ちなみに、タグ編集で全キャラ分のタグを入れようと思ったけど、全部は入らなかったよ・・・・・・。
それでは、どうぞ。
明久と走り抜いていった学生三人を追って、俺達は走り続けてようやくその四人の目的地にたどり着いた。そこには学校があった。
「やっぱり学生だったか・・・・・・」
「ここは学校・・・・・・?」
「立川学園って書いてあります」
「とすると、明久ともう三人は学生ということになるか」
「・・・・・・妥当と言えば妥当」
先程の奴らの姿を見れば確かにその通りだ。俺は少し落ち着いてから、さてどうするべきかと考える。もし、明久がここの生徒なら俺達があいつに接触できる時間帯は相当限られてくる。できれば今すぐにでも接触したいのだが・・・・・・。
「さすがに余所の学校に無断にはいるわけには・・・・・・」
「おや? あなた方、こんなところで何をやっているのですか?」
俺達が学校の校門前で立ち往生していると、眼鏡かけた教師らしき人が話しかけてきた。しまった、立ち往生しすぎたか。
「すみません。すぐに立ち去るので・・・・・・」
「お待ちなさい・・・・・・ふむ」
俺達を呼び止めると、こちらを見定めるかのようにジロジロ見てくる。やばい、なんかあるぞ。面倒なことにならないうちにさっさと退散しねぇと・・・・・・
「・・・・・・あぁ、あなたたちでしたか。いやはや、自分から名乗り出てくれないとこちらもどうしようもないですよ」
「はい?」
「ほら、こちらですよ」
そう言って教師らしき男性はこちらを引率しようとする。その反応に俺達は少々戸惑う。
(雄二よ・・・・・・これはどうゆうことなのじゃ?)
(わからん・・・・・・だが、これはチャンスだ。これなら学校に侵入できる)
(なんだかよく分からないけど、これに乗っかりましょう)
(少々悪い気もしますけど・・・・・・しょうがないですよね)
「ほら、皆さん。何をぶつぶつ言っているのですか? ついてきなさい」
「あ、はい。今行きます」
とりあえず、今はこの教師について行くことにし、俺達は後を追った。
◇◆◇
「いや~一時はどうなることかと思ったよ」
「全くだぜ。アッキーの時間間違いにも困ったもんだにゃー」
「ほんと、ほんと。どうやったら7時と8時近くを間違えるんだよ」
「面目次第もございません・・・・・・」
うぅ、僕だって時計の針が止まっているなんて思いも寄らなかったんだよ。僕は当麻、土御門、さやかと一緒に学園のグラウンドを歩いていた。なんとか遅刻しない時間までに学校にたどり着いたため、こうやってゆっくりと歩いているのだ。
「せっかく早起きしたと思ったのに・・・・・・」
「明久が早起きすることはまずないね」
「そうだな」
「二人とも、ひどい」
「そうだぜ、二人とも」
おぉ、土御門。さすがは僕の親友・・・・・・
「カミやんに彼女が出来るぐらいありえない話だぜ」
「それは絶対に無理と言っているのかな?」
畜生、すこしでも信じた僕がバカだったよ。
「おい土御門、明久。それってどうゆうことだ?」
「そうだよ。これでも当麻はモテるんだよ?」
「え~、うっそだぁ~。当麻がモテるなんて・・・・・・いや、ありえなくもないかな?」
「ほぉ・・・・・・アッキー。それはどうゆうお相手で?」
「この間、当麻の靴箱にラブレターが入っていたんだ」
「「えぇ!!?」」」
突然の僕の言葉に驚く三人。特に当麻が一番驚いている。
「おい、ちょっと待て。俺は知らねぇぞ?」
「だって、僕が焼き捨てたから」
「おーし、ちょっとそこに・・・・・・」
「『女装した君が好きです』なんて嫌でしょ」
「・・・・・・不幸だ」
おっと、墓まで持っていく予定だった秘密を暴露してしまった。当麻が落ち込んでしまったけど、僕は悪くない。
「話を変えるけどよ、実は今日転校生が入ってくるって噂だぜ?」
「転校生? この学園に?」
「おっ、その転校生に女の子は居ますかな、土御門軍曹?」
「うむ、その通りださやか一等兵・・・・・・と言いたいところだけど、実は俺も転校生が来るってだけで詳しくは知らんのよ」
「知らない? 珍しいな、土御門がこんな話題の詳細を知らないなんて」
「俺だって知らないことはあるんだぜ?」
土御門がそう言っておちゃらけるけど、本当に珍しい。こういった話題には抜け目がなく取り入れているのに。
「転校生か・・・・・・さやかちゃんとしては女子が良いなぁ。うちのクラスは圧倒的に男子が多いし」
「だよなぁ・・・・・・クラスの女子と言ったらさやかと吹寄ぐらいだからな」
「転校してきたときは喜んだよね、委員長系巨乳美人が来たって」
「蓋を開けてみれば女子力が低い男勝りだったもんな・・・・・・ハァ~」
「ほぉ・・・・・・つまり、私が女子としては残念ということか」
「そうそう、この土御門の目を・・・・・・持って・・・・・・しても・・・・・・」
「しても?」
・・・・・・あ、れぇ~? 会話の中に誰かナチュラルに参加しているぞ?
