月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回に引き続き、ファイト回になります。
楽しんでいただけると幸いです。

それではどうぞ。


第31話 漆黒の璃夢VS元素使い(エレメントマスター)リサ

ファイトを終えた海未と紗夜は、観客席に戻る。

 

「2人共~、お疲れ~って……どうしたの?」

「「…………」」

 

リサが出迎えると、海未と紗夜の元気がない。

どうしたのだろうか?

 

「いえ、ファイトに集中し過ぎて、どっと疲れただけです………」

「私もです」

「アハハ………まぁ、よくあるよね………」

 

その理由にリサ達は納得する。

 

『続いてのファイトは、赤色の選手です。選手は位置に移動してください』

 

すかさず2回戦目の音声が鳴る。

今度は赤色…………リサと璃夢だった。

 

「アタシ達の出番かー。ちょっと待っててー?」

 

リサはそう言うと、デッキケースから何枚かカードを取り出し、思案顔。それも束の間、今度は別のデッキに先程のカードを入れたのだ。

 

「今井さん……何してるんでしょう……?」

「デッキ調整……かな?」

「でもそれにしては、速すぎるけど……」

 

燐子と花音が疑問の声を上げ、ことりが答えるが、それにしては速すぎないかと思った。

 

「よし☆ これでいいかな♪ 璃夢、待たせてゴメンね?」

「……そんなに待ってないわよ」

 

そしてお互いにデッキをシャッフルし、ファーストヴァンガードをセット。サイコロでどちらが先攻を決めた結果、リサが先攻という形になった。

 

『ファイト……スタート!!』

 

「「スタンドアップ……」」

「ザ・」

「「ヴァンガード!」」

 

第2回戦がスタートした。

 

「『なよ(たけ)姫君(ひめぎみ) カグヤ』」

 

リサはオラクルシンクタンク。対する璃夢は……

 

「……グレード0、『恐慌(きょうこう)撃退者(リベンジャー) フリッツ』」

「「「っ!?」」」

 

友希那と同じ、シャドウパラディンだった。

それを見た、リサ、友希那、千聖は驚く。

 

「……バミューダ△じゃないの?」

「…いつもの癖よ」

 

リサが2人の意見を代弁して訊ねるが、璃夢は表情を全く変えず、いつもの癖だと言った。

 

「…今井さんは……オラクルシンクタンクですか?」

「みたいですね。ですが、この前はジェネシスを使ってましたよね……?」

 

燐子と紗夜は、リサのクランを見て疑問に思う。

彼女にはこれといったクランはないのだろうか?

 

「見てれば解るわ」

「そうだね~」

 

そう言ったのは、リサの幼馴染みである友希那と瑠菜だった。

 

「アタシの先攻、ドロー。ライド、『スプラウトウィッチ ロロ』にライド。カグヤを中央後列に移動してターンエンド」

 

「私のターン、ドロー。『哀慕の騎士 ブランウェン』にライド。フリッツのスキルで1枚ドロー。更に相手のヴァンガードがグレード1以上なので……」

 

そう言うと、璃夢はGゾーンからシールドの紋章が描かれたカードを手札に加えた。

 

「ゲット・ザ・()()()()()()()()、クイックシールド」

 

「ブリッツ……オーダー?」

 

「後攻不利を緩和するカードよ。ブランウェンのスキル。手札から登場した時、山札から5枚見て、グレード3を探す」

 

「サーチかぁ……(友希那が前に持ってたブランウェンとは違うし、パワーは8000か)」

 

オーダーカードを簡単に説明した璃夢は、ブランウェンのスキルを処理する。先程のファイトで海未が使用していたベラギオスと同じスキルのようだ。

 

「……見つからないから、シャッフルして、このままバトルフェイズ。ブランウェンでヴァンガードにアタック」

「ノーガード」

「チェック・ザ・ドライブトリガー」

 

1『黒衣の撃退者 タルトゥ』

 

「ダメージチェック」

 

1点目『コーラルウィッチ ザザ』

 

「ターンエンド」

 

「アタシのターン。スタンド&ドロー、『ライラックウィッチ ビビ』にライド。『トパーズウィッチ ミミ』を右前列にコール」

 

「…………(ウィッチ軸。リサらしいわね)」

 

「バトルフェイズ。カグヤのブースト、ビビでヴァンガードにアタック」

「ノーガード」

「ドライブチェック」

 

1『サイキック・バード』☆

 

