本編は下です
ティア「いくよ」
プレミア「はい」
リーファ「いくよ、シリカ」
シリカ「わかりました」
互いの決意をあらわにする。
これはこれでまずい。
ティアとプレミアはAIであり、死んでしまったらもう二度ともどらない・・・。
キリト「リーファ・・・シリカ・・・」
シリカ「キリトさん?どうしました?」
キリト「やめるんだ、戦わないでくれ。こんなことして意味はないんだ・・・。それに、ティアとプレミアは死んでしまったら・・・生き返らないNPCなんだ・・・。頼む、リーファ・・・シリカ・・・」
リーファ「・・・」
シリカ「ですけど・・・」
リーファ「お兄ちゃん・・・この二人はお兄ちゃんを拉致して、お兄ちゃんを襲ったんだよ?なのに、許すの?」
シリカ「そうですよ、生かすことなんて自分が許せないです」
キリト「まぁ・・・まぁ。今回は・・・ティアもプレミアも反省してほしい・・・。それに、君たちだけの俺じゃない、俺はみんなと仲良くやりたいし、ティアもプレミアも皆と仲良くしようぜ」
ティア「・・・」
プレミア「私は・・・死ぬのが怖いです」
キリト「そっか、ならやめようぜ」
ティア「わかった」
プレミア「・・・はい」
キリト「よかったよ」
シリカ「こっちもやめます」
リーファ「お兄ちゃんのやさしさに救われたね」
剣を鞘に納め終わると、シリカが俺に歩み寄る。
シリカ「解毒」
そういうと、結晶は割れ、俺の麻痺状態が治る。
キリト「あぁ・・・ありがとう、シリカ」
シリカ「いえ、キリトさんを救えるなら、いつでも来ます///」
リーファ「お兄ちゃん、助かったね。けどもっと警戒をしなきゃだめだよ?」
キリト「あはは・・・そうかな・・・」
ティア「ごめんなさい、キリト」
プレミア「私もです」
キリト「いいよ、別に」
ティア「許してくれてありがとうございます(もっと・・・確実に・・・)」
プレミア「では、さようなら」
キリト「うん・・・」
ティアとプレミアは小屋を去った。
キリト「俺たちももどろうか」
シリカ「そうですね」
リーファ「そうだね~」
俺たちも小屋を出た。外はまだ明るい太陽が俺たちを照らす。
キリト「さて、何しようか」
シリカ「うーん・・・何しましょう?」
リーファ「どうしようかな~」
キリト「そうだな・・・じゃあ、モンスター狩りでもしようぜ」
リーファ「そうだね・・・」
シリカ「そうですね・・・」
キリト「ん?どうしたんだ?」
リーファ「お兄ちゃん、先に謝っとく。ごめんね?」
キリト「え?」
シリカ「謝っときます、ごめんなさい」
キリト「どうしたんだよ?」
リーファ「お兄ちゃんには、リメインライト化してもらうんだよ」
シリカ「そうです、そして・・・誰にも邪魔されない場所に連れていきます・・・」
キリト「・・・え?」
リーファ「お兄ちゃんを楽に運ぶため・・・それにはリメインライト化してもらわないとだめだし・・・だからお兄ちゃん、切られちゃうけど、ごめんね?お兄ちゃん、安心して?決して変な場所に連れて行かない、楽園だよ?だから、大人しく、HPを削られて・・・ほしいな」
シリカ「もちろん、キリトさんが楽しめることがてんこ盛りですよ?身をゆだねてください。動かないでくださいね?今からリメインライト化にしますから」
キリト「え・・・」
俺は咄嗟に剣を抜く。
キリト「・・・悪いけど、言われるがままにはならないぞ・・・」
リーファ「お兄ちゃんは知らないと思うけど、私たち、結構強くなっているんだからね?」
シリカ「二人に勝てませんよ?」
キリト「なっ・・・」
リーファ「だからお兄ちゃん・・・大人しくしててねっ!!!!!」
シリカ「痛みは感じないですからっ!!!!!」
キリト「くっ!!!」
リーファとシリカが交互に攻撃を仕掛けてくる。
リーファの片手剣攻撃を防げば、シリカの短剣を防ぐ。
俺の二刀流はそこまで万能ではない。
両手の剣を二人に対応するのはすごく難しい。
キリト「うわっ・・・!」
シリカ「大人しくしてたほうがいいですよ!」
リーファ「じっとしててよ!」
キンっ!
キンっ!!
俺の剣で防御してるだけだ。
攻撃ができない・・・。
仲間だから・・・絶対に・・・。
キリト「うっ・・・!」
ザシュッ。
腹が横に切られる。
HPが2割減少していく。
このままじゃ持たない!転移もできないだろうし、飛んでもすぐにおいつかれてしまう。
キン!!!
俺は・・・ここで倒されてしまうのか?
