特異点での配達もおまかせ。そう、アマゾネスならね。   作:初手降参

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特異点、変生



レビュー・ギルガメッシュ

 

 

 

 

 

ギルガメッシュさんのレビュー ☆4

 

───

 

アマゾネスは良い。

こうしてウルクを防衛中の身としては非常に便利だ、何しろ人員を割かずともこうして物資が手に入る。

どこからともなくやって来たのは怪しいが、非常事態においては気にしている暇はあるまいよ。

 

王たるもの、貿易にも心得が無くてはな。アマゾネスの持ってくる品の価値は重々理解している。

このサーヴァント・ユニバースだかから麦の銀十枚で仕入れたこのペンタブとやらも実に良い。粘土板がなくとも物が書けるだけでなく、このように余所の見解を求めたり、逆に答えたりが出来る。良い、実に良い。その上他の機材も用いれば、伝令を用いずとも各所に連絡が取れ、人足を用いずとも物資が運搬できる。

 

ん? 宝物庫を使えば良いだろう? ほざくな雑種、あのような不思議技術、サーヴァント・ユニバースにしかあるまいよ……興が乗った、詳しく話してやろう。

 

───

──

 

 

 

 

 

「配達である!!」

 

「ん、遅かったではないか」

 

「……申し訳ない、アポイントメントのアジャンダが混線してしまってスピードが落ちた。大きなイシューだな」

 

「その通りだ、だが今日の我は気分が良い、許す」

 

 

その日は何時だったか……確か、ウルクが闇に墜ちる未来を見て、サーヴァントを呼び出して、それから暫くしたころだったか。

その日我は、各地から届くメッセージに目をやりながら久々にゆっくりと昼駒を食べていた途中にアマゾネスの、アマゾネスCEOが来たので、我自ら応対を行っていた。

 

 

「ここにサインを」

 

「ペンタブ……はあっちか。円筒印象でいいか?」

 

「ノープロブレム。アマゾネス・ドットコムはフレキシブルだからな」

 

 

円筒印象本来の使い方ではないが、まあ咎めはしないだろう。我は円筒印象の一部分に朱肉のインクをつけ、それをCEOの神に転写した。

そして我はCEOから、生暖かくぬるぬると動く荷物を受けとった。

 

 

「……一応聞くが、この品の耐久性はどの位だ?」

 

「カタログスペックにミスはない、そのスキームのサスティーナブルは高い、魔力がある限りは持つ」

 

「なら良い」

 

 

ちょうどそのタイミングで、シドゥリが恐る恐る顔を出した。彼女は頭が固く、どうにもアマゾネスを受け入れられないらしい……困ったものだ。

 

 

「王よ、今度は何を頼んだのですか……? あまり財源を消費しすぎるのはよろしくないかと」

 

「必要予算だ、文句があったら納得させておけ」

 

 

我はそうとだけ言って部屋に戻ろうとする。

そこでCEOに呼び止められた。

 

 

「ああ、FYIとして言っておくが、お客様はいつも貴重な純銀を補ってくれる大事なカスタマーだ。商品券をくれてやる」

 

「ほう? 気が利いているではないか」

 

「……ああ、それからこれを」

 

 

差し出されたのは高級そうな金属板と、見覚えのある筆跡の黄金の粘土板だった。金属板の方が商品券らしい。

 

 

「何だ? この趣味の良い粘土板は」

 

「アマゾネスのカスタマーの一人であるコスモギルガメス様からの手紙だ。返事はASAPにしろと言っている」

 

「良い度胸だ、だが趣味が良いので許す……用件は以上か?」

 

「アグリー。では、帰らせて貰おう」

 

 

CEOはそこまで言って、さっさとジグラットの外に止めたヴィマーナのようなものに乗って飛んでいった。

 

さっそく部屋に戻り、届いた荷物を開封する。手紙は後だ。

 

 

「……何の、生地です? これ……美味しそうな匂いはするんですけど」

 

 

横からやはりシドゥリが覗いてきた。怖い怖いと言いつつ興味はあるのだろう。

生暖かくぬるぬると動く荷物を開ければ、確かに蒸した穀物の仄かに甘い匂いが立ち込めた。少しばかり食欲に駆られるがぐっと抑えて、我はそれをじっと見る。

 

そこに入ってきたのは、その頃はまだ諜報活動に励んでいた風魔小太郎というサーヴァントだった。どうも彼はこの生地に覚えがあったようで、興味深げに近づいてくる。

 

 

「あ、うどん生地じゃないですか!! 夕駒ですか?」

 

「ああ、なるほど『ウドン』とは極東の食べ物とあったな……だが、これは食べるのではない……フッ」

 

 

そこまで言って我は観察をやめ、生地に魔力を吹き掛けてやった。その刹那、うどん生地には目玉と口が出来上がり呼吸を始める。

 

 

「ひっ……顔、顔が出ましたよ王!?」

 

「これでよいのだ。アマゾネス曰く、うどん生地を触媒にしたサーヴァントの幼生らしい。端正込めて育てれば召喚の儀を踏まずとも、また我の魔力を消費せずとも、一週間もすれば戦えるサーヴァントになるとあった」

 

「これを育てるんですか!? 変な病気の温床になりませんか王!?」

 

「ビビりすぎだシドゥリ!! ……これは良いものだ」

 

「目が虚ろです王よ……既に毒されているのでは……」

 

 

 

 

 

──

───

 

因みに、このうどん生地から育ったサーヴァントの真名はそれぞれポール・バニヤン、オジマンディアス、諸葛亮孔明……後、何だったか。最後の一体はアマゾネスが顔を見るや否や引き潰してしまったものだから名前が分からん。

とにかく、バニヤンは杉の森を伐採して精製することでウルクに貢献し、オジマンディアスはそれを建設することで貢献し、諸葛亮は兵法に改革をもたらすことで貢献している。良い買い物をした。

きっとこんなとんでもない便利商品はサーヴァント・ユニバース産なのだろう。マーリンは微妙な顔をするが。

 

何にせよ、アマゾネスはウルクに大きく貢献した。皆も使ってみるがよい。

 

ただし今回は、今後の発展を祈って評価は☆4に控えておく。

 

 

 

ウルクを守ることも出来る。

そう、アマゾネスならな。

 





正直CEOが本気を出せばカルデアの出番は全部持っていかれる
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