 FGOも5周年を迎え、さらには劇場版も見た事を燃料に何とか完成に漕ぎつけました!

 これからはペースアップしていくのでよろしくお願いします。


剣キチが行く人理修復日記(24)

 人理修復記52日目

 

 どうも、名前の大切さを嫌というほど学んだ剣キチです。

 

 黒髭ことエドワード・ティーチの失言によって、『地獄開始!』という宣告が響いた我がバイキング船。

 

 怒れるグンヒルドさんの威圧の凄まじさといったら、屈強なバイキングが裸足で持ち場を逃げ出した上に船の隅でガタガタ震えるほどだった。

 

 この時点で自分が踏んだのが竜の尾である事に気付いた黒髭だったが奴も海賊王と呼ばれた男。

 

 流石に怖いから泣きを入れるなんてマネはできなかったようだ。

 

『B・B・Aがブチキレたところで加齢臭がするだけで、エウリュアレたんみたいにイイ匂いは───』

 

 さらに煽って青褪めた顔を誤魔化そうとする黒髭だったが、その言葉はグンヒルドさんの『エドワード・ティーチよ。(げん)を発する事を禁ずる』というセリフによってせき止められた。

 

 貝のように開かなくなった自分の口に戸惑う黒髭へとさらに降り掛かる『エドワード・ティーチよ。我が夫のマスター権限を譲渡せよ』という呪言。

 

 そしてグンヒルドさんの左手に宿った令呪が赤い光を放つと黒髭側の血斧王がこちらの船へ乗り移り、エイリーク氏に取り込まれてしまった。

 

 後で聞いた話だが、これは魂喰いの要領で同位体を旦那さんに融合させたらしい。

 

 エイリーク氏が言うには『ステータスが上がった』とか。 

 

 そこからはもうグンヒルドさん無双である。

 

 むこうの船にいた二人組の女海賊サーヴァントが動き出す前に、黒髭の口から真名を聞き出し『アン・ボニー、メアリー・リード、自害せよ』とあっさり殺害。

 

 さらには黒髭の宝具だという奴の船の無力化までトントン拍子に済ませてしまった。

 

 さて、ここまでの展開を見ているとグンヒルドさんはどうやって奴等を意のままにしているのか疑問に思うだろう。

 

 その秘密は『名前』にあった。

 

 名前と言うのはただの言葉でも文字の羅列でもない。

 

 その名を名乗る、もしくは名を与えられた存在を表すモノである。

 

 それ故に呪術的には名前を掴まれる事は「真の名を知る=相手を支配する」とされており、項羽殿曰く東洋では産まれた子に『忌み名』という戸籍名とは別の『知られてはいけない本当の名前』を与えて、呪いが掛からぬように防御しているのだという。

 

 日本で昔の権力者が『鎌倉殿』と住む場所で呼ばれたり、『御堂』と官職で呼ばれていたのもこれが理由だ。

 

 ここまで説明すれば、黒髭がいいように操られているのも納得がいくだろう。

 

 人々の信仰を集めて人の魂が英霊へと昇華されれば、その在り方の変化によって存在を表す名は生前に忌み名があろうと人理に刻まれた『名前』へと変わる。

 

 故に英霊にとって『真名』とは文字通り自分を表す真の名なのだ。

 

 そしてグンヒルドさん程の魔女にそれを掴まれた時点で、黒髭に勝ち目は無かったのである。

 

 ちなみに葛木夫人も第五次聖杯戦争を勝ち抜いた際、三騎士を従えるのにマスターから奪った令呪に加えて『真名』による縛りも加えたそうだ。

 

 聖杯戦争のサーヴァント、中でも剣・弓・槍のクラスには高い抗魔力スキルが施されている。

 

しかしあのスキル、なんと系統の全く違う呪術には効果が薄いらしい。

 

 抗魔力が通じるのは世界共通のメジャーな魔術式であり、姉御や葛木夫人にグンヒルドさんのような魔女が使う呪術などの古いご当地術式には対応してないんだとか。

 

