六話目もなんとか間に合いました。
感想がえらい量になってますが、全て見させていただいております。
今は本文を書くことが精一杯で返信が出来ませんが、ネタが尽きたら返していこうと思います。
あと今回は少し少な目です、申し訳ない。
三度目人生記(30年1ヶ月10日目)
生まれてきてゴメンナサイ。
衝撃過ぎる事実が判明して精神的にヤバい。
滅茶苦茶心配してくれてるアグラヴェインの為にも早く復活しないといけないんだけど、さすがにこれはキツすぎる。
取り敢えず、精神安定を期待して日記を記す。
今日、ガウェインとガヘリスがアルトリアが言っていた騎士団に入ると言ってきた。
理由を聞いたところ、叔母上が困っているようだったから助けたいという。
優しい子に育ってくれたのは嬉しいし、その心意気も買う。
けど、ガヘリスはともかくガウェインは拙い。
あの子は王の長子で、オークニー領を受け継ぐ役目がある。
それに王になる人間が他国の王に仕えるのもアウトだ。
というか、それは俺の前に王に相談しなさいな。
そういう旨の事を伝えてもう一度考えなさいと言ったのだが、何故かガウェインは大丈夫だと言って聞かない。
小さい時ならともかく、分別が付いてからは我儘をあまり言わなくなったガウェインがこうも食い下がるのを不思議に思った俺は、理由を尋ねてみた。
すると帰って来た答えが『私は王の子ではありませんから』というもの。
流石に冗談だとしてもタチが悪いので叱ったのだが、むこうは不満そうにするだけで反省の色は見えない。
普段はこんな事を言う子じゃないし、問答無用で否定するのもどうかと思ったので、じゃあ誰の子なんだと尋ねると俺を指差したのだ。
子供の時から父親代わりだったから勘違いしたままなのかと思ったが、どうも様子がおかしい。
隣にいたガヘリスも当然のように俺のことを父親だというので、まさかと思いながらも姉御に確認したところ、なんと肯定されてしまった。
そんな訳ないでしょう、と笑い飛ばすと思っていた俺はあまりに予想外な展開に呆然。
なんとか言葉を絞り出してどういう事か尋ねてみると、なんとこっちが寝てる間に致していたらしい。
いやいや、ちょっと待って。
寝てる間に? なんで俺、気づかなかったの?
というか、初っ端なんて結婚式の夜ですよ。
もう笑うしかないわ。
ロット王は知ってるのか、と聞いたら魔術で傀儡にしてるから大丈夫と帰って来た。
それ大丈夫じゃねーよ。
もう色んなことでいっぱいいっぱいだった俺は、気づくと自室で頭を抱えていた。
コレどないしよ……
いったいどこで間違えたんだ?
アレか?
剣狂いの俺が家族の為に動いたのがダメだったのか?
前世みたいに剣術に全振りしとけば、姉御もおかしくならなかったのか?
あと、ロット王にどう詫びればいいんだ?
姉御の魔術を解いて目の前でセルフ斬首でもすればいいのか、それとも切腹か?
