月の少年の休日日記   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
2種類のルアードが公開されましたね。
以前の儀式に似た感じがあって安心感がありました。
それから個人的に驚いたのは、モルフェッサですね。以前はドロップゾーンでもグレード1扱いだったのが、今回はそれが無くなり『山札でグレード1』扱いに変更された事ですね……

これには『ルアード』軸を使用してた皆様達も複雑な気分だったそうで……

今回も短いかもしれませんが楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


第42話 その日の夜

上原家と高咲家の両親に呼ばれ、夕飯を食べ終わった後、悠里は自宅に戻り報告書を作成していた。

……と言っても、大した連絡ではないのだが。

 

「(ティーチングファイトは無事に終わりました……っと)」

 

カタカタとキーボードを叩き文章を作る。

藍音学院から支給されてる特注のノートパソコンなので、回線が悪くなったりはしない。

ちなみに外部から居場所が突き止められたりもない。

 

そんな事をする輩がいた場合、五体満足では済まないが……

 

 

ーーピンポーン♪ーー

 

 

ちょうど作業が一通り終わったところで、玄関のチャイムが鳴った。

耳を澄ますと、何やら話し声が聞こえた。

やれやれ、あの2人か……と思った悠里がドアノブを開けると……

 

「「あっ……」」

 

予想通り、歩夢と侑だった。

何故か2人共、顔が赤い……先程の会話が関係しているのだろうか?

 

「まぁ……とりあえず中に入りなよ」

「う、うん……」

「お、お邪魔します……」

 

悠里がそう言うと、歩夢と侑は安心したかのように溜息を吐いた。

まるで聞かれなくて良かった、みたいな感じで。

…まぁ本当は聞こえてたんだけど……と心の中で悠里は思っていた。

 

「…歩夢ちゃんと侑ちゃんってさ……クラッカーって食べれる?」

「えっ? た、食べれるけど……」

「…急にどうしたの?」

「2人が好きそうなお菓子が見当たらないんだよ」

 

そう。まともなお茶菓子がないのだ。

…正確には女の子が好きそうなお菓子が見当たらない……

何故か大人が好きそうな酒のつまみの類しかないのだ。

 

「(失敗したな……こんな事なら、もう少し色々買っておけばよかった……)」

 

あの時買えなかった自分を恨む悠里。

何故あの時スナック類とかチョコ系、マシュマロ等を買わなかったのだろうか?

 

「…あ。そういえば……」

 

何かを思い出した悠里は冷凍庫の扉を開けた。

すると案の定、バニラアイスがあった。なんか在庫処分セールコーナーにあったので試しに買ったのを思い出した。

 

「…ないよりはマシか」

 

そう言うと悠里はおもむろに小さめのフライパンを取り出し、醤油を4~5滴流し込んだ。

弱火で醤油が焦げるまで木べらで混ぜる。そろそろかなというタイミングで火を止めて、今度はコーンの缶詰を開けてフライパンに入れる。この時、汁も入れるのも忘れてはならない。

 

「「…………((料理してる悠里(くん)……カッコいい……))」」

 

料理をしてる悠里を見て、歩夢と侑は見惚れていた。

自分達も料理はそれなりにできるが、気になる異性……悠里が自分達に作ってくれてると思うと……

 

「(な、なんか新婚さんみたい……ち、違うのっ! そうなりたいけど……そうじゃなくって~!!)」

「(わ、私も手伝った方がいいのかな? で、でも……そうなると悠里が私の……あぅ……)」

 

変な事をイメージしてしまったのか、顔を赤くしながら頭を抱え始める歩夢と侑。

そんな2人をよそに最後の仕上げにかかる悠里。再び弱火にかけたコーン入り焦がし醤油を先にお皿に乗せたバニラアイスの上にかけ、その隣にクラッカーを添えた。

 

悠里特製の『ちょっと高級感系バニラアイス』の完成である。

 

「…ん。お待たせ……って、2人共どうしたの? 頭抱えて……」

「えっ!? な、なな、何でもないよ!?」

「煩悩退散、煩悩退散、煩悩退散……!」

 

悠里がそう言うと歩夢は手をブンブン振って何でもないと言い、侑に至っては何をトチ狂ったのか煩悩退散と言いながらテーブルに頭を打ち付けていた……

 

これには流石の悠里も歩夢と一緒に侑を止めたが。

 

「…簡単な物で申し訳ないんだけど、食べて?」

「「い、いただきます……」」

 

特製アイスを歩夢と侑が口にすると……

 

「「お嫁に来てください!(美味しい)」」

「…嫁? 婿じゃなく……?」

 

あまりの美味しさに思わず本音と心の言葉が逆になってしまうのであった。

 

 

余談だが……

 

 

「…悠里。さっきから気になってたんだけど……何飲んでるの?」

「紅茶……だよね?」

「……これ? 梅干し紅茶。梅干しは1パック200円のやつ。これじゃないと思った味が出せないんだよ」

 

侑と歩夢に梅干し紅茶の事を聞かれ、真顔で2人に説明する悠里なのであった。

試しに飲んで見ると慣れない味だった。

 

その後、悠里の飲みかけという事に気付き、間接キスしちゃった……と顔を赤くする歩夢と侑なのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回はリサちゃんの誕生日に投稿すると思います。
どんな話を書こうかな? かな?
本日はありがとうございました。
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