キリト「皆がヤンデレすぎて怖い」   作:エーン

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スグに迫られる

本編は下です


27話 キリトはついに再会を果たす

スグ「お兄ちゃん、こっちにおいで?」

 

キリト「・・・スグ・・・」

 

今目の前にいるスグは、目に光の無い、狂気の姿。

手に金属光沢する刃、包丁。

俺は久々に、命の危機を感じている。

須郷の時以来か、またはオーディナルスケール以来か。

どちらにせよ、今はそんなことどうでもいい。

今は、今は目の前の状況をどう打破するかだ。

 

キリト「・・・」

 

思考が働かない。命のことだけしか頭が働かない。

 

今のスグは、俺の行動を見逃さないだろう。

逃げたら・・・

 

「おにいちゃ~ん、追いついた♪」なんて言って、スグに追いつかれるだろう・・・。

逆に立ち向かったら・・・「お兄ちゃん、ありがとう♪」なんて言って・・・すぐに刺される。

 

どうするべきか。

 

ここで俺はある二つの打破策が頭をよぎった。

 

これに俺は()ける

 

キリト「・・・スグ」

 

スグ「何?」

 

キリト「俺は、死にたくないなぁ・・・」

 

 

スグ「死なないよ?腹を少しだけ・・・ね?」

 

キリト「刺そうとしているんだろ?なら、高確率で死んでしまう。だからスグ、もし死んだら俺と出会えないぞ」

 

死ぬ前提での考察。

 

キリト「だから・・・それでもいいのか?」

 

スグ「いいよ」

 

・・・・・・・・・・・へ?

 

スグ「抜け殻でも愛でてあげるから。お兄ちゃんの体だもん。腐っても守ってるよ。えへへ・・・」

 

キリト「・・・」

 

ヤヴァイ・・・。まだ、まだある。

 

キリト「・・スグ」

 

スグ「なぁに?」

 

キリト「俺は、今のスグはあまり・・・好きじゃないな・・・」

 

スグ「・・・え?」

 

キリト「だって・・・こんな物騒なものを持って刺そうとするなんて・・・さすがに・・・」

 

スグ「お兄ちゃん・・・そんな・・・」

 

カランカラン

 

包丁が落ちた。力が抜けるように。

 

キリト「スグは、普通にいてほしいな」

 

スグ「お兄ちゃん///」

 

俺はスグを抱き、しばらくそのままにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PM3:34

 

和人「はぁ・・・」

 

目の前のPCと睨めっこをするのも疲れた。

しかし、あと少しなのだ。

もう飯は食べ終わった。今日は幸い、弁当は来ず、スグからの弁当のみ。

 

和人「もう少しだなぁ」

 

女社員「がんばってくださいね♪」

 

後から不意に声がかかる。

 

和人「あぁ」

 

彼の為に、俺はあと一息だ。

 

 

 

 

 

今、俺は〈アンダーワールド〉のデータから、彼の魂、そして彼の剣を取り戻していた。

・・・恐らく成功した。データ化に。今PCに接続しているメモリにこのデータを移植すれば恐らく、達成される。

・・・あと何か入れるものはないだろうか?魂と剣だけでいいか?

 

・・・俺はあと一つ、《ほしいもの》があった。

あとは、それだけ、その《ほしいもの》がデータ化すれば、もう終わろう。

 

あと最後、あれだけ俺はほしかったのだ。

 

最後の作業に俺は移った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今は・・・PM6:57

 

俺は・・・達成した。

 

長かった作業工程を終え、今、移植が終わったのだ。

 

この手に持っているメモリに、魂、剣、そして《ほしいもの》が入っている。

 

 

和人「・・・終わったぞ・・・」

 

そっと言葉がこぼれた。

 

和人「帰ろう・・・」

 

俺は帰り支度をし始めた。

 

女社員「・・・お疲れ様ですね」

 

和人「・・・あ、やぁ。お疲れ様」

 

女社員「一緒に帰りませんか?」

 

和人「あぁ、いいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電車が揺れる。

 

和人「・・・」

 

女社員「そのメモリ・・・には・・・例のものが入っているんですか?」

 

和人「・・・あぁ、俺の頑張った成果かな」

 

女社員「・・・その作業を終えたみたいですが・・・その次は何をするんですか?」

 

和人「・・・うーん・・・」

 

俺はこのデータ化だけ頑張ってきた。仕事の一つは終了したわけだ。

 

・・・俺にはまだなにかできるのだろうか?

 

和人「まだ・・・考えてないな」

 

女社員「そうですか・・・まぁ、頑張ってくださいね」

 

その後、女社員の降りるべき駅についた。

 

和人「さようなら」

 

女社員「さようなら」

 

俺は別れた。

 

 

 

しばらく揺られたあと、駅についた。

 

和人「・・・」

 

無言で家まで帰ってきた。

 

和人「ただいまぁ」

 

スグ「あ、お兄ちゃん、おかえりー」

 

出迎えてくれた後、スグは料理をしていた。

 

スグ「もうすぐできるよ」

 

和人「ありがとう」

 

夜ご飯だ。香ばしい匂いが鼻をくすぐる。

 

和人「じゃあ、待っておくよ」

 

俺はスーツを脱いで、ソファに座ってはTVを見た。

 

 

 

しばらくした後、夜ご飯ができた。

 

スグ「今日もデータの何か?」

 

和人「あぁ、けど終わったよ」

 

スグ「え?」

 

和人「成功したかわからないけど、その作業は一応終えたんだ」

 

スグ「よかったね、お兄ちゃん」

 

和人「あぁ」

 

