堕天物語   作:EIMZ

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ニーハオ  こんにちは、こんばんはEIMZです。
ハーメルン初投稿となります。本業は学生なので更新が不定期になるかもしれませんが、できるがぎりペースを保っていきます。
気ままに見て頂ければ幸いです。
 目標は「つれづれなるままに」
最初の舞台は主人公とヨハネが出会う、中学2年生の時代設定です。
それでは、本編どうぞ。



堕天使と魔王と出会い

 

 

 これは僕と、僕の親愛なる彼女の物語です。彼女との出会いは、今までのどんな出来事よりも衝撃的だった。

僕は津々宮修斗。今年の四月から沼津に引っ越してきた、中学2年生だ。前の中学での僕は中二病だった。自分のことを魔王シェリアスと名乗っていた。しかし今のままではさすがの僕もダメだと思った。そんな時に両親の転勤が決まった。転勤先は、静岡の沼津というところだそうだ。そして転校を機に、シェリアスの名を捨てた。新しい学校では前のような後悔はしない。リア充に僕はなる! そんなことを考えながら僕の新たなリア充ライフを送る学校へと踏み出した。

そして最初の休み時間になった。 

 

「あなた、私のリトルデーモンになってみない?」

「はあ?」

 

転校先でどんな新しい学園ライフが待っているかと思いきや、一番最初に話かけてきた少女からそんな発言されたら、これを読んでいる君はどう返すだろう。大抵の人は僕と同じようになるのではないだろうか。状況についていけないだろう。完全にアウェイの空間でいきなり中二病発言を食らってまともな奴なんてそうそういない。ここは、状況を把握して軽く受け流すのが一番だ。まずは、周りがどんな反応をしているかを確認しよう。

「見て、善子ちゃんまたやってる。」

「堕天使ヨハネ、プッ。」

・・・ああ~、みんな呆れてる。ここではこれが日常なのだろう。さてどうするか。

 

「え~と、ヨハネさん、であってるのかな?僕に何か用?」

「フッ、2度も言わせないで。あなた、私のリトルデーモンになってみない?」

彼女は右目を隠しながら小悪魔のように微笑む。

「・・・いくつか質問させてもらってもいいかな?」

「許可するわ」

「じゃあ1つ目、君は誰?」

「私は堕天使ヨハネ、美しすぎるがゆえに展開を追放されてしまった堕天使よ」

「・・・・・」

なるほど、昔の自分に似ているな。僕の過去の話はまた今度しよう。

 

「じゃあ2つ目、リトルデーモンって何?」

「堕天使ヨハネに使える従順なる僕よ。」

「・・・・・」

転校してきて早々の、しかも異性を自分の僕にしようとするってよっぽど人手がないのだろう。

 

「はあ・・、じゃあ3つ目どうしてそのリトルデーモンとか言うのに僕を選んだの?」

「あなたから私と同じようなオーラを感じたから。」

「オ、オーラ?」

「そう。私と同じ魔族のオーラよ。」

ギクッ!!まさか、転校早々中二病だとばれたのか?この子、本当に魔眼でも持っているんじゃないのか?

「ちょ ちょっとヨハネさん一緒に来て!!」

 

そう言いながら彼女の腕をつかみ教室を出て人気のない場所を探す。これから彼女とする話を他の誰かに聞かれたらリア充青春ライフが音をたてて崩れ落ちてしまう。そうはさせるものか。僕は自分のことで必死になっていた。もはや自分の後ろでいきなり異性にうでをつかまれて、顔を赤くしている自称堕天使少女のことは、見えていなかった。

 

「ち ちょっといきなりなにするのよ!いきなり引っ張らないで!」

「いいから一緒に来て!」

「だから引っ張らないでってば!」

 

そんなやり取りをしながら教室を出ていく二人を教室の生徒は不思議そうに見ていた。

 

マズいマズいマズいマズい、まさかバレたのか。いやそれはない・・・ハズだ。中二病行動は何もしていない。とゆうか朝のSHLで自己紹介をしただけなんだが。もしかして前の中学のやつがいやがらせのために、わざわざ僕の転校先の中学にまで噂を流したのか?いや、原因を突き止めるのは後回しだ。折角転校を機会に中二病を引退しようとしていたのに。華やかなリア充青春ライフを送るはずだったのに。自分で言うのもなんだけど、顔もいいし、スポーツもできるし、成績も前の中学では1.2を争っていた。つまり前の学校でもモテていたはずなんだ。中二病の痛い発言さえなければ。例えば

「僕が完璧な理由?フッ、そんなの僕が魔王の血を引いているからさ。」

こんなことを言っていたな。今思い返せば恥ずかしすぎる。もう前の学校でリア充になるのは無理がある。だからこそ、一番の汚点は隠して新しい学園ライフをリスータトしようとしているのに。この転校は自分を変えるチャンスなんだ!絶対に逃すわけにはいかない。

そのためにはまずこの自称堕天使を黙らせることが最優先だ。魔王の力で封印してやるか。おっと、気が抜けると魔王が出てきてしまう。気を付けよう。

 

彼女を引っ張ったまま一つ上の階の廊下の突き当りについた。

このあたりは、生徒が少ないな。この辺でいいだろう。僕の新生活は誰にも邪魔させない。

生徒がいない廊下の突き当りで僕は彼女を壁に向けて押し倒した。

バンッ!!さらに僕は左手を壁に勢いよくぶつけた。いわゆる壁ドンだ。まさか自分が異性に向かってやるとは思ってもみなかったな。壁にもたれかかったままの彼女は戸惑いながら顔を赤くしている。これで彼女に逃げ道はないはずだ。彼女が戸惑っているのも気にせず、僕は彼女を問い詰める。

 

「なぜわかった?」

「え?」

「だから、なぜわかった?」

「ええ?」

「だあ~かあ~らあ~、なぜ僕が中二病だとわかったんだ!」

「え、本当に当たったの?」

「へ?」

「まさか本当にあったたなんて。」

まさか勘であてたのか。つまり僕の早とちりだったのか。そんな・・・・。

やってしまったあああ~!!!

