月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
梨子ちゃん、誕生日おめでとう。
ノヴァグラップラーが環境に入りそうですね。フロントトリガーの効果が倍になるの予想が地味に当たってしまい、苦笑いしかできませんでした……(汗)
今後の展開が楽しみです。

それではどうぞ。


特別編 梨子の誕生日

────これは悠里がスーパーで海未と遭遇した時に起きた同時刻の話。

 

この時、藍音学院の生徒の1人……葉月心結は何をしていたのだろうか?

 

今回は、その時の話である……

 

「「ありがとうございましたー」」

 

ここは月見屋。

13歳の最年少店主であり、悠里と同じクラスで藍音学院の生徒の神無月未柚が経営する喫茶店である。

そしてそのお手伝いをしてる少年、葉月心結。

 

「…今日はお客がいつもより多かったね、未柚姉」

「そうですね。放課後というのもあるのでしょう。しかしこの店は隠れてる喫茶店がウリなのですが……なんで簡単に見つかるのでしょうか?」

 

心結の疑問に首を傾げながら答える未柚。

月見屋は基本、ゲームセンターの路地裏に存在する喫茶店で滅多に見つからない。その為、いつもは客数が少ないのだ。

 

「…口コミで広がった……とか?」

「それはまぁ……あり得ますね。今日来たお客様は殆どが、花咲川女子学園と羽丘女子学園の生徒でしたね。そういえば」

 

口コミなら、今日来店した人数に納得する未柚。

 

「心結。今日は梨子と約束があるのでしょう? もう上がってもいいですよ」

「……うん。この洗い物を済ませたら……」

 

食器洗いを終わらせてから上がると心結は言おうとしたが……

 

「今すぐ行きなさい!! 彼女を待たせる気ですか!!」

「は、はい……」

 

鬼神のような表情で言われたので、大人しく従う事にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

月見屋から歩いて15分にある公園にて。

そこで1人の少女がベンチに座っていた。そして少女は心結の姿を見つけると……

 

「心結君♪」

「えっ、あの…梨子ちゃん!?」

 

一目散に駆け寄り、心結に抱きついた。

少女……桜内梨子の突然の行動に思わず驚いてしまう心結。

 

「あっ……ご、ごめんね? 心結君を見たらその……つい……」

「ううん。気に……してない。寧ろ……嬉しい……

 

顔をリンゴのように真っ赤にし、先程の行動を謝る梨子。

心結も頬を掻きながら気にしてないという。でも内心は嬉しかったり。

 

「それで今日はどうしたの……?」

 

心結が梨子に用件を訊く。

実は、メールで今日の帰りに私の家に来て欲しいと梨子から送られてきたのだ。

 

「えっと……お母さんが心結君を家に連れて来てって……」

「…梨子ちゃんママが?」

「うん。私も連れて来てって言われただけだから詳しくは……」

 

梨子の説明に、うーんと唸る心結。

しかし考えても理由が思い浮かばないので……

 

「…とりあえず梨子ちゃんの家に行こうか? あ、帰り際にケーキ買ってもいい?」

「もう……そこまでしなくてもいいのに……」

 

彼女の家に行く事にした。

道中、差し入れを買いに寄り道してもいいか梨子に尋ねたが、梨子は苦笑いをしながら言い返した。

そういう律儀なところも彼女が心結に惚れた理由の1つだが。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

桜内家に着いた2人。

そして梨子が玄関のドアを開ける。

 

「ただいまー」

「お邪魔します……」

「お帰り~。心結くん、いらっしゃい♪」

 

梨子の母が2人を出迎える。

毎回会う度に心結は、どうして彼女の母はこんなに美人さんなんだろう?と思うのであった……

 

「むぅ~……」

「…梨子ちゃん、どうかした?」

「心結君、お母さんの事見過ぎ!!」

「…え、えー……?」

 

何を思ったのか、頬を膨らませた梨子が心結に顔を近づけてきた。

それを光景を見た梨子の母が……

 

「あらあら♪ まさか娘に嫉妬されるなんて♪ 若いっていいわね~♪」

 

のほほんとした感じで言った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「急に呼んじゃってごめんね~、心結くん」

「…いえ。お気になさらず」

 

リビングに案内され、出された紅茶を飲む心結。

ちなみに梨子は、心結に頭をなでなでされて機嫌が治った。今は心結の隣で帰りに買ったケーキを食べている。

 

「それでお母さん。心結君を家に呼んだ理由って?」

「そうそう。それなんだけど……心結くん、()()()()()()()()()()()?」

 

梨子が聞くと、母はとんでもない内容を言った。

 

「おおお母さんっ!? 急に何を言いだすの!?」

「急じゃないわよ? 前々からお願いしようと思ってたもの……」

「そうじゃなくて! どうしてそうなったの!?」

「……梨子ちゃん落ち着いて」

 

必死な表情で母に聞く梨子に対して、心結はいつもの表情で彼女を落ち着かせる。

 

「…もしかしてお仕事でですか?」

「そうなのよ~。長期出張?って言えばいいのかしら? 数週間かなと思ったら、数ヶ月って言われたのよ~」

 

理由を聞いた心結は、その説明を聞かされて納得した。

つまりその間、梨子が1人になってしまう事があるかもしれないから。

それに自分に頼んだのは、何か他の理由でもあるのかなと心結は思ったからだ。

なので……

 

「同棲の件ですが、僕は大丈夫ですよ?」

「あら。じゃあ決まりね♪ という訳で梨子。今から荷造りしてきなさい?」

「えっ!? 今から!? 明日じゃなくて!?」

「実は出張は今日の夜からよ~。びっくりした?」

「もぉ~! 心結君、今から用意してくるから待っててね?」

「…うん。慌てなくていいよー」

 

それだけ言うと梨子はリビングから出て、自室に向かって行った。

そしてそれを見送る心結。

 

「ふふ♪ あの子ったら、あんなに嬉しそうにして……」

「……そうですね。僕も嬉しいです」

「あらあら♪ そういえば、梨子から聞いたけど、心結くん体調はもう大丈夫なの?」

「…はい。梨子ちゃんが付きっきりで看病してくれたので……」

 

心結は前に風邪を引いてしまい、梨子に看病をしてもらった事を梨子の母に話す。

 

「その様子だと、孫の顔を見れる日も遠くないのかしら?」

「ま、孫っ!? そ、それってつまり……あ、あぅあぅ……」

「分かってるわよ♪ 2人はまだ学生だもの♪ そんなに慌てなくても♪ あっ! でもヤるなら、自重もするのよ? 心結くんはしっかりしてるから大丈夫そうだけど……」

 

何やら梨子の母がヒートアップしてるが気にしてはいけないと思う心結だった。

 

ちなみに……

 

「も、もぉ~……お母さんたら、心結君に何を言ってるのぉ……で、でも……心結君との子供かぁ。心結君は何人欲しいんだろ……? 後で聞いてみようかな……

 

母が心結と何の会話をしてるのか気になり、こっそり聞いてやろうと思った梨子だったが、内容があまりにも凄かった為、顔を真っ赤にしながら、その場に座り込んでしまった。

それと同時に、心結の顔を見れるか不安になる梨子であった。




読んでいただきありがとうございます。
間に合って良かったです……(苦笑)
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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