決闘盤は盾、カードは剣って幻想郷でも通用するのだろうか 作:ネヘモス
「…俺は、どうなった?」
『大丈夫?ご主人様?』
誰だ、俺のことご主人様って呼ぶ輩は。
『ここですよ!』
ふと、足元を見る。そこには黒いワンピースを着た幼女がいた。それも、なんか影が途轍もなくでかい…、うん?待てよ?もしかして、デュエルモンスターズあるあるのカードの精霊とか?あるわけないか。まさか、こいつが金華猫なんてことは」
『流石はご主人様!よくぞ私の正体が分かりましたね!』
おうふ、思考漏れてた&正解だった。
「金華猫」デュエルモンスターズではレベル1、闇属性、獣族のスピリットモンスター。召喚・反転召喚・特殊召喚に成功したターンに持ち主の手札に戻るスピリット共通効果を持っており、一見すると自分の真紅眼デッキとは無縁に見える。
ところがどっこい、デュエルモンスターズにおける猫はだいたいやばい効果を引っさげている。救急猫からのゴヨウ・ガーディアンなんて環境を荒らしに荒らしまくった戦犯、公式から去勢される始末である。話を戻そう。
「金華猫がお前なのは分かった。それで、俺になんの用?」
『胡散臭い神様を名乗るガキから伝言で、ご主人様の前の世界で使っていたデッキを全部持ってこれることを伝えてくれと。ついでに私が現実世界でこの姿を維持できるようにしたと言ってました』
「とりあえず、ここが精神世界ってことでおk?」
『そんな所ですね。そろそろ目覚めても良いかな?外の女共が騒がしいから』
…後半金華猫の声のトーンが低かったのは気のせいだと思いたい。
『それと、私のことは戦闘中以外では「クロ」って呼んでください♪』
「了解」
そして、眩い光が俺を包み込んで…。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
目を覚ますと、和風の天井が目に付いた。それで俺は布団に寝かされていて、とりあえずこう言う事にした。
「知らない天井だ…」
うん、言いたかっただけです許してください。
「にゃー」
どこからともなく猫の声。すると、俺の腹の上でゴロゴロしている黒猫、もといクロがいた。
「あら、もう起きても平気かしら?」
襖の開く音がしたと思うと、そこに黒髪の赤い巫女服の女性がいた。
「びっくりしたのよー。突然妖気が消えたかと思ったら貴方が倒れてるんだもん。ところで、その妖怪は知り合い?」
「妖怪?もしかして、クロのことか?」
「その子、金華猫って化猫でしょ?橙ちゃんに聞いたわよ」
「へぇ、その橙って奴も化猫みたいな言い方してるけど、そこんとこどうなん?」
「事実だから仕方ないじゃない」
ダメだ。ああ言えばこう言うでのらりくらりとかわされる。もしかして、この人がロリ神が言ってた
「アンタが『博麗の巫女』博麗霊夢か?」
「あら?外来人にしては珍しいわね、博麗の巫女の事を知ってるなんて。でも残念、あなたの目の前にいるのは『
目の前の女性、霊歌の話を纏めると、
・博麗霊夢は次代博麗の巫女で現在修行中の身である。霊歌はその監督をしていた。
・その時、感じたこともない妖力と霊力を感じ取り、八雲紫なる人物に霊夢を任せてその場所にやってきた。
・妖力が消えたと思ったら、そこに倒れている玄乃とクロがいた。
「それと、これあなたの?」
すると、彼女の懐から1枚のカード。慌てて起き上がり、デッキを見る。ホントだ、3積みしていた黒炎弾が1枚足りない。
「その通りです。すみません」
「いえいえ、その代わり、その黒い竜が描かれた絵札を見せてもらっても?」
黒い竜が描かれた絵札?もしかして「真紅眼の黒竜」の事か?とりあえず霊歌さんにそれを見せると、
「すごい霊力ねこれ。あなた何者?」
何も言えない。だって通りすがりの
「決闘者?超能力者みたいな人?」
霊歌さん、貴方はエスパーですか!?
「いや、玄乃くん、たまに言ってることただ漏れだからね!?」
そして、俺の処遇は八雲紫なる幻想郷の賢者に任せられることになった。ほぼなし崩し的に…。
真紅眼での金華猫の仕事といえば、分かるね?