艦隊刀記録   作:飛行士

51 / 51
三か月ぶりですね(遅れてすみませんでしたッ!)


仕事

さて空達はあれから仕事を終わらしにかかったが、仕上げとして作戦計画書を大本営まで郵送しなければならない

官用郵便で届けるものだが、それ用の封筒と機密と書かれたハンコが見当たらない

 

「大淀さんや、ハンコしらんか?」

「えーと下から二番目の引き出しだと思います、資源の受領書へ押したときにそこにしまったので」

「あーあったあった、ありがとう」

「ほかになにかありますか?」

「いやこれでおしまい、ってことで明日から大淀さんは一週間の強制休暇ね」

「…はい、通信系の仕事提督がやらないでくださいよ?」

「ぬぅチャンスだと思ったのに…夕張にでも任せるか」

「なら、喜んで休ませていただきます」

「ん、ちゃんと寝ろよ~」

 

ということで、封筒に入れ後は発送するだけだがここで問題がある

連絡船が週一でしか来ないため今すぐ送れないのである

 

(ぜってぇ言われるぞ、作戦ひと月前に計画書出す奴がどこにいるんだって)

(しょうがないだろ、お前が二か月寝てたんだから)

(おう原因お前だろ絶対)

(言いがかりはやめてもらおうか)

(傷跡残ってない時点でお前しかありえないだろ!どう考えても!)

(お前言うけどな!冠動脈だか太い血管切れてたの治したんだからな!?感謝しろもっと!)

(急に意識飛んだと思ったら原因おまえか!)

「チクショー!」

 

悲しみの叫びは外にまで聞こえ、かくれんぼをしていた七駆に(霊的な)恐怖を植え付けたという

 

あいつ()は半刻前に札幌空港に行っちゃったしなぁ、さすがに振り込まないといかんか」

 

そういうと空は机の上に書置きを残して町に出た

 

 

ここは紗那村というまあまあ賑やかな町である*1

ここには軍事基地の近くという立地の関係上元軍人が八割を占める

つまり軍人が必要だけど営内にないものが取り揃えられているということだ

 

「とりあえず銀行行って振り込むか…空いてるかな?」

 

さてここで胸元の懐中時計を見てみよう16:50

 

「あかーん!(宮川)飛ばせっ!お前は今だけチーターだ!」

 

ジムニー君のギヤは買ってからそのまま後ろに横たわっています(とっととつけろ)

法定速度ギリギリで飛ばすが、結局間に合わない

 

「…むしろチーターになりたい」

「最初からおとなしくコンビニ行けばよかったぜ全く」

「五十万振り込むとか詐欺だろ一周回って」

 

愚痴を吐きつつも感謝はしているのであった

その後おにぎりと黒色炭酸を買い、ボケーとしながら鎮守府に戻ると穂花がガレージで待っていた

 

「どうした?」

「にぃ、ちょっと一緒にドライブしよ?」

「いいけど急にどうしたんだ一体」

「いいからいいから夕飯時までに帰って来よう?」

「ああ」

 

えぇとですね、なんで帰ってきてすぐに妹とデートせにゃならんのだ

いやまぁ確かに迷惑掛けたしお礼も言いたいし丁度良いっちゃ良いんだけれども!

と、思考の海へ落ちていく空であった

 

「なあ穂花」

「なに?」

「心配かけたな、約束も破ったし本当にすまない」

「子供の時の約束でも女の子は忘れないんだよ?」

「ああそうだな、一度だけ何でも言うこと聞いてやろうか?お詫びになるかわからないけど」

「じゃあそれで今回のはチャラでいいよ?でももう絶対に無茶しないでよ?」

「分かった、にしてもこの島も広いな、ショッピングモールもあるとは思わなかった」

(もう兄様を危険な目には遭わせない、あのころみたいには絶対させない)

 

「なあこれ旨そうじゃね?食ってみようぜ」

「うん、これ二つおねがいします」

「はーい!まいどあり!」

 

「クレープってこんなに旨いんだな」

「そうだね!いやー今度はみんなで食べたいね」

「だな、なあ次で時間的に最後だがどこに行きたい?」

「屋上遊園地!」

「子供か!?」

 

ショッピングモールに入ってから幼児化している気がする穂花を連れ、屋上遊園地に向かうとそこには十メートル級の観覧車があった

 

「ねぇ!にぃあれいこっ」

「分かった、わかったからとりあえず落ち着け」

 

中に入ると小さい外見通り大人二人が対面で座る程度の座席しかなかった

そして向かい合って座るとどんどん高さを増し、夕日がきれいに見え始めた

 

「アッ待って高い!怖い!死ぬぅ!」

「にぃ!見て綺麗だよ夕陽!」

「…ふぅふぅ下を見なければ大丈夫下を見なければ大丈夫」

「大丈夫?高所恐怖症だもんね、にぃは」

「ふぇ!?んなわけないだろ!?怖くないぞ全く!」

「無理しない方がいいよ?」

「大丈夫だ、遠くを見てれば怖くないってホントに夕陽綺麗だな」

 

そう言って横を見ると穂花が少し悲しそうな顔をしていた

そのまま少し見ていると視線に気づいたのか笑顔になる

 

「どうしたの?」

「なに、こんなに綺麗で可愛かったっけ?と思ってな」

「なっ、恥ずかしいよ!」

 

すると結構本気で背中を引っ叩いてきた

顔が紅いというと夕陽のせいだともう一度同じところを引っ叩いてくる

いつの間に一周したのかお早めにお降りください(リア充死ね)と心の声が聞こえる気がするアナウンスがされた

 

「お…降りるぞ凄い痛てぇ」

「うん…ごめんね」

「悪いと思ってるならせめて違うとこにしろ」

 

 

兄妹水入らずの時間を過ごし鎮守府に戻ると食堂が賑わっていた

 

「遅れちまったな」

「急がないとね」

「あぁ」

 

 

「提督、おかえりなさい」

「ん、ただいま、今日は何があるんだい?」

「今日は金曜なのでカレーとかカツ定食なんかありますよ」

「んじゃカレーをくれるか?」

「私はカツ定食で!」

「はい分かりました」

 

「はい美味そうなので瞬殺です」

「ここって判定的には何になるんでしょう?」

「あぁっと?多分ここは陸海合わせて漸く120人位だからなあ、しかもここ一回放棄されてるから多分『基地内にある軍属軍人が経営する食堂』みたいなかんじじゃないか?」

*1
史実では法律上でだけ存在する村




遊園地の下りがあまりにも不自然な件
誰か心理描写教えてください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告