夜。約10時30分
アスナ「明日は風呂に入らせてあげるから、今日はごめんね?」
キリト「あぁ・・・いいよ」
アスナ「じゃあ、ねよっか」
キリト「うん」
アスナは俺の縛られた隣に寝た。
しばらくたつと、俺は口を必死に動かし、喉の奥から声を出す。
キリト「・・・アスナ、頼みがあるんだ」
アスナ「・・・ん?何?」
キリト「俺・・・このままじゃ・・・アスナを抱けない・・・。俺はアスナを肌で感じたい。愛し合いたいし、もっと密着したい・・・だから・・・どうか・・・」
アスナ「///キ、キリト君///うれしい♡・・・わかった♡今すぐ解くね♡」
アスナは身を乗り出すと、次々と縄を瞬時に解いていく。
ここまではOKだ。
キリト「明日奈・・・愛しているよ」
アスナ「キ・・・。和人君・・・私も・・・」
顔が互いに近づきあい、互いの唇を互いの唇で塞いだ。
長い時間のキスが終えると、俺は明日奈を抱いた。
明日奈も抱いてくる。
長い時間が経過した。今は互いに全裸で抱き合っている。
俺は明日奈を見やる。
なぜ明日奈はこうにもなったのか。
俺にはわからない。
俺は逃げようと立ち上がる・・・しかし、俺は思った。
ここで俺は逃げていいのか?今のアスナを止めるべきじゃないのか?
俺は今まで逃げていただけなんだ。ずっと、明日奈の恐怖から逃げてきた臆病者だったのだ。立ち向かわず、ずっと避けてきた。
けどそれじゃなにも解決をしない。だから俺は逃げるべき・・・ではない。
俺は明日奈を見る。気持ちよく寝ている明日奈の眼は・・・閉じていてもどこかに孤独感を感じる切ないような目に見える。
俺はここで確信したんだ。
明日奈には俺が必要なんだ。逃げちゃだめだ。俺が明日奈の心をしっかり、正さないと。
和人「・・・」
俺は少し緊張していた。また捕まったら・・・なんて考えていたけど、もしそれが起こっても、俺が悪い。説得していない俺が悪い。
俺は説得して見せる。
俺は深呼吸をし、明日奈の頬をつつく。
明日奈「・・・ん?和人君?」
和人「あはは、悪い。起こしちゃったな・・・」
まるで・・・あのSAOのセルムブルグに居たことを思いだす。
和人「・・・・・・・少し、話をしようか」
明日奈「・・・ん?」
和人「・・・俺は、俺は今の明日奈の、今までの明日奈の行動が少し変だと思うんだ」
明日奈「え?」
和人「だって・・・皆を侮辱するようなことを言ったり、さっきまで縄に縛りベッドで寝かせられていたり・・・強制的に〇〇〇のようなことをされたり・・・さ」
明日奈「・・・」
和人「やっぱ、こういうのってのは愛し合っているって言わないんじゃないのかなって・・・・思ってるんだ・・・」
明日奈「・・・そう・・・かな?私は和人君のことを本気で愛しているし、和人君も好きでしょ?私のこと」
和人「もちろん、明日奈のことを嫌いになったことはないさ。けど・・・俺は今の明日奈のことより、SAOの頃、SA:Oの頃、その頃に一緒に過ごしていた時の方が俺は好きだな」
明日奈「昔の・・・私?」
和人「あぁ、明日奈。そう。・・・昔と変わったからな、今と比べて」
明日奈「そうだったんだ・・・昔より好かれてなかったんだ・・・」
和人「いや、もちろん今も好きだ。ずっと。けど今は少し激しいかな・・・。昔約束したろ?「俺の命はアスナのものだ」って・・・明日奈も俺に命を託しているんだろう?けど今は明日奈に俺の命は預けていて・・・明日奈は俺を頼ってない・・・俺にも、明日奈の命を託してくれないか?」
明日奈「・・・」
和人「今は明日奈に一方的に守られているけど、俺も守りたい。最愛の人を。だから。昔の明日奈に。笑顔がよくて、一緒に過ごして、旅したような・・・昔の明日奈に」
