さて、前回はワータイガーからの必死の逃亡劇の始まりで、その行方になります。
それでは、どうぞ。
「くそっ! くそっ! くっそぉ!!」
明久とワータイガーがいなくなった後、俺は悔しさと情けなさのあまり、地面を殴りつけた。足を痛めたことなど関係なく、動きたいのに動けないことが俺自身を苦しめた。
「こんな時のために鍛えたんじゃなかったのかよ!! くそがぁ!!」
あの時のような無様を晒したくなくて、勉強なんてそっちのけで体を鍛え続けてきた。高校で、それはようやく発揮され、悪友達のために、そして翔子のために使うことが出来た。俺はやっと求めていた力を手に入れたと思っていた。
「なのに・・・・・・どうして俺は!!」
それなのに、俺はまた動けなかった。
「しかもよりにもよってあのバカに・・・・・・!!」
そして、助けに来たはずのアイツに・・・・・・明久に助けられてしまった。あの時以上に情けないことこの上ない。足が怪我しているなんて関係ない、アイツだって同じぐらいダメージを負っていたはずだ。
「俺は・・・・・・俺は・・・・・・!!」
さらに言えばアイツは俺への興味を削ぐために、あんな小芝居を打った。そして、見事騙しきり、ワータイガーの怒りを買い、俺への興味を完全に削ぎきったのだ。
(あんなこと・・・・・・俺には思いつかなかった!!)
明久のことだ、自分のことよりも俺のことを心配しやがったのだろう・・・・・・俺と同じようにアイツを殴りかかりたい気持ちを必死に堪えて。
(仮に思いついても、俺には実行なんて出来ない・・・・・・!)
俺なら奴への怒りであんな事は出来ない。結局の所、俺はあの時から成長なんてしていなかったのだ。今回は目の前のことにとらわれ過ぎて・・・・・・あまつさえ、アイツのことを疑ってしまった。
「ちくしょう・・・・・・ちくしょおぉーーー!!!」
天井に向かって声を上げる。周りに魔物がいようが何だろうが構わない、俺は自らの無様を嘆かずにはいられなかった。
◇◆◇
「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・!」
「待てや、人間!」
坑道の中を脇目もふらずに走り抜ける。後ろからは奴が怒鳴り声を上げて迫ってくるのがわかる。捕まれば、アウトだ。
「誰が止まるか、間抜け野郎!」
「何だと!? 雑魚野郎が!?」
奴に対する挑発も忘れない。一旦冷静になられて、雄二の方に向かっていったらアウトだ。あの状態の雄二じゃあ逃げ切ることは不可能。せめて、コイツを外の遠いところに連れて行かないと・・・・・・!
「只の人間ごときが! この俺様から逃げ切れると思っているのか!?」
「その人間に騙されたのは・・・・・・どこの誰だ・・・・・・!」
ワータイガーは自分を殺そうとなおも追ってきている。追いつかれればタダでは済まないだろう、なぶり殺しだ。
「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・!」
命がけだ・・・・・・誰の助けも入らない命がけの鬼ごっこ。追いつかれれば・・・・・・死ぬ。
「どうした間抜け面ぁ! 全然追いつけてねぇぞ!」
「こ、この野郎・・・・・・雑魚人間のくせに!!」
怒りながら迫ってくるワータイガー相手に罵声を浴びせながら逃げ続ける。学園都市でやる能力者からの逃走と違い、明確にこちらを殺しに来る奴からの逃走は全く違う。
(だとしても、ここで挫けるわけにはいかない!)
ここで挫けてしまえば、少なくても雄二が危ない。あの怪我だ、今の僕のように坑道の中を全力疾走なんて出来ない。もう一度、逃げる理由を再確認して、逃げることと奴を挑発することに集中する。
「てめぇなんてすぐに追いついて、頭から食べてやる!」
「追いつけてもいないのに、よく言うよッ!?」
突然、脇腹に何かが体当たりしてきた感覚が走った。何だと思い一瞬だけ見ると、そこにはスライムがいた。
(よりにもよって・・・・・・!)
