月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の予告通り、今回は咲野 皐月さんとのオリキャラとファイト回になります。
これを機に、今後のファイト描写を少し……というか、ちょいちょい変えてみようと思います。
イメージしながら、ファイトを読んでいただければ嬉しいです。

それではどうぞ。


第25.5話 幻の歌姫(ファントムディーヴァ)VS最強の暴竜(オーバーロード)使い

謎の男性、颯樹にファイトを申し込まれ、挑戦を受ける事になった悠里。

 

「「…………」」

 

2人は何も語らず、目を閉じながらファーストヴァンガードをセットし、お互いのデッキを交換し、シャッフルする。

シャッフルを同じタイミングで終えた2人は、デッキを返し、最初の手札を整える。

 

「俺はカードの引き直しはしない。お前は?」

「僕もしないです」

「…………(お互いに最初の手札の引き直しをしないって、どんだけ運良すぎなのよ)」

「…………(ファイトが始まる前なのに、空気がピリピリしてます)」

 

その光景を見ていたティアとアン。

4人は今、カードショップから場所を変えて、自然が豊かな公園に来ていた。

ここでは、どういう訳か、モーションフィギュアシステムが機能してるらしい………

 

「準備はいいか?」

「……いつでも」

「「スタンドアップ・ザ・ヴァンガード!」」

 

ファイトが開始された事に反応し、モーションフィギュアシステムが作動。

背景も惑星クレイの荒野と海岸に変化した………

 

「グレード0『リザードランナー アンドゥー』!」

 

颯樹が使うクランは、『かげろう』。

 

「…グレード0『セレナ』」

「…私、参上……」

 

対する悠里の使用クランは、『バミューダ△』。

セレナが少しドヤ顔しながら海面から現れる。

 

「俺の先攻だ。ドロー……ライド、『サーベル・ドラゴニュート』。アンドゥーのスキルで1枚引いてターンエンド」

 

「…僕のターン。ドロー……ライド、『愛され天然フォル』。セレナのスキルで1枚ドロー。メインフェイズをスキップ、バトルフェイズ、フォルでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガードだ」

 

「ドライブチェック」

 

1『煌めきのお姫様レネ』引

 

「…ゲット、ドロートリガー。1枚ドロー。パワーはヴァンガードへ」

 

「ダメージチェック……」

 

1点目『ドラゴニック・オーバーロード"The Destiny"』

 

「ターンエンド」

 

「俺のターン、ドロー。ライド、『グロウヒーター・ドラゴン』。スキル発動、手札を1枚、相手に公開……」

 

相手に公開したカード『ドラゴニック・オーバーロード』

 

「……当然の如く、デメリットは無しか……」

 

「そういう事だ。こっちもメインフェイズスキップ、バトルフェイズ……グロウヒーターでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック」

 

1『ドラゴンダンサー ティクラ』☆

 

「クリティカルトリガー。効果は全てヴァンガードだ」

 

「ダメージチェック……」

 

1点目『がんばる才能シャンディー』

2点目『ふんわり不可思議プルーネ』

 

「ターンエンド」

「僕のターン。スタンド&ドロー……」

 

いきなり2ダメージは想定していた悠里だが、どちらかというと先程、颯樹がグロウヒーターにライドした時に公開した『オーバーロード』を危惧していた。

 

「ライド、『夢中な瞬間(デボーテット・タイム)イナスタ』。更に『プリティセレブ シャルロット』、『一体の感動(トゥギャザー・センセーション)カエリン』をコール。バトルフェイズ、カエリンのブースト、シャルでヴァンガードにアタック」

 

「そこは通そう。ダメージチェック……」

 

2点目『ドラゴンフルアーマド・バスター』

 

「…シャルのアタックがヴァンガードにヒットした時、スキル発動、カウンターブラスト1枚とシャル自身を手札に戻す事で、手札からシャル以外のバミューダ△を1枚、リアガードサークルにスペリオルコール。手札から『ベルベットボイス レインディア』をスペリオルコール」

 

