『銃士』や『アルボロス』が強化されて、スタンダード版も盛り上がってますね。
来年のブースターパックは、シャドウパラディン、なるかみ、アクアフォースの3クラン。その次の強化クランは、ギアクロニクル、エンジェルフェザー、ジェネシスという意外な組み合わせでした。
ギアクロニクルに至っては、十二支刻獣の一体、『クロノタイガー・リベリオン』が収録されるとの事で、ちょっと期待もしてたり……
それではどうぞ。
「エルミのブースト、アーシャでヴァンガードにアタック!」
「う~ん……そこは、完全ガードかな♪」
「うっそ~!?」
間もなく18時30分近くになる穂乃果の部屋にて。
穂乃果は、ことりとファイトをしていた。
「ごめんね穂乃果ちゃん、急に泊めてもらっちゃって……」
「えっ? ううん。全然大丈夫だよ」
ことりが申し訳なさそうに言う。
実は、ヴァンガードの大会が近い為、ことりの母は家に帰るのが遅くなる日が続くかもしれないと言われた彼女は、ダメ元で穂乃果に頼んでみた。
そしたら案の定、穂乃果は二つ折りで返事した。
「海未ちゃんも来れば良かったのにな~……」
「そうだね。でも電話が繋がらないんだもん。しょうががないよ……」
この場にいない海未に対し、ぶーぶーと頬を膨らませながら言う穂乃果をことりが宥める。
海未にもお泊り会をしようと電話をかけてみた2人だが、何故か繋がらないのだ。もしかして大事な用事があるのかと思い諦めてしまってる。
「そういえば、海未ちゃんとファイトした時に穂乃果ちゃんのメインデッキ、かなり変わってたよね? 自分で組んだの?」
「これ? Gユニットは私が選んだやつだけど、メインデッキは、
話題を変えようと、ことりが何気なく気になっていた事を穂乃果に訊く。すると彼女の口から意外な人物の名前が出てきたからだ。
「え……? 穂乃果ちゃんが今使ってるこのデッキ……ゆーくんが組んだの?」
「うん。カスタマイズとかやった事なかったから、このデッキの使い方とかも、ゆうちゃんが教えてくれたんだ♪ 覚えるのに凄く苦労したけどね……」
あはは……と少し苦笑い気味に言いながら、ことりに話す穂乃果。
それを聞いたことりは納得する。
何故なら海未と穂乃果がファイトがしてる最中に花怜が……
『リルガとイマルートを組み合わせた盤面……私、どっかで見た事あるんだよね~? もしかして……気のせいかな?』
百面相をしながら、言っていたのを思い出したからだ。
「お姉ちゃーん。花怜姉が来てるよー?」
等と考えていたら、穂乃果の妹の雪穂が呼びに来た。
「えっ? 花怜ちゃん? 遊ぶ約束とかしてたかな……?」
「なんか花怜姉曰く、大事な事を言わなきゃいけない気がしてとかなんとか……」
それを聞いた穂乃果とことりは、とりあえず本人から聞いた方が良さそうだと思い、花怜が待つ1階へ行く事にしたのだった……
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「あっ、穂乃果ちゃんお邪魔してるよー♪ ことりちゃんもこんばんはー♪」
1階に降りると案の定、花怜がいた。
片手に『ほむまん』こと穂むら饅頭、もう片方の手には緑茶が入った湯飲みという光景だが。
「こんばんは花怜ちゃん。急にどうしたの? 雪穂から大事な話があるって……」
「えっとねー……むぐっ!? ゴホッゴホッ……!?」
「「だ、大丈夫!?」」
食べていたほむまんをうっかり喉に詰まらせてしまった花怜を穂乃果とことりが慌てて傍に寄り、背中をさする。
「……ゴホッ! あー……危なった……」
「大丈夫?」
「2人の助けがなかったらマジでダメだったよ……」
「「あはは……」」
ちょっと涙目になりながらも花怜はお茶を一口飲み落ちつかせる。
「そうそう。それで私が来た理由なんだけど……今から
「「…………えっ?」」
花怜の口から衝撃的な言葉が放たれた。
「花怜ちゃんごめん。もう1回言ってくれない?」
「まぁその反応だよね……じゃあもう1回言うね? 私と一緒に今からゆうり君の家に行かない?」
「ゆうちゃんの……家に……?」
「そう!」
「ゆーくんの……家に……?」
「Yes!!」
「「行く!!」」
その反応を待ってましたとばかりに花怜は、持参して来たであろう少し大きめのバッグを手に取った。
「そうと決まれば今すぐ支度しなきゃ! ちょっとお母さんに説明してくる~! お母さん~!」
「行動早いなー♪ 穂乃果ちゃん」
「あ。でも海未ちゃんも誘わなきゃ。あ、でも……連絡が……」
ことりが海未にもこの事を連絡しようと思ったが、そういえば繋がらないんだったと落ち込んだ時……
「その辺は大丈夫♪ ゆうり君に説明してあるから♪」
「それってどういう……?」
「お楽しみ♪ お楽しみ♪」
その時の花怜はまるで、穂乃果とことりがどんな反応をするのか楽しみな表情だったとの事。
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場所は変わって藍音学院のエリア。
「…はぁー……やっと着いた。運転してたから余計に」
「今日はいつもより長く感じるわね」
「「…………((それよりもここって駅?なのに広すぎじゃないですか!?))」」
悠里、ティア、海未、紗夜がトレインから降りた駅……『藍音学院前』と看板に書かれてある。
海未と紗夜は降りた駅の広さに内心驚いていた。
「じゃあ私はこっちだから」
「えっ!? ティアもう行っちゃうんですか!?」
「? そうよ。私、ママの手伝いとかもあるから……まぁ早く終われば合流できるかも。尤も早く終わるのは明日の朝になるかもだけど」
今から親友は何をするんだと思う海未。
「…ティアちゃん、ティアちゃん」
「何?」
「さっきね? かくかくしかじか、あうあうイヌヌワンのルプルドゥ」
「まるまるうまうまね……全くあの2人は。解ったわ、ユーリの方からもある程度、説明お願いね?」
「……ん。りょーかい」
「「それよりなんですか!! 今のやり取りは!?」」
明らかに自分達には理解不能なやり取りをする悠里とティアにつっこむ海未と紗夜。
「「えっ? 幼馴染み同士なら普通じゃない?」」
いや。絶対に普通じゃないですよと本気で思わざるを得ない海未と紗夜なのであった……
読んでいただきありがとうございます。
次回の投稿は少し遅めになるかもしれませんが、なるべく早めに投稿したいなと思ってますので、頑張りたいと思います。
次回、第27話『遂に出会っちゃった!』
サブタイは仮です。場合によってはサブタイを変えるかもしれません。
本日はありがとうございました。