そんなことより、
他のサイトで慣れてしまった影響か、章の差し込み方間違えちったぜ☆
第35話 パラドクス・エトランジェ Ⅰ
最近になって、時々何かが聞こえる気がしていた。
始めは気のせいだと思っていた。だけどそうじゃなかった。
この子に乗るたびにそれは確かにあった。
それは、誰かが呼んでいるのか、この子が何かを教えてくれているのか。
はたまた、何かを予感しているのか、
その答えは分からない。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
バチッ――――――ッ―――――ッ。
空が争いなどなさそうに澄んだ色をしているよく晴れたある日。
IS学園の学生たちはそれぞれ、学外に遊びに出ている者も居れば、学内でISに関することをしていたりする者も居て、様々である。
そんな日、学内のとある場所で
始めは偶然起きた自然現象と間違うような小さなものだった。
何もない所に閃光が生じ、次の瞬間その生じた場所の空間が捻じれる。それは黒白の歪みとなり光の粒子を伴う。そしてその歪みは次第に人のシルエットとなっていき、現象が消えて空間が治まった時、その場所には一人の女性が倒れていた。
「…ん……。ここ…もしかしてIS学園?」
その女性は起き上がると、今自分に起きたことを少なからず理解しているようで、あまり驚くことなく周囲を見渡している。
「あれって…まあ、行ってみよっか」
この女性はこの場所を知っているようで、ある建物を見つけると立ち上がってその建物へと向かって行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…ん?」
「どうした?」
「…気のせいかな? …で、何だっけ」
「こいつを弄るんだろ」
「あーそうだったそうだった」
IS学園の整備室。
時花とシィナは、少し思うところがあって整備室で自分たちのISを触っていた。
「それにしても、シィナって動かしてなくても乗ってるだけでも性格変わるんだね」
「まあ、色々あんだよ」
『
今回は色々と試したいことがある。今回はシィナのIS『クレイジー・ビースト』を少々改良してみようと思うのだ。これに関してはシィナの意思でもある。今のISは扱い慣れてはいるが、元は何処かに属していたらしいシィナの立場的には使うのはやり辛いということで、素人技術なので一からは無理でも少しでも変えようというわけである。
「で、ここをとってっと…」
時花は自分のISからケーブルを抜き出して、シィナのISに挿入した。
これは『虹彩色の時女神』の持っているデータの一部を『クレイジー・ビースト』に共有させようとしているのだ。そのデータは、他のISの設計データ。
正直先程の理由だけだったなら行動に切り出すことはあまり出来なかっただろう。だが、このデータがあることで少しでもISの進化を別の方向に向けることが出来るかもしれない。
「シィナ、そっちでも見える?」
「…ああ。にしても、よくもまあこんなに設計データを持ってるもんだな。出すところに出したらやばいぞ」
「だよねー。私自身なんでこんなものを持ってるのか分からないんだけど、持ってるんだから使わないと勿体ないよね。…あ、思い切ってこれなんてどう?」
時花は設計データの項目か一つを選び表示する。選んだものはシィナのディスプレイにも連動して表示される。
「…流石に無理だろ。どっちかと言うと射撃寄りだぞこれ。射撃なんてめんどくさい、殴った方が早い」
今のISと180度コンセプトの違うのものを勧めてみたけど却下された。
そういえば前にIS実習で射撃武器の練習をすることがあったけど、その時のシィナは結構的を外してたっけ。今のISにも射撃武器はあるけど基本的に至近距離で撃ち込もうとするからそんなの関係ないし。
「それにコアには相性があるはずだろ。そんな重視してるのは無理だ」
そういえばそんな制限みたいなのあったね。
人が様々なようにコア自身にもそれぞれ好みがあって、これは良いけどこれは嫌みたいなことがあるらしい。身近で例えるなら、織斑君の『白式』は現在持っている近接武装一本以外の全ての武器がインストールできないらしい。好みの他に容量的にも問題があるらしいけど。方向性がある程度決まっている専用機程それが顕著だったりするのだろうか?
「今思ったけど、別にこれらと同じものにしようってわけじゃないから何でもいい気がする…」
「確かに…。ならどうする?」
「うーん…これらから少しずつアイデアを貰う?」
「まあ、うん…」
ISから降りていつも通りになったシィナと二人でディスプレイから参考になりそうなデータを探す。
そんな二人を整備室の入り口から眺めている人影があった。
その人物は始めは二人を観察していたが、突然驚いたように開いた口を隠そうと手を添えだした。
「(あの二人ってやっぱり…ッ! じゃあこのIS学園って…ッ!)」
そんな視線を察したのか、シィナはディスプレイから視線を外して女性の方を向いた。
時花もシィナの視線が外れたことに気付いてその視線の先を追い、そして女性と目が合った。
隣のシィナは地味に警戒態勢に入りかけていたが、そんなことは御構い無しに女性は二人に歩み寄ると、腕を広げて二人纏めて抱きついた。
「「!?」」
二人は当然、突然抱きつかれたことに驚いた。
時花は状況が飲み込めず、シィナは引き剥がそうとしたが、女性が微かに涙を流していることに気付いてそれすらも止めてしまった。
「ああっ、急にごめんなぁ。なんか懐かしくて」
女性はそう言って二人を解放した。改めて女性を見てみると、その人はIS学園の制服を着ておらず、といって教員という感じでもなく、和風を取り入れた独特な服装をしていた。
何だろう、初対面のはずなのにそんな気はしない。
「…誰?」
とはいってもシィナは問答無用で訊くわけでして。
「まあ当然やね。ウチは
今回の間章が終わればまだ余所に消える予定。