「…どういうことだ」
開口一番、篠ノ之さんが不機嫌そうに言った。
よく晴れた昼休み、時花たちは屋上に居た。
普通の学校なら割と禁止されているところが多いがIS学園はいいらしい。というか花壇はよく手入れされており、円テーブルやイスが用意されているところを見るに、推奨とまではいかないが選択肢としては用意されていたらしい。今度から偶には来ようかな?
ちなみにメンバーは時花、シィナ、一夏、箒、鈴、セシリア、そして噂の男子シャルルという七人。
時花たちは少し前偶然廊下で織斑君と出会い、昼食を一緒にどうだ?という誘いを受けたので了承し、購買で適当に昼食を買ってきたのだ。そのついでにちらっと学食を覗いてきたがいつも以上に混んでいて、こっちに来てよかったと思う。
で、来てみると篠ノ之さんが何やら不機嫌なようで…
「天気がいいから屋上で食べるって話だっただろ?」
「そうではなくてだな……!」
「せっかくの昼飯だし、大勢で食った方がうまいだろ。それにシャルルは転校してきたばっかりで右も左もわからないだろうし」
「それはそうだが…」
織斑君の純粋な返しに篠ノ之さんは言い負けていた。
そういう篠ノ之さんは織斑君にお弁当を作ってきたらしく、手元にそれが確認できる。
このIS学園は生徒のために早朝のキッチンが使えるようになっているため、弁当持参派はこうしてお弁当を用意することが出来る。
すると鈴とセシリアも何やら持参してきたようで織斑君に渡していた。
(鈴に限り、なげつける攻撃)
織斑君は鈴から酢豚が入っているらしいタッパーを受け取り喜んでいたが、セシリアから渡されたサンドイッチを見るとどこか引きつった顔をしていた。鈴もなんか引いていた。なにか問題でもあるのだろうか?
「えっと…本当に僕が同席してよかったのかな?」
「いやいや、男子同士仲良くしようぜ。色々不便もあるだろうが、まあ協力してやっていこう。わからないことがあればなんでも聞いてくれ。……IS関係以外で」
急にえらく弱気である。気持ちは分かるけど。
「アンタはもうちょっと勉強しなさいよ」
「してるって。多すぎるんだよ、覚えることが。…そういえば皇さんってIS関係どこまで覚えたんだ?たしか俺と同じようなスタートだったよな?」
「え?」
この流れで振られるとは思わなかった。
まぁ時花と織斑君がISの勉強を始めたのは殆ど同時期だろう。
で、正直に言って専門的なことはあまり分からない。
織斑君の言う通り、多すぎるんですって。
「いやあんまり…動かすのも殆ど
「だよなー」
「アンタらねぇ…」
鈴が呆れたような顔をしている。そこまでか…
「皇さんってたしか一夏と同じで代表候補生じゃないけど専用機を持ってるんだよね?」
おぉぅ、突然デュノア君に質問された。
関係ないけどデュノア君って結構女顔だよね。男子って思ってもかわいい。
「まぁ…色々あって」
くぅぅ~~~
皆の興味がこちらに向こうとしていたが、突然の音が場に響き渡った。
音の発生源はシィナだったようで、何かを訴えるような目線をこちらに向けている。まぁ聞かなくても分かるけど。
「ほら、そんなことはさておき食べようよ」
「そうだな。…箒、そろそろ俺の分の弁当をくれるとありがたいんだが…」
「……」
織斑君は無言の篠ノ之さんから無事お弁当を受け取り、皆揃って昼食を食べ始めた。
その後、織斑君が餌付けされているような光景に笑ったり、なんやかんや談笑が続いた。
あと、セシリアの料理に引いていた理由がうっすら分かった気がする。
私たちは次の授業の準備のために途中で抜けたから、あとがどうなったかは知らない。
ただ…放課後に会った織斑君が残りのメンバーに白い目で見られていた。
お主、一体何をした…?
最近、本家っぽいタイトルが思いつかない。