 さらに触媒として存在の根幹に関わる真名を使っているので、その効果は倍率ドンでさらに倍だったそうな。

 

 葛木夫人は最後に『聖杯戦争で真名を晒すのが危険という本当の意味はこういう事よ。腕のいいキャスターにバレたら、その時点で負けだと思いなさい』と笑顔で結んでいた。

 

 俺とエイリーク氏、そして項羽殿が宗一郎氏の肩をポンと叩いたのは言うまでもない。

 

 さて普通ならこの時点でゲームセットなのだが、空蝉とはいえ夫を良い様に扱われ、愛する旦那様の前で年増呼ばわりされたグンヒルドさんの怒りは収まらなかった。

 

 そこからはまさに凄惨の一言。

 

 黒髭の口からある事を聞き出すと、使い魔で引っこ抜いた奴の髭を媒体に大規模な呪術を展開。

 

 呪詛の込もったグンヒルドさんの吐息を浴びて宙を舞った毛は、奴の船に辿り着くとその姿を変えた。

 

 数十本の髭によって齎されたのは、甲板を埋め尽くす杭に突き立てられて晒し物になったエドワード・ティーチの首。

 

 あるモノは死相を浮かべ、あるモノは腐敗してウジが這いまわっている。

 

 目が零れ落ちて顔の半分の肉が落ちて髑髏が見えているモノもあれば、完全に骨になってしまったモノもある。

 

 そのあまりの凄惨な光景に、黒髭の口から身を切るような絶叫が響いた。

 

 ここまで来れば分かるだろうが、グンヒルドさんが黒髭から聞き出したのは奴のトラウマである。

 

 奴は生前にイギリス軍隊長に敗北して晒し首にされた。

 

 その際、海に投げ捨てられた胴体が自分の首を探して三日三晩泳ぎ回っていたという逸話があるのだが、やっと見つけた自分の首が敵軍の船首に吊るされて晒し物になっていた事が拭い難い心の傷になった。

 

 グンヒルドさんはそこを的確に抉ったのである。

 

 子供達をこの教育上劣悪な光景から守ってくれたブーディカさんやマルタ女史、本当にありがとう。

 

 こうして絶望によって半失神状態に追いやられた黒髭に満足したのだろう、グンヒルドさんは最後の命令を下した。

 

 『貴様自身の手で自分の首を落とし、それをかつてのように己が船首に晒せ』と。

 

 うん、魔女じゃなくて鬼だよあの人。

 

 抗う気力を根こそぎ奪われ、白目を剥いたままノロノロとした動きで右手に着けた鉤爪を自分の首にあてがう黒髭。

 

 後は右腕を引けば首が掻き切られるという瞬間、黒髭の左胸から黄金の穂先が生えた。

 

 今思い出しても情けない事この上ないのだが、グンヒルドさんのトンデモ呪術に目を奪われてランサーが隠れている事に気付かなかったのだ。

 

『いやぁ、本当に助かったよ。この御仁、フザケた態度とは裏腹にまったく隙を見せなかったからオジサン困ってたんだ』

 

 何とも気の抜けたセリフとは裏腹に、槍の主は一振りで黒髭の胸を切り裂くとその懐から零れ落ちた聖杯を手に一目散に遁走した。

 

 小型の脱出艇まで用意しているところを見るに奴さんは最初から黒髭を裏切る気だったのだろう。

 

 当然ながらこちらも聖杯の持ち逃げなど許すわけがなく、俺はアキレウスの戦車で追撃を行った。

 

 さすがに普通の船では空飛ぶ戦車に速度で敵うわけがなく、目標は容易く捕捉することができた。

 

 さらに運が良かったのはアキレウスは黒髭をやった犯人を知っていた事だ。

 