「クリティカルトリガー、ミミにパワー+10000。ヴァンガードにクリティカル+1」

「チェック・ザ・ダメージトリガー……」

 

1点目『幽幻の撃退者 モルドレッド・ファントム』

2点目『ダークサイド・トランぺッター』☆

 

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全てヴァンガード」

 

ダメージトリガーが出てきた事により、璃夢のヴァンガードは8000から、18000に上昇する。

 

「ミミでヴァンガードにアタック。手札が4枚以上な為、自身にパワー+2000」

 

トリガー効果と自身のスキルでミミのパワーは20000だった。

 

「この瞬間、手札のクイックシールドを発動。このバトル中アタックされたユニット1枚のパワー+5000!」

 

クイックシールドの能力で、璃夢のヴァンガードにパワーが5000上乗せされ、ダメージトリガーで得たパワーも合わせて、25000となる。

 

「ターンエンド。クイックシールドって実質、シールド5000なんだね?」

 

「そうよ。私のターン、スタンド&ドロー。常闇より現れ殲滅せよ、漆黒の亡霊! ライド・ザ・ヴァンガード、『ブラスター・ダーク』!」

 

璃夢の分身ユニット、ブラスター・ダークが現れる。

 

「登場時、ブラスター・ダークの能力解放(アビリティブラスト)。カウンターブラスト1枚払うことで、リサ。あんたは自分のリアガードを選んで退却させなさい」

 

「退却って……1枚しかないじゃん!?」

 

そう。リサのリアガードは1体だけ。よってミミを選び、退却させる。

 

「メインフェイズ。『(さきがけ)撃退者(リベンジャー) クローダス』を右前列、『哀慕の騎士 ブランウェン』を右後列にコール。ブランウェンのスキル、グレード3をサーチ。『撃退者(リベンジャー) ドラグルーラー・ファントム』を手札に加えて、代わりのカードをドロップ……」

 

璃夢は、手札にあったもう1枚のクローダスをドロップゾーンに送る。

 

「ブラスター・ダークのスキル。相手のリアガードがいないなら、手札を1枚捨てることで、ブラスター・ダークにドライブ+1。捨てるカードは……『詭計(きけい)撃退者(リベンジャー) マナ』にするわ。これで()()()()()()()確定よ」

 

「グレード2なのにツインドライブ!?」

「えっと……パワーが10000だから……」

 

淡々とスキルを説明する璃夢に対し、驚く海未。

穂乃果は指を使いながらツインドライブした時のパワーを計算していた。

 

「…へぇ~、これは防げるかな~……?」

「どの口が言うのかしら? バトルフェイズ、ブラスター・ダークでヴァンガードにアタック」

 

まるでリサがやろうとしてる事が解るかのようにアタックを宣言する璃夢。

 

「ヒートエレメンタル ジュージュでガード♪ スキル発動、相手のヴァンガードがグレード2だから、実質完全ガード♪」

「…………(まぁ、解ってたけど)」

 

リサのガーディアンサークルに炎妖精のようなユニットが現れる。それを見た他の一同は……

 

「オラクルシンクタンクなのに、クレイエレメンタルのカード?」

「確かに全てのクランに属するけど……」

「それがさっきの答えよ」

 

各々が疑問の声を上げるが、友希那が答えだと言った。

 

「チェック・ザ・ツイン・ドライブトリガー」

 

1『ブラスター・ダーク』

2『瞑目の短剣 プレデリ』☆

 

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全てリアガードへ」

 

ジュージュのスキルでアタックがどの道ヒットしないので、璃夢はクリティカルとパワーをリアガードへ回した。

 

「…次。ブランウェンのブースト、クローダスでヴァンガードにアタック」

「ノーガードかな。ダメージチェック」

 

2点目『シャドウエレメンタル ビックン』

3点目『ウェザーフォーキャスター ミス・ミスト』引

 

「ドロートリガー、1枚ドロー」

「ターンエンド」

 

璃夢のターンが終了し、リサのターンに回る。

 

「アタシのターン、スタンド&ドロー。ライド、『スカーレットウィッチ ココ』。イマジナリーギフト・プロテクト(ワン)

 

「………(5枚目の守護者(センチネル)。しかもグレードが無い完全ガードは、雑にめんどくさいわね)」

 

Gゾーンから緑色の枠が描かれたギフトマーカーを手札に加えるリサ。

能力を知ってる璃夢は愚痴る。

 

