月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
『カラフルパストラーレ』おもしろーい♪
主人公の5人みんな可愛いですよね? トライアルデッキも無事に買えて、心がぴょんぴょんです♪
サブタイは思いつきですので、内容と関係ないかもしれないですが、楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。



第19話 恋する乙女には意地がある

(ありゃりゃ……参ったなぁ……)

 

白金家のリビングにて。悠里は少し悩む。

先程の友希那とリサとの電話の内容である。

 

「…まさかあの2人、ほんとに燐子ちゃんの家に来るのかなぁ……?」

「た、多分……来ると思うよ?」

「……えっ? マジで?」

「さっき、今井さんからメールが届いて……」

 

燐子が悠里にスマホを見せながら質問に答える。

画面には、『急で悪いんだけど、今から友希那と2人で燐子の家に行くね?』の一文が書かれていた……

 

「……燐子ちゃんはいいの?」

「うん。わたしは大丈夫……本当は、ゆうりくんと二人きりが良かったけど……

「……ん。そっか」

 

後半辺りに燐子が何か言ってた気がした悠里だが、敢えて深くは聞かない事にした。

 

 

ーーピンポーン♪ーー

 

 

玄関からチャイムの音が鳴る。

 

「もう着いたのかな? 僕ちょっと見て来るよ」

 

もしかしたら友希那とリサかな?と思った悠里が席から立とうとすると、燐子が悠里の袖を掴んで止める。

 

「わ、わたしが行くよ……ゆ、ゆうりくんは座ってて?」

「うん、分かった」

 

客人に出迎えさせる訳には流石にマズいと思った燐子は悠里を座らせ玄関に向かう。

 

「は、はい……」

「こんにちは、燐子」

「やっほー燐子☆」

「友希那さん、今井さん。どうぞ、上がってください……」

「「お邪魔します」」

 

来客は予想通り、友希那とリサだった。

燐子は2人を家の中に招き、リビングへと案内するのであった……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

3人がリビングに入ると、目を疑うような光景があった。

それは……

 

「…シャル、そっちの料理どのくらいで完成しそう?」

「はい、マスター。20分もあれば無事にできそうです♪」

「…セレナは?」

「抜かりなし。なので私はデザート作りに取りかかる……」

「「「…………」」」

 

悠里が2人のマーメイドの少女とキッチンで料理をしていた。

あまりのシュールな光景に驚きを隠せない燐子、友希那、リサの3人。

 

「…あ。友希那ちゃん、リサちゃん。やほー」

 

3人がリビングに入ってきた事に気づいた悠里は、新たな来客である友希那とリサに、いつもの感じで挨拶をする。

幼馴染みの反応に友希那とリサは……

 

「「いや!? 悠里なにしてるの!?」」

「……えっ? 何って……料理の下準備だけど……?」

「「そこじゃなーい!!」」

 

声を揃えて悠里に質問をした。

ところが、2人が聞いてる事と違った返答をする悠里。件のマーメイドの少女2人は、状況を察したのか、3人のやり取りを見ていた。

そして燐子はというと……

 

(えっと……ど、どうしよう……)

 

この状況をどうすればいいのか分からず、オロオロしていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「で!! さっきの状況はどういう事か、アタシ達に説明して!」

「私とリサと燐子に分かりやすく説明しなさい」

 

料理を一時中断(させられた)した悠里は、友希那とリサによる尋問を受けていた。

尋問というよりは、説明に近いが……

しかし料理の下準備をしてただけだというのに、2人は何故怒ってるのだろうか?

 

マスター、お二人が言ってるのはセレナの事ですよ?

「…えっ!? そっち!?」

「ゆうりくん……本当に気づいてなかったんだね……」

 

シャルが耳打ちしながら主に伝え、その内容に悠里は驚き、燐子は苦笑い。

件のセレナは、悠里の隣で紅茶を飲んでいた。

 

「…というか僕もセレナがなんで来たのか具体的に聞いてないんだけど……」

「そういえば、マスターに差し入れだと言って渡した後、肝心な事を説明してませんでしたね。どういう事ですか、セレナ? 私も詳しく聞きたいですね」

 

なんと悠里達2人も詳しくは知らなかったようだ。

それを聞いた友希那、リサ、燐子は驚く。ただ、3人が分かるのは、彼女はシャルと同じく、悠里が使用するクランのユニットという事だった……

 

「……差し入れを持ってきたというのは本当」

 

紅茶のカップをテーブルに置いたセレナが静かに口を開く。

 

「本音を言うと、ユーリとデートしたいという名目で来た」

「「「で、デデデ……デート!?」」」

「下心丸出しじゃないですか!?」

 

セレナの"デート"という言葉に動揺する友希那、リサ、燐子。そして彼女が来た理由を概ね把握し、ツッコむシャル……

 

「だけどユーリが困ってたから一緒に料理を手伝う事にした。説明……終わり……」

「…うん、セレナが来た理由は分かった。じゃあ僕は料理の続きを……」

「「「私が!!(アタシが!!)(わたしが!!) 作る!!」」」

 

料理を作りに戻ろうと席を立とうとした時、友希那、リサ、燐子に呼び止められた。

その表情は焦っていた。

何故か? それは……

 

(((これ以上ライバルは増やしたくないし……何より女子力で負けたくない!!)))

 

セレナの堂々な発言?のお陰で、3人の乙女達のやる気が上昇した事をここに記す。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

────ところ変わって、午後の音ノ木坂学院。

 

 

「う~ん、授業終わった~♪」

「終わった、終わった~♪」

「それよりも貴女達2人は、授業中に居眠りをしない事を覚えなさい……」

「まあまあ海未ちゃん……」

 

穂乃果と花怜が授業中に居眠りをしてた事に対して呆れる海未。そしてそれを宥めることり。

音ノ木坂学院もヴァンガードの大会が近くなると、午前中で学校が終わる日がある。

この日はちょうどそうだった……

 

「この後、どうする?」

「はいはーい♪ 穂乃果、ファイトしたーい♪」

 

放課後のHR(ホームルーム)も無事に終わり、殆どの生徒も帰った後、教室に残った4人。そして花怜がこの後どうするかを提案すると、穂乃果が手を挙げながらファイトがしたいと言い出したのだ。

 

「まぁ大会も近いし、練習という形でいっか……2人は?」

「私は構いませんが……」

「ことりもそれでいいよ♪」

「それじゃあ勝ち抜き形式にしよっか。一応、私達代表選手だしね……」

 

いつもなら息抜きや遊び感覚でファイトをする4人だが、大会の代表選手に選ばれてしまってるので、今回は大会形式で行う事にした。

そして4人はジャンケンで最初にファイトをする順番を決めた。

 

「よーし! 今日こそ、海未ちゃん達に勝とうね! アーシャ!」

『うん! ファイトだよ!』

「レヴォン、油断せずに行きましょう。私の勘違いかもしれませんが、今日の穂乃果は何か違う気がします……」

『はっ! 我が主!』

 

ファーストヴァンガードをセットし、デッキをシャッフルしながら2人は、お互いの相棒に声を掛ける。

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!」」

 

そして今、ファイトの開始がここに宣言された……




読んでいただきありがとうございます。
悠里が使う、もう1つのクランは……つまりアレです。はい。
実は、この作品のキーワードの1つだったりします。
次回はファイト回になります。
頑張って執筆しますので、よろしくお願いします。


次回『穂乃果(ほのか)開花(ブルーム)
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