『あの野郎、ヘクトールじゃねーか! マスター、奴はここで殺しておけ。敵に回すととんでもなく面倒な奴だ!』などと物騒な事を言うアキレウス。

 

 あのオッサンが最後まで出てこなかったのは、あの惨状の中で自分の真名を知るアキレウスがいるのに気付いていたからに違いない。

  

 ヘクトールなる男の事はよく知らんがアキレウス程の強者にここまで言わせる以上は厄介な敵なのだろう。

 

 そんな訳で空中から空間斬で始末しようとしたところ、思わぬ邪魔が入った。

 

 どこからともなく音速を軽く超える勢いで手槍ほどの太さの矢が飛んできたのだ。

 

 咄嗟の判断で振るった剣はたしかに矢を切り払ったのだが、不覚にも勢いを殺し切れずに俺は戦車から落ちてしまった。

 

 軽身功で海面に着水する事は出来たものの、二射三射と飛んでくる矢の所為でヘクトールの船には追い付けない。

 

 あの矢は今思い出してもとんでもない代物だった。

 

 なにせ着弾した際の衝撃が前世のアサルトアーマーが使っていた軍用ミサイル並だったんだからな。

 

 あれほどの威力の矢は今までお目にかかった事がない。

 

 とにかく距離を取られては話にならんと矢の出所を探したところ、ヘクトールの向かう先に現れた巨大な船の先に獅子の毛皮を纏ったゴッツいマッチョが弓を構えていた。

 

『ヘェェラァクレスゥゥゥゥッ!!』

 

 その巌のような身体から立ち上る覇氣に警戒していると、上空にいたアキレウスが気炎を吐いて突撃していった。

 

 しかし獅子の射手はそれを予見していたように、緑の魔力を纏って流星となったアキレウスに弓を向けると素早く三射を放った。

 

 奴が放った矢はまさに神業だった。

 

 一射目で馬車を引く馬一頭の眉間を貫いて速度を落とし、二射目を車体に当てる事で突進する戦車の軌道をずらす。

 

 そして三射目はアキレウスの右肩を食い破って奴を操縦席から弾き落したのだ。

 

 その結果、戦車は射手に当たる事無く海へと突っ込み、アキレウスもまた落水する事となった。

 

『いいチャンスを作ってくれてありがとよ、大将! 壊れず折れず曲がらず、我が槍はすべてを射貫く。くたばりなぁ、アキレウス! 『不毀の極槍(ドゥリンダナ)』!!』

 

 そして間髪入れずにもの凄くイイ笑顔でアキレウスに槍をブン投げるランサー。

 

 波濤任櫂でなんとかやり過ごしたものの、海面に大穴を開ける爆発の威力は込められた殺意を如実に表していた。

 

 宿敵っぽいから当たり前と言えば当たり前なんだが、アキレウスの奴はあのランサーにどれだけ恨まれてるのか。

 

 それはともかく負傷したアキレウスを抱えながら、ヘラクレスの射撃やランサーの投げ槍を切り抜けて船に乗り込むのは流石に骨が折れる。

 

 そう判断した俺はここは仕切り直す事にした。

 

 ガウェインの嫁取りの時に三男から貰った閃光弾で相手の眼を潰し、発信機を船に投げ入れてバチャバチャ藻掻いているアキレウスを抱えて撤退した。

 

 ウチの新入りサーヴァントはあの性格なので『ヘラクレスを前にして退けるか!』と騒いでいたが、そこは軽く浸透勁を込めた拳骨で脳を揺らして強制的に眠ってもらった。

 

 こうして海を走ってバイキング船へと戻ってきたわけだが、むこうにヘラクレスがいる事を伝えると全員の顔が明らかに変わった。

 

 葛木夫人やアタランテといったギリシャ出身の面々にいたっては『もうダメだ』状態で崩れ落ち、メドゥーサはエウリュアレ神を抱えて逃走を試みる始末。

 

