あ、マチルダ。すまない、いろいろやらかしてしまった。
ちょっと王党派に弟子が肩入れしちゃってね?うん、そろそろ戦争がとんでもないことになるだろう。
うんごめん。まあそういう訳でだ。君のアルビオンの身内を急いで全員保護しよう。
今夜中にだ。いや解るだろ?戦争がしっちゃかめっちゃかになったら残党がそのへんの村を襲うぞ。
君の身内もそんな感じの所にいるんだろ?非常に危険だ。
いやいや、狩人が関わったらどうなるかはもうだいたい解るだろ?
この間の再誕者・・・・・・あのでかいキメラゾンビだ。ああいうのが自然に沸いてくるようになるからね?
よし理解してくれたか。啓蒙上がってきたね!
そういうわけで自体は急を要する。最速で行こう。
え?種族?忌み子?狩人に今更それを言うかね?だいたい人間の形をして襲ってこないならまあどうでもいいよ。
そのうち見た目とかどうでもよくなるから。狩人とはそういうものさね。
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いやー飛ばしたな!なんとか数時間で来れた!いろいろ狩り道具使ってしまったけどね。
ここがウエストウッド村?いいところだね、禁域と比べると森という概念を覆されるな。
妹をみせるが驚くな?大丈夫だよ、驚いたくらいでは人間死にはしない。
発狂して血をふいても3割くらい生きてるものだ。
やあよろしく、君がティファニアかね?私はお姉さんの知り合いで・・・・・・狩人と呼んでくれ。
しかしどこが変なのかね?すごく普通だろう。わからん・・・・・・
ちょっと待っててくれ。瞳のカレル装備したらわかるかもしれない。
え?胸?耳?・・・・・・ちょっと待ってくれ。
んー・・・・・・うーん・・・・・・言われてみればたしかに無改造の人間とはちょっとだけ違うかもな・・・・・・
いやしかしこれ気づくほどの違いかね?気になるの君らこういうの。
あー、まあいいさ。帽子でもかぶっていたまえ。後で整形手術くらいしてやるさ。
血の医療じゃなくっても普通の医療と麻酔、あとはちょっとした水メイジがいれば十分だ。
不安?うんまあ自分でも美的センスに自信はない。
だからどこからどこまで切り取ればいいのか君が書いてくれ。インクとかで。
だが技術には自信があるぞ!うんざりするほど見たからなそういうの!
さあ事情を説明したらさっさと荷物をまとめて逃げるんだ。
夜が明ける前に!でないとすぐに地獄になるぞ!
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ふう、ふう・・・・・・なんとかラ・ロシェールまで逃げ切れたか・・・・・・危なかった!
マチルダは情報収集?頑張ってくれ。ああ、それと可能ならば水の秘薬を。
やはり時間はもう少ない。宿屋で即手術だ。一〇分かからん。
ティファニア嬢、君の耳を人間らしい形に切り取る。安心してくれ痛みはない。
そういう痛み止めの薬を使うからだ。傷も水の秘薬ですぐに治る。
どうするね?大丈夫?それはよかった!
マチルダ、急いでインクで切り取り線を書いてくれ。終わったらこの薬を飲ませろ。
いや?普通の痛み止めと感覚麻痺の霧の亜種だけど?まあ大丈夫だ。血は入ってないから。
よし・・・・・・手術を開始する!
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おかえりマチルダ。どうだったね?話の前にティファ二ア?大丈夫だよこんな感じでよかったかね?
普通の人間の耳にしか見えない?それはよかった。私も写実画とかを見てがんばって再現したからね。
で、情勢はどうだね?情報収集してきてくれたんだろ。
ほう、まず一夜にしてオリヴァー・クロムウェル暗殺?鋸鉈で?
王党派は混乱に乗じて大砲を手に持って城から命からがら脱出。
その後貴族派の拠点に光の爆発が?隕石まで降ってきた?
あー、まあそうなるよね。うんごめん。うちの弟子がやった。
私も若干協力した。ごめん。
いやまあだからこそ責任取るために君らを逃がしているわけだが。
ほう続きが?追い詰められた貴族派は悪魔を召喚した?ほう・・・・・・
身の丈五メイルくらいのトナカイと狼男を混ぜたような奴が大暴れ?
あー、聖職者の獣か。ふーむ、これは、どうも・・・・・・
うむ、かなりまずい。ひょっとしたら私とは別口で上位者・・・・・・まあそういうバケモノがね?
そいつらが入り込んでるかもしれん。
ちょっと各地の知り合いに連絡取ってみるよ。それはそれとして学園に急いで全員連れて行くんだ。