分かんねえ……
マジで分かんねえよ……
三度目人生記(30年1ヶ月11日目)
えー、先日は我ながらとっても見苦しかったです。
あの後家族会議を開いた結果、こっちも腹を括りました。
会議で姉御が一連の事を語ったのだが、動機は実にシンプルで俺に惚れていたから。
少女モルガンとしてはブラコン的な意味で俺が好きだったし、お袋さんから受け継いだ血の中にある戦女神モリガンとしては、廃嫡の原因になった仕合で見せた剣技に一目惚れしたんだそうな。
で、俺の事を異性として意識したのは、ブリテン王城の一件が切っ掛けだったらしい。
その頃にはロット王との婚約も決まっており、姉御は自分の心と将来や義務で、板挟みになっていた。
さらに俺が仙人に片足を突っ込んでるのを知った事で、『俺は歳を取らないのに自分は老いていく』的な女心も加味されて、精神的にヤバいところまで追い込まれていたそうだ。
で、それを見かねたお袋さんが姉御に先祖返りの儀式を提案。
一つでも問題が解決すれば少しは楽になるだろうと思っての事だったのだが、原初であるモリガンに近くなった事で猶更俺を求める心が強まってしまった。
さらにモリガンに繋がった事でブリテン島の状況を掴んだ姉御は、ロット王では管理者になり得ない事を見抜いていた。
そこで姉御は『意中の男性以外に抱かれたくない』という情と、『管理者なら仙人に片足を突っ込んでるうえに、同じ血族である俺の方が相応しい』という実利を持ってお袋さんを説得。
お袋さんも意にそぐわぬ相手に抱かれる辛さを知っていたので、娘を同じ目に遭わせたくなかったし、女系の血族に生まれた男児がそこまで上り詰めている事は天啓だと思い、協力する事にしたんだとさ。
さすがは女神の系譜な女系一族。
俺といいロット王といい、男の気持ちは全力で置き去りである。
事情を聞いたところで、姉御とお袋さんには怒っておいた。
かなりシャレになってないけど、俺に関してはいいよ。
身内だからフォローにだって廻る。
事情を知ったんだから、今更だけどガウェイン達も認知するさ。
けど、ロット王は可哀想だろ。
第一、結婚の目前に俺言ったよな。
『どうしても嫌だったら、連れて逃げるから』って。
こんな事するくらいなら、大丈夫なんて言うなって。
ガチ泣きされたんで、それ以上は怒らなかったけどさ。
そうやって知れば、俺もたいがい酷いことを姉ちゃんに言ってたし。
意中の人間からおっさんと結婚する事を言われたり、祝われたりしたんだから、滅茶苦茶傷付いたろう。
難度はとんでもなく高いけど、姉ちゃんの気持ちに気付いてやれなかったのは俺の責任だし。
お袋さんに関しても気持ちはわかるから強く言えん。
娘を持ったからわかる。
ガレスが同じ立場なら俺だってそうする。
あと、ガウェイン達にも謝っといた。
実の父を叔父貴呼ばわりするのは、嫌だったろうしな。
さて、身内が纏まったら次は外である。
ロット王に関してだが、これがなかなか難しい。
洗脳を解いてこの件を説明したら、怒り狂うのは確実だ。
俺一人で済むのなら斬首でも切腹でも、拷問でも受けるさ。
けど、間違いなく俺一人では治まらない。
姉御はもちろん、お袋さんや子供に累が及ぶ事になってしまう。
こっちが全面的に悪いとわかっちゃあいるが、さすがにそれは受け入れるのは無理ってもんだ。
その後も議論を重ねた結果、俺達はオークニーを離れる事にした。
俺が領内にいる異民族共を出来る限り駆逐している間に、姉御が工房とやらになっていた国土を元に戻す。
そして、ロット王や城の関係者に記憶改ざんを行って洗脳を解除するという寸法だ。
ガウェイン達の将来を潰すような形になってしまうのは申し訳なさすぎるのだが、このままこの国に残る気にはどうしてもなれん。
姉御のやる事が多いのは罰とでも思ってもらおう。
……わかってる、わかってるさ。
これが責任も取らずにトンズラする最悪の所業だって事は。
けど、これ以上の方法なんて思いつかねーんだよ。
子供を巻き込んで家族総出で死を以て償うなんて無理だし、奇跡が起きて俺一人で事が治まっても姉御が復讐に走るのは目に見えてる。
これが多分この国にとって一番被害の少ないやり方なんだ。
忘恩の徒でも腐れ外道でも、何とでも言いやがれ!
こっちは前世で義も忠孝も八徳すらもブン投げてんだ、今更侠者ぶろうなんざ思ってねーよ!
だいたいこの程度、同じ釜の飯食った仲間を言われるままにぶち殺して、その肉喰らって生きた事に比べたら遥かにマシだっつーの、ド畜生が!!
