着任
今日から此処か…にしても、人が居ないな
(今度来た提督ってあいつか。仕掛けにいくか)
…殺気か?まあ軍の施設で戦時中なんだからある意味当然なのだろうが、出し続けるの疲れない?
まあいいや、この程度なら造作なく前にちっと動くだけで回避できる
「!?クソッ」
「フッ!」
人間の出力できないはずの速度を発揮し前転をし、来たであろう攻撃を半分以上勘でよける
「んで、後ろには誰もいらっしゃらないと…悲しいッ」
さて、お次は工廠裏に気配を感じハッタリをかます
「工厰裏にいるんだろ?なぁ?」(五、六人位か)
当然ハッタリなので誰も居なくてもただ独り言ですむ、などと失敗した時の言い訳を思ったら返答が返ってくる
「なかなかやるねぇー」
(マジかよ、ホントにいるとは…)
「あと向こうの山に結構な大人数いるだろ?そいつらも集めてくれ」
これは俗にいう『千里眼』というものだ
あと、青い道着らしきものを着ている人が何か言ってるのが見えた
さて泊地入り口に集合させたのだが、なんだろうすごくこう思う
(何故、俺が艦娘の溜まり場への配属になったんだ?)
艦娘達も何か鋭い目付きで見てくるし正直怖い
「では、適当に自己紹介をするが俺は如月空だ。本日八月十五日付けでここ単冠湾に配属になった」
「ッチ」
酷くない!?ねえ!とまぁ、誰に言っているのかわからない愚痴は置いといて、先程の千里眼の原因である体内に居るモノに話しかけ、脳の使用領域を広げこの中の最古参と、ある程度の名前と艦種をおぼえる
すると、先程遠目に見た青い道着の人だということが分かった
「私達は…」
「あぁ 大丈夫君たちの事はある程度覚えた」
「「「は?」」」
It's当然の判断だな(`・ω・´)私だって自己紹介してないのに急に知ってます発言されたら「ストーカーです」って憲兵さんに言ってる自信あるからな(普通は警察?知らんな)
「最古参であるそこの君の記憶を見てそれを記憶しただけだ」
「君以外は全員ブラック鎮守府から避難してきたらしいな」
「君はというと、もともとここに配属され新任の提督の面倒を見るはずが左遷より酷い受け色々とされていたって感じかな?」
「つまり、、、」
「皆私、と言うか大本営から来た奴は皆嫌いと」
「そうだ、ならわかるよな?」
「「「全艦載機発艦!!」」」
「「「「「全砲門開け!!」」」」」
「かかってこい!相手になってやる!」\(^o^)/
「撃てーーー!」
幾ら嫌いだからとはいえ全火力でたった一人を攻撃するのはコスパ的にも常識的にもどうなんだろう?一人思う如月提督だった
「あぶなっ!馬鹿じゃねえの!?いやバカだろ!いいや、馬鹿だな!」
見事な三段活用(?)で今の心情を叫ぶが、そも聞こえていないし飛び交う銃弾や砲弾、爆弾に使用場所を思い切り間違えている魚雷をよけるのに必死でもう死にそうである
(やってやろうじゃねぇかこの野郎!)
さて、あれから一日経って執務をしているが何でこんな剣呑な雰囲気で仕事しなくちゃいけないのだろうか?
(話難いし、この場所に居ずらいんだよ!)
「そういえば、ちゃんと自己紹介してませんよね」
「ぬぁ?あっあぁ」
「幾ら数日しかいないとはいえ自己紹介は大事です、食堂に行きましょう」
その後加賀と昨日名乗った女性が食堂に集合することを放送し、その後共に食堂に向かった
『凄く注目されているんだが、どうすればいいだろう』と口調が少し変わっている事に違和感を覚えない空であった
「自己紹介をすれば良いんだな?」
「えぇ、そうです」
「とっととしなさいよこのクソ提督!」
「はっはい、ごめんなさい!」
当然冗談ですよ?・・・といいたいが嘘ですごめんなさいほんとに殺意を感じるのでここから立ち去ってよろしいでしょうか?<ダメです、ああああああああ!(絶叫)
「」
(((ちょっ威厳まったくなっ)))
「っという茶番は置いといてじゃあ自己紹介しまーす」
いやほんとこんなテンションじゃないとやってけないです
(腹立つ)
えっと、俺は飛行機乗りになりたくて海軍の下士官学校を受けたら何か知らんが士官学校に受かってしまい、まぁ気ままに勉強しようと勉強して試験受けたら士官学校を二年で練習航海の段階まで飛び級。ここまでが1998年だ
練習航海で横須賀からここ単冠湾次に舞鶴、呉、鹿屋と回って横須賀約10浬位の時俺達はこんな話をしてた。
98,08,15
練習艦内 甲板下
「今日は大しけである、皆甲板からの落下に気をつけるように」
