IS*~Iris code~   作:永遠の中級者

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第10話 IS実習

「時花、早く行かないと遅刻するよ」

 

「うん、もうすぐ…」

 

「私たちは先に行くね」

 

待ってはくれないのね。別にいいけど。

 

四月も下旬になり、授業でのIS訓練も始まり、時花はアリーナの更衣室でISスーツに着替えていた。(まぁ中に着てるんだけど)

ISスーツというのはISを操縦する場合に推奨されている専用衣装である。別にこれを着なくても操縦できることはできるが、ISスーツを着た方が身体を動かす電気信号などをISにより伝わりやすくなり操作性が上がるとかなんとか。

 

ちなみに本来ならグラウンドで訓練をするはずだったのだが、なぜかグラウンドに大穴があいているとかで急遽空いていた第二アリーナで行うことになった。(一体誰がそんな穴を開けたと言うのだろうか?)

 

アリーナの中に入ると中心部に担任の宝条と訓練用ISが四機があった。

そして授業は始まった。

 

「それではこれから基本的な操縦をこちらの四機の『打鉄』を使って順番に行ってもらいます。それではまず……お手本として皇さん、ISは展開できますか?」

 

「えー…」

 

いやまぁ機体自体はこのあいだで出来上がったから出来るけど…

なんだろう、事あるごとに使われてる気がする。

 

言われたので一応ISの展開を試みる。制作の時に一度呼び出してるから展開はなんとか出来る。

新たに三色が加わったチョーカーに手を当て集中する。するとチョーカーから淡い光の粒子が溢れ出し全身を覆う。そして次の瞬間、私は『虹彩色の時女神(アイリス・ノルン)』を装着し地面から少し浮遊していた。

 

「あれが皇さんの専用機…」

 

「なんというか…綺麗…」

 

「天使みたい…」

 

その場のクラスメイトたちが口々に感想を述べる。

背中の閉じたカスタム・ウィングや腰部前面に付いた小さな羽根のようなスカートアーマーなど『虹彩色の時女神(アイリス・ノルン)』は女神の名を持っているが、その姿はどちらかと言うと天使のようだった。

 

「では皇さん、そのまま前進してみてください」

 

宝条に言われる通り、進みだす。

端の方まで着くと早めに戻ってくるように言われたので、少しスピードを出して地面を滑るように移動する。

それにしても、専用機だから?なのか前に試験でISに乗った時と比べると、凄く動かし易い。深く考えなくても思ったように動いてくれる。なにか補助的な機能でもあるんだろうか?あとで調べてみよう。

 

「…では次に飛行を行ってみてください」

 

戻ってくるとすぐに次の指示が出された。休みはなしですか…。

というか飛行ってどうするんですか…。

方法は分からないがとりあえず何かしらイメージしてみる。この子は良い子だから上手くいけばそれで飛べるはず。イメージするのは丁度視界に入った飛んでいる鳥。青い空の中、翼を羽ばたかせて飛ぶ鳥。

すると『虹彩色の時女神(アイリス・ノルン)』は意思を読み取ったようで、背中のカスタム・ウィングを広げ、少しずつ空へと浮かび上がっていく。よしやっぱり良い子。

そして少し不安定とはいえ時花の思う通りに飛行する。

 

満足するまで飛行を楽しんだので地上にゆっくりと降り始めると、宝条は次に行っていて地上には四つの列が出来ていた。

 

「では順番にISを操縦して今の流れを行っていただきます」

 

あのー、無視ですか?あ、こっちに気付いた。

 

クラスメイトたちが順番にIS操縦を始めたのを見届けてから宝条は時花に近づいて来る。

 

「さて、じゃあその間に皇さんは次のことをしましょうか」

 

「へ?」

 

みんなが始めたのならお手本は別にいいでしょう?

 

「何でもいいので、なにか武器を展開してください」

 

「えーっと、まだ武装は…」

 

まだない。というかまだ作ってない。前面に付いているスカートアーマーも一応は武器のようだけど使い方わかんないし…。

まぁ、この子のことだから何かしらあるかも知れないから念のためにディスプレイを呼び出し、データを確認する。するとこんなものが見つかった。

 

【生成中 

 現在四十八%】

 

なにこれ?

生成中…ってことは自分で武器を作ってるの?

以前、呼び出してないのにISの制作状況が進んでたのってまさかこれの影響だったりする?いやでもこれは武装の欄だし…うーん。ほんと、良い子なんだけどまだまだよく分からないこのIS。

 

 

それから結局、武器は無いので飛行練習を再度行い、授業は終了した。

また謎が増えた。

 

 




時間軸的にはそろそろ鈴のところかな(´・ω・)?
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