聞き覚えのあると同時に嫌な気配を感じて振り向いてみると、そこには我らが学級委員長こと吹寄制理が青筋立ててこちらを見ていた。
「・・・・・・ちなみに聞いておくけど、どこから?」
「『転校してきたときには・・・・・・』と吉井が話していた辺りからかな?」
・・・・・・Oh My God!? よりにもよって一番聞かれたくない辺りから!?
僕たちは即座に目線で目配せして決断する。
「「「「逃げるが勝ち!!」」」」
「逃すかぁ!」
「わひゃ!?」
逃げようとした直後、僕は吹寄に頭を掴まれてしまった。
しまった、捕まった!? 戦友よ、ヘルプミー!!
「明久! お前のことは忘れない!」
「お前はいいやつだったぜ!」
「大丈夫! 帰りに骨は拾ってあげるから!」
「薄情者ぉーーー!?」
去ってゆく親友達を手を伸ばしながら僕は叫ぶ。くそぉ!? 絶対化けて出てやる!?
「逃げてしまった三人は後で締めるとして・・・・・・吉井、貴様が私をそんな風に思っていたとは思わなかったぞ」
「あ、あはは。何を言っているのかなぁ? 僕は一クラスメイトとして吹寄のことは・・・・・・」
「いいんだよ、別に。だがな・・・・・・」
笑顔で話していく吹寄さんが怖い。朝からこんなにも恐ろしい物を見ることになるなんて・・・・・・くそ、生きて帰ったら復讐だ!
「人の陰口をこそこそ喋るなぁーーー!」
「ごめんなさーーーい!」
◇◆◇
「全く! 貴様らという奴は・・・・・・!」
「うぅ、本当にごめんなさい・・・・・・」
「もうそれぐらいにしな、吹寄。こいつもここまで謝っているんだ。いい加減機嫌直したらどうだ?」
「だがな・・・・・・まぁ、いいだろう」
「ありがとう承太郎。君が居なかったらいつまでたっても説教は終わらなかったよ」
「礼なんざいらねぇよ」
僕と吹寄、承太郎は下駄箱で靴を履き替えて教室に向かっていた。うぅ、人の優しさが沁みるよ。
吹寄に怒鳴られた僕はグラウンドの真ん中で説教されていたが、丁度登校してきた長身の学生こと空条承太郎に助けられて今ここにいる。
「っていうか、グラウンドで堂々と説教しているのも邪魔だったと思うけどね」
「何か言ったか?」
「いいえ、何もありません。吹寄学級委員長」
「やれやれだぜ・・・・・・」
やっぱり吹寄は勘が鋭いな。今度から悟られないようにしないと・・・・・・。
そんなことを話している内に教室に着いた。僕は教室にはいると三人を探す。
「「「あっ・・・・・・」」」
「あって何? あって・・・・・・」
僕をおいていった薄情者トリオは当麻の机を中心にして駄弁っていた。この野郎共、人が説教されている間に・・・・・・僕を見た三人は嘘泣きをし始めた。
「明久・・・・・・生きているって信じていたぞ・・・・・・」
「よかった・・・・・・本当に良かったよ・・・・・・」
「俺は今、猛烈に感動している・・・・・・」
「白々しいわ、ボケ」
「そうだぞ。吉井の説教は終わったが、お前達の説教は終わっていない」
「「「戦略的撤退!」」」
「逃すかぁ!」
そう言って当麻と土御門、さやかの三人と吹寄の追いかけっこが始まった。僕は知らぬが存ぜぬとばかりに席に着く。どうせすぐ捕まるだろうしね。
「朝から本当に元気だな、アイツら」
「いつものことでしょ? いいじゃん、別に」
どうせ先生が来れば強制的に終わるだろうしね、ほっとくのに限るよ。承太郎もその通りだなとさっさと席に着いた。少しすると予鈴が鳴り、全員席に着く。
「うぅ~、相変わらず吹寄は速いし、強いなぁ~。すぐ捕まっちゃったよ」
「あの場で僕を見捨てるからだよ、さやか」
「反省はしているよ。でも、後悔はしていないね」
「なおさら質が悪いわ」
時々コイツら親友なのかと疑いそうになるよ、本当。少しするドアが開き、先生が入ってきた。
「は~い、皆さん。席に着きましたか?」
『はーい、小萌先生!』
よし! 朝のHRは小萌先生だ! 今日はついているぞ!
「皆さん、元気があって結構ですね小萌先生」
「はい! 本当に良かったです! カーティス先生!」
と思ったら死神がいた!? 畜生、神は僕たちを見捨てたのか!?
