今まで更新しないですいませんでした。頭の中では内容は出来ていたのですがなかなか文が進みませんでした。
という訳で後編ができました。久々の更新で変な部分があるかも知れませんがよろしくお願いします。
ではどうぞ!
「さて、頑張りますか」
イエローは刀を構えた。ジルコンが学校にたどり着くまでの時間を稼ぐだめに。
その時、黒点が動いた。
「!」
黒点は形を変えていき、現れた。
雲の上に乗り、花が散り、鈴や太鼓の音が鳴り響き、器を持った天人、そして、その周りにいる小さな天人。これが月人、月からやってくる宝石達を奪いにやってくる者たちだ。
「······」
ギッ
月人達はイエローを見ると、一斉に小さな天人(雑)達がイエローに向けて矢を放った。
ヒュン!ヒュンヒュン!!
イエローはその襲ってくる矢達を刀を匠に使い防御した。
ガガガガガガ!!
「クッ!」
イエローは矢の攻撃を防ぎ切ると同時に後ろを向いて走りだした。月人もそれを追いかける。
月人はふたたび空から大量の矢を放った。イエローはそれを右へ左へと避けながら走った。今は上手く避けているがそれも時間の問題、いつ矢が当たっておかしくないのだ。それに、先程月人の矢が服に掠ったのだ。
(これはちょっとまずいかも)
イエローはなんとかジルコンが先生を連れてくるまでの時間を稼いでいる。そのためにも走っている。その時、イエローは前方に人影が見えた。その距離はまだ遠い。ラディアン·オーキッドの輝きを放っている。
あれは····
(シング!?)
シングは上の空のようでまだコチラには気付いていない。しかし、月人はシングに気づき、イエローからシングに狙いを変え、矢をふたたび構えた。
(まずい!)
イエローはそのことに気づいたがその時には矢はすでに放たれていた。
矢は弧を描き、シングへと向かっていった。
「避けろ、シング!!」
イエローは叫んだ。その声にシングが反応したが時は既に遅く、矢はシングのだ目の前まで迫っていた。そして、ついにシングの体に刺さった·····かに思えた。
キィィィィィン!
(!?)
月人の矢はシングに命中した。だが、シングの体は欠けるどころか傷一つ無かった。それどころか矢を跳ね返したのだ。
「···き、効いてないのか?」
イエローも思わず呆然とした。それもそうだ。月人の矢が効かず、しかもその矢を跳ね返すなんてこと始めてみたのだから。当の本人は澄まし顔だが。それでも月人はふたたび矢を構え直し放つがそれも全く効いていない様子だ。
それもそうだ。シングの体は宝石ではなく金属で出来ている、しかも、ただの金属ではなく未知の金属だ。並大抵の攻撃では一切傷つかない。(ルチル談)
それを知らない月人は何度も矢を連続して放つが結果は同じ、シングの体には傷一つついていなかった。
「······」
今まで月人の攻撃を受け続けていたシングは動いた。
「······」
(!!、あれは····)
◆◆◆◆◆◆
(なるほど、あれが月人か)
シングは月人に攻撃されながらも冷静だった。
(
矢を体で跳ね返しながらシングは上空の月人を見上げた。シングは自分の体に月人の攻撃は効くのかを試したかったのだ。
(ならば丁度いい、
シングの言うあれとは、夜な夜な夢にでてくる夢の中で見る誰かが使っていた技だ。どんなものでも砕き、巨大な像まで破壊したのだ。やり方は知らない、しかし、自分は出来るという自信をどこかで持っていた。
「··········」スゥー、
シングは目と閉じ、深く息を吸い込んだ。
「········」フー
そして、吐いた。意識を集中させる。
イメージは夢の中で使っていた彼の技の様に、
ブーン·····
腕が鈍く光だす。
ギッ····
月人も次の攻撃のため弦を絞る。そして、
ヒュッ!