シャルと出番交代するかのように現れたのは、銀色のロングヘアー、蒼い蝶のアタッチメントを付けた王冠を被り、蒼いドレスを着た女性が現れる。

 

「レインディアでヴァンガードにアタック」

 

「ドゥームブリンガー・ハイフレイムでガード」

 

SLD 5000、ガード成功

 

「(やっぱ防ぐか……)、イナスタでヴァンガードにアタック」

 

「ノーガード」

 

「ドライブチェック」

 

1『玲瓏な眼差し ルーエ』

 

「ダメージチェック……」

 

3点目『希望の火エルモ』

 

「……ターンエンド」

 

「俺のターン、スタンド&ドロー。ライド・ザ・ヴァンガード! この世を焼き尽くす、黙示録の炎! 『ドラゴニック・オーバーロード』! イマジナリーギフト……フォース

 

グレード3にライドした事で、颯樹はGゾーンからイマジナリーギフトを獲得する。

 

「ギフトでオーバーロードは、俺のターン中、常にパワー+10000される。そして……コール! 『希望の火エルモ』、『ドラゴンナイト ネハーレン』」

 

V『ドラゴニック・オーバーロード』

左前列『ドラゴンナイト ネハーレン』

左後列『希望の火エルモ』

 

「ネハーレンのスキル。登場した時、カウンターブラスト1枚払う事で、相手の後列のリアガードを退却させる。カエリンを退却! そしてネハーレンは、このターン中、パワー+5000」

 

ネハーレンの効果で、カエリンが退却させられたと同時にパワーが5000追加される。しかも後列のユニットが退却させられた悠里にとっては、かなり痛い……

 

「相手のユニットが退却した事で、エルモのスキルが発動するが……発動させない。メインフェイズに移り、オーバーロードのスキル。1枚ソウルブラストする事で、自身にパワー+10000」

 

発動させた効果

【起】【V/R】【ターン1回】:ソウルブラスト1することで、そのターン中、このユニットのパワー+10000。

 

「バトルフェイズ、オーバーロードでヴァンガードにアタック」

 

「……ノーガード(単体でパワー33000のアタックは、いつ見ても凄いなぁ……)」

 

「ドライブチェック」

 

1『ラーヴァフロウ・ドラゴン』

2『槍の化身ター』☆

 

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全てヴァンガードに」

 

「ダメージチェック……」

 

3点目『ベルベットボイス レインディア』

4点目『Duo 約束の日 コリマ』

 

「アタックがヒット。オーバーロードのスキル発動! カウンターブラスト1枚、更に手札を2枚捨てる。ドライブ-1して、オーバーロードをスペリオルスタンド!」

 

発動させた効果

【自】【V】【ターン1回】:アタックがヒットした時、カウンターブラスト1、手札を2枚捨てることで、このユニットを【スタンド】し、そのターン中、ドライブ-1。

 

「もう一度、オーバーロードでヴァンガードにアタック!」

 

「…手札を1枚ドロップ。『煌めきのお姫様(グリタリーベイビー)レネ』で完全ガード」

 

「……そう来るか。ドライブチェック」

 

1『槍の化身ター』☆

 

「ゲット、クリティカルトリガー。ネハーレンにパワー+10000、クリティカル+1」

 

クリティカルトリガーの効果により、ネハーレンのパワーは15000から、25000に変わり、クリティカルも追加される。

 

「エルモのブースト、ネハーレンでヴァンガードにアタック。エルモのスキル、ブーストしたバトル中、自身にパワー+3000」

 

「……(合計でパワー36000のアタックか。なら……) 『手作りの愛情(ハンドメイド・ラヴァー)エレナ』、『恋への憧れ(ラブホープ)リーナ』でガード」

 

SLD 35000、ガード成功 

 

「ターンエンド。よく防いだな……」

「いや、防がなかったら僕の負けですし……」

 

パワー3万越えのヴァンガードとリアガードのアタックを防いだ悠里に関心したように言う颯樹。その言葉に溜息を吐きながら答える悠里。

それを見ていたティアとアンは……

 

