月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
燐子ちゃん、誕生日おめでとう。
今回の時系列は、バレンタインデーの当日の時の話になります。
少し短いかもしれませんが、楽しんでいただけると幸いです。

それではどうぞ。


特別編 燐子の誕生日

────これはバレンタインデー当日に起きた時の話である。

 

「まだかなぁ………まだかなぁ………」

 

バレンタインデー当日の白金家にて。

白金燐子は、自室にある時計を何度も見ながら、ある人物を待っていた…………

 

「……みんなには内緒で1人で作ってみたけど……」

 

手元には、綺麗にラッピングされた袋が2つあった。

実は、燐子の手作りクッキーとチョコケーキである。片方のクッキーは、前日にリサの家で、Roseliaのみんなで作ったもの。

そしてもう片方のチョコケーキは、自分の家で燐子1人で製作したものである。

 

「…ゆうりくん……喜んでくれるかなぁ……?」

 

燐子が渡したい相手はもちろん悠里である。

しかも彼は人気が高い。前に燐子が悠里はカッコいいから、色んな女の子にモテるんじゃないの……? と、本人に聞いてみたところ……

 

『あり得ません』

 

と、某五つ子の四女のようにバッサリ言い切った。

しかも……

 

『僕なんて普通以下だから。何もない人間だし。かと言って鈍感でもないから、その辺は安心していいよ』

 

意味深な事を言っていた。

ちなみに、この事を知ってるのは燐子だけとの事。

 

 

ーーピンポーン♪ーー

 

 

玄関のチャイムが鳴った。

 

「き、着た!」

 

念の為にスマホを確認すると、悠里から『今、燐子ちゃんの家に着きました』の文字が。

真っ先に玄関に向かい、ドアを開けると……

 

「……オハヨウゴジャイマース☆」

 

どこかの金髪の少女がやりそうなセリフを言いながら、燐子に挨拶する悠里がいた。

 

「お、おはよう……ゆうりくん。どうぞ……」

「……お邪魔します」

 

とりあえず悠里を家に招き入れる。

 

「…………(ど、どどどど……どうしよう!? ゆうりくんがいざ来てくれると、嬉しすぎて逆に……)」

 

自室まで案内するまで、燐子はドキドキしすぎて、自分を落ちつかせるのに必死なのであった……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「燐子ちゃん、これお土産」

「あ、ありがとう……」

 

悠里を自室に入れると、悠里は燐子にケーキが入ってそうな箱を渡す。

 

「開けてもいい?」

「うん、いいよー……」

 

許可を取り、箱の中を開けるとケーキが入ってた。

しかも、明らかに高級そうな店のショーケースに並んでそうな、ケーキ。

 

「こ、これ……高いんじゃ……?」

「……ああ。その事? そんなに高くないよ? ()()()()()()()()()()()()

「えっ……? つ、作ったの……? このケーキ、ゆうりくんが作ったの……?」

「うん。3回目でやっとまともな形になった」

 

ちょっとだけ疲れたけど楽しかったと付け足す悠里。

 

「そ、そうなん……だ……(これみんなが見たら、何て言うんだろう……?)」

「後で家族のみんなで食べてみて。あ、保存するなら冷蔵庫ね?」

「う、うん。ありがとう……」

 

これは後で夕食後のデザートに頂こう。

何せ、好きな人の手料理だ。味わって頂こう……

 

「あ、あの……ゆうりくん……あ、あのね?」

「?」

「こ、これ……わたしが作ったんだけど……ゆうりくんに渡したくって……その……」

 

本題のチョコケーキを悠里に渡す。

……が、受け取ってくださいの一言が言えない。

そう思って、なんとか口に出してみようとした時……

 

「うん。ありがとう……後で美味しく頂くよ。あとさ、燐子ちゃん?」

「えっ……?」

「……僕も燐子ちゃんにチョコ、作ってきたから受け取ってほしいな?」

 

燐子の気持ちが分かったのか、悠里は自分が作ったチョコレートを彼女に渡した。

 

「……あ、ありがとう……(ゆうりくん……ズルいよ)」

「……どういたしまして♪」

 

そこには、自分が好きな表情……笑顔の悠里が燐子には視えたのだった。

 

 




読んでいただきありがとうございます。
なんとか、間に合いました……
次回は、いつになるか分かりませんが頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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