それでは、どうぞ。
「・・・・・・それで、このグリーンストーンを取りに来たと」
「はい。でも、どれぐらいの量が必要なのか・・・・・・」
「野球ボールほどの大きさで十分だ」
「えっ、そうなんですか?」
「あぁ」
照れ隠しで暴れる雄二とそれをからかう当麻とさやかを一旦放っておいて、僕と雪代さんはグリーンストーンの前で話をする。先程、雄二に回復魔法を掛けたので、雄二の怪我は大丈夫だろう。その後のことは知らないけど。
「削り取った後は特殊な加工をして薬にするんだが・・・・・・そこまでは知らん」
「えぇ!? 手に入れれば、それで良いんじゃないですか!?」
「そんなわけあるか」
雪代さんは近くにあったツルハシを使って、グリーンストーンを削り始めた。ど、どうしよう・・・・・・手に入れることだけしか考えてなかったから、どうすればいいのか分からない。雪代さんは知らないみたいだし。
「どうしよう・・・・・・この後のことは考えていなかった」
「俺の知ったところじゃないからな」
「う~ん・・・・・・とりあえず村まで持ち帰ってみます」
とりあえず安全な場所まで持っていって、それから後のことは考えよう。雪代さんがツルハシを使ってグリーンストーンを削り取る中、僕はそうすることにした。少しすると、グリーンストーンの一部を削り取ることができた。
「ほれ、これでいいだろう」
「おぉ・・・・・・これが・・・・・・」
「グリーンストーンの一部分、通称“緑の宝玉”だ」
野球ボールほどの大きさのグリーンストーンを受け取り、それを眺める。暖かい光は大元から離れてもなお衰えることを知らず、光を放ち続けている。
「すごい・・・・・・」
「うわぁ~・・・・・・」
「大元から離れても光り続けているんだな」
「これって効果とかは大丈夫なのか?」
「あぁ、大丈夫だ」
いつの間にかこちらに来ていたさやかと当麻、雄二が緑の宝玉を見ていた。小さくなっても光る鉱石はすごく魅入られる。
「必要な養分は鉱石全体に満遍なく染み渡っているからな。大きさにもよるが・・・・・・人一人分なら、その大きさで十分だ」
「じゃあ、あとはこれを・・・・・・どうすれば良いんだろう?」
「とりあえず村に持っていこう。地元の人なら加工の仕方を知っているでしょ?」
「そうだな。いつ、またさっきのような魔物が出てもおかしくないからな」
「よーし! それじゃあ、出発!」
さやかが音頭を取り、僕たちはそれについていく形で一緒に行こうとする。
「・・・・・・」
「・・・・・・雪代さん?」
「何だ」
「いや、どうしたんですか?」
「何でもない。さっさと行くぞ」
「あ、はい・・・・・・」
来た道を帰ろうとすると、雪代さんが一時その場に立ち止まった後、すぐに僕たちの先頭に立った。一体どうしたのだろうかと思ったけど、どんどん先に歩いて行くので気にしないことにした。
「・・・・・・俺は、何をやっているんだ」
◇◆◇
「あっ、村だ!」
「やっと着いたぁ~・・・・・・」
坑道から出てから歩くこと数分、やっと巴村が見えてきた。道中の魔物は雪代さんを恐れてか、全く襲いかかってこなかったため、行きよりも早く着くことができた。
「何か、何日も出ていた気がするよ」
「実際は日中の出来事なのにな」
雄二と一緒に村を出て、グリーンストーンを探して、魔物から逃げて・・・・・・日中に起きたことなのに、もう何日も戻っていない気がするほどの出来事だった。
「それに無事に帰れたのも雪代さんのおかげだしね」
「そうそう、雪代さんのおかげ・・・・・・って、あれ?」
お礼を言おうと思い、後ろにいるはずの雪代さんの方に振り向くと、そこには誰もいなかった。
「あれ? 雪代さんは?」
「おかしいな・・・・・・俺たちの後ろにいたはずなんだが・・・・・・」
「当麻も見てないの?」
「俺も村の方を見ていたからな・・・・・・お礼、言いそびれちまったな」
いつの間にかいなくなってしまった雪代さんに戸惑ってしまう。色々と助けてくれたお礼をしたかったし、できれば村を襲った魔物のことを相談したかった。
「・・・・・・まぁ、いなくなったもんはしょうがない。また後日、会えた時にでもお礼を言おうぜ」
「うん・・・・・・そうだね・・・・・・」
「じゃあ、早くこれを届けないと・・・・・・」
「あっ! 君たち、無事だったのか!?」
手に入れたグリーンストーンを持って剣心さんの所に行こうとすると、村の入り口で白衣を着た見知らぬ人がこちらに走り寄ってきた。一体誰だろう?
