艦隊刀記録   作:飛行士

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なんだろう小説って難しいね
まぁそんな小説でも読んで戴けるのなら光栄です


報告

あれから10分ほど経って今は食堂の前の方にあるステージの艦娘達から見て右側に座っている

 

「ふぅ」

 

少々考え事しながら・・

 

「よう」

「えっ何でお前居るの?」

 

俺は白くて何も無い空間に座っている

前にはお前といった黒づくめの男(?)が座っている

 

「お前がここに来たからだろ」

「つまり?」

「周りから見たら寝てるか凄く考え事してる人に見えてる・・・はず」

「マジか」

「なら考えた名前を言って戻るわ」

「えっ」(マジだったのかよ)

「波音でどうだ?」

「分かった」

「なら俺は今から波音だ」

「そろそろ始まるぞ」

「んじゃ行ってくる」

 

『さぁ始めようか、面倒事を一つな』

 

そう小声で言いながら演説台のようなものに乗った

 

「えー今から先の空襲による被害報告を頼む」

 

騒然となったあちこちから「あいつは報告書を知らないのか」とか聞こえる

 

「静かにしてくれ、いくら書類があっても対策とか考えなきゃいかんだろ」

「ということで防空艦隊旗艦加賀さんと第一航空隊隊長及び第二航空隊隊長報告よろしく」

「分かりました」

「「了解しました」」

「敬語あんまり好きじゃないんだがなぁ個人的に」

「我々防空艦隊所属一航艦赤城 加賀 龍驤 鳳翔に艦載している機体全265機の内14機が撃墜、消滅しました」

「続けて我が第一航空隊に所属する72機の内3機が撃墜、消滅」

「我々第二航空隊は損害なしであります」

「了解、それと艦娘、妖精構わず君達行動が全体的に死に急ぎ過ぎだからもう少し生きること考えよう?」

「「「な!?」」」

「もし帰還が困難な場合は雷撃処分を望みます!」

「何故?」

「私が足手まといになって皆が死んでしまったら怖いですし、皆を危険に晒したくはありません!」

「加賀さん、いや皆にこの際言っとくから聞いて?」

「はい」

「お前らバカじゃねぇの?」

「はい?」

「だって戦場で怪我したら殺して?アホのすることだろそんなん」

「何が言いたいんや」

 

目付き鋭く言ってきたのは関西弁を話すサンバイザー付けて赤い服着たロリっ子である

 

「皆を巻き添えにするのが怖い?怖いなら逃げりゃあ良いじゃん、それにまずまず何で戦場で怪我する前提なん?」

「逆に言わせてもらうけどアンタ戦場怪我せぇへんと思とるん?」

「あはは~、ないない!んなもん戦場じゃねえだろw」

「てめぇ」

「そうです怪我しない戦場はありません、私達はそれを痛いほど知っています」

「でもな?怪我のリスクを減らすことは出来るし、リスクが減りゃ怪我しても軽く済む」

「ほんとお前らの前任どんだけ馬鹿な戦術組んだんだよ」

「そも大前提として仲間を助けたいなら死ぬんじゃなくて生きて帰ってこいよ」

「もう仲間の泣いた顔を、辛そうな顔を見たくないなら生きろ」

「命令はあまり好きじゃないけどこれだけ言わせて?」 

「生きて!護国の!鬼となれ!」

「良いな!?」

 

開いた口が塞がらない艦娘達の心中は『散々自分勝手な事言いやがって』と、まぁそんな感じだろう

 

「・・・総員解散だこの後は自由にする」

 

総じて皆帰って行ったが大淀だけはこちらに向かってきた

 

「何故あのような命令を?」

「俺は目の前で誰かが死ぬのを、誰かが恐怖に怯えるのをもう見たくない、そんな身勝手な理由さ」

「そう・・・ですか」

(もしかしたらこの人は・・・)

 

 

その後もすれ違いや誤解などから喧嘩等も起こったが、そんなこんなで一年たった

 

「夜だし、車乗って近くの山でも行くか!」

 

ここは俺が軍用車庫の横に併設したもの(レッツでぃーあいわい!)

 

「よいしょっと・・・あり?」

 

キーを回すがかからない3回ほどしても駄目だ

今は冬ではないため低温によるものではない

ならば何か?エンジントラブルだろう

ボンネットを開け中を覗くと・・・

 

「ふむふむ・・・なるほど分からん」

「カバー掛けて置いとこ」

 

しょうがなく執務室に戻り鍵を適当にしまう

 

「何で掛からんのさぁー」

「まぁいいや書類仕事でもするか」

 

そうして手に取った書類に気になる事が書かれていた

 

 

先日行われた外地との無線通信試験について

 

我々人類はこれ迄無線は深海側に漏洩する危険があるとして使用していなかったが国連軍情報調査部によると深海は友軍との連絡を独自の方法で行い遠距離については人類が使用していない周波数を利用した無線通信であることが判明

これによりショートランド ハワイ間にて無線通信試験を行った

これからは情報伝達が速く出来る事となった

 

 

「そーなのかー」

 

余りにも暇なので自室で銃の整備でもしようと思い立った(仕事をしろ!)

 

「さーてと」

 

右の引き出しからガンクリーナーとペーパーとブラシを取り出す

因みに俺の持っている九四式拳銃は提督になった時に大本営から貰った物だ

 

「えっと銃身弾倉その他諸々っと」

 

その後二十分掛け分解整備をしたが正直面倒だった

機械いじりの好きなアイツが居ればアイツにやらせるのだがな

出来れば狙撃銃も欲しい

 

「ってもうこんな時間か」

 

机に置いている時計は二二三〇を指していた

 

「寝るか」

 

そうして布団に入ったのだがね・・・寝れんのだよ

 

「本でも読むか」

 

寝ながらその後一時間近く読書をしていつの間にか寝ていたようだ

 

「よう」

「あ?あぁ」

「前に言ってた付与の件だが、この一年研究したが八割がたまでしか無理だ」

「そうかそれで十分だ」




何で海軍なのに陸軍の拳銃持ってるんだろ?

2019/01/18後半ある程度変更

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