「見てるこっちがひやひやするのは何故かしら?」

「あの……師匠はなんで、最初のオーバーロードのアタックを完全ガードがあったのにも関わらずノーガードしたんでしょう?」

「オーバーロードのスタンドスキルのコストは、カウンターブラスト1枚と手札2枚捨てる事。だけどスタンドしたオーバーロードは、ドライブチェックが1回だけ。だからユーリは、2回目のアタックだけを防ぐ事にしたの」

「なるほど。師匠凄いです」

 

それぞれの意見を述べ、アンが気になったところをティアが答える。

それを聞いたアンは、純粋な目で悠里を見た。

 

「……(ダメージは、3対4でユーリが不利。しかも相手は"オーバーロード"軸のかげろう。迂闊にリアガードを展開し過ぎたら、返しのターンで退却される。しかもオーバーロード軸は、ヴァンガードをスタンドさせるのが主。ユーリ大丈夫なの……?)」

 

ティアはティアで、悠里の事を心配していた。

悠里の使うバミューダ△は、リアガードを手札に戻す事で、様々な効果を発揮するクラン。リアガードを展開するのは、ある意味必須である。下手したら、このターンで最後になってしまう可能性もあったからだ……

 

「…スタンド&ドロー……(次のターンは恐らくストライドが来る。今のガードステップで、お互いの手札はリセット状態に出来た筈。なら僕は、自分のヴァンガードをするだけだ)」

 

「本気で来い。今のお前の力を俺に見せて見ろ!」

 

悠里の瞳を見て意味が伝わったのか、颯樹は本気で来いと促す。

 

「…海底に佇む蒼き歌姫。静かなる希望の旋律(メロディ)。その歌声を持って…永久(とわ)の安らぎを……ライド・ザ・ヴァンガード! 『カラフル・パストラーレ セレナ』!」

 

「私……再び参上……」

 

悠里の第3の歌姫といわれるセレナが降臨。ここでもセレナ、決めポーズをしつつドヤ顔するのも忘れない。

その光景を見た颯樹も含めた、かげろうユニットもどう反応していいか分からなかった。

 

「イマジナリーギフト……フォース(ツー)、セレナにフォースⅡセッティング」

 

「俺のダメージが3だからフォースⅡを選んだって事か。これは厄介だな……」

 

颯樹がぼやく。

自分がオーバーロードに付けたフォースは、タイプ1で、自分のターン中、パワーが常に10000の恩恵が受けられる。

重ね掛けもできるバランス型である。

一方で、悠里がセレナに付けたフォースは、タイプ2で、自分のターン中、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()2()()()()という効果を持つ。

つまり、クリティカル2のユニットが毎回アタックしてくるプレッシャーが襲ってくるのだ。

 

「ギフトでセレナは、クリティカルが+2。コール、『お散歩日和(さんぽびより)エミリア』、『愛され天然フォル』」

 

V『カラフル・パストラーレ セレナ』

右前列『ベルベットボイス レインディア』

右後列『愛され天然フォル』

左前列『お散歩日和エミリア』

 

「フォルのスキル。フォル自身が登場する前に、別のリアガードをコールしていたなら、このターン中、フォルにパワー+2000」

 

これにより、条件を満たしたフォルはパワーが+2000され、8000から10000に変わる。

 

「バトルフェイズ、セレナでヴァンガードにアタック」

 

「いいぜ。ノーガードだ!」

 

「ドライブチェック」

 

1『煌めきのお姫様レネ』引

2『海面の明星アルデル』☆

 

「ゲット・ザ・ドロートリガー&クリティカルトリガー。1枚ドロー、パワーは全てエミリア、クリティカルは……レインディアに」

 

「「えっ!?」」

 

「……(なるほどな)。ダメージチェック……」

 

悠里はクリティカルを引いたのにも関わらず、まだアタックを行ってないレインディアにクリティカルを回した。

それを見たティアとアンは、驚きの声を上げる。しかし颯樹だけは、悠里の意図が読めたのか、ダメージチェックを行う。

 

