明けましておめでとうございます。
新年早々、短い文章ですが楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
「…苦労してるんだなぁ」
あの後、紗夜ちゃんから愚痴的な事を聞かされた。
いや…あれは愚痴というより悩みに近かった……
内容は家での日菜ちゃんとの接し方だった。
で、ちーちゃんと彩ちゃんと僕の3人でアドバイスはしてあげた。
「おっと。もう15時30分か。おやつおやつっと……」
キッチンに行き、
紅茶を淹れる準備を始める。
お湯が沸くまでその場で立っているとメルが擦り寄って来た。
「にゃ~」
「…お湯が沸くまで待ってて」
「み~」
そう言うとメルはソファーに向かい軽やかな身のこなしで飛び乗った。
猫の跳躍力って凄いよね?
「はぁ……」
2枚のカードを眺め、溜息を吐く。
実は、このカード……紗夜ちゃんに会いに行く前…つまり午前中の朝なんだけど、起きたら何故か僕の手に握られていたのだ。
『何かお悩みですか?』
僕の様子がおかしいと感じたのかウルルが声をかけてきた。
「…うん。このカード主体でデッキ組んだらさ、ウルル達は怒らないのかーって……」
『寧ろ私は組んで欲しいです』
意外な反応だった。
彼女の事だから、てっきり"悠里の好きにしてください"って言うのかと思った。
しかも今回はウルル自身の意見がはっきりとしていた。
『…私、捨てられるの?』
そんな事を呟いたのはウルルの妹であるエルル。
あのさ? いつから居たの?
デッキケースの画面が凄い事になってるんだけど……
「そんな事しないよ。エルルだって僕の傍にいてくれたじゃない」
『…………』
『もしかしてエルル、私にヤキモチ焼いてるの?』
『…私は姉さんみたいに感情豊かじゃない』
正直に言うと僕も感情豊かじゃないのは自覚はしてる。
心当たりがあるとすれば中学の時に虐められ続けたのが原因だと思うけど……
あーあ、ゲロカスな事なんて思い出したくないわ……
ーーピロリン♪ ピロリン♪ーー
『お取込み中すみません。マスターお電話ですよ?』
シャルが画面に現れた。
ぶっちゃけ言うと、この空気をなんとかして欲しかったから助かる。
「シャル、電話って誰から?」
『花怜様からです』
「分かった。繋げて?」
『はーい♪』
それにしても花怜ちゃん、何の用だろ?
時間的に授業中じゃないのかな……
『もしもし、ゆうり君?』
「…はい、もしもし? 花怜ちゃん電話かけて大丈夫なの?」
『今、授業が終わって休み時間なの♪ 廊下から電話してるんだけどねー』
耳を澄ますと何やらガヤガヤと声が聴こえてきた。
休み時間というのは嘘ではないっぽい。
「それで用件って?」
『うん。えっとね……明日の午後って空いてるかな?』
「…明日? ちょっと待ってて」
予定表代わりに使ってるメモ帳を取り、確認する……
明日は午前中に学校があるだけなので問題はなかった。
「…午前中だけ学校があるけど、午後は特に予定もないし空いてるよ?」
『よかったー。私の学校も明日は午前中だけで、午後はヴァンガードの大会に向けて練習するんだー♪ それでね? ゆうり君に明日の午後に音ノ木坂学院に来てほしいんだけど……』
「…女子校でしょ? 僕、入っていいの? 男だよ?」
いくら僕が中性的な見た目してるからって性別上は男なんです。
そこんとこよろしく!!
『一応、南先生にも話しておくつもりだけど……』
「…なんで南先生?」
『南先生……音ノ木坂学院の理事長なの』
初めて聞いたんだけど……
最後に南先生に会ったのは中学1年だった気がする。
ちなみに僕と同い年の娘がいらっしゃいます……
その子と他の2人とは幼馴染みなのだが……まぁ別の機会に話そう。
「…とりあえず明日、学校が終わったら連絡するよ」
『りょーかい♪』
通話を終了する。
やれやれ……明日は疲れそうだよ。
まぁ…とりあえず……
(紅茶を飲みながらデッキを組み直すか……)
この2枚のカード。
理解した事は2つ……
1つめはクランがギアクロニクル……
そしてもう1つは……
読んでいただきありがとうございます。
悠里がウルルに見せた2枚のカードは作者が考えたオリジナルカードです。
効果等は近い内にファイト回で公開します。
次回は視点が花怜に変わります。
穂乃果ちゃん達ラブライブのキャラも出ますので楽しみにしててください。
※ティアに続くオリキャラ、花怜の簡単なプロフィールです。
容姿イメージ:『無彩限のファントム・ワールド』の和泉玲奈
誕生日:9月9日、おとめ座
血液型:O型
一人称:私
使用クラン:???、???(こちらも作中で公開)