「あっ、お医者さんだ」
「えっ?」
「怪我は!? 他に何かあれば・・・・・・!」
「落ち着いてくれよ・・・・・・俺たちは大丈夫だって」
「そうかい? それはよかった・・・・・・」
僕たちにあまり怪我がないことに安堵したのか、お医者さんは肩をなで下ろした。一息つくと、僕が持っているグリーンストーンこと緑の宝玉を見て驚愕する。
「本当に採ってこられたのか、これを!?」
「はい! 私たち、ちゃんと採ってこられましたよ!」
「これで剣心さんの怪我は何とかなるんだよな?」
「えっ、どういうこと?」
「聞いてないんだが?」
怪我が何とかなるって一体どういうことだろうか。初めて聞くことに僕と雄二はさやかと当麻に尋ねる。
「この医者さん、『グリーンストーンがあれば・・・・・・』って言っていたんだよ」
「それって、グリーンストーンがあれば何とかなるってことでしょ?」
「成る程・・・・・・俺たちが村を出ている間にそんな話が・・・・・・」
「それじゃあ・・・・・・!」
「そうだね・・・・・・それさえあれば、緋村さんの怪我を治せるよ」
僕が持っている緑の宝玉を見ながら言った医者さんの言葉に、僕たちは喜んだ。これならあの出血が酷い怪我も治るんだ。
「さっそく治療に取りかかろう。私は治療道具を持ってくるから、君たちはそれを持って先に緋村さんの家の方に向かってくれ」
「はい! わかりました!」
医者さんは足早に他の家に向かって走っていった。僕たちも緑の宝玉を持って、剣心さんの家に向かう。最後に見た剣心さんの姿を思い出し、間に合ってくれと思いながら僕たちは走った。ほどなく剣心さんの家が見えて、すぐに家に上がった。
「弥彦君! 剣心さん!」
「まだ生きているか!?」
「明久!? それに雄二も! 無事だったのか!?」
居間には布団に見るからに苦しそうに横になっている剣心さんと、それを看病している弥彦君がいた。弥彦君は僕と雄二の姿を見て、こちらに走り寄ってくる。
「お前達、無事だったのか!?」
「うん、僕たちは大丈夫だよ」
「それよりも剣心さんは? まだ大丈夫か?」
「どんどん悪化する一方だ。このままじゃあ・・・・・・」
そう言った弥彦君の様子はとても焦っており、目に見えて青ざめていた。その様子から本当に切羽詰まっていることが分かる。僕は弥彦君を安心させるように、肩に手を置いて、しゃがみ込んだ。
「大丈夫、剣心さんはきっと助かるよ」
「そんなこと・・・・・・って、お前の手にあるそれって・・・・・・!」
「うん。弥彦君が言っていたグリーンストーンこと緑の宝玉。採ってきたんだよ」
みんなと協力してねと弥彦君を安心させるよう言う。そのまま緑の宝玉を弥彦君に手渡し、それを剣心さんに持っていくように言う。
「これを剣心さんの近くに」
「・・・・・・あぁ! わかった!」
弥彦君は顔を明るくして、すぐに剣心さんの方に持っていく。僕たちも弥彦君と一緒に剣心さんの元に行く。剣心さんはとても苦しそうにしており、汗を大量にかいている。胸に巻かれた包帯からは血が止まらないのか、少々赤くにじんでいた。
「剣心、見ろよ。明久達が採ってみたグリーンストーンだぜ?」
「うっ・・・・・・ほう、これが・・・・・・何とも癒やされる光でござるな・・・・・・」
緑の宝玉の光を浴びて、剣心さんは心なしか苦しそうな表情が和らいだ気がした。問題はこれをどうすればいいのかだけど・・・・・・ほどなく玄関を誰かが叩く音がした。
「おっ、来たか」
「失礼する! 緋村さんの容態は!?」