三度目人生記(30年5ヶ月18日目)
ロット王の下を離れて1月が経った。
あれから三か月間、ひたすら異民族を虐殺しまくったお蔭で、オークニーの土地を攻める輩は殆どいなくなったと思う。
途中からテンションがおかしくなったせいか、前世みたいにガチの剣術狂に針が振れてたような気がする。
狩り殺したサクソン人やピクト人の首で城内に首塚がいくつも出来たし、その所為でネタだと思っていた剣魔の異名が本当に付いてしまった。
おかげで庄之助やワンコ三兄妹はビビって近づいてこないし、フォウ君なんか唸るのを通り越して牙を剥き出しにしてた。
ガレスにまでビビられたのは、地味にショックだったな。
あ、全部が終わって気が付いたんだけど、俺も髪の色や瞳の色が姉御と同じになっていた。
肌も妙に白くなったし、これって妙な病気じゃないだろうな。
もしそうなら、マジで自分を隔離しないといけないんだが。
現在、俺達はエピス山に戻って来ている。
古巣に戻って来た庄之助達はテンションが高く、子供達も初めて本格的な自然に触れて楽しそうにしている。
妖精郷に行く日が来るまでここに滞在すると決めたので、姉御とお袋さんは土地の工房化に忙しそうだ。
俺も狩りの合間に手伝っているが、あと数か月はかかるとの事。
二度手間を掛けている事は申し訳なく……あんまり申し訳ない事もないな。
よく考えたら、あの時親子そろってガチ泣きされた所為であんまり怒ってないし。
うん、働け。
で、ガウェインとガヘリスは当初の予定通りブリテンに仕官するらしい。
曰く『無職になった父上達は私が養います!』との事。
……死にたくなるからやめてください。
アグラヴェインに関しては、もう少し俺や姉御の下で武術や知識を養いたいとの事。
ガレスは……なんかブラックハウンドのブリーダーになってるから、ここを離れる事は出来ないだろう。
あの子が育てた黒ワンコはもうすぐ三桁に届くし。
その所為でオークニーでのあだ名が『犬姫様』だからなぁ。
つーか、リードを付けた犬の大群に引きずられる女の子なんて漫画みたいな光景、現実で見られるとは思わなかったわ。
小さい時はよく子犬の群に集られて動けなくなってたし。
まあ、あの子は優しいから動物に好かれやすいんだろう。
その心根はこれからも持ち続けてほしいものだ。
あと、例の管理者についてだが、お袋さんやギリーさんから教えてもらいながらボチボチやっている。
幻想種を見つけて妖精郷に送るのが主な活動内容なんだが、当然中には行きたがらない者もいるし、こちらを喰おうとする危険生物だって存在する。
そういう場合は可能であれば説得もしくは気絶させて放り込むわけだが、どうにもならない場合に限り倒して魂を向こうに送るのだ。
幻想種というのは普通の生物よりも生命力というか、存在しようとする力が強いので、適切な環境にいれば遠くない内に転生や復活する事が出来るらしい。
で、肝心の妖精郷の通路に関してだが、実はほんの少し、例えるならチェーンロックされた扉くらいの隙間なんだが俺は既に開いていたようだ。
どうも大周天の自然と一体となるという特性がお袋の血と相まって、不完全ながらも俺の中に妖精郷の入り口を作ってしまったみたいなのだ。
と言っても、俺の力で開いた程度では生身の幻想種を送る事は出来ず、殺めた後の魂くらいが精々なんだが。
話を総合すると俺は知らん内に管理者の仕事をやっていたわけだが、いったい何時から妖精郷の扉は開いていたのだろうか?
そもそも氣功術が大周天に移行した時期がわからんから、自覚のしようもないんですが。
現在は、その……なんだ。
あ、姉御に認められて、ちゃんと管理者としての能力の使い方を教えてもらったから、役目は普通にできてるし効率も上がっている。
こっちの世界に居られなくなるのがいつの事かは分からんが、それまでは頑張っていこうと思う。
三度目人生記(31年3ヶ月19日目)
ガウェインとガヘリスがブリテンに仕官してもうすぐ一年になる。
少し前に湖の乙女から来た依頼の報酬に貰ったガラティーンとかいう聖剣を送ったのだが、使ってくれているだろうか?
