ストライク・ザ・ブラッド 誓いの光の巨人   作:カラムイラス

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4話 訪問者

 弟妹の家で姫柊ちゃんの歓迎会をしてから数日たったある日。古城が突然俺の部屋に訪ねてきた。姫柊ちゃんと共に。俺はとりあえずこいつらをリビングに通し、適当に座るように促した。

 

「何のようだ? お前らが来るなんて。何かやらかしたのか?」

 

「何もやらかしてねえよ」

 

 俺がからかうように言うと古城は少し向きになった様に声を荒げた。しかし俺はそれを止める事はしなかった。

 

「まあ、お前が何かをやらかしても自己責任だ。俺は責任は取らない」

 

「だからやらかしてないって。いや兄貴には姫柊のこと言っておこうかなと思っただけだ」

 

「ああ、そう」

 

 そう返事を返すと、俺は姫柊ちゃんに目をやる。彼女は少し警戒した面持ちで俺の事を伺ってくる。

 

「改めまして、獅子王機関より暁先輩の監視の命を受けました。剣巫の姫柊雪菜です」

 

 その言葉を聞いて俺は納得のいったように手を叩いた。それにはさすがに彼女は驚いた様に一瞬方を震えさせた様子だったが、そんな事を気にせずに俺は彼女の横に置いてあるギターケースに目をやる。

 

「もしかしてギターケースに入っているのは、武神具か?」

 

 俺がその言葉を発すると姫柊ちゃんの表情は驚愕に染まっていた。それは彼女の隣にいた古城も同じだった。彼女は咄嗟にそれに手をかけ、中身を出そうと試みるが、

 

「はい、ストップ」

 

 俺が彼女に声を掛けると、その動きは中止されその体勢のまま硬直した。

 

「何が、起こって・・」

 

「おい、動けねえぞ」

 

 どうやら効果は古城にも聞いたらしく、彼も座ったまま動けなくなっていた。

 

「世の中にはこんな力を持つ存在もいる。勉強になったな。古城。それに姫柊ちゃん?」

 

 俺が彼らを自由にすると姫柊ちゃんから非難の目を向けられる。

 

「どういうつもりですか?」

 

「どうもこうも、凶器を人に向けないようにしただけだが?」

 

「何か問題でもあるのか?」と逆に問うと彼女は気まずそうにした。

 

「っていうか、なんで、ギターケースの中身が違うって分かったんだよ!」

 

 今度は古城が疑問の声を上げる。その発言が来たとき、俺は思わず溜息を吐いて、それを説明した。

 

「獅子王機関の剣巫がギターケースに普通にギター入れている訳がないだろ。攻魔師だぞ? 普通に考えて武器を携帯為る為のカモフラージュだろ」

 

 苛ついた口調で正論を突き返すと、反論出来ないのか悔しい顔をした。すると今度は雪菜が質問をしてきた。

 

「何故、中身が武神具だと?」

 

 彼女の質問に俺は頭を掻きながら答えた。

 

「獅子王機関に知り合いがいるんだよ。其奴から武神具という存在があるということを聞いただけだ」

 

 光牙は言葉を続ける前に一回息を吐いた。

 

「古城はこれでも第四真祖だからな。その監視に付けられた姫柊ちゃんはこいつを抑える為の武神具を渡されないはずが無い」

 

「・・・・・・・・」

 

 彼女は俺にただ険しい目を向けてくる。俺は一度息を継ぎ、徐ろに立ち上がった。

 

「さて、疑問は晴れたかな? 古城。何が飲みたい? 出してやるよ。姫柊ちゃんも飲みたいものがあったら言って良いよ」

 

 俺がそう言うと、古城らはお互いの顔を見合った。

 

「じゃあ、水で」

 

「私も同じので結構です」

 

「了解」

 

 俺はキッチンに向い、冷蔵庫からペットボトルに入った水を取り出して、三つのコップに注いだ。それをお盆の上に乗せ、再び古城達のいるリビングに足を進める。

 

「はい、要望の水だ。冷たい内に飲むことをおすすめする」

 

 各々の前にコップを置くと、俺はさっき座っていた場所に再び腰を下ろして、古城らの様子を伺う。古城は何か不満げな顔をしながら水を飲む。姫ら義ちゃんはどこか警戒しながらちびちびと口に水を含んでいく。

 

「で、話って言うのはそれだけなのか?」

 

 俺が面倒ながらそれを口に出す。すると古城がそうだったと思い出したかのようにある事を聞いてくる。

 

「兄貴はなんで俺が第四真祖だって事知ってたんだ?」

 

 弟のその発言に俺は内心息を詰まらせる。しかしそれを表に出すような事をしなかった。

 

「お前の担任のチビだって知っていただろ?」

 

「チビ? ああ、那月ちゃんか。っていうか兄貴は相変わらず那月ちゃんとは中が悪いんだな」

 

 古城が苦笑いをすると姫柊ちゃんが一つ咳ををする。俺はさすがに古城に呆れた顔を見せ付ける。

 

「話逸らした事に気づけよ」

 

 古城に聞こえるようにあからさまに溜息を吐く。すると姫柊ちゃんが一つ咳を入れて、俺に問いかけてきた。

 

「私からも良いですか? 何故、光牙さんは先輩が第四真祖になっても態度を変えなかったんですか。怖いとか、そういう恐怖の感情は湧かなかったんですか?」

 

 すると彼女からも質問を問いかけられた。彼女の目は真剣にこちらの言い分を知りたがっている目だった。俺は古城達に一言だけ送ることにした。

 

「古城。残念だが、お前の質問は答えられない」

 

 俺は心底残念そうにそれを口にする。

 

「なんでだよ!」

 

 古城は何故か拍子抜けしたようなな口ぶりで言い返してきた。

 

「いずれ知るときがくる。その時まで待ってろ。そして、姫柊ちゃん」

 

「はい」

 

 俺は彼女の目を見据えてこう答えた。

 

「君への回答はこうだ。弟が第四真祖になったくらいで何故、恐怖の目で見なければ成らないんだ? 怪物と言われようがこいつが弟であるという事実は変わらないだろ。そういうことだよ」

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