お医者さんがどうぞという前に玄関から入ってきた。急いできたのか、少し息が上がっていた。当麻とさやが医者さんを剣心さんの前に案内し、僕たちはすぐに剣心さんの周囲から離れる。
「剣心さん、しっかりしてください。今、治しますからね」
「なぁ、剣心は治るんだよな?」
「あぁ、治るよ、弥彦君。いや、治してみせる・・・・・・!」
「絶対だぞ? 絶対、剣心を助けてくれ・・・・・・!」
「あぁ、約束する。だから、そのグリーンストーンを・・・・・・」
お医者さんに言われ、弥彦君は託すかのように緑の宝玉を手渡した。お医者さんは大事に受け取り、鞄から医療道具を広げていく。
「これから治療に入る」
「それをどうやって使うんですか?」
「使い方はとても簡単なんだ。まずはこの緑の宝玉を専用の道具で粉末状になるまで砕く」
お医者さんは地面に分厚く、それでいて柔らかい紙を敷く。そして、その上で緑の宝玉を専用の大きな杭を用いて砕いていく。
「そんなに簡単に砕けるんですか?」
「グリーンストーン本体は固いけど、本体から離れたものは適度な力で砕けるぐらいに柔らかくなるんだ」
「なるほど・・・・・・それで、次は」
「次は・・・・・・っと、その前に水を一杯持って来てくれ」
お医者さんに言われ、当麻が台所から水を一杯持ってくる。お医者さんは粉末になるまで砕いた緑の宝玉を床に敷いた紙ごと持ち上げ、それをコップに注いでいく。粉末が水の中に注がれて、コップの中の水が綺麗な黄緑色に染まっていく。
「おぉ・・・・・・スゲェ・・・・・・」
「怪我の酷さに合わせて、適量を水に注いで・・・・・・っと」
「そのまま飲ませるんですか?」
「いや、その前に他の薬も入れる」
鞄の中からいくつかの薬を取り出し、それを先程の水と溶け合わせていく。綺麗な黄緑色の水はその色を失わず、ほのかに光を発し始める。
「・・・・・・よし! あとはこれを緋村さんに飲ませれば大丈夫だ」
「本当か!?」
「あぁ。本当だとも」
「それじゃあ、剣心! これを飲め!」
できあがった薬を弥彦君が剣心さんに手渡す。剣心さんはゆっくりとそれを受け取り、薬を一瞥する。薬は綺麗な黄緑色に染まっており、ほのかな光を放っている。
「・・・・・・本当に大丈夫でござるか?」
「えぇ。この薬『緑の良薬』はあらゆる薬の効能を高めます。混ぜ合わせる都合上、飲み薬になりますが、味は大丈夫・・・・・・だったはず」
「いや、そこはしっかりとしてもらいたいのだが・・・・・・」
「いいから、早く飲め!」
「おぶぅ!?」
薬を飲むのを渋る剣心さんに業を煮やした弥彦君が、強引に薬を剣心さんに飲ませた。いきなり飲まされた剣心さんは抵抗も出来ず、薬を一気飲みする。少しして、薬を全部飲み終えた。
「ふぅ・・・・・・」
「どうだ、剣心。何か・・・・・・変わったか?」
「・・・・・・特に変わった感じはしないでござるな」
「おい! どうゆうことだよ!?」
「治るんじゃなかったの!?」
「嘘ついたのか、テメェ!?」
「お、落ち着いてくれ! 回復魔法じゃないんだから、飲んですぐに効果は出ないよ!」
何も変化がない剣心さんの状態のことを問い詰めると、すぐに効果は出ないと言う。魔法みたいに光って回復するわけじゃないのか。僕たちを宥め、お医者さんは道具を片付けながら話す。
「その薬を飲むと、体が服用者に負担を掛けない程度に超回復を始めるんだ。緋村さんみたいな人なら・・・・・・そうだね、一晩寝れば完治するかな?」
「一晩で!?」
「マジかよ・・・・・・」
驚きの事実にさやかと雄二が愕然とする。当然だ、あんなに出血が酷く、深い傷がたったの一晩で・・・・・・学園都市の最新医療設備とどっちが上だろうか?