こんな時にと思った瞬間には足が縺れ、走っていたそのままの速度で何かに突っ込んだ。
「・・・・・・ッツ!!」
大きな音を立てて、何かが体にぶつかる。すぐ後に全身に激痛が走り、意識を失いそうになる。
「・・・・・・ハッハッハッ! コイツはお笑いだぜ! スライム程度の攻撃で体勢を崩して、そのまま積んであった木箱の突っ込みやがった!」
下品な笑い声が聞こえてくる。恐らく、奴は僕の醜態を見て大笑いしているのだろう。聞くに堪えない笑い声だが、それが僕の意識を留めてくれた。僕はすぐさま起きられる体勢に移り、じっと機会を待つ。
「ど~れ、その間抜けな格好をじっくりと見させてもらおうか」
のしのしと大きな足音を立ててゆっくりと奴が近づいてくる。奴は僕がすでに気絶していると思っているのだろう。奴が崩れた場所に手を突っ込み、僕の首辺りに触れた。瞬間、僕は瓦礫を押しのけてワータイガーに殴りかかる。
「この!」
「おおっと! 残念だったな! それは読めていだぁ!?」
ワータイガーは殴りかかった僕の攻撃を避けて、あざ笑おうとしたが、もう一方の手に握っていた砂を思いっきり奴の顔面にぶっかける。
「ぐわぁ!? 目、目がぁ!?」
「こんな単純な手に引っかかるなんて、本当に間抜けだね、お前って!」
罵るのと同時にその場から走り出す。どんなにバカにしても奴の方が格上で、捕まれば逃げる術はないことは分かっている。だから、逃げしかない。
「くそっ!? ふざけやがって!」
背後から奴が再び追い始めてくる。先程木箱に突っ込んだせいか全身が痛み、今にも倒れそうなほどの激痛が襲ってくるけど、それを無視して僕は走り続ける。
「この雑魚野郎が! いい加減にしろぉ!」
「やなこった! 悔しかったら・・・・・・追いついてみろ!」
後ろから迫ってくる奴の気配を感じながら、走り続ける。そして、とうとう出口が見えた。この出口を抜ければ・・・・・・!
「よし、あと一歩・・・・・・!」
僕は出口に向かってさらに加速する。やつを引きつけながら外に出て、その後も引きつけ続けることができれば、雄二の生き残る確率が上がるはず。これなら・・・・・・!
「このまま行けば・・・・・・!」
「と思っているのか」
「なっ・・・・・・!?」
背中に衝撃が走り、気がついたら僕は宙を舞っていた。そして、そのまま地面を跳ねるように転がる。
「がっ!?」
「ヒャハハハハ! バカめ! 直線なら俺の方が断然有利なんだよ、人間がぁ!」
地面に倒れ伏す中、やつの下品な笑い声が聞こえてきた。あまりの衝撃に意識が飛びそうになるも、やつの声で再び立ち上がろうとする。
「ぐっ!?」
「無駄だ! もう、お前を立ち上がらせはしねぇよ!」
仰向けから立ち上がろうとした瞬間、やつが僕にのしかかり、足で僕の両腕を押さえつけてきた。これでは身動きがとれない。
「散々手こずらせてくれたが、とうとう終わりだな。結局、威勢が良いのは口だけだったみたいだなぁ?」
「こ、この野郎・・・・・・!」
こちらは倒れても息が上がっているのに対して、やつは全く疲れた様子など微塵も感じさせずに、こちらを見て舌なめずりをしていた。この野郎、汗すらかいていない。
「あれだけ俺様を口汚く罵ってくれたんだ、タダで死ねると思うなよ。ゆっくりと、じっくりと食べていってやる」
「・・・・・・・」
「怖くて言葉も出ないか? まぁ、当然だな。これからお前は死ぬんだからなぁ?」
醜く歪めた笑顔でこちらを見下すワータイガーをどうにかして退かすことが出来ないか考えるけど、腕も封じられ、腰に座られているせいか足もうまく動かせないとなると、どうしようもない。せいぜい、コイツを睨み付けるぐらいしかない。
「・・・・・・おい、お前。何で絶望しないんだ」
