月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
燐子ちゃん、誕生日おめでとう。
もう少しで『ウルトラレア ミラクルコレクション』が発売しますね。
うさ耳おじさんこと、『月影の白兎ぺリノア』が公開されました。
スペリオルライド能力は受け継いでましたが、如何せんコストが重すぎですね……
リミットブレイク能力名の『ムーンライトエナジーレイズ』は何処に?
値段次第では、組んでみようかな? サグラモールと一緒に……

楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。



特別編 燐子の誕生日

「燐子ちゃんから返事がこない?」

『うん。あこがりんりんに電話をかけてみても返事がなくて……』

 

ヴァンガードの大会まで残り1ヶ月を切ったとある日。

リビングで悠里が紅茶を飲んでいると、あこから電話がかかってきのだ。

 

「…それって何日前から?」

『えっと~、多分2日前くらいからだと思う。その前の日はりんりんとチャットしてたよ?』

 

それを聞いた悠里は1つの考えが浮かぶ。

 

『ゆうりんお願~い、あこ今からどうしても外せない用事があって……』

「…分かった。ちょっと今から燐子ちゃんの家に行ってくるよ」

 

通話の終了ボタンを押し、よっこいせと言いながらソファーから立ち上がる。

一度、自室に戻り、出かける支度を手早く終え玄関に向かう。

 

「にゃ~~」

「…ん? ちょっと今から燐子ちゃんの家に行ってくる」

「わんっ」

「多分そうだと思うよ? 僕もあんま人の事を言えないけどね……」

 

主人のお出かけに見送りに来た愛猫のメルと愛犬のメラルと会話をしながら持って行く物を再度確認する悠里。

 

「…よし。忘れ物はなし。じゃ、行ってくるね? お留守番よろしくね?」

「にゃ~~♪」

「わんっ♪」

 

2匹を撫でた後、玄関のドアを開け、目的地に向かった……

 

 

 

────自宅から歩いて約40分。

悠里は燐子の家に辿り着いた。早速スマホに登録されている電話帳の欄から燐子の電話番号を探し、通話ボタンを押す。

 

(あこちゃんが言ってた通り、電話には出ないっと……)

 

3コール以上鳴らしても出ない事を確認した悠里は、次に玄関の横にあるチャイムを鳴らすが……

 

(応答なしは当たり前か。燐子ちゃんの両親って当分は仕事で帰って来れないって言ってたっけ……確か)

 

燐子の両親が当分の間、仕事で帰って来ない事を思い出した。

実は、ことりを家まで送り届け、藍音学院に帰る途中に偶然、燐子の両親に会い、そこでしばらくの間、家に帰って来れない事を話され、()()()を悠里に渡した。

 

「……まさかほんとに使う事になるとは……」

 

腰に付けてあるサイドポーチから鍵を取り出した。

そう。燐子の家の合鍵である。

先程も説明したと思うが、燐子の両親から渡されたものである。

 

「…お邪魔します……」

 

人様の家なので挨拶はしておく。

とりあえず燐子がいると思われる2階へ向かう。

燐子の部屋の前に着くと、何やらドアの向こうから音が聞こえた……

 

(…良かった。いるみたい……)

 

燐子がいる事に一安心した悠里は、ドアを2回程、軽くノックする。

 

(…あれ? もしかして気づいてないのかな?)

 

返事がないので、ドアを開けると、そこには真剣な表情でデッキを構築している燐子の姿があった。

その姿を見た悠里は、小さく溜息を吐いた後、燐子の後ろに回り込み……

 

「…燐子ちゃーん」

「ひゃあっ!?」

 

両手で彼女の肩を軽く触った。

突然の感触に驚きの声を上げる燐子。後ろを振り向くと、呆れ顔をしてる悠里がいた。

 

「ゆ、ゆうりくん……? ど、どうしたの?」

「いや、今日あこちゃんから燐子ちゃんに連絡したんだけど返事がこないから心配だから代わりに様子を見に来たんだよ」

 

それを聞いた燐子は、慌ててスマホを確認すると、あこと悠里からの着信があった。

 

「後で良いから、あこちゃんにメッセージ送っておきなよ? 心配してたから」

「う、うん……ゆうりくんもごめんね?」

「…まぁ、燐子ちゃんが倒れてないだけよしとするのです」

 

隣に座りながら言う悠里。

その表情は、少し悲しげだった……

 

「…話は変わるけど、これって新しいデッキ?」

 

燐子の表情を見て察したのか、悠里は話題を変える。

 

「うん……学校でみんな言ってたけど、ヴァンガードの大会が近いから調整するんだって言ってて……わたしも調整をやっておこうかなって」

「…()()3()()まで持てるのに?」

 

悠里がそう呟くと、燐子はカードを選ぶ手を止め……

 

「ゆうりくんが言いたい事……分かるよ? わたしは他のクランも使えるけど、一番しっくりくるのは……このクランなんだ。クラスでもわたしと同じクランを使ってる人はいなかったし……多分、学校でこのクランを使ってるのは……わたしだけだと思う」

 

自嘲気味に話す燐子を見て悠里はある事に気づく。

彼女の手が震えていたからだ。

その意味は悠里には分かっていた。

周りから差別されてしまうんじゃないかと。トラウマがフラッシュバックしてしまうのではないかと……

 

「……もし辛かったら、その時は僕が傍にいてあげるよ」

「えっ……」

「ほら。そんな泣きそうな表情は燐子ちゃんには似合わないよ? 笑顔笑顔」

「きゅ、急に笑顔なんて……」

「ビィーーーム☆ 通りすがりの魔女のゆうりんだぞー☆ にぱ~☆」

「ふぇ……? えへへ……」

 

どこぞのオヤシロ様や奇跡の魔女がやりそうな真似事を突如やる悠里を見て、燐子はさっきまでの不安が消え、いつの間にか自然と笑みを浮かべていた。まるで魔法がかかってしまったかのように。

 

(やっぱり……わたしが不安な時、ゆうりくんはいつもこうやって励ましてくれる。これってもしかして……わたしだけなのかな? そうだったら……嬉しいな……)

 

 

今みたいに励ましてくれるのが自分だけだったらいいなと思う燐子だった。




読んでいただきありがとうございます。
とりあえず誕生日回、間に合ってよかった……(汗)
次回は、りんりん誕生日回後編?みたいな感じにしようと思ってます。
尚、りんりんは凶キャラ設定になってます。
彼女のファイト回がきた時には見守ってあげてください……
本日はありがとうございました。
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