一行ごとにお茶でも飲んでください。そしたらたぶん貴方もお茶会にいる気がします。
「ねぇ、レミィ。貴方の槍はグングニル。そして引きこもりの方はレーヴァテイン。なら、ネーヴェにもなにかあるんでしょう?」
「あぁ、あの子は武器がないの。しいていうのなら、能力自体かしら。吸血鬼の能力を憑依させて戦う。なんだかあの世から引っ張ってきてるみたいね」
「死者を呼び出して憑依・・・・・・シャーマンなのね」
「蔵書に魔術関連の物がいくつもあるのだけれど」
「昔は、貴族の義務として、探求者は保護して研究させていたの。そのおかげで古今東西の魔術書には、ことかかないわ」
「西洋だけじゃなく、東洋も混ざっているのは研究対象だったからなのね」
「フランの第二次入浴作戦はまだなの? さすがにうろつかれると鼻に来るのだけれど」
「第一次作戦のせいで、警戒度が上がっているの。諦めてちょうだい」
「いっそのこと拘束魔法でとか思ったけれど、そういうの一切聞かないのね彼女」
「あら、このクッキー悪くないわね。あとで、小悪魔に覚えさせましょ」
「これは我が一族だけの門外不出品よ。教えないから」
「最近、ネーヴェの起きるのが遅いの。やっぱり魔力量が足らないのかしら」
「空気中魔力量は神秘の度合いが濃ければ濃いほど、濃厚になるわ。どうしてもって言うのなら、フランの部屋に預けなさい。あそこは、においと魔力量がけた違いよ」
「いや、においが移ってしまってはたまらないわ。それは本当の最終手段よ」
「最近この国も、まずくなってきたわね」
「帝国の斜陽ってやつかしら。ロシアも色々やばそうね。あの鉄血宰相のダンスパーティーの頃が懐かしいわ」
「この国も、場所的には重要なんだから避難案を模索しておくべきかしら」
「それはそうと、研究は進んでる?」
「えぇ、あれほどの成果物があるんだから、いろんな物が進んでいるわ」
「違うわネーヴェの事よ。なにかわかったことはあるの?」
「成果はぼちぼちよ。できれば色々聞きたいけれど、それじゃ、あの子のなにかを引き出すなんて事が起きかねないんでしょう? だから睡眠時の観察と、日常会話のあたりで聞き出してるわ」
「それが賢明よ。私は逆鱗があるけど、あの子はフラッシュバック。寝込みを襲われたって勘違いされたら、貴方との相性は最悪よ」
「肝に銘じておくわ」
「・・・・・・魔術研究は他になにをしているの?」
「今のところはどれも本格的な研究段階じゃないわ。先達の成果を吟味して取捨選択と整理中よ。興味深い物はやっぱり東洋魔術ね」
「研究ってのは大変ね」
「そうでもないわ。レミィもしてみない?」
「前向きに検討させてもらうわ」
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