明日奈「・・・ごめんね・・・和人君・・・。ずっと・・・そういう気持ちだったことに気づかなくて・・・。昔は一緒に笑ってたよね。助け合ったよね・・・そうだね。ごめんね・・・ごめんね・・・和人君・・・」
明日奈は目から輝く何かがあふれ出ていた。頬につたっていく。
和人「明日奈・・・おかえり」
明日奈「ただいま・・・和人君!」
明日奈の眼は、昔と同じような輝きをとりもどしていた。
明日奈は俺を抱いて、肩の近くで泣いていた。
俺は明日奈が帰ってきてくれてとてもうれしかった。
俺はゆっくりと栗色の髪を撫でていた。
明日奈は・・・戻ってきた。
2028年 1月30日 昼 12時26分
和人「明日奈、飯はまだか?」
明日奈「もー和人君、もうちょっと待ってて」
和人「あはは、悪い悪い。明日奈の飯はすごく絶品だからな」
明日案「うふふ、褒めても飯しかでないよ?」
和人「じゃあその飯を頼む」
明日奈「わかった。待っててね?」
俺と明日奈は日曜日の昼、仕事は休みなため気楽な会話ができる。
俺は読み終わっていなかった置いていた新聞を読み始める。
しかし読むのをいったんやめ、思考を動かし始めた。
結婚してから5、6年くらいたったかな・・・。
あの後は普通に明日奈も戻ってきて、前みたいな激しい怖い行動は行わず、普通の明日奈になった。よかった。
もしあの時逃げていたらどうなっていたんだろうか・・・一人暮らしになっていたのかな・・・。
まぁ考えても仕方ない。
今は目の前の生活を考えて、楽しく生きよう。
一生のペアなんだ。
この出会いを無駄にしたくない。
いつまでも幸せに暮らせますように。日々祈りながら暮らしている。
明日奈「はい、昼ご飯はソテーだよ♪」
和人「おぉ、昼からソテーか・・・まぁ、日曜日だからありだな!」
明日奈「私も昼から・・・とは思ったけど、おいしければいいよね♪」
和人「おう!」
俺と明日奈は椅子に座り、両手を合わせる。
和人・明日奈「いただきます」
飯中も、笑顔で話しながら、これからのこととか、今のこととかも。楽しくしゃべっている。
・・・あ、そういえば・・・皆(ヒロインたち)と会ってないな・・・。
彼女らとは本当にあの説得後、会っていない。
なんで会っていなかったのだろう。出会おうと思っていなかった。
何故だろう。
和人「なんか急に皆と会いたくなってきちゃったな・・・」
明日奈「ん?皆?シリカとかリズとかのこと?」
和人「あぁ、会っていないよな?」
明日奈「そうね~、何しているんだろう?」
和人「気になっちゃったりして・・・あはは」
明日奈「まぁ、5年もあっていないし、今頃結婚してたりする人もいるんじゃない?」
和人「そうなのかなぁ」
俺はふと妹を思い浮かべていた。
あの明日奈と結婚を決意したときのスグの顔はどこか解放されたような不思議な笑みだった。
しつこく聞いてきたりしない。
普通に「がんばってね」と言って笑っていた。
スグは何してるんだろうなぁ・・・。
明日奈「まぁ、今はこの二人だけの生活を楽しもう?」
和人「あぁ、もちろんだ」
俺は明日奈と微笑みながらながら、飯を食べていく。
あれ?そういえば・・・
明日奈「・・・あ、二人じゃないね・・・あはは」
和人「そうだった・・・悪いなぁ俺は」
幼き鳴き声が、かごの中から聞こえてくる。
GOODEND2 正妻の心
ヤンデレでも、心を動かせば、きっと幸せになれるんだ!
そう俺は信じています☆
きっと選択一つがその人を変えることができるんですね☆
評価、感想、励みになるのでよろしくお願いします☆