矢を放った。大量の矢は放物線を描き、正確にシングに向かっている。シングは動じない。
「·········」
「シング!!」
イエローは動じないシングに焦り、叫んだ。
「!!」
シングは目を開けると、
「マッ!!」
と叫び、手を交差した。すると、
ギュワーン!ギュワーン!
ギュワーン!ギュワーン!
という音とともに音波が広がった。広がっていく音波に触れた矢は
バキ!バキバキバギ!!
次々に鏃と羽の間の部分が折れ、矢は勢いを失い地に落ちた。
(なるほど、これは奴らの矢の一掃に使えるな。だが、奴らに効果は見えない·······範囲の問題か?まぁいい、この技は後々考え「ドサッ」····?)
シングはある音に反応した。月人の矢かと思ったが違う。この音は矢より
(あれは·········ッ!?)
シングが見たものそれは、
「イエ·····ロー?」
黄色い輝きを放っているバラバラになったイエローダイヤモンドであった。それを見たシングは混乱していた。
(何故イエローがいる?
何故バラバラになっている?
何故?何故?何故?何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故
「避けろ!!シング!」
·····あぁ、そうかあの声がイエローだったのだ。
なのに私はあの技を使った。
気づくこともできたはずだ。
たが私はイエローに気づく事もなかった。
イエローを壊したのは
私自身がやったのだ。
私がイエローを
破壊した。
「あ、あ、ああああああああああああああああああああああああ!!!」
シングは走り出した。月人はそれに反応して矢を放つも矢はことごとく跳ね返った。
「ッ!!」
シングは脚に力を入れると大きく跳躍した。その高さは月人が乗っている雲のようなものより高かった。シングは月人を睨みつけると落ちると同時に拳を振り上げ月人を、
「フン!!」
殴った。
「··········!」
手応えはない、しかし、殴られた月人はまるで霧の様に霧散していった。
「·········」
シングは次の月人を殴った、また霧散した。そしてまた次の月人を殴った。また次の月人を殴った。殴り殴り殴り殴り殴り殴り殴り殴り殴り殴り殴り殴り、殴り続けた。戦法なんて無い、ただ単にがむしゃらに殴り続けた。
しかし、月人にとっては充分に驚異であった。矢を放ったとしても矢が跳ね返り、槍を突き出しても傷をつける事が出来無い。
「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
シングは叫びながら次から次へと月人を殴り続けた。
雲にいる月人の数はどんどん減っていった。しかし、殴り続けるシングの姿は
目を背けるために八つ当たっているように見えた。
最後にシングは落ちてあった槍を器を持っている大きな月人に投げつけた。
ズブッ
槍は頭に刺さった。すると月人は泥の様に溶けてゆき、その雲も崩れてゆき、当然シングの立っていた場所も崩れシングは地へと落下してっいた。
「·········」
落下していたとしてもシングはどうしていなかった。シングは知っているからだ。地上に衝突したとしても自分の体になんの支障も来さないからだ。しかし、そのシングを受け止める者がいた。
「··········」
「先···生···」
金剛だ。あの時、ジルコンが学校まで走り皆に月人が出たという事を報告し急いで駆けつけたがついたときにはシングが月人を蹂躙していた。
金剛は落ちてきたシングを受け止め、腕の中にいるシングにこう言った。
「ご苦労だった、シング」
その言葉にシングは自分の中から溢れ出る何かを感じ思わず表情を崩し金剛の服に顔をうずめた。そして、小さな声で呟いた。
「·····違うんです·······私は····私はイエローを」
「··········」
その言葉に金剛は何も答えることはなかった。
「ジェード、イエローの破片の回収を頼む」
「はい!わかりました!!」
金剛はシングを抱えたままジェード達に破片の回収を指示した。
こうしてシングの月人の戦闘は終わった。誤って一人の犠牲者が出た。シングに大きな影響を与えた。
空はいつの間にか夕焼けがさし茜色に輝やいていた。
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ではまたいつか。