 それとは対照的にウチの妹は『ヘラクレスってあの筋肉ムキムキなバーサーカーでしょ? 全力全開の魔力放出で強化したら勝てますよ』と涼しい顔をしていたが。

 

 妹よ、残念ながらあの怪傑ライオン丸はお前の記憶にあった肉密度300%の10倍は強いと思うぞ。

 

 勢い良く飛び出していった割に成果ゼロで帰ってきたことに関しては『ヘラクレス相手じゃあ仕方がない』と満場一致で責められなかった。

 

 個人的には微妙としか言いようがないが、それを言うとややこしくなるから蒸し返すのは止めよう。

 

 とにかく今日は近くの島に寄って休むことになった。

 

 奴等の船の位置に付いては発信機に気付かれない限り把握できるので、そこまで焦る必要は無いだろう。

 

 ぶっちゃけ聖杯が敵の手に渡ってるとか、いつもの事だしな!

 

 

 人理修復記53日目

 

 ドラゴン肉祭りにワクテカな剣キチです。

 

 昨日立ち寄った島はワイバーンの巣だったらしく、日も昇らない内から団体さんが襲い掛かって来た。

 

 もちろん『ブレックファースト!』と返り討ちにした後で、エミヤと共に精肉処理を行ったわけだがその様子を見ていた妹と妹リリィのよだれの量が凄かった。

 

 そんなワケで朝は軽めに骨で出汁を取った雑炊にしたんだが、今回のメンツの中には竜食初体験の人間も少なからずいる。

 

 葛木夫人にゴルゴン姉妹(-長女)、そしてドレイク船長とアキレウスだ。

 

 俺達が竜の肉に舌鼓を打つ中、気味悪そうにこちらを見る面々には流石にイラッときた。

 

 この偏食児童共が、好き嫌いなく食ってるアステリオス君と宗一郎氏を見習わんかい。

 

 そんなワケで嫌がっているエウリュアレ神に甘辛いタレを付けて焼いた竜肉を食わせてやった。

 

 『女神にそんなモノを食べさせるなんて不敬よ!』などと言っていたが、そんな文言に怯む俺ではない。

 

 馬鹿め! ウチの嫁さんとおふくろも女神だし、アッチは毎日ワーム肉を食っておるわ!!

 

 止めに入ろうとしたアステリオス君を『好き嫌いはダメ』と言いくるめ、妹さんの方は先に現物を食わせて納得させた。

 

 あれだけ嫌がっておきながら、肉を口の中に入れた途端に至福の顔でモグモグするエウリュアレ神。

 

 竜食が神にすら通じると証明された瞬間であった。

 

 一番強硬に嫌がっていた人間がそんな顔で食っていれば欲しくなるのが人情というモノ。

 

 他の初心者たちも呆気なく陥落し、飛竜雑炊はものの見事に空となったわけだ。

 

 昨日のライオン丸対策としてアタランテとエミヤ、そして怒れるエウリュアレ神の3人がかりの近距離射撃をひたすら捌くという鍛錬を終え、昨日の撤退の件で文句を言ってくるアキレウスを『次は死ぬまで戦わせてやるから我慢しろ』と説得した俺は、食糧確保の為にワイバーン狩りを敢行する事にした。

 

 海産物も悪くは無いのだが、長い航海を行う以上は肉や野菜を確保する機会を逃がすなど愚の骨頂というものだ。

 

 そんなワケで島を探索していると、妙な二身一体のサーヴァントに出くわした。

 

 片方は女神、もう片方は小さなぬいぐるみ染みたクマというこの二人。

 

 なんとギリシャ神話で有名なオリオンとアルテミスらしい。

 

 何故こうなったかというと、本来ならオリオンが召喚されるところに彼の奥方である女神アルテミスが介入したからだそうな。

 

 その結果英霊という型に押し込められたアルテミスは弱体化し、オリオンにいたってはリソースの大半を嫁さんに取られてクマになってしまったのだとか。

 

