ストライク・ザ・ブラッド 誓いの光の巨人   作:カラムイラス

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12話

「朝か」

 

 少し思い上半身を起こして、痒みの走った頭を掻く。時間を確認しようとデジタル仕様の時計に目をやると、まだ六時を回ったところ。まだ速い時間だと言うことDえ俺は一つ欠伸をして、再びベットに横になった。

 

「結局四時間くらいしか寝てねえのにな。この体になってからあまり眠れなくなったのが難点か。その分睡眠での回復は速くなったが」

 

 寝ぼけた様な声で呟き俺は気分だけでも二度寝しようと瞼を閉じる。昨日は結局自宅に帰ってきたのは深夜の一時頃だった。あの人物の絃神島観光が終了した時間はおよそ九時頃。家に帰るまでの時間。俺は後処理などに負われていった。昨日行けなかった場所への謝罪と今度窺えないかという提案の電話。昨日行けた場所へのお礼のメールの送信。そして報告書のまとめと借りていた車の返却などの雑務をこなしてようやく終わった時間が一時過ぎ。そこから自宅に帰り、エイリが作り置きしておいてくれた夕食を取り、風呂を済ませた後にようやくベットに横になることが出来たのは二時頃。思い返してみて我ながらよくやったなと呆れてくる。

 

「今日は休みでよかった。さすがにあんな重労働の翌日は働きたくないからな」

 

 二度寝することを諦め、最早軽くなった瞼を開ける。

 

「今日は一日のんびり過ごすか。まあ、出来るか分からないが」

 

 最後の方は投げやりな言葉になる。しかしそんな事を気にせず俺は頭の後ろで両手を組み、ベットの上から部屋を見渡す。不意に枕元の台に置かれている縦長のメダルホルダーに目が行く。

 

「久しぶりに綺麗にするか」

 

 不意にそれが思い立ち、俺は再び上体を起こし、メダルホルダーに手を伸ばし、此方にたぐり寄せる。

 

「・・・・・・」

 

 カバーを外し中を見ると少し汚れた数々のメダルに目が行く。

 

「これは少し強力そうだ」

 

 言葉にしながら俺は足を床に降ろして重い腰を上げる。

 

「さて、何かメダルを拭くものを探さないと」

 

 それを口にしながら俺は脱衣所に向う。そこならタオルがあるし、ついでにそこでの用事を済ませてしまおうという想いがある。

 

「おはよう。今日も早いのね」

 

 扉を開け、併設しているリビングに出るとそこにはコーヒーを注いだであろうコップを手にしているエイリの姿があった。彼女は此方に挨拶を済ませるとすぐにソファに腰を下ろしてテーブルの上に置いてあるリモコンに手を伸ばして、テレビの電源を入れた。映し出されたのは日本本土のテレビ局の朝のニュース番組で、アナウンサーが顔に貼り付けたさわやかな表情が画面いっぱいに広がった。

 

「お前の方が早いだろ。朝食の準備か?」

 

 おもむろにソファに近づき、コーヒーに口をつけているエイリに問いかける。すると彼女は振り返りゆっくりと頷く。

 

「ええ。もう大体終わっているわ。後は火を通すだけよ」

 

「そうか」

 

 そう口にすると俺は脱衣所に用事があったことを思い出し、そちらに向おうと方向を変える。

 

「朝食は何時頃をご所望?」

 

「七時半くらいで頼む。その間ちょっとメダルを磨着たいからな」

 

 彼女からの言葉に俺は希望の時間帯をいうと、彼女はそれを頷き、言葉を続けた。

 

「もうちょっと頻繁に磨いた方が良いわよ。貴方の管理は少し杜撰だからメダルに傷が沢山つくんだから」

 

「分かっているよ。だから今やるんだろ」

 

疲れた様な声を出して、俺は足を進める。僅か数秒で目的の場所につくと、俺はまず歯ブラシを取り出して、適当な量の磨き粉をつけ、口に突っ込む。歯を磨きながら屈みに目をやり、顎辺りに手を添え、髭のチェックをする。俺はあまり髭が濃い方では似た目それほど気にしているわけでもないが、身だしなみ的にあまりよい物では無い。幸いそれ程というか、全くといって良いほど髭がないことを確認する。俺はその手でコップを手にして中に水を入れていく。粗方入れ終わると俺はそれに口をつけ、口内をゆすぐ。その作業もあまり時間を掛けないで終わる。その後、俺はタオルにテを掛けそれを濡らしていく。全体が濡れると水を止めてそれを絞り軽く顔に当てる。軽くタオルを動かし顔全体を拭くと俺はそのタオルをすぐに洗濯機にいれ、違うタオルを手に取る。それを先程と同じように全体を湿らせて、絞り終えると俺は自信の部屋に足を進める。部屋に戻る際、エイリの様子が目に入ったが、彼女は此方に気を向ける様子など無く、ただ無言でコーヒーを飲みながらテレビに目を向けている。その光景に特に何も思わなく、俺は自信の部屋に入っていった。部屋に入るなり、俺は備え付けの椅子に腰掛け、メダルホルダーに手を掛ける。

 

「今日は時間があるからな。これをやり終えたらどうするかな」

 

 何枚かメダルを取りだして持ってきたタオルで磨きながらそんな事を考えていた。ふと目をタオルにやるとメダルは結構土埃を被っていたのか、拭いた箇所が黒ずんでいた。そこで結構な汚れだったと自覚して、一度溜息をして今日は徹底的にメダルを綺麗に磨こうと心に決める。すると自然と手に入る力が強くなった。

 

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