IS 《インフィニット・ストラトス》典型的な転生 作:犠牲になったのだ…
「痴れ者め。この我がいない間にこうも我が敷地を壊し…なおかつ我の雑種や織斑一夏にここまで傷をつけるとは…死をもって償うがいい!雑種!!」
王の一声により、宝物庫の扉は開けられる。
能力名【王の財宝】。
最強の王の背後にいでしは無限の宝物、その一端。
一つ一つが並々ならぬ魔力を帯び、一つ一つが敵を砕かんとする。
そして、その宝物は
今、銀髪の少年に
放たれた。
淑守の視界を砂煙で埋める。しかし絶え間なく聴こえてくる、壁や地面が破壊される音。
一拍子遅れて、織斑一夏を念の為抱き寄せて庇っておく。
銀髪の少年は、その圧倒的な力を前にして声も出せず、絶句したまま
消し炭になった。
改めてこうも圧倒的な力を見せられると、やはり怒らせると手に負えないんだな、と感じながら
淑守は気を失った。
目を覚ますと夜空が見えた。
夢ではなかったようだ…
どうせなら夢が良かったな。
そう、軽口を叩きながら立ち上がる。腕や背中からは絶えず痛みが襲うが、命を落とさなかった分、良かったものだ。
と、そこで織斑一夏の存在を思い出す。
たしか抱き寄せて庇っていたはずだが、と思い腕の中を見渡す。
しかし居ない。
はて、死んではいないのだろうが
どこに行ったのだろうか。
そう考えながら、ほとんど更地になった元我が家を見渡す。
道場も庭も、家の形さえもはや残っていない。
師匠、我が敷地を〜と怒っておきながら一番被害だしたの怒ってた本人じゃん…
と、軽口を心の中で叩きながら、少し思い出そうと立ち止まっていると、後ろからこえがかかる。
「ふむ。えらく長い時間寝ていたな雑種」
そこにはいつものライダースーツに着替えた師匠が立っていた。
どうやら黄金の甲冑は仕舞ったようだ。まああのままの姿でいたら、街中なので目立って仕方ない。
まあおそらく自分の家を壊されたことに怒りながら自分の家を破壊した時点で目立ってると思うが。
どーせ聞いても日常茶飯事だからだとでも一蹴されそうなので聞いてやらない。
「ハッ!そう我の顔を見るな、雑種。我といえど照れぐらいはある」
と、照れを微塵にも思わせないドヤ顔で、こうも言い放つ。
どうやら家がない以外は日常生活らしい。
とりあえず一夏のことを聞いてみる。
このまま日常生活トークに持ってかれる前に聞いとかねば、というやつだ。
それに少しばかり怪我もしていたので、心配だ。
「うむ?織斑一夏か?あやつならば自分の家で休んでるだろうさ。この我が手ずから運んでやったのだからな!ハハハハ!」
それならば一安心か。
というか1人だと危険とかは、ギルガメッシュの事なのでなにか対策を練ってはいるだろう。
さて、これから肝心なことを問い詰めたい。
「俺たちの家、壊しすぎじゃね?」
何気に初めてのカギ括弧付きセリフである。
いや、これに限っては物申したい。
途中まではかっこよかった。たとえば俺や一夏を助けたところとか。
王らしく敷地に勝手に入られ、なおかつ家を壊されていたことを怒ったりとかは。
だが、家を壊されて怒っときながらこの師匠、自分で自分の家にトドメを刺しているのですが。
むしろ主犯こっちなのですが。
いくら何でも地で馬鹿と天才は紙一重を行うとは、薄々察していたがまさかこんなとこでも発揮されるとは思いもしなかった。
「ハッ!家はさきほどの下郎に荒らされていたのには怒ったが、別に我自信が壊すのならばなんだってよいでないかハハハハ!!!」
寝ることろはどうするんだよ…
俺達今日は野宿とかやだぞAUO
「む、今何やら発音がおかしかったな貴様。まあ、たしかに寝床を危惧するのはわかる。が、あるではない。近くにいい寝床が。」
そう言うと、AUOは目の前の織斑邸を見る。
そうして、こちらをまた見る。