キリト「リーファ・・・シリカ・・・」
リーファ「お兄ちゃん・・・えへへへへ・・・」
シリカ「キリトさん・・・私のものに・・・」
眼が黒く、染まっていた。
キリト「頼む!!!止まって・・・くれ・・・」
もう、HPがかなり減っている。
残り3割ほど。
もう体力がない。
防御も続かない。
キリト「くっ・・・」
リーファ「お兄ちゃん・・・安心して」
シリカ「もう・・・楽に・・・」
???「させない!!!」
俺たちの横から、水色の刃が、二人の刃をせき止めた。
俺は咄嗟に後に下がる。
そこにいたのは、栗色のさらさら流れる髪。
青色の防具をきて、剣を握っていた。
そしてその人は、俺に振り向く。
ユージオ「大丈夫かい?」
キリト「ユ、ユージオ・・・」
シリカ「・・・やっぱり邪魔しましたか・・・」
リーファ「お兄ちゃんの親友・・・ユージオ・・・」
ユージオ「キリトをいじめないで」
キリト「ありがとう・・・ユージオ・・・」
シリカ「あなたは最初から邪魔だと思っていました。ので・・・」
リーファ「私たちの眼の前で、消えてもらうよ」
キリト「っ!?」
ユージオ「・・・」
キリト「ユージオ・・・」
ユージオ「キリト・・・すまないけど、今の彼女たちを生半可な力では止められないと思うんだ。だから、ここでつかうよ」
キリト「・・・」
ユージオの眼に迷いはなかった。
キリト「わかった。俺を・・・守ってくれ・・・」
ユージオ「うん」
ユージオは彼女たちに振り向く。
リーファ「何を使うの・・・」
シリカ「小賢しい真似はよしてください」
ユージオ「キリトを傷つけるのは許さないよ」
ユージオは剣を逆手に両手で持ち変える。
ユージオは表情を崩さない。
ユージオ「ふぅ・・・」
ユージオは呼吸をする。
眼を閉じていた。
リーファ「行くよ!」
シリカ「ユージオさん!」
リーファとシリカが一気に走ってくる。
キリト「ユージオ!!」
眼を大きく開かれる。
そして、剣を頭より高くあげ、剣先を地面に向ける。
柄を一層強くにぎり、一気に地面に突き刺した。
力をこめ、ありったけの声で叫んだ。
ユージオ「咲け、青薔薇ッ!!!」
剣が水色にひかりはじめる。
とたん、リーファとシリカが足を止める。
剣を突き刺した地面から、無数の氷の蔓が生えてくる。
それはリーファとシリカに向かってとても高速に伸びていく。
そして、その氷の蔓はたちまちリーファとシリカを拘束する。
そしてその蔓の周りは大きな氷がリーファとシリカを覆う。
青薔薇は命を咲かす
氷で掴まれたリーファとシリカの氷から、きれいな青薔薇が咲かれていく。青薔薇が咲くのは、リーファとシリカの命。
命を吸い取って花を咲かすのだ。
リーファとシリカは、動けなくなっていた。
キリト「・・・ユージオ、殺すなよ・・・」
ユージオ「わかった」
そしてユージオは、息を吐くと、剣を地面から抜き放した。
ユージオがこちらに来る。
キリト「ユージオ・・・ごめん。こんなことさせてしまって・・・」
ユージオ「いいよ。親友だからね。ステイクールだよ」
キリト「あはは、そうだな」
今もリーファとシリカは凍ったままである。
キリト「ユージオ・・・ありがとう」
ユージオ「大丈夫だよ、キリト」
ユージオは鞘に剣を収める。
術式はしばらく続く。
キリト「・・・ユージオにこんな思いしてほしくなかった・・・」
ユージオ「・・・」
キリト「いったん戻ろう、君の家に行きたいな・・・」
ユージオ「いいよ、家具も配置できたし」
キリト「そっか・・・ありがとう」
少し俺の視界がうるんでいた。
キリト「ここがユージオの家か」
ユージオ「そこに座っていいよ」
キリト「ありがとう・・・」
俺はそっとソファに座った。
その隣にユージオも座る。
キリト「・・・本当にごめん、ユージオ・・・。君がせっかく・・・生き返ってこの世界に来たのに・・・」
ユージオ「・・・」
キリト「皆がくるってしまって・・・こうなって・・・もう・・・俺・・・本当に・・・どうにかなりそうだ・・・」
次第に、俺の眼から涙があふれてきた。
ユージオ「キリト・・・」
キリト「必死に頑張っているユージオにあんなこと言うなんて・・・リーファもシリカも・・・ほんとに・・・」
俺の声は時に高くなる。
下を向いていた。
キリト「こんなになるはずじゃなかった・・・。ユージオと皆と一緒に楽しくなるって思っていた・・・。こんな苦しい思いをユージオにさせるつもりなんてなかったんだ・・・」
ユージオ「・・・」
ユージオの顔が悲しくなる。
キリト「・・・本当にごめん・・・あんなこと言われて・・・つらくないはずないよな・・・ぁ・・・。ごめん・・・ごめん・・ユージオ・・・俺が悪かった・・・責めるなら・・・あいつらじゃなくて・・・俺を・・・」
涙が止まらなかった。
すると、ユージオが横から俺の横からおれの後に腕を回した。
ユージオが俺を抱きとめていた。
俺はユージオの胸に顔を埋めていた。
ユージオ「キリトは・・・悪くない。もしかしたら・・・誰も悪くないのかもしれない。僕は誰も責めないよ。もちろん、キリトも。だから、
僕は悲しくない。苦しくない。だって・・・キリトが僕の親友だから」
キリト「うっ・・・ユージオ・・・ごめん・・・ごめん・・・」
ユージオ「もう泣かないで。大丈夫だよ。昔は僕がよく守られていた。だから今度は、僕がキリトを守るよ、そして・・・互いに守ろう。ね?キリト」
キリト「・・・ぁ・・・あぁ・・・・」
ユージオは抱くのをやめる。
おれは涙をぬぐう。
キリト「・・・ありがとう、ユージオ」
ユージオ「うん」
俺たちは、その後笑顔で話しはじめた。
その話は楽しい話、くだらない話。
たった二人なのに、いままでになく盛り上がった気がした。
キリトとユージオの親友である姿はいつ見ても感動的ですよね☆
長く文を書きました、楽しんだかな?
次回もご期待ください☆
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