IS*~Iris code~   作:永遠の中級者

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第13話 合同訓練その2

「いてて…」

 

「一夏!大丈夫か?」

 

「一夏さん!大丈夫ですか?」

 

地面に落下した一夏の下に二人の女子を始めとしたクラスの女子が駆け寄る。

IS展開してるし、そこまでダメージはないと思うけど…やりすぎたかな…?

 

ライフルを光の粒子に戻し「収納(クローズ)」、ゆっくりと地面に降り立つ時花。

 

「皇、よくやった。だが遊び過ぎだ。相手がこの馬鹿でなければ終わっていた。もっと経験を積め!で、問題は織斑、なんだその体たらくは。同じ初心者に攻撃一つまともに当てられないのかお前は」

 

褒められたと思ったら怒られました。

織斑くんに対しては何か言おうとした端から拳骨が。あ、まただ。

 

「さて、今のように君たちにも訓練用ISを使って実践経験を積んでもらう。時間が無いので複数同時に行う」

 

織斑先生の言うことを聞き、生徒たちは順番に用意されていた訓練用ISに搭乗し、次々と模擬戦を行い始めた。

 

「一夏、いい機会だ、私と勝負しろ。色々と鍛え直してやる」

 

「お待ちなさい、一夏さんと戦うのは私でしてよ」

 

『打鉄』を纏った篠ノ之さんと青いISを纏ったお嬢様風の女子(セシリアだっけ?)に囲まれる織斑君。なんだろう…二人の背後にオーラ的なのが見えるのは気のせいだろうか?…私怨的なものが混ざってません?

うわぁ、二体一が始まった。お気の毒に…。

 

「時花」

 

二体一の光景を憐れむように眺めていると声をかけられた。かけてきたのは篠ノ之さんと同じく『打鉄』を纏ったシィナだった。

 

「何シィナ?」

 

「勝負しよ」

 

意外な申し出だった。まぁ断る理由もなかった。

 

そして二人は向かい合うように一定の距離をとる。

 

「準備はいい?」

 

「ん」

 

時花は呼び出し大鎌に変形させた『天の裁き(ジャッジメント)』を構える。だが、それとは対称にシィナは構えることはせず、その場に突っ立っていた。

本当にいいのだろうか?

 

「それじゃあ行くよ!」

 

時花は加速、一瞬で間合いを詰め、大鎌を横一線に振るう。

だがシィナはそれに対して、対抗する動きを一切せず倒れるかのように姿勢を低くして躱した。

そして瞬時に抜いた近接用ブレードで鋭い反撃をした。

時花は一瞬シィナが視界から消えたことで反応が遅れ、回避行動をとったが反撃を喰らってしまう。

 

――――バリアー貫通、ダメージ63。実体ダメージ、レベル低。

 

回避行動をとったはずなのに結構削られてる。…って嘘!?

 

その反撃を皮切りに猛攻が始まった。

地上を滑るように後退する時花を標的を捉えた獣のように一切距離を離さず追い回し、何度もブレードを叩き付けるように振るうシィナ。いつもどこか力を抜いてそうなシィナにしてはかなり攻撃的な姿勢。その姿はまるで狂戦士の如く。

 

――――バリアー貫通、ダメージ77。実体ダメージ、レベル低。

――――バリアー貫通、ダメージ53。実体ダメージ、レベル低。

――――バリアー貫通、ダメージ65。実体ダメージ、レベル低。

――――バリアー貫通、ダメージ157。実体ダメージ、レベル中。

 

まだエネルギーがあるといってもこのままじゃまずい。というか痛い!

そう思い『天の裁き(ジャッジメント)』で防御、可能なら反撃を試みるが、その防御さえ掻い潜るようにブレードを叩きつけてくる。

 

――――バリアー貫通、ダメージ42。実体ダメージ、レベル低。

 

もうこうなったら…。

時花は急上昇、空へと移動する。シィナも逃がすまいと飛び上がる。

だが状況は先程とは違った。左右前後の平面的な移動だけだった地上とは違い上下の立体的な移動も加わった時花に対して、シィナは飛行はうまくないのか先程のような狂戦士ぶりは十分に発揮されていない。いける。

 

ライフルに変形させた『天の裁き(ジャッジメント)』で応戦を始める。

第二ラウンドが始まり、空中で光が激しく駆けまわる。

 

「逃げるな一夏!」

 

「一夏さん、逃がしませんわよ!」

 

「なんでそんなに怒ってるんだ二人とも!」

 

地上では一夏対篠ノ之・セシリアの変則バトルが繰り広げられていた。

いつの間にか周囲の生徒の目は二つの戦いに集まっていた。

 

「アレ、模擬戦のレベルじゃないよね!?」

 

「訓練機で専用機と渡り合えるってすごい…」

 

 

 

 

 

 

それから二つの激しい戦いは決着がつくことはなかった。

なぜかって?それは…やりすぎと判断した織斑先生が止めて五人仲良くお叱りを受けたからね。

 




なんで連続投稿できてるんだろ…(´・ω・)?
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