まさか自分から墓穴を掘るなんて、大失態だ。

「お願い!僕が中二病だってことは、みんなに黙っててくれないか。」

「いいけど・・・なんで?」

「僕は・・・リア充になりたいんだ。」

「リア充に?」

「そう。」

「まあいいわ。でも一つ条件があるの、聞いてもらえる?」

「条件?」

「あなた、私のリトルデーモンになりなさい。」

「リ リトルデーモンってつまり僕が君の僕になるってこと?」

 

おいおい冗談じゃないぞ。魔王が堕天使風情に使えろいうのか。また気が抜けて魔王がでてきてしまった。これも彼女の影響か。以後気を付けなくては。いやそれ以前に、僕はⅯじゃないんだが。どちらかと言えば攻めるほうが好きなんだけど・・・。

そんなことを考えていたら彼女が僕の考えを悟ったのか慌てて訂正した。

 

「べ 別に僕になれって言ってるんじゃないわよ!変な勘違いしないで!

あなたも中二病なんでしょう。だから、その・・・たまには私の相談に乗ってほしいって意味で言ったの。」

「そういゆ意味だったのか。だったらそう言ってくれたら良いのに。

とゆうかそれ、リトルデーモンじゃなくて友達だよね。」

「だって、恥ずかしいじゃない・・・・」

 

彼女は俯きながらそう言った。改めて彼女を見ると、相当な美少女だった。

雪のように白い肌、宝石のような赤い瞳、正直今までこんな美人と話していたのかと思うと今更緊張してきた。やばい、心臓の鼓動が異常なレベルになってきた。何とかごまかさなくては。

 

「と、とにかくよろしく。えっと あれ?」

「どうしたのよ?」

「君の名前聞いてない。」

「名前? だからヨハネよ」

「いやそっちじゃなくて、本名」

「ヨ ヨハネが本名よ」

「嘘だよね、それ」

「ウッ・・・・言わなきゃダメ?」

「別に言わなくてもいいけど、後で出席簿で調べるから。」

「・・・わかったわよ。私の名前は、津島よ よ、よよ よしこよ。」

「津島よよしこ?」

「善子よ!よしこ!」

「そう、津島善子さんか、いい名前だね。」

「どこがよ!こんな堕天使にあるまじき名前。それであなたの名前は?」

「僕は津々宮修斗。」

「「・・・・」」

 

なにこの間、気まずい。

 

「それだけ?」

「それだけって?」

「だってあなたも中二病だったんでしょう。だったらそれらしい名前の一つくらい名乗ってたんじゃないの?」

 

この子、本当に勘が鋭いな。正直怖い。しかしそれらしい名前か。確かに名乗っていたな。だがもう卒業したんだし名乗らなくてもいいのではないだろうか。だけど、彼女には名乗ってもいいような気がする。これは、ある種の共鳴反応だろうか。覚悟を決めて僕は、魔王の封印を少しだけ解いた。二度と名乗ることのないであろうと思っていた魔王の名前を再び口にした。

 

「僕の名前はシェリアス、魔王シェリアスだ。」

 

言っちゃった。ついに言っちゃった。ああ~恥ずかしい、恥ずかしすぎる。また黒歴史ができてしっまた。自分ではわからないが、今僕の顔は真っ赤になっているだろう。

 

「シェリアス、いい名前ね。」

「そりゃどうも」

こうして僕たちはお互いに恥ずかしい思いをしながら、自己紹介を終えた。

 

「とりあえず、これからよろしく、ヨハネ。」

「よろし・・ちょっとまって、あなた私のことヨハネって呼ぶなら私、本名名乗る必要なかったんじゃないの。」

「これからよろしく!」

「ちょっと話聞きなさいよ!」

「いや~転校早々友達ができてよかった。少し気が楽だよ。」

「だから話聞きなさいよ!」

「さてそろそろ、教室戻ろうか。」

「もう、あなた私の話を聞かない気?だったら私にも考えがあるわよ。ちょっと待ちなさいよ、シェリアス。」

「おい!その名前で呼ぶのはやめろ!」

「フフッ、私のことを無視したこと、それこそがあなたの罪よ。自分の愚かさを償いなさい、シェリアス。」

「おい、いい加減その名前で呼ぶのをやめろ、善子!」

「善子言うな!」

 

そんなやり取りをしながら教室に帰ってくる2人をクラスメイトは茫然とたたずんで見ていた。

そんな中一人だけ、笑みを浮かべながら見守る男子生徒がいた。

 

「よかったね津島さん、いい友達ができて。」

 

彼の名は、藤崎元。このクラスの委員長だ。彼もまた、修斗たちの物語には欠かせない人物だが、それはまた、別の話で。

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか。初作品の初投稿ですのでまだまだ未熟ですが、これからも見ていただけると幸いです。
次回は修斗君に部活に入っていただきます。

目標は「つれずれなるままに」
これからもよろしくお願いします。
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