艦隊刀記録   作:飛行士

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日常回みたいになってる


日常

あれから2日経った

 

「時計とナイフ欲しいなぁ」

「そう、行ってらっしゃい」

「え?行かないの?」

「えぇ」

 

ほんと可愛かった笑顔はそこになくいつものクールビューティーな加賀だった

 

「私は今日も少し練習します」

「何で?」

「ここから横須賀までで止まったら洒落にならないので」

「わかったじゃあ行ってくる」

 

帝国ホテルというか基本的な宿って通気性が良すぎるから寒かったり喉乾いたりする

あと単純に興奮しすぎて寝れない

 

「行ってらっしゃい」

 

駐車場の自販機の前で一言

 

「やはりコーラッ!…さぁ行こ」

 

 

さて時計屋に来たが、いかんせん決まらない(欲しいのがありすぎる)

 

「時計って言ったらやっぱり懐中時計だよなぁ」

「お客様懐中時計でしたらこちらはいかがでしょう」

「おぉ沢山あるなぁ」

 

金銀黒金等色んな色で塗装されている懐中時計の数々である

 

「んじゃその金無地のを下さい」

「3000円になります」

「ほい」

「はい丁度、ありがとうございました~」

 

さて残るはナイフだがサバイバルナイフなどではなく短刀に近いのが良い(チキンだから少しでもリーチ長くないといけないのです)

 

 

「うーん」

 

軍用品払下げのがあるとこならそれっぽいのがあると思っただが望みのが無い!

どうすれば良いんだろう

 

「何かお探しですか?」

「えぇ、短刀位のナイフを」

「ならこんなのはどうでしょう」

「こちらは旧陸軍の三十年式銃剣の前期型です」

「おぉ、ちょっと長いけどほぼ理想通り」

「では純正の鞘もお付けしますね」

「身分証明書を提示下さい」

 

え?身分証明書?俺運転免許証と軍隊手帳しか持ってないんだけど!どうせ刀剣関係の免許出さないといけないんでしょ?(軍刀車内に置き忘れたけど鍵掛かってるから大丈夫か?)

 

「えっじゃあこれで」

 

そう言って軍隊手帳を提示した

 

「ファッ!」(おいおい嘘だろ?本職の人来たんだけどー?!)

「えっ?気にしないで下さい?」

「ひゃっひゃい」(びっくりしたー)

「あっありがとうございましたー!」

 

何か手帳出してからテンパってたけど大丈夫か?

 

 

 

よし軍刀は助手席にあったから良いし、殆ど趣味みたいな九四式拳銃はダッシュボードの中で服の中にホルスター毎付ければ良い、しかーし三十年式銃剣どうしよう

とりあえず腰で良いや(尚今はダッシュボードに放り投げられる模様)

 

「よしガソスタ行こう、ガス欠になってまうわ」

 

もう給油ランプがついてしまっている、ただいくら旧式とはいえ燃費悪すぎだとよく思う

 

 

「いつものでいくか、すいません」

「はい!何にしますか?」

「レギュラー満タンお願いします」

「分かりました」

 

そう言って2500円分のレギュラーを入れた

前に最近のハイオクは鉛入ってないから大丈夫とか聞いたが冒険して帰って来れなかったら終わりだからな

 

「よし、終わりましたよ」

「ありがとうございます、そういえば聞きたいことがあるんですけど…」

「はい、なんでしょう?」

「最近異常に燃費が悪いんですけど、どうすればいいですか?」

「このジムニーだと駆動輪のシフトバーもあると思うんですが、どうです?」

「えーと、通常のシフトバーの下にあるやつですか?」

「そうです、それ何に入ってます?」

「4Hになってません?もしくは4L」

「4Hに入ってましたね、これはなにに入れるべきです?」

「2Hですね、ちなみにその数字は駆動の数で、LとHは必要な速度によって変えてください」

「なるはど、ありがとうございます」

 

「さあ帰るか」

 

セルを回しチョーク調整しながらギヤを一速に入れ発進した

 

帝国ホテル

 

「ふう疲れた」

「後3日位ですね」

「まぁ確かに4日目には船だしな」

「んでその3日間どうすんの?」

「今週は車に慣れる週なので」

「じゃあ3日間は私も乗りますね」

「えぇー」

 

えっ?なにその「マジ?お前乗ってくんの?」って顔

 

「何故です?」

「まぁ癖とか知っときたいしな」(加賀さんの)

「あぁ成る程」(車の)

「んじゃおやすみ」

「えぇ」

 

そう言って加賀さんは自室へ戻っていった

 

「さて行くか」

 

俺はジムニーの所へ行った

 

「帰ったらギヤ換装だからなぁ」

「さてさて一周回ってくるか」

 

近所のコンビニに行ったらコーラと饅頭やスルメ等があったので五千円分程買った、店員さんがお前どんだけ買うんだよみたいな目で見てきたが金払ってるから知らなーい

 

翌朝

 

「今日も私服なんですね」

 

当たり前である、制服なんて会議のとき位しか来てないです

 

「半分休暇みたいなものなんだから良いでしょ」

「そいや加賀さんは制服なのね」

「ローテ含めて3日分位しか持って来てませんからね」

 

あれ?ここ洗濯機あったっけ?

 

「コインランドリーです」

 

出た久しぶりのテレパシー

 

「違います、観察能力が高いと言ってください」

 

デジャブ感じたんだが気のせいだろうか

 

「そう言う提督は?」

「夏冬の士官服と私服一週間分、まぁ足んなかったけど」

「提督ってチョイスは良いのに組み合わせが崩壊してますよね」

「泣きたくなるから早くいくぞ」

「はい」

 

加賀さんの運転は上達しすぎて何日か前まで初心者と言っても誰も信じないくらいには上手かった

ただそれよりビックリしたのは加速が良いし高速での最高速も速く完全に追従していた

 

「ジムニーはホント非力だったんだな」

「最近本当に実感しています」

 

そんなことを三日間繰り返し、最終日になった

 

三日後横須賀鎮守府

 

「そういえば陸戦隊欲しいな」

「わかった海軍と陸軍に言っとく」

「うおっありがとうございます!」

「まぁ陸軍は否定しないだろうな、それに対抗して海軍も許可して通るさ」

「アザっす」

「任しとけ、友達が来たぞ」

「おう来たか」

「あぁ来たよ地獄にな」

「あれ?船も駄目?」




次回鎮守府に帰還

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