月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
新しいタイプの守護者が出ましたね。
クリティカルトリガー12枚掛けには相性良さそうです。
さて。今回は前回の続きになります。

それではどうぞ。


第32話 仮面の少年

ことりと花音に合流出来た千聖は、

他のみんなが待つ元へ向かっていた。

その道中……

 

「へぇ~。千聖ちゃん、小さい頃の悠里くんに会ったんだ~……」

「ええ、お陰で迷わずに戻って来れたけど……」

「ねえねえ、小さい頃のゆーくんって何歳くらい?」

「そうねぇ……小学生くらいだったから……」

 

自分が戻って来れた経緯を話していた。

 

「そういえば、2人は迷子にならなかったの?」

「うん。迷いかけたけど、千聖ちゃん同じで案内してくれた人がいたから。ねっ? 花音ちゃん♪」

「うん♪ えっとね……なんだか他人じゃない人って感じじゃない人でね……」

 

そう言うと、2人は千聖に話しだす。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ふえぇ……ここ、どこー……?」

「どうしよう……千聖ちゃんとはぐれちゃったね……」

 

自動販売機前で弱気な声を出す花音とことり。

飲み物を買いに来ただけなのに、道中、変な霧に襲われてしまい、千聖とはぐれてしまったのだ……

 

「「……((さっきまで昼間だったのに……))」」

 

2人は自動販売機の隣にあるベンチに座り込み、辺りを見回す。

景色が何故か真っ暗な()なのだ。

建物はどういう訳か高層ビルしかない……

 

ポツ……ポツ……ポツ……

 

「あ、雨……」

「ほ、ほんとだ……」

 

追い打ちをかけるかのように、雨が降り出した。

幸い、降り具合は小雨程度で、花音とことりが座っているベンチはバスの停留所みたいな感じで作られていた為、2人が濡れる事は無かった。

……その場から動かなければの話だが。

 

「あ。看板がある……」

「えっ? 看板?」

「うん、ほら。あそこに……」

 

花音が看板らしきものを見つけたようだ。

よく見ると、自分達が座ってる壁側の隣に小さな看板らしきものがあった。

ことりが近くに行き、書かれてる文字を読む。

 

『摩天楼エリア。昼間という概念が存在しないエリア、人なんて存在しない……』

 

「ひ、昼間が存在しない……?」

 

読んでみれば、随分とぶっ飛んだ内容だった。

花音も読んでみたが、やはり彼女もことりと同じ反応。試しに携帯画面の時刻を確認してみたが……

 

「時刻……()()()?」

 

画面には未設定の文字が。

おまけに圏外である……

 

「「……((どうしよう……))」」

 

連絡手段が完全に無くなった。

そう思った彼女達は、不安に駆られる。

そんな時だった……

 

パシャ……パシャ……パシャ……

 

遠くから足音が聞こえてきた。

しかも自分達がいる場所に近づいてきている……

 

「…………」

 

雨で視えないが、人影の姿が確認できた。

しかしここで2人に疑問が生じる。自分達以外に人は存在するのだろうか?

さっきの看板が本当ならば、人は居ないという事になる筈だが……

 

「……客とは随分と珍しいな」

 

その人物は花音とことりを見て、濡れながらもそう言った。

身長は悠里と同じくらい。黒い服を着ており、紫色のマント、極めつけは竜のような頭蓋骨の仮面で顔を隠してる少年だった。

 

「あ、あの……その、私達その……」

「えっと……」

「…………」

 

すると少年は、彼女達が何を言いたいのか分かったのか……

 

「…迷子か?」

「ふえぇ~!? な、なんで分かったんですか?」

「…それ以外何がある」

 

そう言った。

花音は驚きの声を上げるが、少年は溜息を吐きながら理由を述べる。

 

「……(なんだろう。この人、初めて会った筈なのに他人じゃない気がする……)」

 

一方、ことりは少年を見て、初対面の筈が何故かそんな気はしなかった。

 

「…ついてこい。送ってやる」

「えっ、でも……」

「…大方、藍音学院内で迷ったんだろう?」

「は、はい。友達とはぐれちゃって……」

 

花音とことりが自己紹介をしつつ、少年に事情を話す。

友達と飲み物を買いに来た筈が変な霧に襲われ、はぐれてしまい気がついたら、ここに迷い込んでしまったと。

 

「…その霧は気紛れで起きる現象だ、そして異なる世界と繋ぐ役割も持つ」

「異なる……?」

「世界……?」

「…極端な話、霧はゲート……という訳だ」

 

よく分からない花音とことりを見て、少年はざっくりと説明する。

 

「…友人が待ってるのだろう? 早く行くぞ」

 

少年はそう言うと、何処からか取り出したのか、傘を2つ取り出し、花音とことりに渡す。

濡れないようにする為の配慮だろう。

 

「「あ、ありがとうございます……えっと……」」

 

ここで花音とことりは、少年を見る。

この少年……名前は何て言うのだろうか?

 

「…なんだ?」

「あの、名前……訊きそびれちゃって……」

「……名前か?」

「はい……貴方のお名前……なんて呼べばいいですか……?」

 

彼女達が上目遣いで少年に問うと、少年は口を開いた。

 

「…リフィ……リフィ・ハルジオン。好きに呼ぶといい」

 

その少年、リフィはそう言った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「その人のお陰で、戻ってこれたんだ~」

「花音ちゃんが迷子にならないようにしてたもんね♪」

「ふえぇ~、それは言わないでよぉ~」

「そ、そう……(ハルジオンって確か……花の種類よね……)」

 

その出来事を聞いた千聖は、2人を助けた少年……リフィの名字と思われる"ハルジオン"について考えていた。

 

「あっ、花音! そういえば、聞いたわよ! 貴女……悠里に"かのちゃん"って呼ばれてたそうね?」

「ふ、ふえぇー!? な、ななな……」

「へぇ~♪ ことりもその話、詳しく聞きたいな~……」

 

この後、花音は千聖とことりに悠里との関係を詳しく聞かれたそうな……そうでないとか……

それは全くの余談である。

 

「ふえぇ~!? 2人共、許して~~!?」

 




読んでいただきありがとうございます。
次回はファイト回になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

※リフィ・ハルジオン

仮面を付けてる謎の少年。迷子になった花音とことりを送り届けた。

容姿イメージ:『テイルズオブデスティニー2』のジューダス

誕生日:12月12日、いて座……らしい(本人曰く)

血液型:A型

一人称:僕
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