なんでも有名なエクスカリバーの姉妹剣で、太陽を司っているとか。
太陽の祝福を受けて朝や昼間に力が増すあの子と相性はいいはずだ。
で、湖の乙女から受けた依頼というのはとある剣を回収する事だった。
なんでもその剣は『武勇に優れ行いも正しい、最も高潔な騎士のみが扱う事のできる剣』で、湖の乙女の下から何者かが盗んでいたらしい。
乙女が方々に魔術による探査を掛けて漸く見つけ出したのだが、その場所はなんとアルトリアの住む宮殿。
占いで行けば首を刎ねられると知った彼女は、管理者活動で縁が出来た俺に回収を依頼してきたのだ。
俺が斬ってしまった剣の代わりをアルトリアが貰ったり息子さんに送ったアロンダイトをぶった切ってしまったりと、彼女の同僚にはなにかと借りがある。
それにアルトリアやガウェイン達の様子も気になったので、依頼を受けることにした。
さっそく川で釣った松風3世に乗ってブリテンに向かうと、宮殿の中で泣きながら走り去っていく女とすれ違った。
『男女の修羅場の真っ最中だったら嫌だなぁ』と思いつつ宮殿に入ると、そこにはアルトリアや居並ぶ騎士の前で抜き身の剣を構えた男の姿が。
修羅場は修羅場でも鉄火場の方か、と思いながら依頼者から貰った魔石で確認すると、例の剣はその騎士が持つ物であることが判明。
仕方が無いので気配遮断を解除すると、一気に辺りが騒然となった。
まあ、普通に侵入してきてるのもそうだけど、一応俺ってロット王の会議にでてるから、あの時に護衛してた奴なんかは憶えてたりするんだろう。
つーか、ガヘリス。
父上って呼ぶのは止めような。
公式の場だとややこしい事になるから。
なんやかんやとバタバタする中、湖の乙女からの書簡を見せて剣を回収しに来た旨をアルトリアに伝えると、あの娘は剣を持っていたベイリンという騎士に剣を渡す様に命じた。
しかし彼はその命令を拒否。
曰く『多くの者が挑戦しても鞘から抜き放つ事の出来なかった剣を抜いた自分こそがこれの所有者に相応しい。王もかつてはそうやって選定の剣を手に入れたではないか』とのこと。
選定の剣の事を例に出されて思わず言葉に詰まるアルトリア。
状況がまったく違うとはいえ、似たような事をやった身としてはベイリンの言葉を否定するのは難しいだろう。
仕方が無いので、俺は剣を賭けてベイリンと一騎打ちをすることを持ちかけた。
俺が勝ったら剣は回収、負ければ剣はそのままにこちらから湖の乙女に話をつけるという条件を提示したところ、ベイリンは即座に快諾。
宮殿の鍛錬場で勝負と相成った。
つーか、お前等血の気が多すぎるだろ。
今の俺はお前等の王の後見人、つーか加護を与えてる者の使者だぞ。
形式だけでも誰か止めろや。
で、勝負だが一合で終了。
奴が元々持っていた剣で大上段から唐竹割りを打って来たから、木刀で斬りおとしてやった。
とりあえず、すり足ぐらいしろ。
剣振り上げてバタバタ走ってたら、誰だって狙いわかるから。
……やっぱこの辺は時代的な文化の違いなんだろうなぁ。
この後、ベイリンは大人しく剣を返してきた。
流石に勝負の結果を反故にするような男ではなかったらしい。
酷く落ち込んでいる彼の姿に少々罪悪感を感じたので、俺は言葉を残すことにした。
『武器に頼っているようでは二流、真の剣士は得物を選ばぬもの』
そう言葉を掛けると、なんか悟ったような表情になった彼はアルトリアに『私はまだまだ未熟である事を悟りました、一から修行をし直してきます!!』と叫んで、宮殿の壁を突き破って出て行ってしまった。
あまりにも突飛な行動に周囲はもちろん俺も唖然としてしまったが、依頼は果たしたしガウェイン達の元気な姿も見られたので帰る事にした。
しかし、帰る時にアルトリアは蒼い顔で胸を押さえていたのは何故だろうか?