「・・・・・・」
「さっきからなんだ、その反抗的な目つきは! お前はこれから死ぬんだぞ!? 俺様に喰われて! なのになんなんだその目は!?」
僕が諦めずになおも奴を睨み付けていることが気に入らないのか、奴は僕に怒りの形相で怒鳴りつけてくる。僕はそれでも、睨み付けるのをやめない。
「くそっ! 何なんだ、お前は! これまでの人間は喰われると分かったら、即座に絶望しきった顔になったんだぞ!? なのに、何でお前はそんなに反抗的なんだ!?」
「そんなの、決まっているだろ」
「あぁん!?」
「まだ諦めていないからだよ」
地面に倒れ、両手両足を封じられても、僕はまだ諦めない。というか、コイツの思い通りにしたくない。
「最期の一瞬まで、僕は諦めない!」
「減らず口を言いやがって! 本当に最期まで絶望しないか試してやる!」
奴は僕の腹に向かって大きく口を開ける。腹から食べるつもりなのかと思うと、さすがに恐ろしくてたまらない。でも、コイツに命乞いをするのは、もう嫌だ!
「ッツ!!」
「さぁあ! 悲鳴を上げろぉ!!」
「必要ない」
喰われると思った次の瞬間、何かが奴の頭に突き刺さる。
「あ・・・・・・?」
「えっ?」
「い、ぎゃあーーー!? あ、頭がイテェ!!?」
ワータイガーは頭を押さえる。一体何が起こったのか分からず、今分かることはワータイガーの頭に何かが突き刺さり、痛がっているということだ。よく見ると、それはナイフだった。
「な、何だ!? 一体全体誰がやりやがった!?」
「うるさい、黙れ」
「あっ!?」
誰かの声が頭上からして、ワータイガーがそちらの方を向いた瞬間、奴の首が宙を舞った。
「えっ?」
「・・・・・・ったく、手間をかかせるんじゃねぇ」
そこら辺の地面に首が転がり、ワータイガーの体が倒れた。いきなりの展開にちょっとついていけず、僕は呆然となる。
「・・・・・・」
「・・・・・・おい、何を呆けている?」
「ファッ!? はい、僕は空の上は青いです!?」
「一度蹴られてみるか?」
「僕は正常であらっしゃいませ!?」
「よし、蹴る」
「イタァ!?」
ガンッと足で頭を蹴られて、本当の意味で僕は正気に戻った。何とか起き上がり、蹴ってきた人を見る。
「あっ、雪代さん?」
「思っていたより無事そうだな。これなら助けない方がよかったか?」
「いや、そんなことないですよ! 有り難うございます!」
「「明久!」」
雪代さんと話していると、さやかと当麻が走ってきた。二人とも、血相変えてこちらに近寄ってくる。
「大丈夫!? どこか怪我していない!?」
「どこか欠けているとか、そんなことねぇよな!?」
「だ、大丈夫だから落ち着いて・・・・・・ちょっと全身が痛いだけだから」
「「十分、駄目じゃん!?」」
「お前、よく生きていたな?」
命の危機から落ち着いたのか、先程まで無視していた痛みがズキズキと痛み始めてきた。まるで、全身を常に殴りつけられているかのようだ。
「ってそうだ! こうしちゃいられない!」
「ちょ、どうしたの!? 全身痛いなら安静にしてないと・・・・・・!」
「まだ中に雄二がいるんだ! あの場所は周囲に魔物がいなかったからけど、危ないところに置き去りにしたのには変わりない!」
「ハァ!? お前、アイツを置き去りにしてきたのか!?」
「状況的にそうせざるえなかったの! 早く、迎えに行かないと・・・・・・!」
「落ち着け」
「フギャ!?」
立ち上がって坑道の中に入ろうとする僕を、雪代さんが何か固いもので叩いて止める。一体何なのかとそちらの方を向くと、雪代さんは鞘に納めている剣を持って、こちらをあきれ顔で見ていた。
「そんな全身打ち身や切り傷まみれの体で何をするつもりだ」
「それは雄二を迎えに・・・・・・!」