「ココのスキル。グレード2からライドした時、1枚ドロー。ソウルのロロのスキル。グレード3以上のアタシのヴァンガードが登場した時、ソウルブラスト1枚払うことで、ロロ自身をソウルからスペリオルコール。コール先は右後列。メインフェイズ、『エアーエレメンタル ブルルン』を右前列、『ウィスタリアウィッチ ゾゾ』と『エアーエレメンタル フワルン』を左列にコール」

 

V『スカーレットウィッチ ココ』

中央後列『なよ竹の姫君 カグヤ』

右前列『エアーエレメンタル ブルルン』

右後列『スプラウトウィッチ ロロ』

左前列『ウィスタリアウィッチ ゾゾ』

左後列『エアーエレメンタル フワルン』

 

「もしかして今井さんのクランって……」

「ええ。リサの本当のクランは、()()()()()()()()()よ」

「「「「「「えっ!? クレイエレメンタル!?」」」」」」

 

何かに気付いた燐子の言葉に友希那が引き継ぐ。

その言葉に驚く6人。燐子でさえも驚いていた……

 

「相変わらず、クレイエレメンタルを使うのが上手いなぁ~、リサちゃん」

「そうね。リサ以外にクレイエレメンタルを使いこなせる人なんて、居ないんじゃないかしら?」

 

瑠菜の言葉に同意する友希那。

それはファイトをしてる璃夢も同じだった。

 

「流石は、羽丘の元素使い(エレメントマスター)。腕は落ちてないようね?」

「ちょっと何!? その呼び名!? 恥ずかしいんだけど!?」

「リサの二つ名だけど。巷では有名だって、悠里君と瑠菜が」

「瑠~~菜~~~?」

 

璃夢の言葉に顔が赤くなりながら、観客席にいる主犯格である瑠菜に顔を向けるリサ。

 

「え~? 慈愛の女神と今の呼び名で、ゆうくんと協議したのに~」

「ちょっと!! 慈愛の女神って何!?」

「あっ……ゆうくんに内緒って言われたんだった……」

「悠~~里~~~!!」

 

瑠菜のカミングアウトにより、更に羞恥心で真っ赤になるリサ。

そしてこの場には居ない彼の名を叫ぶ。

 

「褒められてるし、別にいいじゃない」

「よくない、よくなーい!! フワルンのブースト、ゾゾでヴァンガードにアタックー!」

「ノーガードで良いわよ。チェック・ザ・ダメージトリガー」

 

3点目『ファントムブラスター・ドラゴン』

 

「ゾゾのアタックがヴァンガードにヒットした時、スキル発動、カウンターブラスト1枚払って、1枚ドロー」

 

「そのスキル、意外とめんどくさいのよね……」

 

「カグヤのブースト、ココでヴァンガードにアタック」

「そこもノーガードで良いわよ」

「ツインドライブ」

 

1『レインエレメンタル ピチャン』

2『お天気お姉さん ちぇんどる』☆

 

「クリティカルトリガー。ブルルンにパワー+10000。ヴァンガードにクリティカル+1」

「チェック・ザ・ダメージトリガー」

 

4点目『督戦の撃退者 ドリン』

5点目『ダークハート・トランぺッター』

 

「これで最後。ロロのブースト、ブルルンでヴァンガードにアタック」

「ブースト込みでパワー27000……ダークハート・トランぺッター、プレデリでガードよ」

 

SLD 20000、ガード成功 

 

「私のターン、スタンド&ドロー……悪いわね。リサ。()()()()()()()()

「ファイナルターン宣言!? リサちゃんのダメージはまだ3よ!?」

 

璃夢のファイナルターン宣言に千聖が驚く。

まだリサはダメージ3であり、手札もゾゾのスキルで補充してあり、プロテクトもある。守りも充分なのに、彼女は、このターンで決める気である。

 

「…今こそ我が覚悟を見せる時。ライド・ザ・ヴァンガード、来たれ、黒き翼! 『幽幻(ゆうげん)撃退者(リベンジャー) モルドレッド・ファントム』! イマジナリーギフト・フォースⅡ。ヴァンガードにセッティング」

 

これにより、モルドレッド・ファントムはギフト効果で、元々のクリティカルが1から2に変わる……

 

「メインフェイズ、『ブラスター・ダーク』をクローダスが居たサークルに上書き(リプレイス)コール。ブラスター・ダークのスキル発動……」

 

「……アタシはゾゾを選んで退却させる(それでもまだ……)」

 

