お待たせしました。前回の予告通り、ファイト回になります。
サブタイは結果的に、安直な物になっちゃいました……(苦笑)
楽しんでいただければ幸いです。
それではどうぞ。
「「スタンドアップ・ヴァンガード!」」
瑠菜の一言で、ファイトをする事になった海未と紗夜。
そしてそれを観戦する他9人。
「『士官候補生 アストレア』」
海未はアクアフォース。対する紗夜は……
「『星を射る弓 アルテミス』」
ジェネシスだ。先攻は事前にサイコロで決めており、紗夜の先攻となっている。
「ドロー。『
「私のターンです。ドロー。『蒼波兵長 ベラギオス』にライド。アストレアを左後列に移動。ベラギオスのスキル、手札から登場した時、山札を上から5枚見て、グレード3を1枚探します……」
「……(パワーが8000。新しいスキルを持ったベラギオスですか)」
海未が最初にライドしたカードがヴァレオスが使っていたカードとは全く違うベラギオスを見て紗夜は分析する。
「私は『ネイブルゲイザー・ドラゴン』を手札に加えます。グレード3を加えた場合、手札を1枚捨てます」
いわゆる手札交換というやつだ。
代わりのカードを捨てた海未は、そのままバトルフェイズまで移行する。
「ベラギオスでヴァンガードにアタックです」
「ノーガードです」
「ドライブチェック」
1『戦場の歌姫 クロリス』
「ダメージチェック」
1点目『崇高なる美貌 アマルーダ』
「ターンエンドです……」
「スタンド&ドロー。『
「天啓ですか。ちょっと厄介ですね……」
海未が呟く。
ダメージゾーンにアマルーダが落ちた時、もしやとは思ったが、紗夜のデッキは一筋縄ではいかなさそうだと思った。
「今回はデッキトップに置きます。メインフェイズに移行、『
ソウルのカードを1枚裏向きにし、アルテミスに置く紗夜。
海未はノーガードを選択し、ダメージチェックを行う。
1点目『ネイブルゲイザー・ドラゴン』
「次です。ニンニルでヴァンガードにアタックです」
「ノーガードです」
「ドライブチェック」
1『挺身の女神 クシナダ』引
「ドロートリガー、ヴァンガードにパワー+10000です」
「ダメージチェック」
2点目『蒼波水将 ガレアス』
「ターンエンドです」
「スタンド&ドロー。『ティアーナイト エルマリア』にライド。『潮騒の水将 アルゴス』を左前列にコールです」
海未は紗夜の盤面を見る。
先程のスキルでアルテミスに装備された
「(神装ゲージというものが具体的に何をするか分かりませんが……ここは……) バトルフェイズ。アルゴスでリアガードにアタック、アルゴスのスキル、カウンターブラスト1枚払うことでスタンドさせます」
「ドリーミング・ドラゴンでガードです」
SLD 10000、ガード成功
「アストレアのブースト、スタンドしたアルゴスで、ヴァンガードにアタック」
「ノーガード、ダメージチェック」
2点目『黄昏の狩人 アルテミス』
「エルマリアでヴァンガードにアタックです」
「ノーガードです」
「ドライブチェック」
1『翠玉の盾 パスカリス』引
「ドロートリガー、1枚ドロー」
「ダメージチェック」
3点目『順風の女神 ニンニル』
「ターンエンドです(そう簡単にリアガードのアタックは通してもらえませんよね……)」
「スタンド&ドロー。『
グレード3にライドさせた紗夜は、イマジナリーギフト・フォースを得る。
重ね掛けも可能なⅠを選択。これによって、紗夜のヴァンガードは単体で23000となる。
「天地の弓弦を後列に移動。更に天地の弓弦のスキル。カウンターブラスト1枚と自身の神装ゲージを1枚捨てることで、
「っ!? 同じ縦列……」
その言葉を聞いて海未はアストレアを退却させる。
ここで神装ゲージの力が発揮した。天地の弓弦と同じ縦列……即ち、アルゴスとアストレアである。
紗夜はブーストでき、スキルも意外と厄介なアストレアを退却させたのだ。
「『
V『月夜の戦神 アルテミス』
中央後列『泡沫の女神 アワナミ』(天啓のコストでレスト状態)
右前列『崇高ある美貌 アマルーダ』
右後列『天地の弓弦 アルテミス』
左前列『黄昏の狩人 アルテミス』
「バトルフェイズ。まずは黄昏の狩人でリアガードにアタックです」
「ノーガードです」