4点目『サーベル・ドラゴニュート』

5点目『ドラゴニック・オーバーロード』

 

「フォルのブースト、レインディアでヴァンガードにアタック」

 

「今のレインディアは、パワー21000のクリティカル2。通れば師匠の勝ちです」

 

「それはどうかな? 『ドラゴンモンク ゲンジョウ』をドロップして、ジェネレーションガード! 『炎翼剛獣(えんよくごうじゅう)ディナイアル・グリフォン』、スキル発動! カウンターブラストを1枚払う事で、今アタックしているレインディアは退却だ!」

 

アタックしているユニットが実質退却した事により、颯樹のガードは成功となる。

 

「エミリアでヴァンガードにアタック」

 

「パワー29000か。『ドラゴンダンサー ティクラ』でガード、更にネハーレンでインターセプトだ!」

 

SLD 20000、ガード成功

 

「…ターンエンド」

 

「俺のターン、スタンド&ドロー……(っ! ヒールトリガー。あいつめ、俺が6点ヒールする事を読んでたな……だが……) ファイナルターン!」

 

「「ファイナルターン宣言!?」」

 

「…………(さて。僕は今回どんな風に負けるのかな? まぁ……最後まで足掻かせてもらうけど)」

 

「宿命を背負いし暴竜は、運命の(ことわり)すら越える! ライド・ザ・ヴァンガード!『ドラゴニック・オーバーロード"The Destiny"』!!!」

 

颯樹はオーバーロードを運命の名を冠したオーバーロードに昇級(ライド)させる。

 

「"The Destiny"のスキル。ソウルブラスト1枚払う事で、ヴァンガードサークル以外のサークルを1つ選び、そのサークルのカードを退却させる。フォルを退却! そして……ジェネレーションゾーン解放!」

 

超越コスト

『ラーヴァフロウ・ドラゴン』

 

「ストライド・ザ・ジェネレーションゾーン! 紅蓮を纏い、理を粛清する黙示録の炎……『覇天皇竜(はてんこうりゅう)ドラゴニック・オーバーロード"The Purge"』!」

 

そして運命を切り開くオーバーロードの新たな姿にストライドさせる。

 

「"The Purge"は、ギフトでパワー+10000。更に"The Purge"のスキル。Gゾーンから裏のカードを1枚表にし、手札から「オーバーロード」を含むカードを1枚ソウルへ置く……そして相手のヴァンガードに1ダメージだ!」

 

「ダメージチェック……」

 

5点目『あなたに届け パーシュ』☆

 

「……一応、分かってて敢えて訊きますが、クリティカルトリガーです」

「そのダメージはトリガーを無効にする」

「「ダメージトリガー無効!?」」

「……ですよね」

 

ここにきてダメージトリガーが無効にされるという理不尽な効果に、ティアとアンは驚きの声を上げるが、悠里は知っていたのか、落ち着いていた。

 

「そして"The Purge"のジェネレーションゾーンブレイク3。このユニットは悠里……お前のダメージゾーンの数だけ、ドライブチェックができる!」

 

「ダメージゾーンの数? ユーリのダメージは5……つまり5回ドライブチェックするって事!?」

 

「『グロウヒーター・ドラゴン』をコール。グロウヒーターのスキル、自分の「オーバーロード」を元々を含むグレード4のヴァンガードがいるなら、相手のダメージゾーン1枚につき、このユニットのパワー+2000。お前のダメージは5……よって、合計でパワー+10000!!」

 

V『ドラゴニック・オーバーロード"The Purge"』

左前列『グロウヒーター・ドラゴン』

左後列『希望の火エルモ』

 

「行くぞ! "The Purge"でヴァンガードにアタック!」

 

「手札を1枚ドロップ、レネで完全ガード!」

 

完全ガードにより、ガード成功

 

「クインテットドライブ!」

 

1『ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド』

2『ラーヴァフロウ・ドラゴン』

3『ドラゴンナイト ネハーレン』

4『槍の化身 ター』☆

5『ドラゴンダンサー ティクラ』☆

 

