「『パッケージとはISの換装装備一式のことであり、その中には特定のISの機能を伸ばす為の専用パッケージ、オートクチュールも存在する。』
…へぇー、そんなのもあるんだ。私の『
教科書に載っている簡単な説明を読む。
時花はISに関する知識が周りより遅れているので、こうして偶に自室で予習・復習をしているのである。分かっていたことだけど、こういう専門的なことって専門用語が多かったり、変わった読みをするときあるよね。
「シィナのISには何かあったりするの?」
「知らない。そもそも要らない」
パッケージにはそこまで関心がないご様子。
まぁ、シィナのIS『クレイジー・ビースト』は今の段階で、もうパッケージ入ってるんじゃないかと思うぐらい地上での高速戦闘に特化した性能だったからなぁ。その分、飛行能力が極端に低いけど。ISは宇宙空間での活動を想定されたものなのに。
「…修復まだかかりそう?」
「もう少しで修復終わると思う」
「そう、よかった」
修復が長引いたら長引いたで目覚めが悪いからね。壊したの殆ど私だし。
「そういえば、シィナのISって
時花は先程教科書で用語を思い出し、口にした。
ISには
『
さらに、ISは武器など(主に後付武装)を量子化してデータ領域内に収納することが出来るが、だからと言っていくらでも収納しておけるわけではなく
「ない。そもそも後付武装を使わなくても戦えるように作られてるから」
言われてみると、『クレイジー・ビースト』は両手にビーム刃のクロー、背部に荷電粒子砲とテイルウィップ、と基本装備だけでも十分戦えるようになっている。
だけどそう納得すると同時にISの在り方が兵器から少しずつ変わりつつある現代において今なお戦闘の為だけに存在していると分かってしまった。
コン、コン
そんな時、部屋の扉がノックされた。
扉を開けるとそこには宝条綾香が立っていた。
「二人とも今少しいいかしら?専用機に関する書類を書いてもらいたいの」
「へ?」
「二人は事情が少々特殊なの。特に皇さんはね」
うへぇ…
その後、二人は宝条に連れられ職員室に行き、かなりの数の書類を書かされた。
時花にはさらに追加でデータ採取というの名のよく分からないことをされた。
終わって帰った頃には食堂が閉まりかけていた。