艦隊刀記録   作:飛行士

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毎月更新になりかねない
軍用装備品等は適当です


東京

あれから数日たち東京へ向かうことになった

 

「加賀さん何ででしょう甲高い音が聞こえます」

「それはジェット輸送機が来たからです」

「なぜでしょうパイロットが居ません」

「それは寒いから帰ったのです」

「えっ本当ですかいそれ」

「えぇ(多分)」

 

そんな調子で話していると単冠湾飛行場北端に飛行機が運ばれていく

 

「そんで弥生さんは?」

「自室で朝食食べてるはずです」

 

と、話していると弥生がこちらに向かってきた

 

「うるさいですね」

「今日から東京ですからね」

「で操縦者は?」

「…私…ですね残念ながら」

「oh」

「あれ?車は持って行かないんですか?」

「あぁ、持って行って良いんですか」

 

持っていかずに向こうでどうやって移動するんだ

まぁ辺境の地のしかも少佐だから仕方無いんだかな

すると指笛を吹いた、あいつはそんな事も出来たんだな

甘え…てるようにも見えなくもない気がしなくもないが、腕にドアミラーが当たって痛そうだな

さてそんな事置いといて車を貨物室に入れた

 

「よし操縦室変わって」

 

…嘘だろマジでパイロットおらんのかい!この飛行機どこにあったんだ?てかここまで誰が運んだんだよ!

ふとそこにはマニュアルのような物があった

 

「なんだ?」

 

『日本海軍単冠湾駐屯地』

 

「これは……」

 

そこにはこの鎮守府の前にあった駐屯地の物である事を示唆する文言が書かれていた

 

「そういうことか、だから飛行機あるのに人がいないんだ」

 

ちなみにこの書類は大戦最初期のもので無人になったこの泊地に一年や二年加賀さん達はいたわけだ

 

「ってそんなことよりジムニー積み込まなきゃ」

「提督早くしてください」

「すいません」

 

 

「さて久々だがかかるかなっと」

 

エンジンはかかった、飛行場は目の前だがまあまあ遠いので吹かして80km/h程で突っ込みさらっとドリフトからの停止

安全に格納庫に入れる

 

「はぁー、ぶつけたらどうするんですか?」

「ぶつけません」

「もういいです、早くしてください」

 

泣きそうでござる…というか中ハンモックなんだな、ジェット機興味無さすぎて見てなかった

人は入れるんかな?

一人、二人……計五人だし寝てても入るか

 

「大淀さんいる?」

「はいここに」

「俺不在の間代理頼んだよー」

「えぇ?」

「そんじゃそういうことで」

 

 

「それじゃ離陸しまーす」

「頼むから真面目にしてくれ」

「すまん」

 

それから無事に航路を通り横須賀着く……はずだった

 

数時間後 千葉県上空

 

甲高い電子音が操縦室に鳴り響いた

 

「ん?」

 

レーダーに感あり敵機接近中

空対空レーダーがそう読み上げたのでふと後方上空を見た

何でだろう黒い小さな点が見える気がするなぁーHAHAHAふざけんなッ!

 

「深海の戦闘機じゃねぇかよっ!!」

「加賀さーん?どうにかできません?」

「うちの子達が帰ってこれません」

「あっ終わった」

「oh no」

「駄目みたいですね」

「加賀さんもう艤装閉まって」

「はっはい」

「待ってください、対空電探に感あり」

「……!この反応は友軍機です」

「よっしゃ!」

「こちら単冠湾泊地所属如月空少佐である、貴官達の所属を問う」

「こちら横須賀鎮守府第一基地航空隊第一中隊、貴機の護衛だ」

「んじゃお願いしまーす」

「了解貴機はそのまま着陸してくれ」

「了解」

 

そういうと大体18機で敵戦闘機20機をそれこそ一瞬で撃墜した

 

「ビューティフォー」

 

横須賀鎮守府第一飛行場

 

なんやかんやあり無事に着陸して車も下ろすと横須賀の提督が出てきた

 

「ようこそ横須賀へ、といってもすぐ出るんだがな」

「そうですね」

「じゃあ弥生さんだっけ?貴方は陸軍に直で行ってくれ」

「わかりましたでは」

「よしあきつ丸達行くぞ」

 

そういってあいつらはさっさとどこかへ消えていった

 

「私は?」

「海軍」

「ですよね」

 

そういえばこっちきた理由会議だったな

 

「では」

「帰りは船だ、言ってくれ」

「わかりました」

 

さて首都高に乗って海軍省へ向かっているのだが、ここで問題である

二十年前の2サイクル三気筒で539ccの車が高速を走るとどうなるか…

 

「提督」

「はい」

「この車遅くないですか?」

「(´・_・`)」

「さっきから少々抜かされてますけど」

 

日が暮れて暗い夜の高速でそんな辛辣なことを言われた

 

「仕方ないです」

「何故?」

「ジムニーですから」

「なんキロですか?」

「80km/h」

「」

 

ねぇなにその「こいつ何言ってんの?普通夜の高速はもっと出すだろ」みたいな目、仕方無いだろジムニー案外非力なんだから

 

 

「しょうがないです」

「せめてもう20km/h」

「ギヤを換装しろと?」

「そうですね」

 

そんな感じの事を話ながら海軍省についた

 

 

「はぁ行くか」

「名前と階級、用件を」

「如月空、階級は少佐用件は明日の会議への出席」

「確認しました、どうぞお進みください」

 

同省八階

 

「はぁはぁはぁ」

「この程度で音をあげるなんて」

「俺も非力なんだよ」

「あら空くん」

「あぁ元帥殿」

 

加賀は敬礼をしていた、ガチガチで

 

「気楽に気楽に」

「はっはい!」

「俺も最初そうなった」

「君達何しにここへ?」

「明日の会議に出席するために」

「あぁじゃあ今日はここで寝泊まりでいい?」

「今からじゃ手配できんから」

 

あんたが来いって言ったんだろ!?

そういって六階の休憩個室で休んだ




一月間を開けて申し訳無い!
「そうです早くしてください」
?「あくしろよ!」

2019/01/18一部変更

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