「ゲット、ダブルクリティカルトリガー! 効果は全てグロウヒーターへ! エルモのブースト、グロウヒーターでヴァンガードにアタック! エルモのスキル、ブーストしたバトル中、パワー+3000」

 

「(パワーが合計で、51000……クリティカル3……)ノーガード、ダメージチェック……」

 

6点目『手作りの愛情エレナ』治

 

「ゲット、ヒールトリガー。ダメージ1回復。パワーはセレナに。セカンドダメージチェック……」

 

7点目『手作りの愛情エレナ』治

 

「ゲット、ヒールトリガー。ダメージ1回復。パワーはセレナに。サードダメージチェック……」

 

8点目『カラフル・パストラーレ セレナ』

 

「……僕の負けです」

 

勝者は颯樹という結果に終わった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「…ありがとうございました。やっぱり強いですね」

「いや。俺もあそこでヒールトリガーを難なく引かれた時は、少し焦ったぞ」

「そんな様子には、視えませんでしたけど……」

「あのな? ダメージ5の状況で、パワー4万越えとクリティカル3での攻撃をノーガードって言って、ヒールトリガーを当たり前の様に引き続けるお前が鬼だぞ」

「……想いと言霊って大事だと思うんですよ?」

「……お前がそれを言うと、説得力がかなりあるな」

 

ファイトが終わり、感想を述べあう悠里と颯樹。

 

「あの2人、楽しそうね」

「はい。私の姉も颯樹さんと喋る時は、あんな感じですよ?」

「へー……そうなの。ん? それってもしかして……」

「はい。颯樹さんは私の姉の恋人です」

「え? じゃあ……もしかして……」

 

アンの言葉に、ティアはある答えに辿り着く。

それは悠里が、ヴァンガードを誰から教わったかについてだ。

容赦のないプレイング、スタンドアップの後に必ず「ザ・」を言う、極めつけはファイトの雰囲気が、颯樹にそっくりなのだ。

 

「ユーリ、ユーリ」

「……なに?」

 

答え合わせも含めて、ティアは悠里に声をかける。

 

「ユーリにヴァンガードを教えた人ってどんな人?」

「…初心者でも容赦のない人……ていうか、鬼? でもヴァンガードに対する想いは、人一倍強い人」

 

その言葉を聞いたティアは、颯樹に目を向ける。

 

「…………」

 

明らかに視線を逸らしていた。

ああ。これは黒だなと思ったティアは何も言わない事にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

(まさか、ユーリにヴァンガードを教えた人に遭遇するなんてね……)

 

場所は移り変わり、再びトレインの車内。

ティアは懐かしむように思い返していた……

 

「ティア? どうかしましたか? 疲れてるように見えますが………」

「ナンデモナイワヨー………」

「棒読みなのは気のせいでしょうか?」

「気のせいよ。ウミとサヨの気のせい」

 

海未と紗夜に心配され、危うくバレそうだったティアは、なんでもないと言う。

2人は顔を合わせながら首を傾げていたが。

 

「…………」

 

そんな3人を運転席から覗いた悠里は、颯樹に言われた事を思い出す。

 

『仲を深めるのは結構だが、お前の中に眠る真の目的を忘れるな』

 

この言葉の意味は、直ぐに解った。

今でもその言葉は常に肝に銘じている………

 

「…次は、藍音学院駅前。藍音学院駅前になりまーす」

 

この先、どんな運命が起こるのか…………

運命の歯車(ギア)が回るのは、そう遠くないのかもしれない。




読んでいただきありがとうございます。
どんなファイトにしようか悩みましたが、咲野 皐月さんから事前に頂いたデッキレシピを考えて、このような形にしました。
やっぱり、オーバーロードは強いんだZE☆って事を読者の皆様にも知っていただきたく、自分なりに頑張ってみました。
咲野 皐月さん、この度はありがとうございます。
次回は、りんりんの誕生日回になります。
本日はありがとうございました。
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