「アタックがヒットしたので、黄昏の狩人のスキル。神装ゲージをセットします」
これにより、ヴァンガードのソウルから裏向きで黄昏の狩人に1枚神装ゲージが装備される……
「次です。天地の弓弦のブースト、アマルーダでヴァンガードにアタックです。天地の弓弦のスキル、アタックかブーストした時、自身に神装ゲージをセット」
「ブーストでも反応するんですか!? ノーガードです」
3点目『発光信号のペンギン兵』
「月夜の戦神でヴァンガードにアタック」
「手札を1枚捨てて、パスカリスで完全ガードです」
完全ガードの為、ガード成功
「ツインドライブです」
1『ディテクト・エンジェル』
2『ドリーミング・ドラゴン』醒
「スタンドトリガー。アマルーダをスタンド。パワー+5000」
『崇高なる美貌 アマルーダ』POW 11000→16000
「更に月夜の戦神アルテミスの永続スキル、神装ゲージを持つユニット全ては、相手の効果で選ばれず、パワー+5000。そして、
「神装ゲージを持つユニット全て!?」
その言葉を聞いて海未は驚愕する。
神装ゲージを持つユニット…… 黄昏の狩人、天地の弓弦の2体がそれぞれパワー+5000され、紗夜が引いたトリガー、スタンドトリガーの影響を受けるのだ。
「そうなると……天地の弓弦がパワー23000で、黄昏の狩人がパワー20000かぁ……」
「いえ、正確には……黄昏の狩人は……自身のスキルも合わせてパワー30000です」
観客席で2人のファイトを見ていた一同。
ことりの言葉に燐子が訂正する。
「スタンドした天地の弓弦のブースト。アマルーダでヴァンガードにアタックです」
アマルーダのパワーは、ブースト込みで39000。
まだ海未はダメージが3だが、防ぎたくとも防げないので、ノーガードを選択。
「ダメージチェック」
4点目『直撃のブレイブ・シューター』☆
「クリティカルトリガー、パワーはヴァンガードに」
ダメージトリガーが出てきたことで、ヴァンガードのパワーが9000から19000に上昇する。
「黄昏の狩人でヴァンガードにアタックです」
「アウトライド・ドラコキッドでガードです」
SLD 15000、ガード成功
「ターンエンドです」
なんとか凌ぎ、持ちこたえた海未。
「私のターン。スタンド&ドロー……ライド、『終末の切り札 レヴォン』! イマジナリーギフト・アクセル
「っ! 手札を増やす……もう1つのアクセルですか……」
ギフトの効果で、海未は1枚ドローし、アクセルサークルをセットする。
「『ネイブルゲイザー・ドラゴン』をアクセルサークルにコール。ギフト効果で、私のターン中、パワー+5000。『
V『終末の切り札 レヴォン』
アクセルサークルⅡ『ネイブルゲイザー・ドラゴン』
右前列『誓いの蒼剣姫兵 ディーネ』
左前列『潮騒の水将 アルゴス』
左後列『発光信号のペンギン兵』
「レヴォンのスキル。リアガードをレスト。ペンギン兵をレスト状態にします。そしてこれによって、紗夜……貴女のヴァンガードのパワーを
「っ!? ヴァンガードのパワーダウンスキル……」
これによって、紗夜のヴァンガードのパワーは元々の13000から、パワー8000まで下がってしまう……
「バトルフェイズ。アルゴスでヴァンガードにアタック。スキル発動、このターン1回目のバトルならカウンターブラスト1枚払うことで、アルゴスをスタンド」
「ノーガード、ダメージチェック」
4点目『戦巫女 センリ』
「スタンドしたアルゴスでヴァンガードにアタックです」
「ドリーミング・ドラゴンでガードです」
SLD 10000、ガード成功
「レヴォンでヴァンガードにアタックです!」
「(ヴァンガードのパワーが下がってるだけでこんなにプレッシャーを感じるなんて……)手札を1枚捨てて、クシナダで完全ガードです!」
完全ガードの為、ガード成功
「くっ……! ツインドライブです……」
1『アウトライド・ドラコキッド』前
「フロントトリガー。前列全てにパワー+10000です」
2『アウトライド・ドラコキッド』前
「ダブルトリガー!?」
「フロントトリガーゲットです。前列全てにパワー+10000!」
2枚のフロントトリガーが出てきたことにより、海未の前列全てのユニットは合計でパワーが+20000される。
