模擬戦にも関わらず、激しい戦いをしてお叱りを受けた放課後。時刻は七時。
自室でシャワーを浴び終わった時花はシィナと一緒に寮の食堂へと向かった。
「今日はほんと疲れた…模擬戦もだけど織斑先生の説教も疲れた…」
やりすぎと言われても、こっちもあんな激戦になるとは思ってないんだからしょうがないじゃないですか。
隣を歩く当のシィナはいつも通りだし。あの狂戦士と同一人物だとは思えない。
にしてもあの特攻ぶりも予想外だったな。少し恐怖したよ。
「まさかシィナがあんなに強かったなんて。元から学園に入ろうとしてた人はあれくらい強い者なの?」
「ん」
…あれ?…それだけ?
明確な答えのないまま、食堂に到着した。
タイミングがよかったのか券売機の前は空いていた。
「んー。どれにしよう?日替わりは気分じゃないし…魚?…肉?うーん」
時花が悩んでいる間にもシィナはさっさと決めて食券を買っていた。買ったのはきつねうどんのようだった。うどん、たまにはいいよね。そう思い時花も同じ食券を買って渡す。するとそんなに待つことなく注文の品が出てきた。二人はそれぞれ自分の品を受け取り、空いている席に腰掛けた。
ずるるるっ
うどんを咀嚼しながら、模擬戦のことを振り返る。
飛行はともかく、その他の技術はまだまだだ。
シィナのあの特攻は素人目でも分かるぐらいに相手を仕留めに来ていた。
模擬戦だったからよかったものの、もし本当の戦闘になることがあったならば……
「ごちそうさま」
気が付くとシィナが食べ終わり、席を立とうとしていた。
時花も残りを食べて、食器を返しに行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
翌日、登校すると生徒玄関前廊下に人だかりが出来ていた。
「…なにあれ?」
「さぁ…?」
人だかりに近づき手前の女子に話を聞くと、どうやらある行事の日程表が発表されたらしい。
それを聞いた時花たちは確認するために人だかりを通してもらうと壁には一枚の貼り紙があった。
その紙にはこんなことが書いていた。
『クラス
日付は二週間後。場所は第二アリーナ。
第一回戦、1組 織斑一夏 VS 2組 凰鈴音
「織斑くんは一回戦かー」
「これは見ないとね」
「席とれるかな?」
「相手の凰さんって織斑くんの知り合いらしいよ」
盛り上がってるな…。これは観客席満員ですわ。
っとそこで肝心の自分の試合を思い出し、その紙の続きを見た。
すると、すぐ下に時花の名前があった。
時花の試合は第二回戦だった。
ここに最低文字数制限があることを初めて知った。