次の日。
「そういえば聞いた?また一組に転校生だって」
「また一組に」
「一組ばっかりずるくない?」
「今度はどんな子?」
「今度は軍人みたいな女子」
「軍人かぁ、話しかけづらそうだなー」
「ちっちゃくてかわいいんだけどねー」
昼休みに入った途端これである。いや、昼にこの会話だから遅い方か。
というかまた一組に転校生なんだ。これはもう…
「ほんと織斑君はそういう星の下で生まれたんじゃないかな?」
「時花、それ昨日も言った」
「うん、知ってる」
昨日も言ったのは覚えてるが、言わずにはいられなかった。
多分、機会があればこれからも言うことだろう。
とまあ、そんなことはさておき、昼休みになったので時花とシィナは学食へと向かった。
その道中、戦国みたいなノリの予感がしたが気のせいだろう。気のせいであってほしい。面倒だから。
学食に着くと、案の定混んでいた。
何故混んでいるかは学食の中央辺りに、新たな男子を加えたいつもの面々が居るからね。
定食を受け取った二人は、こちらに気付いた織斑君に誘われ、そのメンツに加わる。
「で、どこまで行ったっけ?」
「一夏さんが女性の方との縁が多いというところまでですわ」
席に着いたらなにやら穏やかではない空気が…。
セシリアが既に不機嫌そうだ。
「今朝、一夏が転校生のボーデヴィッヒさんにビンタされたんだよ」
状況が飲み込めずにいると、デュノア君が小声で教えてくれた。
ほら、織斑君は何かしら引き寄せるし、そういう星の下に生まれたんだよ。
「一夏、なにか心当たりはないのか?」
「ないっちゃないけど…大体予想はついてる」
「なによ、アンタが昔何かやらかしたんじゃないの?」
「ちげぇよ。俺は会ったのは今日が初めてだから、多分千冬姉絡みだと思う」
「たしかに、織斑先生を教官と呼んでいたから何か関係はありそうだね」
つまり二人目の転校生は織斑先生の昔の生徒か何かで、とある事情で織斑君に恨みがあると。
え、何、今度は殺伐としそうなものを引き寄せたの? というか軍人みたいなのが昔の生徒となると織斑先生は何者?いや、織斑君のお姉さんか
「結構敵意あったから何かしてくるかもしれないよ。気を付けないとね一夏」
「おぅ」
デュノア君に対して織斑君は大丈夫だというような返事を返す。
ふと時花はそういえば…と、あることを思い出す。
「織斑君の『白式』って
「ん?ああ『零落白夜』な」
「バリアー無効っていう超攻撃特化だけど、そこまで対処が難しくなくて放っておけば自滅しかけるアレね」
「一度それでセシリアに負けているからな」
噂は本当だったようだ。
にしても凄い言われようだな。
「そこまで言わなくてもよくないか…」
「本当のことでしょ?防御分のエネルギーまで攻撃に回してるから喰らえば絶大だけど、攻撃方法は変わらず馬鹿正直だから不意を突かれない限り結構読めるのよ」
「う…」
こうして聞くと、唯一仕様能力も癖のある能力なんだなぁ。
それにしても、『白式』の唯一仕様能力って『BURST』システム(仮で命名)に少し似てるな。
…バリアー無効化までは出来ないだろうけど。
急に終わる。