「おやおや、皆さん。私を見た途端そんなに喜ばれるとは・・・・・・教師、冥利に尽きますね」
『誰も思ってねぇよ!?』
「全く・・・・・・皆さん、素直じゃないですよ?」
『変な誤解すんなぁ!?』
朝から全開だよ、この人は!?
「カーティス先生、茶化すのはそれぐらいにして出席を取りますよ?」
「そうですね。では、出席を取りますよ」
小萌先生がいないとこの人やりたい放題だな、本当。小萌先生に促されてジェイド先生は全員の出席を取っていく。
「上条当麻君」
「はい」
「ヘアースタイルが乱れていますよ」
「へっ? マジで!?」
「えぇ、嘘です」
自慢の栗ヘアーを押さえてジト目で睨む当麻。当麻・・・・・・さっそく目をつけられているよ。
「空条承太郎君」
「あぁ」
「あなたが素直だと違和感丸出しですよ」
「一言余計だ、先生」
さすが承太郎。ジェイド先生の言葉を難なく流したよ。さすが僕たち、4組の兄貴だ。
「土御門元春君」
「は~い、先生」
「田村将君」
「はい」
「あれ? 俺はスルー?」
何事もなくスルーされる土御門。スルーはスルーで何か寂しいよね。
「吹寄制理さん」
「はい」
「朝からの説教、ご苦労様です」
「いえ、そのようなことは・・・・・・」
「明日、新聞部が取り上げるじゃないでしょうか?」
「えっ!?」
学級委員長ですら翻弄する先生。さすがの吹寄もジェイド先生の前には形無しか。
「美樹さやかさん」
「は~い!」
「宿題、ちゃんとやってきましたか?」
「えっ!? えっと・・・・・・はい! ちゃんとやってきました!?」
「よろしい」
あの反応はやってないね、さやか。顔が引きつっているよ?
「吉井明久君」
「はーい」
「アホ毛が立っていますよ」
「ふっふっふっ、その手には引っかかりませんよ、先生?」
「さすがに引っかかりませんか・・・・・・ふむ」
「あの・・・・・・何で僕の頭上を見て納得しているですか?」
「いえ、何も居ませんよ? 何も・・・・・・ね?」
嘘だ!? あの嫌みな笑顔は絶対何か居る顔だ!? 僕の頭上に何が居るんだ!?
「カーティス先生。生徒を弄らないでください」
「すみません。ちょっと寂しかったので、からかってみただけです」
「絶対に嘘ですよ、この人・・・・・・」
出席簿を閉じて話す先生を尻目に僕は内心ビクビクしていた。僕の頭上に一体全体何が居るって言うんだ?
「安心しな、幽霊とかそんなのはいねぇよ」
「そう? 良かった・・・・・・」
「あれ? 明久って幽霊を怖がっていたっけ?」
「別に怖くないけどジェイド先生が言うとね・・・・・・」
「あー、分かる分かる。ジェイド先生が言うと・・・・・・ね?」
「確かに納得だな」
「そこ~? 聞こえていますよ?」
僕とさやか、承太郎がこそこそと話しているとジェイド先生が注意する。おっと、いけない。何か知らせがあったら大変だもんね。
「皆さ~ん。今日は転校生が5人も来てくれています。仲良くしてあげてくださいね?」
『転校生だと!?』
うそぉ・・・・・・本当に来たよ、この微妙な時期に。何だって新学期が始まった次の日に?
「先生! 男子ですか、女子ですか!?」
「それは「機密情報です」ちょ、カーティス先生」
「先生! 可愛いですか、勇ましいですか!?」
「機密情報です」
「ジェイド先生! 機密情報の開示を要求します!」
「却下します。皆さん、お入りください」
恐らく説明するのが面倒くさいと思い、説明を省くジェイド先生。この人、本当に教師か?
先生の声に促されて、五人の生徒が入ってくる。
1人は承太郎とまでは行かないが長身の赤毛の男の子
2人目は胸が大きいピンク髪のお嬢様的な女の子。
3人目はポニーテールで後ろ髪を纏めている活発そうな女の子。
4人目は小柄で一見女の子と見間違えるかのような男の子・・・・・・男?
5人目はテンション低く、ちょっと暗めな印象を受ける男の子。
「それでは、皆さん。自己紹介を」
「うっす」
長身の男の子が軽く返事すると、一人ずつ自己紹介を始めた。
「坂本雄二だ。よろしくな」
「姫路瑞希と言います。よろしくお願いします」
「島田美波です。よろしくお願いします」
「木下秀吉じゃ。よろしく頼む」
「……土屋康太」
どうでも良いことだけど・・・・・・あの5人、さっきからずっと僕のこと見ているけど、どうして?
ジェイド先生、朝から全開です。
さて、早々に再開したバカテス組ですが・・・・・・ちょっと明久の様子が変ですね。
次回もお楽しみに。