艦隊刀記録   作:飛行士

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調べはしたけど間違いの可能性大


陸軍

俺は明石を見送った後暗くなり眠かったのでベッドに入りそのまま寝ていた

 

すると少しおかしい音がした、高音のキィィィンというジェット特有の音だ

「……ん?ジェット?」

どんどん音は大きくなり非常に煩くなった

キュッと言う音がしたので着陸は出来た様だ

 

<ブォォン

 

「あははおかしいな車の音が聞こえるよ」(# ゜ω゜)

 

キィィィン

ガラッと窓をおもいっきり開け「うっさいんだよー!ちょっとは時間を考えやがれこんちくしょー」と叫んだ

するとエンジンが停止したのか音は無くなった

良かったと思っているとドタドタという女子の出す音ではない勢いで何かしらが迫って来るのが分かった

 

バーン!「提督殿!弥生殿は何処でありますか!」

 

うん分かってはいたが案の定あきつ丸だった

後ろに二人程見えるのは気のせいで良いよね?

 

「あいつなら昨日だか一昨日だかに帰ったよ?」

「なん……だと、であります」

「取って付けたみたいな、あります口調だな」

「実際取って付けたのでありますよ」

「えぇ(困惑)」

「あぁそれと私陸軍揚陸艦あきつ丸只今より貴鎮守府に着任したであります」

「は?」

「宮田大佐から直々の命令であります」

「そう」

「なのであまり深い意味は無いけれどこれから弥生殿が来るまで宜しくお願いするであります」

「……あきつ丸さん?具体的にはどのような事を?」

「適当に気が向くままでありますが?」

「知ってた」

「でさ、その……言いにくいんだけど後ろの人誰?」

「あぁこの御二人方は陸軍の人であります」

「こっちが宮崎 進大佐であっちが林 伸介中佐」

「それぞれ憲兵と陸戦隊の教官です」

「あぁそう、てなるかぁ!」

「?」

「たった三人と一台の為にあんなデカイ飛行機出して安眠妨害とかあり得ねぇよ!」

「これしか無かった様で」

「てか何で陸戦隊の教官が陸軍なんだよ」

「それはこっちが聞きたいでありますよ」

「えーと上曰く『陸戦なら本職に任せようぜ』という事らしく任されてやって来ました……妖精を」

「まって?最後妖精って聞こえた」

「妖精は見えますが陸軍なので『なら教官させようぜ(意味無いけど)』だそうです」

「日本の海軍に意地や誇りは無いのかよ!てか意味無いならいる意味も無いじゃん!」

「なんか心配だから人付けとこ的な思考回路なのでは?」

「うん、多分そうだろうな」

「で何故憲兵さんも?」

「陸軍の可愛い可愛いあきつ丸に手出さないように監視しとけ!だそうで」

「出すかよ!」

「てか貴方達気を付けてください?ここ人間の軍人には当たりが異常に強いから」

「「りょーかい」」

「じゃあ適当に空いてる部屋使って?眠いから寝る!」「お休み!」

「「「お休み」」」

 

 

「……眠い」

「どうしたんですか?」

「昨日の夜にちょっとな」

「?昨日の夜何かありました?」

「……え?もしかしてあれに気付いてなかった?」

「飛行機にでも乗って来たんですか?誰かしらが」

「……何で気付いて無いのに分かるんですかねぇ?」

「まぁ横見れば何となく分かりますよ」

 

そう横では自分に関する書類を終わらしている大佐と中佐がいた

 

(……そいや俺って少佐だよな、いくら組織が違くても中佐や大佐って上の人間だよな?)

(まっいっか)

「ところで貴方達はどちらの人ですか?まぁ階級章見れば陸軍の大佐と中佐ということは分かりますが」

「私は憲兵司令部隷下北部憲兵団司令部釧路地区憲兵隊第十八分隊隊長宮崎 進陸軍憲兵大佐であります」

「えっえぇ、早口言葉みたいですね」

「ですよねぇ、もっと短くすれば良いのに……」

「まぁただの第十八分隊の偉い人とでも」

「分かりました」

「でそちらは?」

「はい私は『新設』単冠湾泊地第一特別陸戦隊顧問の陸軍中佐です」

「?特別陸戦隊って戦時のじゃない?」

「はぁ、提督今は戦時ですよ?」

「いやそういうことではなくて今は『対人の』戦時じゃないよ?」

「えぇなのでまぁ普通に妖精さんの戦車部隊見ている人ですね」

「何両ぐらい?」

「一個中隊なので十五両位ですね」

「そうか、なら陸戦隊の訓練もしなけりゃな」

「さて仕事です提督」

 

いつもより(陸軍の三人のおかげで)凄く早く昼には全て終わっていた

 

「なぁ」

「えぇ」

「また」

「ジェットが」

 

「「「「来たよ(疲労困憊)」」」」

 

今度は何機か編隊を組んできたのだがやはり変な音が聞こえる

キュルキュルやガチャガチャに普通にエンジン音

後はくろがね四起だっけ?の音が聞こえる(今頃何で使ってんだ?)

 

「提督、飛行場に一個中隊の陸戦隊と一個分隊の憲兵隊、それに一個中隊の飛行機が止まってます」

 

飛行場の壇上

 

「第一特別陸戦隊!只今着任しました!」

 

凄く綺麗で場違いにも可愛い妖精さんの敬礼がそこにあった

 

「釧路地区憲兵隊第十八分隊もここに着任しました!」

 

こちらも見事な陸軍式敬礼である

俺は凄く綺麗な海軍式敬礼を返してやった




話が逆に進まなくなりました

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