 双方弱体化してたら意味ねーじゃんとは思ったが、俺も項羽殿達も彼等を笑う事はしなかった。

 

 何故ならアルテミスって絶対ウチ等の嫁さんと同類だと分かったからだ。

 

『だって、ダーリンが心配だったんだもん!』ってアルテミスの言葉に虞美人や葛木夫人がメッチャ頷いてたし。

 

 むこうははぐれサーヴァントだったようで、何故召喚されたのか理解していなかった。

 

 そこで人理焼却について説明したところ、オリオンは何かを悟ったようにこう呟いた。 

 

『今の俺、アイツにおんぶにだっこの完全なヒモだから。戦力としては当てにしないでね』

 

 背中の煤け具合に思わず涙が零れそうになったのは秘密である。

 

 ともあれ、彼等が協力者になってくれたのはありがたい。

 

 なので新しい仲間の歓迎にと、ついつい島の生態系が崩壊する寸前まで竜を狩りまくったのは仕方ない事だと思うんだ。

 

 最後に成龍が3体も出てきた時には皆が絶叫している中『ヒャッハーーーー!』と嬉しい悲鳴を上げてしまったし。

 

 お蔭で大量の竜肉で俺の食糧タンクは満タンです。

 

 これなら万が一の事態が起きても一年以上は持ちこたえられるだろう。

 

 英霊の強化触媒に使うらしい牙や逆鱗も200個単位で取れたんだし戦果としては万々歳だ。

 

 肉に加えて食える野草や果物に根菜もあらかた回収したので、明日にはヘラクレスに追撃が掛けられるはずだ。

 

 どうもあのマッチョは俺に用があるみたいだし、リベンジも含めて楽しみな事である。

 

 

 

 

 時は遡ってアルガとアキレウスの追撃を退けたアルゴー号。

 

 船の端で剛弓を構えていたヘラクレスは、異才の剣士が姿を消すと同時に小さく息を吐いた。

 

「いやはや助かったよ。ありがとうね、旦那」

 

 小舟から乗り移り、おどけた調子で声を掛けるヘクトールにヘラクレスの口元に小さな笑みが浮かぶ。

 

「気にするな。同じ船に乗る仲だ」

 

「しっかし痛快だったよ。あの野郎自慢の戦車がたった三本の矢で撃ち落とされたんだからなぁ」

 

 さすがはギリシャ最強の英雄だと続けるヘクトールの言葉にヘラクレスは顔をしかめる。

 

「私は英雄などではない。貴殿らが知る難行もこの名も狂気に侵され家族を殺した罪悪感から逃れようと無様に足掻いた結果にすぎん」

 

「アンタの気持ちは分からんでもないさ、俺も神々の気まぐれで家族や命を失った身だしな。人理に背いてこちら側に付いたのもそれが理由かい?」

 

「ああ、イアソンがいたというのもあるがな」

 

「ちょうどいい機会だから聞かせてくれよ。───アンタは何を望む?」

 

 夕日に染まりながらシケモクを吹かすヘクトール。

 

 だらけた態度とは裏腹にその視線は触れれば斬れるほどに鋭い。

 

「私の望みは人理に刻まれた『ヘラクレスの名(家族の仇を讃える名)』を永久に抹消すること。そして英霊の座に囚われ輪廻に戻る事が出来ぬ我が子達の魂を解放する事だ」

 

 




 ヘラクレス遭遇後のある兄妹の会話

ニート『兄上、つかぬ事を聞きたいのですが……』

剣キチ『なにかね、妹よ』

ニート『姉上が私達の【名】を掴んでる……なんて事は無いですよね?』

剣キチ『……俺さ、どうして姉御の夜這いに気付けなかったか今まで疑問に思っていたんだ。けど、ようやく納得がいったよ』

ニート『───ヒッ!?』

剣キチ『ちなみにお前が産まれた時、俺はいなかったけど姉御はしっかりいたからね』

ニート『いやーーーーーーーっ!?』

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