「ネイブルゲイザー・ドラゴンでヴァンガードにアタックです!」
「パワー37000……ノーガード、ダメージチェック」
5点目『タブレット・エンジェル』☆
「っ! クリティカルトリガー! ヴァンガードにパワー+10000です!」
なんとかダメージトリガーでアルテミスのパワーを18000まで上げた紗夜。
だが、海未のアタックは終わらない。
「まだです……! ディーネでヴァンガードにアタックです!」
ディーネのパワーは、先程のフロントトリガー2枚の恩恵で、パワー28000まで上がっていた。
「
SLD 25000、ガード成功
「…ディーネのスキル。アタックかブーストしたバトル終了時、このターン4回目以降のバトルなら、自身を手札に戻します。ターンエンド……です」
最後のアタックを止められた海未は、次のガードに備えるため、ディーネのスキルを使って手札に戻した。
「スタンド&ドロー……(凄い気迫だった。それに園田さんのあの目……悠里さんや湊さんと同じ……まだ諦めてない……) いきます! ジェネレーションゾーン解放!」
超越コスト
『月夜の戦神 アルテミス』
「ストライドジェネレーション! 『
「絶対に防いでみせます……」
「アルマーダ・アフロスの天啓、ソウルに置き、アワナミをレスト状態にします。ギフト効果で、アルマーダ・アフロスのパワー+10000。更にスキル発動、カウンターブラスト1枚とGゾーンのカードを1枚表にすることで、リアガードにパワー+10000、クリティカル+1です。効果はアマルーダへ!」
「合計でパワー21000とクリティカル2ですか……」
「バトルフェイズ。天地の弓弦のブースト、アマルーダでヴァンガードにアタックです!」
「ブースト込みでパワー29000……クリティカル2。ならここは……ノーガードです!!」
「「海未ちゃん!?」」
ダメージが4にも関わらず、クリティカルが2のリアガードのアタックを海未はノーガードを宣言した。
これには穂乃果とことりも驚きを隠せなかった。
「ダメージチェック」
5点目『ティアーナイト エルマリア』
6点目『虹色秘薬の医療士官』治
「ヒール……トリガー……」
「ヒールトリガー。ダメージ1枚回復です。パワーはヴァンガードに!」
6点目のヒールトリガーを海未が引いた事により、紗夜は驚く。
そして海未は、ダメージトリガーで得たパワー+10000をヴァンガードに回す。これにより、レヴォンのパワーは12000から、22000まで上がる。
「アルマーダ・アフロスでヴァンガードにアタックです!」
「2体のアウトライド・ドラコキッドでガードです!」
アルマーダ・アフロスのパワー38000に対し、海未はシールド30000でガード。ヴァンガードのパワーと合わせてレヴォンは52000になる。
「…あのガードを突破するには、紗夜はトリガーを2枚引かなきゃいけないわね……」
「…仮にスタンドトリガーが出ても、前のターンに手札に戻したディーネと盤面にアルゴスが残ってるから、自信があるんでしょうね」
友希那と璃夢が分析する。
どの道、紗夜にはトリガー全てをヴァンガードに回すしかないのである。
「トリプルドライブ、ファーストチェック」
1『富貴のアブンダンテ』
「ノートリガー……セカンドチェック……」
2『挺身の女神 クシナダ』引
「ドロートリガー、1枚ドロー。パワーはヴァンガードに」
『神域の美麗神 アマルーダ・アフロス』POW 38000→48000
「サードチェック……」
3『戦巫女 ククリヒメ』☆
「クリティカルトリガー! 効果は全てアマルーダ・アフロスへ!」
これにより、アマルーダ・アフロスのパワーは58000になり、海未のガードをぶち破った。
「ふぅ……ダメージチェック……」
深呼吸して最後のダメージチェックをする海未。
そして最後のダメージは……
6点目『誓いの蒼剣姫兵 ディーネ』
ノートリガーだった。
「私の負けです。紗夜」
読んでいただきありがとうございます。
久しぶりのファイト回でしたので、不安なところもありましたが、なんとか形に出来たと思います。
次回も続けてファイト回になります。
本日はありがとうございました。