「ベホイミ」
「えっ・・・・・・?」
雪代さんが一言言った瞬間、僕の全身を暖かい光が身を包み込む。その光は坑道の奥で見たグリーンストーンが発していた光に似ている。そして、光が収まると体の傷と打ち身が全て治っていた。
「お、おぉ・・・・・・さっきまであった全身の痛みが」
「す、凄い・・・・・・何これ?」
「回復魔法だ」
「か、回復魔法!? これが!?」
この暖かい光が魔法で、しかも回復魔法・・・・・・都市伝説じゃなかったんだ。体を軽く動かして確認してみると、さっきまで全身を襲っていた痛みがすっかり消え去っていた。
「よし、これなら」
「魔物がいるんでしょ?」
「あっ・・・・・・だ、大丈夫。魔物ぐらいならどうにかして・・・・・・」
「雄二は?」
「・・・・・・助けてください」
「「よろしい」」
一人で早く行こうとすると、さやかと当麻に追及されてしまい、素直に三人に助けを求める。雄二も怪我しているし、グリーンストーンを持っていかないといけないことを考えると、僕一人では人手不足だ。魔物が出ることも考え、僕は雪代さんに助けを求めることにした。
「あの・・・・・・雪代さん?」
「さっさと行くぞ。元々、そこの二人に頼まれて来てやったんだからな」
「そうなの?」
「うん。丁度、村の出入り口近くで会ってね」
「不幸続きだったけど、今回ばかりはついていたぜ」
二人は先に進む雪代さんの後を追う。僕も二人と同じようについていく。
「・・・・・・」
途中、先程までいた場所を振り返る。僕がワータイガーに捕まり、殺されかけ、そしてワータイガーの首が舞った場所。
(・・・・・・首が飛んだ)
助けてもらったとはいえ、その光景は衝撃的だった。今さっきまで生きて殺そうとしていた奴が死んだ。
(・・・・・・)
どう表現すれば良いのか分からず、僕は頭を押さえながらその場を後にした。
◇◆◇
坑道の奥、グリーンストーンがあった場所に辿り着く。そこは最初来た時と変わらず、魔物の気配がなく、静かな雰囲気を醸し出していた。
「ここにグリーンストーンが?」
「あぁ。確かにここにあるはずだ」
「じゃあ、雄二もここのどこかに・・・・・・」
「・・・・・・あっ、いた!」
雪代さんは冷静に、さやかと当麻は驚く中、僕はグリーンストーンの近くに進む。そこにはグリーンストーンにもたれかかる雄二がいた。よかった・・・・・・無事のようだ・・・・・・。
「おーい、雄二!」
「あっ、本当だ! いた!」
「どうやら無事のようだな・・・・・・よかったぜ・・・・・・」
「・・・・・・しぶとい奴だ」
各々の反応をする中、僕は雄二の方に駆け寄る。雄二の方も僕に気付いたのか、立ち上がろうとする。
「・・・・・・ッツ!」
「ちょ、雄二! 足、怪我しているんだから無理しちゃ!?」
バギィ!
うまく立ち上がれず倒れかける雄二を支えようと僕とさやかが近寄った次の瞬間、僕は雄二に殴られた。
「・・・・・・雄二?」
「ちょ、雄二!? 何を!?」
「・・・・・・ふざけんなよ、おまえ」
何で殴られたのか分からない僕を雄二はさやかの制止を振り切って、僕の胸倉を掴み挙げる。顔が若干俯いているため表情は窺えないけど、その声色は怒っている。
「ふざけんな、このバカ野郎! てめぇ、自分が犠牲になるつもりだっただろ!!?」
「そ、それは・・・・・・」
「そんなことされて! 俺が喜ぶとでも思ったのか!? ふざけんなよ、このバカ野郎が!!」
「・・・・・・・じゃあ、どうすれば良かったんだよ! あの場で二人同時に助かる方法でもあったのかよ!?」
顔を上げて、血相を変えて怒る雄二の言葉が頭にきて、僕も言い返す。あの場であれ以上の方法なんてなかった・・・・・・だからあんな屈辱的な小芝居もしたのに、コイツは!!
