久しぶりに書くのが箸休め回という…
ラウラ・ボーデヴィッヒの襲撃から一夜明け、日曜日の朝。
少し遅めの朝食を取り終えた時花とシィナは今日の予定を考えながら廊下を歩いていた。
「どうしようかなぁ…」
「訓練する?」
「流石に毎日訓練してるから今日ぐらいは休みたい」
専用機を持ってるとはいえ、ISに関する知識は疎か技術でも他の生徒より遅れている時花は、毎日放課後にアリーナで可能な限り自身のISを起動している。とはいえそれでも平均ぐらいに動かせるようになったほど。隣を歩くシィナや他の代表候補生のようにはまだいかない。そもそも時花の『
「そういうシィナは訓練しないの? そろそろ修復終わってるんじゃないの?」
「修復はもう少しかかる。…それに…時花がしないのならしない」
お、おぅ。
最近のシィナはこうして時花に予定を合わせてくることが多い。別に迷惑ではないのだが、…なんかこう…ね?
と、そんな二人の視線の先で扉が開かれて二人の人物が中から出てくる。
「それじゃあ…行くか…?」
「そ、そうだね…」
現れたのは織斑君がデュノア君だった。少々距離がある為、二人は後ろに居る時花たちには気付かずにそのまま立ち去って行く。
それにしても、昨日見たときは仲が良かったのだが、今は何やらよそよそしさを感じる。気のせいだろうか?
「何処に行くんだろ?」
「?」
デュノア君はいつもの制服だったが、織斑君は制服とは違うものを着ており恐らく私服だったのだろう。そのことから考えるに学園の外に出かけるのだろうか?
「外か…そういえばこっちに来てからあんまり行ったことないなぁ…」
「…行きたいの?」
「…言われるとそうかもね。折角だから私たちも外に行こうか」
IS学園は色々と機密などがあるからなのか、私用で学園の外に行くためには外出届を提出しなければならない為、まずはそれを書きに行こうと二人は歩き出した。その時だった。
「こんなところで何してんのよ?」
振り返るとそこには随分とラフな格好の鈴が居た。朝食を終えたばかりなのだろうか?
「鈴? いや、これから外に出かけようかと思ってね」
「ふーん。」
「そういえば、さっき織斑君たち見たよ? 私服着てたから多分外に行くんだと思う」
「え、一夏が!? 何しに!」
織斑君の名前を出しただけでかなり喰いついてきた。目的が分からないけどデュノア君が一緒だったことを伝える。
「あいつら…朝から一体何しに行くんだろ…気になるわね…」
「二人で出かけただけじゃないの?」
「それでも何か気になるじゃん。そういえば時花たちも外に行くんでしょ。私も行くからちょっと待ってて」
え、あの、私たちは別に追う為に行くわけでは…。あ…行っちゃった
何かを言うよりも先に鈴は走って行ってしまい、仕方ないので待つことにした。
それからあまり時間がかかることなく、制服に着替え直した鈴が戻ってきては鈴に連れられるまま、織斑君たちの後を追う。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
駅での待ち時間などもあり、織斑君たちにすぐに追いつき、本格的に尾行を始める。
二人は駅を出ると、近くにあるお店に入って行った。
「なにここ?」
「喫茶店…だね?」
店の前に出ている看板を見ると、このお店は抹茶を扱っているらしい。抹茶風味などではなく割と本格派な。とはいえ外から窺えるお店の雰囲気的には茶道よろしく和室というわけではないようだが。
「抹茶ってあの抹茶? あたしアレあんまり好きじゃないのよね」
「私もそんなに…というよりあんまり飲んだことないかな」
「私も」
抹茶カフェということで中まで入ろうとはしない三人。
織斑君が好きなのか、デュノア君のリクエストなのかは分からないけど、織斑君たちはこれを目的に来たのだろうか?
「それでどうする? 二人の目的はここだったみたいだけど」
「流石にここは遠慮しとく。…折角外に来たんだし、あたしも二人に付き合おうかな。二人は何しに来たのよ?」
「私たちは―――」
それからは三人で駅前を観光することとなり、昼を少し過ぎた頃に学園へと帰った。