「モルドレッド・ファントムの能力解放(アビリティブラスト)。私のブラスター・ダークがリアガードサークルに登場した時……」

 

璃夢はGゾーンからイマジナリーギフトを手に取る。

 

「イマジナリーギフト・フォースを得る。フォースⅡをブラスター・ダークがいる右前列にセッティング」

 

「スキルでイマジナリーギフトを獲得するの!?」

 

「テキストに書かれてる事を私は処理してるだけ。イカサマじゃないわよ。『ブラスター・ダーク』を左前列にコール。イマジナリーギフト・フォースⅡ。今コールした、サークルにセッティング。更に能力解放(アビリティブラスト)……」

 

カウンターブラストを1枚払い、ブラスター・ダークのスキルを再び使う璃夢。

 

「ブルルンを退却……」

 

「最後に『哀慕の騎士 ブランウェン』を左後列にコール。山札からグレード3を探すけど……無いからシャッフル。退却させるリアガードを間違えたわね? リサ」

 

「…………っ!(ブーストを失うのは嫌だったから、ブルルンを退却させたけど……裏目に出ちゃったか……)」

 

璃夢の言葉にリサは彼女の意図に気付く。

そう。

ここはロロを退却させるべきだったのだ。

そうすれば、ブランウェンのグレード3をサーチした後、デッキがシャッフルされ、ブルルンのスキルが発動し、『パワー+5000と抵抗能力』を得られた。

 

「ブランウェンのスキル。私のターン中、ドロップゾーンにグレード1のカードが3枚以上なら、この自身のパワー+5000」

 

V『幽幻の撃退者 モルドレッド・ファントム』

右前列『ブラスター・ダーク』

右後列『哀慕の騎士 ブランウェン』

左前列『ブラスター・ダーク』

左後列『哀慕の騎士 ブランウェン』

 

前列全てのユニットがフォースⅡの恩恵を受けており、リサはどこでノーガードするかの選択を迫られる。

 

「バトルフェイズ、右列のブランウェンのブースト、ブラスター・ダークで、ヴァンガードにアタック」

「ノーガード、ダメージチェック」

 

4点目『エアーエレメンタル ブルルン』

5点目『ウィスタリアウィッチ ゾゾ』

 

「…………(ダメージトリガーは無しか。それは璃夢も同じだったよね……)」

「左列のブランウェンのブースト、ブラスター・ダークでヴァンガードにアタック」

「ちぇんどるでガード」

 

SLD 15000、ガード成功

 

「モルドレッド・ファントムでヴァンガードにアタック。アタックした時の能力解放(アビリティブラスト)、アタックした時、相手のヴァンガードがグレード3以上なら、カウンターブラスト1枚払うことで、私のブラスター・ダークを全てスタンド! それらにパワー+10000!」

 

「嘘っ!? だけど……プロテクト発動、手札を1枚捨てて、完全ガード!」

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー……」

 

1『ダークサイド・トランぺッター』☆

 

「っ……!」

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全て、左のブラスター・ダーク」

 

『ブラスター・ダーク』POW 20000→30000 ☆2→3

 

「セカンドチェック……」

 

2『厳格なる撃退者』☆

 

「ダブルトリガー……」

「ゲット、クリティカルトリガー。効果は全て右のブラスター・ダークへ……」

 

『ブラスター・ダーク』POW 20000→30000 ☆2→3

 

「スタンドした右のブラスター・ダークでヴァンガードにアタック」

「シャドウエレメンタル ビックン、スプラウトウィッチ ロロでガード」

 

SLD 20000、ガード成功

 

「ファイナルアタック……左のブラスター・ダークでヴァンガードにアタック」

「ノーガード、ダメージチェック」

 

手札のシールド値を見たリサだが必要なシールド値が足りないと判断し、ノーガードを選択。最後のダメージチェックを行う。ここでヒールトリガーを2枚連続で引けば、まだ繋がるかもしれないが……

 

6点目『スカーレットウィッチ ココ』

 

ノートリガーだった。

 

「アハハ……いや~、負けちゃったか。璃夢、やっぱり強いね」

「…リサもね?」

 




読んでいただきありがとうございます。
うん。クレイエレメンタルは癒し。

リサちゃんの使用クランが何故クレイエレメンタルかというと、リサちゃんって、誰とでも仲良くなれるという意味で、このクランにしました。
そしてクレイエレメンタルは『どのクランにも属する』という繋がりで、彼女の専用のクランにしました。

次回もファイト回になります。
本日はありがとうございました。
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