IS*~Iris code~   作:永遠の中級者

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タイトルが思いつかない…

なぜか分けた…レッドの方はまた後に


第27話 ブルー・デイズ

土曜日の午後。

午前だけの授業を終え、時花はISの特訓をするためにアリーナへと向かう。

 

土曜日はアリーナが開放されているため、多くの人が実習の為に各アリーナに詰めかけている。

時花が来た第三アリーナも例に漏れず、貸し出された訓練機の『打鉄』や『ラファール・リヴァイヴ』を動かす生徒が所狭しといた。アリーナの端の方には見知った顔もあった。

 

「だからね、一夏のISは近接格闘オンリーだから、より深く射撃武器の特性を把握しないと対戦じゃ勝てないよ。特に一夏の瞬時加速(イグニッション・ブースト)って直線的だから反応できなくても軌道予測で攻撃できちゃうからね」

 

「直線的か…」

 

「あ、でも瞬時加速中はあんまり無理に軌道を変えたりしない方がいいよ。空気抵抗とか圧力の関係で機体に負荷がかかると、最悪の場合骨折したりするからね」

 

「……なるほど」

 

先生、私の横に凄い速度で動き回った人が居るんですが?瞬時加速は使ってなかったらしいですが。…ってそうじゃなかった。

 

どうやら織斑君がデュノア君からレクチャーを受けているようだ。

というか手前の三人は何やってるんだろう…。

後ろ姿でも分かったけど、箒と鈴とセシリアが少し高い位置に居る男子二人を覗くように見ている。

…まぁいいか、忙しいみたいだから邪魔しないでおこう。

 

時花は自分のISを展開し、早速ディスプレイを操作する。

昨日の自主練習中に分かったかも知れないことを試す。

 

【出力解放『BURST』

 エネルギー伝達選択:BOOSTER

 充填率 23%

 展開率 10%】

 

数値が上がっていくのに合わせて、少しずつ機体が淡い光を帯びていく。

イマイチ扱い方が分からなかった『BURST』システムだったが、手動で出来ることが分かった。

そして今回試してみたがなんとか発動には成功したようだ。

選択したのはBOOSTER、恐らく攻撃関係ではなくスラスター関係だろうと予想しての選択である。

すると予想は間違っていなかったようで、噴出に加えカスタム・ウィングの装甲が開き、そこから光の粒子が溢れ出して大きな光の翼を形成する。おまけに射出していないスカートアーマーの『天使ノ羽根(エンジェルフェザー)』までも装甲が開き、粒子が溢れている。え、こっちも!?

 

「時花、どうする気?」

 

「いやぁ…どうしようか?」

 

ここまで光だらけになるのは流石に予想外である。

とりあえず…飛んどく?

 

浮き上がってみると、『天使ノ羽根』からも本格的に光が噴出し、思わぬ速度でアリーナの上空を飛び回る(パニックにつき操作不能)。突然の光る飛来物に周りの目が集まるが、当然そんなことに気付く余裕もない。この半暴走飛行がいつ終わるのかと思っていたら、そんなにエネルギーを回していなかったのか、少しすると徐々に速度が落ちていき、光翼が消えると普段通りに戻って着地した。

 

「…時花大丈夫?」

 

「…なんとか…」

 

駆け寄って来た割にはシィナがいつもの調子で聞いて来る。

ISの保護のおかげで気分が悪くなったりはしてないけど、急に予想外の速度出したものだから、結構驚いてます。ちなみにエネルギーは全体の四分の一ほど減った。

 

「皇さん!何なんださっきのは!?」

 

さっきまで射撃練習をしていた筈の織斑君たちが近づいて来る。

まぁ、あれだけ暴走紛いの飛行してたら流石に気付くよね。

 

「なんと言いますか…最近知ったシステムの練習を…」

 

「そんな悠長なものじゃなかったと思うんだけど…」

 

デュノア君の心配そうな視線が純粋すぎて痛い。

はい、パニックと暴走をしてました!

 

「ねえ、ちょっとアレ……」

「ウソっ、ドイツの第三世代型だ」

「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど……」

 

アリーナ内に新たなざわつきが生まれ、その視線の先を見る。

そこには漆黒のISを纏う銀髪の少女がいた。片目には眼帯をしていて全身からは冷たい印象を受ける。

 

「……なんだよ」

 

織斑君が突然喋り出す。恐らくISの開放回線(オープン・チャネル)で会話をしているんだろう。

 

「貴様がいなければ教官が大会二連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像できる。だから、私は貴様を―――貴様の存在を認めない…!」

 

「また今度な」

 

「ふん。ならば―――戦わざるを得ないようにしてやる!」

 

突然、漆黒のISの左肩に装備された大型の実体砲が火を噴いた。

初撃に対し、時花は『天使ノ羽根』を射出し防御形態にして展開し、ISを展開していた織斑君とデュノア君は後退して躱す。躱されたことをみて続けて放たれた砲撃はデュノア君が織斑君の前に出るように盾を構え、弾く。

 

「……こんな密集空間でいきなり戦闘を始めようとするなんて、ドイツの人はずいぶん沸点が低いんだね。ビールだけでなく頭もホットなのかな?」

 

「貴様……」

 

挑発を返すデュノア君の手にはいつの間にかアサルトカノンが展開されていた。

 

『そこの生徒!何をやっている!学年とクラス、出席番号を言え!』

 

騒ぎを聞きつけたのか、アリーナのスピーカーから声が響く。

この声に気を取られ、再び銀髪の少女の方を見ると、いつの間にか姿が消えていた。

今の会話や流れを考えると織斑君に恨みがあることが分かり、あれが噂のラウラ・ボーデヴィッヒだとは予想できた。

 

「みんな、大丈夫?」

 

「あ、ああ。助かったよ」

 

「今日はもうあがろっか。四時も過ぎたし、どのみちアリーナの閉館時間だしね」

 

そのデュノア君の提案に従い、この日は皆訓練を切り上げることにした。

 

 




月が変わったんで、少しここをお休みにして
他のサイトの方を更新してきます。

あと、今更感想(というか独り言への回答)を頂いていることに気付いた。
ややこしいんですよねアレ。そういうわけでここではワンオフは単一仕様と表記することにします。

公開してない設定の部分で、唯一の唯一仕様って書いたらおかしなことになったので(笑)
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