「今日は様子を見るために一晩、私もここに泊めてもらいたいんだけど・・・・・・いいですか、緋村さん?」
「いいでござるよ。弥彦もよいでござるな?」
「あぁ、当然だ。何かあったら、俺たちじゃあどうしようもないし」
「うん、ありがとう。一晩よろしくね」
「あっ、そうだ。弥彦、それに剣心さん、できれば俺たちも泊めてもらいたいんだが・・・・・・」
「おう、いいぜ! お前達に本当にお世話になったしな!」
それに無理もさせたし・・・・・・と弥彦君は申し訳なさそうに言う。あぁ、そうか・・・・・・僕と雄二は弥彦君の話を聞いてグリーンストーンを取りに行ったんだった。無事だったとはいえ、危険な所に行く切っ掛けを作ったことには変わりないから、責任を感じちゃっているのかな。
「これを取ってくるの、すごく大変だっただろう? だから・・・・・・その・・・・・・」
弥彦君は口ごもりながら、こちらをチラチラと見る。何かを言おうとして、でも言えなくて・・・・・・・そんな感じだ。別に気にしていないと言おうとすると、弥彦君の後ろにいる剣心さんが『何も言わないでくれ』と視線で訴えてくる。僕と雄二はそれを受けて、口を噤む。少しして、弥彦君は意を決して口を開く。
「あ、ありがとな! おかげで剣心が助かりそうだ!」
・・・・・・――――――
「・・・・・・どうも致しまして」
「あぁ、どうも」
「ヘヘッ!」
僕と雄二がそう言うと、弥彦君は弾けるばかりの笑顔を見せてくれた。
「よ~し! 今日は良い料理を作るぜ!」
「さやかちゃんも手伝うよ~?」
「それじゃあ、上条さんも手伝うとするかな」
「・・・・・・怪我をするなよ、上条?」
「おい、それはどういうことだ、雄二?」
「ハハッ、怪我をしたら僕に言ってくれ。すぐに治してあげるよ」
そのまま僕と剣心さん以外は全員台所に向かっていく。居間には僕と剣心さんだけが残された。
「・・・・・・どうしたでござるか? 吉井君?」
「えっ? いや、その・・・・・・何でもないですよ?」
ぼんやりしていた僕に剣心さんが声を掛ける。
「弥彦の言葉に何か?」
「いや、別に弥彦君がどうとかじゃないんですけど・・・・・・」
ちょっとした個人的なことだけど、隠すようなことでもないので話すことにした。
「あんな真っ正面からお礼を言われるなんてこと、なかったので・・・・・・」
「それで呆然となった・・・・・・と」
「はい、そうです」
学園都市にいた時やそれ以前から誰かのために頑張ってきたけど、感謝されるようなことがあまりなかった。別にお礼を求めてやってきたわけじゃないから気にしなかったけど、改めて言われると・・・・・・ちょっと、むずがゆい。
「ちょっとむず痒いですね」
「なるほど・・・・・・吉井君はお礼を言われ慣れていないのでござるな」
「まぁ・・・・・・そんなところです」
これ以上、何か言われてもちょっと返答に困るので、僕も台所で騒いでいるみんなの所に向かうことにした。
「・・・・・・これは、絶対に負けられぬでござるな」
◇◆◇
「う~ん・・・・・・朝・・・・・・?」
目が覚めて、僕は寝ぼけ気味の目を擦りながら起き上がる。周りを見渡すと、布団にくるまったさやか以外、みんな床に雑魚寝していた。
「あれ・・・・・・? 確か、昨日は・・・・・・?」
ぼんやりと昨日のことを思い出す。確か・・・・・・夕食を作った後、龍山坑道で起こった出来事や学園都市でのことを話して、それで盛り上がって・・・・・・駄目だ、その後のことが思い出せない。