自分が「?」と首を傾げていると、「察せよ」といい親指を織斑邸に向け、早く行こうではないか!!とでもいいたげな顔を作る。
ようやく察した。察したが、いいのだろうか…
「いいに決まっているであろう、たわけ。貴様、この我がくるまであのどこぞの痴れ者から織斑一夏を守っていたらしいではないか。奴にしては恩もあるのだ、許してくれよう。」
と、いうわけでさっさと行くぞ雑種。
と
一言だけ言うと、言葉通りさっさと行ってしまった。
…ま、たしかに頑張ったのだから許してもらえるだろう。ということで、自分も織斑邸に向かった。
この世は面が厚い人間こそ生きれるのだ。
…時に、能力はいつになったらあらわれるのだろうか。これではいつか必ず死ぬぞ、俺。
────おまけ
午後20時、ギルガメッシュは弟子である淑守の手ほどきが終わると颯爽と道場を後に、颯爽と愛車であるエルキドゥに跨り、ある場所へ向かった。
今日はギルガメッシュにとってとてつもなく大事な用事があったのだ。その、ギルガメッシュでさえやったことのない快楽。それをどうしても手にするため、彼はバイクで夜の街を突っ切る。
情報屋に惜しみなく金を使い、その目当てのモノを手に入れるためだけに動いていた。
それは、この世に存在してるとはいえ、とてつもなく少ない宝であり、世の中のそのモノの存在を知っている人間は少なからずそれを求めるという、至高。
ギルガメッシュは今朝、淑守に手ほどきをする前にその目当てのモノが入手出来るかもしれないと連絡を受け取ったのだ。
ギルガメッシュが求めてまないもの。それは、運動好きな子供でさえそれを知ると止めれなくなり、大の大人でさえそれをしてしまうほどの魔力を持ったもの。
その名も
─────ゲーム!!!
「ハハハ!ついにあの【スーパーマ〇オブ〇ザーズ】が我が手中に来るのだな!!待っているがいい!我が財宝、スーパーマ〇オブ〇ザーズよ!」
高笑いをしながら黄金のバイクをとばす。そのスピード、日本で少しは誰しもが聞いたことがあるであろう、韋駄天でさえ涙目のスピードを出していた。
高速道路をバイクで突っ切り、二個となりの県までぶっ飛ばす。途中煽り運転をする雑種がいたが、王の財宝で車を破壊しておいた。まあ問題なかろう。
そして、高速道路から外れ、少し細い道に入る。そして入り組んだ路地をバイクのまま疾走する。
そうすること10分、ある店の前に付いた。
店名は「レッツパーリータイム」中々クレイジーと思ってしまう店長がいる店である。
ギルガメッシュは王の財宝でエルキドゥを収納するとそのまま店の中に入り、目当てのモノをさがす。
しかし、棚にはなぜか目当てのものが無い。
何巡が棚を目線で這わせてみるが、やはりない。
情報屋にガセをつかまされたか、などと考えて、ふとレジを見る。
すると、そこに並んであったのはウン万円するスーパー〇リオブラ〇ーズ、初回限定版だった。
「ふ、ふは、ふはははは!!ようやく見つけたぞ、我財宝に入る逸品、スーパーマ〇オブラザ〇ズよ!!」
腰に手を当てながら高笑いし、急ぎ店員を呼ぶ。
「おい店員!あの初回限定版のスーパ〇マリ〇ブラザーズを寄越すがいい!!金は払おう!ハハハハ!」
と、言うと同時に横からもこえが上がる。
「店員!あのレジにあるスーパーマ〇オブラ〇ーズの初回限定版をこの余に寄越すがいい!!!!王の中の王、オジマンディアスが言ってやっているのだ!さあ持ってくるがいい!!」
と、その言葉がかぶり終わったところで、ギルガメッシュはオジマンディアスと名乗った男と目を合わせる。
「おい貴様。我を置いて王の中の王、だと?そしてあのゲームは我のものだぞ。」
「何を言うかと思えば、貴様を置いて、だと?余に勝る王などおらぬ!だからこそ王の中の王、ファラオなのだ!!そしてあれは余のものだ!!」
そこには、一触即発な空気が漂っていた…
次回!【王たちの戦い!】デュエルスタンバイ!
イヤッフ-