艦隊刀記録   作:飛行士

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本当に不定期過ぎる


会議

ふぁぁと欠伸をしつつ周りを見渡す

 

「眠い」

「おはようございます」

「ふえ?何でいるの?」

「もう8時ですよ?」

「マジかー」

「疲れてたんですね」

「まぁな、そいや会議は?」

「9時です」

「一時間か」

 

そう言いながら寝間着ジャージから士官服に着替えるのであった

 

「で、なに?これ」

「さぁ」

 

個室には机とベッドの2つしかないのだがその机の上には刀掛けとともに質素な刀が置いてあった

まぁそれだけではなく小さな紙切れも置いてあったが

 

「紙片がありますが」

「えーと何々?あきつ丸捜索の功績を認め陸軍より旧型三式軍刀の改造型零式軍刀を授与する、陸軍の中では不人気だが海軍には丁度良いと思われる、だと」

「陸軍許すまじ」

「まぁ陸軍は、というか軍人の傾向として派手物好きだからな」

「俺はこれで本当に丁度良いがな」

「にしても三式軍刀そっくりですね」

「紙切れによると金属の質と柄のデザインが変わったらしい、一番近いのは伊勢日向の軍刀だな」

「まぁあちらは十二年式海軍軍刀ですがね」

「鞘は茶色のこれは……編物?布?」

「知りません」

「鞘の上から10cm位のとこに青線一本入ってる」

 

飛行機なら最低錬度を示す線だ

 

「何でしょうね、そんなことよりそろそろ会議始まりますよ?」

「そうだな行こう」

 

 

海軍省八階第一大会議室

 

「加賀さん?」

「はい?」

「何でこんな厳かなんですか?」

「広いし高級将校さん達もいるので」

 

トントンと肩を叩かれた、席は間違って無いはず(多分)

 

「緊張しなくて大丈夫だ」

「はい」

 

とは言ったが何回何十回会議に参加している元帥と違い、こっちは初参加の辺境の地単冠湾泊地の提督である

緊張しないでいられるかと思っていると元帥に誰が耳打ちして頷くとこう言った

 

「0900時になったので第3回指令会議を開始する」

「起立!気を付け、礼!着席」

「今回は第一次大規模反抗作戦(仮)についてである」

「手元の資料を見てほしい」

 

他にも数人元帥はいるが基本司会進行は中島さんがするらしい

手元の資料にはこう書かれていた

この第一次大規模反抗作戦(以下今作戦)は各方面鎮守府が同時多発的に深海棲艦の中枢部を叩く

 

北方海域>日領アリューシャン列島

西方海域>インド洋

南方海域>ソロモン海域

南西諸島>マリアナ沖及びバシー海峡

 

「皆目はあらかた通したかな?」

「まっそういうことで今回はここを強襲上陸して、」

 

なんかふわふわした感じで終わったがつまり九州は南西諸島で四国は南方、中国がインド洋及び北海道はアリューシャン列島攻略しろ、東北関東中部等は各出撃艦隊の援護で五大鎮守府は本土守っとれと言うことか

 

「どう思います?」

「何が?」

「この作戦です」

「あぁ多分そろそろ国民からの非難が来るし防戦一方じゃ士気も下がるだろってことじゃない?」

「恐らくこの作戦によって各鎮守府の資材資源は半減すると思います」

「それは大本営が負担する感じだろ」

「それよりギヤボックスとチャージャー買わんと」

「ようやく非力箱を強化するんですね?」

「非力言うな非力」

「乗れ」

「はい」

 

チョークを引き混合比を調節、セルを回し暖気してチョークを戻しギヤを入れる

意識するとこんなに行程あるんだな感覚でやってた

 

「加賀さんギヤはどこにあるでしょう」

「廃車場でしょうか」

「正解」

 

そうして俺達は近くの廃車場に行った(埋め立て地って凄く広いね)

 

 

東京湾廃車場兼中古部品販売店

 

駐車場に車を止め中に入ると事務所の様なところがあった(加賀さんは車内)

 

「何か用かい?」

 

アロハシャツの健康的な肌をした30代後半の男性がいた

 

「えぇまぁ、ジムニーの五速ギヤボックスってあります?」

「いつの?10年程前の?」

「よくわかりましたね」

「エンジン音でな」

「ちょっと待っとれ」

 

そうして五分程してギヤボックスを持ってきてくれた

 

「積んどくよ」

「お代は?」

「このギヤボックス余ってるからいいよ」

 

なんて太っ腹なのだろう(でもこれって体よく在庫処理されただけじゃね?)

 

「ターボチャージャーってあります?」

「ジムニー用はないんだ」

「そうですか、ありがとうございました」

「すまんな、また来いよ」

「えぇ」

 

一時間程度後帝国ホテル前

 

「ギヤボックスどうするんです?」

「明石さんにでも任せましょう」

「同室?別室?金は海軍持ち」

「では一応別室で」

「ですよね(´・・`)」

 

数分後401号室

 

「ふう今日は疲れたな」(主に会議が)

 

ロッカーに夏冬士官服一式に零式軍刀、九四式拳銃を仕舞い寝間着(ジャージ)に着替えた

 

「家のテンションが低いって学生時代言われたが自分では全く分からんな」

 

明日は新車でも買おうかな、ドリフトとかしたいけど高速で周りの車に置いてきぼり食らうようじゃ無理だからな(出来ない訳では一切無いです、前やったし)

 

「寝るか」

 

いつもより早い19:30位に寝れた

 

「なぁ」

「ん?」

「最近来てくんなかったな」

 

そんな言葉をちょっと泣きそうな顔で言ってきた

可愛いかもしれない、波音が男じゃなかったら惚れてた自信ある

 

「仕方ないだろ、爆睡か寝ないかのどっちかしか無かったんだから」

「入れ替われたり分離できたら良いのに」

「分離ってそれ私死にません?」

「能力付与したんだから大丈夫」(多分)




零式軍刀は空想の産物
空の私服はダサい

2019/01/18一部変更

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