「結局、あの後どうなったんだっけ・・・・・・?」
その後の出来事の記憶がなく、困惑してしまう。何か、変な病気でも患ったのかな・・・・・・心配になって、お医者さんを起こそうと改めて周りを見渡す。
「あれ・・・・・・? 剣心さんは・・・・・・?」
よく見たら、布団で横になっているはずの剣心さんがいない。あの人は重傷だったはずだけど・・・・・・僕は立ち上がり、家の中を見回る。しかし、剣心さんの姿が見えず、僕はそのまま家の外に出た。
「うん? あれは・・・・・・?」
相変わらず空は闇で閉ざされているのにも関わらず、辺りは周囲を見渡せる程度には明るい。そんな中、玄関を出た先に一人の男性が立っていた。その人は緋色の着物に白い袴の和服姿で、腰には日本刀を携えている。後ろ姿でちょっと解りづらいが、その人は探していた剣心さんだった。
「・・・・・・」
声を掛けようと思ったけど、何か声をにくい雰囲気を醸し出しているため、その場で立ち尽くしてしまう。何をしているのだろうと思った瞬間。
キィン――――。
いつの間にか剣心さんは刀を抜き、目の前を一閃した。いや、何をしたのかは分からないけど、恐らくそうだと思う。だって、刀を横に振り抜いた感じになっているし。
「うわぁ・・・・・・」
「・・・・・・抜刀術を見るのは初めてでござるか?」
「あっ、気付いていたんですか?」
「玄関を開けられた時から」
剣心さんは刀を鞘に納めながら、こちらを振り向く。表情は今までとは打って変わり、生気に満ちあふれている。昨日まで重傷者とは思えないほどだ。
「すごいですね、今の」
「まだでござるよ。もう少し体を動かして、早い内に本調子を取り戻さなければ・・・・・・」
「本調子ってことは・・・・・・!」
「うむ・・・・・・」
剣心さんは着物をはだけさせ、怪我をしていた箇所を見せる。そこにはすっかり傷跡がなくなった姿があった。
「お主達のおかげだ。傷跡もすっかり治り、健康そのものでござるよ」
「やっ・・・・・・やったぁ!!」
傷が治った剣心さんの姿を見て、僕は嬉しくて思わず声を上げた。あの怪我が治った・・・・・・本当に良かった・・・・・・。
「何だよ・・・・・・朝から叫んで・・・・・・」
「一体どうした、明久?」
僕の叫び声に起こされたのか、弥彦君と雄二が家から出てくる。その後も他のみんなも目を擦りながら出てきた。
「みんな! ほら、剣心さんが治ったよ!」
「なに!? 剣心、治ったのか!?」
「うむ。このとおり」
治ったと上半身を見せる剣心の姿を見て、弥彦君はその場で一瞬立ちすくんだ後、剣心さんに抱きついた。
「剣心! よかったぁ・・・・・・本当によかった・・・・・・」
「心配かけたでござるな、弥彦。もう大丈夫でござるよ」
「心配したんだからな、このバカ野郎・・・・・・」
剣心さんに抱きついて離さない弥彦君を剣心さんは優しく抱き止め、頭を撫でる。僕たちも本当に良かったと心の底から安心した。
「吉井君、そしてそのお友達の方々」
「あっ、はい。何ですか?」
剣心さんは弥彦君の頭を撫でながら、こちらを向く。
「この度はお主達に命を救われた。ありがとう」
「・・・・・・はい! どうもいたしまして!」
剣心さんからのお礼を今度はしっかりと受け止め、ちゃんと返事することができたのであった。
やっと中盤戦がおわりました。次は村の中を探索したりします。
復活した剣心。次は一連の出来事の元凶を倒すため、彼らは動き出します。
次回をお楽しみに。