後書きオマケ
ゆるゆる第五次聖杯戦争
涙
剣キチ「腹ペコや、なんで泣くのかね?」
青王「グスグス……兄上や姉上に…合わせる顔が……ないです」
モル子「貴女、なにかやったの?」
青王「だってガウェイン達が……」
剣キチ「泣かない、泣かない。あれはあの子達が選んだ道の結果、腹ペコに責任は無いよ」
モル子「そうよ。下手人はこっちでちゃんと始末したし」
青王「え?」
モル子「下半身の騎士は剣キチが、アバズレは私がちゃんとケジメを付けたから」
青王「それはどのような……?」
モル子「知りたい?(ニッコリ)」
青王(プルプルプルプル)
えみやん「セイバーがチワワみたいにプルプルしてる!?」
彼氏
剣キチ「ところで君は誰かね?」
えみやん「セイバーのマスターやってるえみやんだ。二人はセイバーの兄妹なのか?」
モル子「異父兄弟だけどね(ジロジロ)」
えみやん「な、なんでしょう?」
モル子「腹ペコはこんな子が好みなのかしら?」
青王「違います! シローはただのマスターです!!」
剣キチ「照れない、照れない。生前はお前も偽装結婚だけだったから、そっち方面では俺達も心配してたんだよ」
モル子「そうねぇ。政略結婚とはいえ、あんな下半身の緩い女に引っかかるし」
青王「返す言葉もございません……」
剣キチ「そんなナリとはいえお前も三十路を過ぎてるんだから───」
青王「年齢の事は言わないでください!!」
勝負
剣キチ「それで、何の用なの?」
青王「それは……キャスターを倒しに」
剣キチ「キャス……ああ、王女の事か。彼女、俺の雇用主なんだけど?」
青王「え……」
剣キチ「ならば是非も無いな。腹ペコよ、本懐を遂げたくば、この兄の屍を超えていくがいい!(ババーン)」
青王「兄上と闘うなんて絶対に嫌です!!」
剣キチ「うん?」
青王「また私の聖剣を折るつもりでしょ! カリバーンみたいに! カリバーンみたいに!!」
えみやん「泣くな、セイバー! あと剣を抱いたら危ないから!!」
仲直り
モル子「万が一、この人に勝っても次は私が相手なんだけどね」
青王(プルプルプルプル)
えみやん「セイバー?」
青王「うわーん! どうして二人していぢめるんですかぁぁ!?」
えみやん「うわっ!? またマジ泣きした」
青王「私は…ガウェイン達が……ヒッ…ああならないように……って…聖杯に……」
モル子「お馬鹿。あの時も言ったでしょ、貴女に責任はないって。なのに意地張って、こんな怪しい儀式に参加までして。妖精郷にいるお母様をどれだけ待たせる気なの?」
青王「私も…帰りたいけど……ガレスにもお母様にも……どんな顔して会えばいいか……」
剣キチ「普通に会いなさい。誰もお前が悪いなんて思ってないから」
青王「うう……ううぅぅ……姉上ぇぇ……(ギュッ)」
モル子「はいはい」
えみやん「えっと、聞かない方がいいんだよな?」
剣キチ「そうしてくれると助かる」
猛犬
槍兄貴「ようキャスター。その首貰いに……って、モリガンじゃねーか!!」
剣キチ「どなたかな?」
えみやん「あいつは!?」
槍兄貴「クソッ、テメエみたいな奴が参加してるなんてな。クソ女神───」
剣キチ「誰がクソ女神じゃい!!」
槍兄貴「ウギャーーーーーーッ!?」
えみやん「ランサーが死んだ!!」