食べながら、互いに話し合ってはごちそうさまをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリト「いくか」

 

俺は手を震えさせながら、メモリを挿し口に向ける。

俺はメモリをPCに接続させる。

 

これであのデータをALOに流し込められたはずだ。

 

俺は、アミュスフィアを手に取り、被る。

期待をこめ、俺は発する。

 

「リンクスタート」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜の街灯が町を照らしていた。

 

キリト「・・・」

 

俺は不安に包まれたが、すぐに冷静さをとりもどす。

 

キリト「ユイ」

 

ユイ「はい、パパ」

 

キリト「俺のアバターデータにある、3つのプログラムデータを・・・この世界のオブジェクトファイルに入れてほしい」

 

ユイ「またですか?」

 

キリト「あぁ、お願いだ。頼む」

 

ユイ「了解しました!」

 

キリト「成功したら教えてくれ」

 

ユイ「はい!」

 

3つのもの・・・・

 

1つは《彼の魂》

 

2つは《彼の剣》

 

3つは《ほしいもの》

 

だ。

 

俺は不安と期待を胸に、ユイの成功を願った。

 

 

 

 

 

 

20分ほどたった今、俺は持ち物整理を終え、ユイが現れた。

 

ユイ「終わりました!パパ!」

 

キリト「ほんとか!」

 

ユイ「はい!パパの持ち物に入れました!3つ!はい!」

 

キリト「ありがとう・・・」

 

ついに、ついにこの時が来た。

 

成功するのか。または失敗か。

 

まずは、俺は持ち物にあるものをみる。

 

・・・あった。

 

3つ、見慣れないものが。

 

俺は、まず初めに《彼の剣》を、オブジェクト化にしてみようと思う。

 

震える指で、操作をする。

 

その剣の項目に、ついに指がふれる。

 

ピコン。

 

音がなると、その項目は消え、ついに具現化を果たす。

 

そう。目の前に現れたのは。

 

ずっしり重いのが俺の手に触れる。

 

水色に輝く刀身、そして持ち手と刃の栄眼に綺麗に装飾されている薔薇。

 

その薔薇も、もちろん水色に輝いている。

 

持ち手に少しの装飾。水色の持ち手。

 

そう。これは彼の剣。

 

青薔薇(あおばら)の剣》

 

である。

 

やった。俺は剣の召喚に成功を収めた。

記憶解放術(リリース・リコレクション)》が使えるかどうかは知らないが。

 

しかし、問題はこの先だ。

 

このポーチにある・・・《彼の魂》だ。

 

これが、今回の仕事のすべてと言っていいだろう。

 

俺は、期待だけをする。

 

失敗なんて恐れない。

 

俺は、しかりと見る。

 

指がまた震える・・・。

 

あと2センチ・・・1センチ・・・。

 

ピコン。

 

効果音が鳴った。

 

そして、その項目は消える。

 

 

 

果たしてどうか。

 

俺は目の前を見ている。

 

何もない目の前に・・・きっと・・・。

 

そしてしばらく間があった。

 

・・・失敗・・・したのか?

 

出ない。オブジェクト化されても、いつまでもあらわにしない。

 

俺は・・・失敗したのか?

 

絶望に浸りそうになる。

 

 

だがその時だった。

 

急に目の前の地面に、直径1mほどの円が浮かびあがったのだ。

青色だった。

青色の円が地面に生成される。

 

そして、だんだん下から青色の光が積みあがっていく。

 

俺は目を見開く・・・。

 

そして、その光の積み重なりがだんだんと形になる。

 

そして、それは人の形になった。

 

そして、ひかりがバッと消えた。同時に円も消えた。

 

バッと消えたと同時に周りに数枚の青い薔薇が舞う。

 

そして、光がなくなった目の前に、ついに、ついに。

 

彼が、彼が眼をとじていた。

 

しかし、その目はゆっくりと開けられる。

 

そこにいたのは、誕生したのは・・・。

 

《ユージオ》

 

彼が、この世界に、ついに来たのだ・・・。

 

キリト「ユ・・・ユージ・・・オ・・・」

 

目の前の彼に恐る恐る問いかける。

 

ユージオ「・・・キリト」

 

彼の眼には、輝く雫が浮かび上がった。

 

キリト「ユ、ユージオ!」

 

ユージオ「キリト!」

 

俺らは、互いに近づいて、抱き合った。

 

このぬくもりも、本物だ。

 

キリト「会えてよかった・・・」

 

ユージオ「僕もだよ・・・」

 

しばらくして離れた俺は、手に持つモノを彼に見せる。

 

キリト「ほら、ユージオの剣だ」

 

ユージオ「あっ!青薔薇の剣・・・」

 

そっとユージオはもった。

じっと、見ると、剣を下げ俺に振り向く。

 

ユージオ「・・・ありがとう、キリト」

 

キリト「どういたしまして」

 

俺らは、互いにしばらく笑いあった。

 

 

 




どうも、(つд⊂)エーンです!投稿が不定期ですみません!

ついに、彼が、彼が戻ってきました!!!!88888888

キリトとユージオが再開し、このssはさらに発展していくと思う・・・多分。

そして、文中であったんですけど、キリトが俺にはまだなにかできるのだろうか?と言ってましたよね?

もしかしたら、アンダーワールドからキャラを誘うかも・・・しれない・・・。

キャラは増やしていきたいです☆
なので、何かアンダーワールドの中で出てきてほしいキャラが居たら感想にてお願いします・・・(;^ω^)
もちろん、この話の感想もお願いしますよ・・・★( *´艸`)

評価、感想、励みになるのでよろしくお願いします☆

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