「ハッ」
「では解散」
「空少尉」
「はい?」
当時教官をしていたのは、私の父親である涼介少佐である
「艦底の予備弾薬庫の状況を確認してきてくれ」
「了解」
そんなわけで、予備弾薬庫というかもはや備品置き場となっている区画へ向かった
「さむっ」
当然廊下には暖房がないし、夏なのに寒いのはこいつが旧式でしかもここは海中だからである、私は誰に言ってるんだ?ああ艦娘達か、話が長くてすまないな
「備品庫異常なし」
「かえr」
備品の確認が終わり報告に戻ろうとしたときにドォォォンと爆音が艦内に轟いた
「ファ!?」
≪総員退艦準備!≫
「」
「うそだr」
また魚雷当たったんだけど死んだよね?絶対死んだよね?まだ死にたくないよ?(なんで一回目で死ななかったんだろ?幸運だったんだね)
≪総員退艦!≫
この艦内放送を最後に俺の意識が途切れた
んで俺が目覚めたのは軍病院のベットの上だった
海に浮いてたらしい ここまでで1998年
だが俺は長い夢を見た気がしたんだ
俺にも幼馴染が居てな?まあ男友達だがな
そいつが何度も色んな感じで死ぬんだ。銃で撃たれたり人ならざる異形の者に襲われていたりな。神経が磨り減るのが分かったからいっそあいつの代わりに死んでやろうと撃たれるときに射線に出て死んだ。
そっから先は覚えてない。まあ気がしただけだしそもそも本当に見ていたとして夢だから『だから?』っていう話だ…すまない話を元に戻そう
1998,08,20
「ひまだな」
「こちらです」
軍医さんかなとおもったんだが姿を見てビックリ!!元帥さんだった
「!?」
反射で敬礼をする
「固くならなくていい」
「とは言いますがね閣下」
閣下は少し考えるそぶりを見せたあとにこう言った
「じゃあ命令楽にして?」
「命令なのにしろじゃなくしてなんですね」
「いいのいいの」
「あとタメ語でおk?いま二人だし君は病人、しかも幼馴染の父親だよ?そう固くならないの」
「おっおう」
そう簡単にタメ語になれるかっ!!(おもっきしタメ語じゃねえか)
「で、用件なんだけど」
「はい」
「本日を持って大尉に昇進だ」
「へ?」
「ちなみにあの船に乗ってた300名中生還者50名」
「その50名全員日付をずらして2階級特進」
「250名は殉職とし即日2階級昇進」
(1/6かよ生存率)
「何かあったら言ってね?それじゃまた」
「さようなら」
と、そんなこんなでなにもしていないのに大尉になってしまった訳だ
するとふと遠くの景色がみえた
(コレは鎮守府?女の子が100人ほど 何で居るんだろう)
「あっみえなくなった」
「暇だからテレビ見よう」
俺はテレビの電源を入れるととんでもないものを目にした
「先週8月15日人類は制海権制空権共に喪失しました」
「未知の存在 『深海棲艦』と呼ばれる存在によって」
「奴等は現代の技術ではその兵器を用いても破壊不可能といわれます」
「」OFF
「うそうそ」
こりゃもしかして俺達を襲ったのって、、、
いやそんなはず さてもう一度
「」ON
「8月15日午前8時練習航海から帰港途中の練習艦隊が襲われそれを皮切りにたった30分で地球から人間が安心して移動できる場所は陸だけになりました」
「orz」
そん時はショックだったね、たった一週間足らずで人類の生存圏は三割になったからな
まあそんな風にグダグダしてて8ヶ月くらいたったある日・・・
1999,04,30
「暇すぎ」ON
「速報です」
「うん?」
「今まで対抗不可能だった深海棲艦への人類の希望かも知れません」
「在りし日の艦艇の魂を持つ少女達」
「その名も『艦娘』」
「嫌な予感」
その時丁度ドアを叩いた人物がいた、そうあの元帥だ
「ああやっほー」
「どーもです、閣下」
「あぁその報道見てるんだ、だったら話は早い」
「もしかして・・・」
「うん、如月大尉」
「はい」
「只今をもって如月大尉は少佐に昇進ならびに、単冠湾泊地への着任を命ずる」
「了解でありますよ、閣下殿」
「ゆっくり出来た?」
「えぇ」
「じゃあ実家に戻ってあと半年過ごしな?書類はこっちで作っとくから」
「了解しました」
とまあこんな感じで退院してから実家に戻った
すると、あの日から半年で2階級上がって桂島泊地で提督してる父親と60年前に海軍を退役した祖父がいた
祖父の最終階級は元帥だった
いかがでしたでしょうか?
「仕方ない、次も読んでやるよ」となって頂ければ幸いです
2019/01/18所々変