もうすぐロイヤルパラディンとシャドウパラディンの500円デッキが発売ですね。
自分はシャドウパラディンのデッキが欲しいなぁと思ってます。
最近ショップファイトに出場したのですが、『ドラゴニックオーバーロード・ジ・エンド』が強過ぎです……
1ターンで連続スタンド……(この時は2回スタンド)はアカンわ……
それでは本編をどうぞ。
「「…………」」
ガタンゴトン、ガタンゴトンと揺れるトレインの車内。
海未と紗夜は、ある一点を凝視していた。
それは……
「え~……次の停車駅は、某ゲームを再現した"はやしエリア"になります~」
悠里が運転しながら、次の停車駅をアナウンスを車内にいる海未と紗夜、ティアの3人に呼びかけていたからだ。
「あの……どうして悠里さんが運転をしてるんでしょうか……?」
「ユーリの気分よ」
「いや、悠里君の気分って……」
「私だって、ユーリが運転するのを見るのは久しぶりだから、ユーリの気分って解釈するしかないのよ」
紗夜と海未の質問に答えながら運転席を見るティア。
「そういえばウミ。カレンは迷惑をかけてないかしら?」
「……ティアがいないから、授業中で居眠りしたりが多いですね」
「…………そう。次に会ったら一度アイアンクローをかましとこうかしら」
肩を落とし、溜息を吐きながら答える海未。
幼馴染みの反応を見て察したティアは、海未の肩を軽く叩いてねぎらった。ついでに聞こえない程度に、物騒な事を呟く。
「紗夜、日菜は元気にしてますか?」
「ええ。相変わらず自由気ままですが……自重してほしい時もあるので困る時もあります……」
「ヒナが自由気ままのは今に始まった事じゃないけどね?」
「なんて言うか……お互い苦労しますね……」
「「全くね(です)……」」
今ここに『苦労人の会』が結成された瞬間である。
「ティアちゃーん」
悠里がティアを呼んだ。
少し困った顔をしている。どうしたのだろうか?
「ユーリ、どうしたの?」
「…はやしエリアの次の停車駅で人身事故的な事があったみたいで、トレインの発車時間に遅れが出そうなんだけど……」
「珍しい事もあるものね?」
「……まぁ、人身事故なんてよくあるでしょ」
藍音学院の敷地内では、人身事故等は全くといっていいほど起こらない。寧ろ、珍しいの部類に入る。
発車に遅れるなら仕方ないと思ったティアは、席に戻り、海未と紗夜に事情を説明する。事情を聞いた2人は納得してくれた。
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はやしエリア駅に到着した4人はトレインから降りる。
「まだ雨が降ってるんですね……」
「ここは常に雨が降りやすい気候なんだ。といっても小雨程度だけど」
海未の呟きに悠里が説明する。
「あの……あそこの小さな建物はなんですか?」
紗夜がポツンと建ってる小さな建物は何かと訊ねる。
「あそこはカードの売店だよ。といっても……買い方が少し特殊なんだけどね。ここ以外の駅にも一箇所はアレと同じ建物はあるんだよ」
「買い方が特殊って、どういう事ですか?」
「……極端な話、ファイトに勝ったらタダで買える」
悠里の説明に、ほんとに極端な話だなと思った海未と紗夜。
トレインの発車時間まで、まだ時間もあるし試しに入ってみる事に4人は足を進める事にした。
「静かですね……」
「そう、ですね……」
建物に初めて入った海未と紗夜が呟く。
中は石畳で出来ており、ATMような機械が数台、そして極めつけは目の前に澄んだ美しい滝が流れていた……
店内なのに、どういう仕組みで流れてるのか2人は不思議に思うのであった。
『誰だ』
「「ひゃあっ!?」」
すると何処からか声が響いた。
突然の声に海未と紗夜は驚き、咄嗟に悠里の腕にくっつく。
「ちょっと。私の親友が怖がってるじゃない!」
「そーだ、そーだ。みーちゃんと紗夜ちゃんが怖がっちゃったじゃんか。どうしてくれるのさ?」
『むっ……』
ティアと悠里の文句に、声の主は2人の圧のある声に何も言えなくなる。
『まぁいい。今日は何しに来た? 水無月悠里と如月ティアよ』
「2人にこの店の案内とあわよくば、カードを買いに来た」
『ほぅ。だがこの俺が見知らぬ者にゆっくり見て行けというと言うとでも?』
「「……チッ!!」」
その言葉に悠里とティアは、軽く舌打ちする。
声の主は別に悪い奴ではないが、初めて見る人間に対して腕っぷしを試す癖がある……今回の場合は海未と紗夜だが。
『とはいえ私も当分、ここを空けねばならん身でな。その2人の内、どちらかが私に実力を見せれば喜んでここを自由に徘徊するのを許可しよう』
声の主がそう言うと、床の下から2つの機械が現れた。
『その機械に、お前達のデッキを認識させるといい。私の相手はその機械が決めてくれる……』
そう言われ、海未と紗夜は機械にあるデッキリーダーに自分達のデッキを読み込ませる。
すると海未のデッキが光った。
その直後、目の前で流れていた滝が裂かれ、奥に続く道が開かれた……
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店内の奥を道なりに歩いた4人が着いた場所は、海面が一面の場所だった。
初めて訪れる場所に海未と紗夜は驚く。
「「す、凄いです……」」
周りを見渡しても海一色だった。
『来たか』
するとまた先程の声が聞こえた。
そして突如、目の前の海面で渦潮が起こり、何かが現れる。
『なんだ? そこの小娘2人は何に驚いている?』
「どう見ても、お前の姿で驚いてるんだよ。老いたか?」
悠里が呆れ気味に答える。
声の主の正体は、
『まぁいい。この姿でファイトは出来ぬからな。先程の機械でデッキが光った方が私の相手だが……誰だ?』
「わ、私です……」
その言葉に反応した海未が手を挙げながら答える。
『ならばそこの台座に立つがよい。他の3人はそこで見学でもするがいい』
「「……ウゼェ」」
『何か言ったか?』
「「いや別に?」」
海竜の上から目線の言葉に悠里とティアはウザイと呟く。
幸い、その言葉は海竜には聞こえなかったが。
「園田さん、頑張ってください」
「ウミ、油断せずに頑張りなさい」
「みーちゃん、頑張れ」
「は、はい♪」
紗夜、ティア、悠里の応援を受け取り、海未は指定された台座に向かう。
『では私も準備しよう。暫し待て……』
海未が台座に立ったのを確認した海竜は粒子と化し、姿を一度消した。
すると反対側の滝が裂かれた後、奥から軍服を羽織った1人の男性が現れた……
「……小娘よ。名は?」
「園田海未です」
ファーストヴァンガードをセットし、お互いにデッキをシャッフル。そして男が海未に名を訊いてきた……
「覚えておこう。私は
「……え?」
名前を聞いた海未は一瞬驚きを隠せなかったが、これから始まるファイトに集中する。
「「スタンドアップ……!」」
「Z……」
「「ヴァンガード!」」
緊迫した空気の中、ファイトの開始がここに宣言された……
読んでいただきありがとうございます。
次回はファイト回になります。
次回『
頑張りますので、よろしくお願いします。