「知るか、そんなこと! 俺はお前が自分を犠牲にしたことに腹立っているんだよ!!」
「だから、あれ以上に何か方法が・・・・・・!!」
「頼むから・・・・・・!」
僕の言葉を無視して勝手な言い草を言う雄二に、僕は腹を立てて言い返そうとする。だが、それを遮り、雄二は僕の両肩に手を置き、俯きながら声を出す。
「頼むから・・・・・・もう、勝手に俺たちの前から姿を消さないでくれ・・・・・・」
「雄二・・・・・・?」
「頼むからよぉ・・・・・・なぁ、明久」
悲鳴を上げるかのように、心の底から懇願する雄二の言葉に僕は何も言えなくなってしまう。その声は悲しみに満ちていて、もう二度と失いたくないと懇願するようだった。
「雄二・・・・・・お前・・・・・・」
「雄二・・・・・・」
「・・・・・・」
突然の雄二の豹変に困惑しながらも、その悲痛な様子は当麻とさやか、雪代さんも感じ取り、何も言えなくなっていた。
「明久・・・・・・頼む・・・・・・」
「・・・・・・わかったよ、雄二。もう二度と自分を犠牲にするような真似はしないから」
肩を掴む雄二の手に僕の手をなるべく優しく手を置く。雄二も僕の言葉を受け止めてくれたのか、ゆっくりと手を離した。
「・・・・・・絶対だからな」
「うん、わかった」
「なら、いい」
若干拗ねたような表情の雄二に僕はなるべく笑顔で応える。正直、雄二はもう少し冷静な奴かと思ったけど、案外情に厚い奴なんだと僕は思った。
「・・・・・・で、青春劇場は終わりか?」
「・・・・・・あっ」
「劇場ってわけじゃないですけど・・・・・・はい。雄二も落ち着いたようですし」
「ちょ、待て・・・・・・何で他の奴がいて・・・・・・!」
「いや、最初からいたぞ?」
雪代さんの声かけで、雄二は初めて僕以外に人がいたのに気付いたようだ。というか、さやかすら見えてなかったとは・・・・・・。
「いや~雄二はこんなにも情に厚いとはねぇ~?」
「ちょ、違うぞ? 別に今のはそういうじゃあ・・・・・・!」
「何だぁ? それとも明久のことが大好きなのかぁ?」
「ふざけんな!? 誰がこんなバカのこと!」
「おい」
さすがに酷いぞ、今の言葉は。さやかと当麻が雄二をからかうなか、僕はさすがの言葉に若干傷ついた。なおもさやかと当麻は先程のことで雄二をからかう。
「『頼むから』のあとの雄二の行動は良かったねぇ?」
「おい、さやか。頼むから、その口を閉じろ閉じてくださいお願いします」
「いやぁ~、まさか雄二がこの1ヶ月で明久のことをこんなに好きになっていたとな。上条さんは驚きだぜ」
「だからやめろっつってんだろ!? いい加減しろよ、おまえらぁ!!」
「「わぁ~、雄二が怒った~」」
「この野郎共がぁッ!」
「あはは・・・・・・」
二人のからかいに雄二が腹を立てる。殴りかかろうにも、足を怪我しており、うまく追いかけることができない。僕はその光景を見て、とりあえず笑うことにした。
「・・・・・・いつになったら本題に戻るつもりだ」
雪代さんも呆れながらも、このバカ騒ぎを止めることはなかった。
本当はもっと長くなる予定でした。でも、キリがいいのでここで中断ですね。
さて、次回はグリーンストーンをやっと手に入れます。
次回もお楽しみに。