本編は下です
キリト「・・・そういえばアルゴ、なにかいいクエスト情報とかないのか?」
アルゴ「そうダナ~、今はそんなにいいクエストはないナ。まぁ・・・うーん・・・」
突然、アルゴがうつむく。
キリト「・・・どうしたんだ?」
アルゴ「あっ!い、いやぁ・・・そのぉ・・・。なんというかナ・・・。クエスト情報はないけど・・・その・・・」
キリト「クエスト以外になにかあるのか?」
アルゴ「このALOの世界にある・・・その・・・カップルスポットっていう・・・情報なら・・・」
キリト「え?」
アルゴ「だ、だから!その・・・その場所に・・・」
今日のアルゴはなぜか、あまりらしくないのだ。
ずっと頬を赤くしているし、口数も急に少なくなったり・・・。
アルゴ「そ・・・その場所に・・・キー坊・・・いっ・・一緒に・・・」
キリト「ん?なんていったんだ?」
アルゴ「い・・・一緒に・・・「なにやってるのですか?」
キリト「え?」
突然、別の方から別の声がかかる。
そこにいたのは、黄色の髪が揺れ、金色に輝く鎧を身に着けている女。
アリスだった。
キリト「ア、アリス・・・」
アリス「そこにいる女は・・・確かアルゴという名前でしたか」
キリト「ま、まぁ・・・情報をくれるんだあ」
アリス「そのアルゴという女の情報でキリト、お前は連れていかれるところでしたよ」
キリト「えぇ?」
アルゴ「な、なんちゅー言い方だ!そんな言い方はないダロ!」
不服した顔でそういったアルゴ。
キリト「・・・アリス、誤解・・・しているんじゃ・・・」
アリス「そのはずがありません。あなたを連れて行こうとしています。だからこちらに来なさい」
ガシッと俺の腕をつかむアリス。俺はそのままアリスに連れて・・・連行された。
アルゴ(・・・まだまだだなぁ・・・俺っちは・・・)
アリス「・・・キリト、もう私は我慢の限界です」
キリト「・・・え?」
突然、アリスはすごく真剣な顔でそういったのだ。
今までにないくらい、すごい真剣な顔。
キリト「・・・どうしたんだ?」
アリス「アスナやリーファ、シリカやリズ、シノンと女性が多いこの中で、奪い合いはもうだめなんです。だから、奪い合いを無くせばいいんだと私は思いついたのです。それが・・・」
キリト「・・・」
アリス「あなたの世界に行って、私は全員を・・・」
次に発した言葉は、俺の思考を完全に停止させた。
アリス「殺します」
こんなことをいう整合騎士だったか、アリスは・・。
いや、そのアリスはアリス・シンセシス・サーティの頃だ。
今はアリス・ツーベルクだと思っていた。
しかし、皆と過ごす環境の中で、殺戮が彼女を呼び起こした。
それが、今のアリスだ。
キリト「きゅ、急になにを言っているんだ・・・」
アリス「理解できませんでしたか?」
キリト「い、いや理解はできているんだ・・・。ただ急にそんなこと言われたら誰でもこんな反応はする・・・」
アリスは右目の封印を破り[A.L.I.C.E]となって目覚めた。
そしてそのアリスは人工知能の中で画期的な発明だ。
心情、魂、思考、行動、それぞれがまるで人間と同じような・・・それを開発した菊岡や、その手伝いをした茅場の奥さん。
それがあまりにも成長した結果ともいえよう。
アリスは現実世界では機械の体となってこっちに来ては記者会見などを行った。
ちゃんと記者の質問にも答えたし、行動も機械とはいえ人間と同じ。
彼女はこっちに来ることは・・・できなくはない。しかし、彼女の意思では来れないはずだ。
そういう機会接続などは比嘉さんなどがやったはずだ。
つまり、比嘉さんとかがいないとアリスはこっちに来れないはずだ。
キリト「・・・来れないだろ・・・アリス」
アリス「さぁ、どうでしょう。わかりませんよ、キリト」
意味深な言葉。もう、彼女たちが言う言葉は、言葉だけではない、しっかり実行する。
もしかしたら、アリスはこっちに来るかもしれない・・・。
キリト「・・・」
アリス「邪魔ですよね、あの雌豚ども。安心してください、二度とキリトには近寄らせません」
キリト「またそんな・・・」
もう今はだいたい・・・9時 12分
キリト「もう今日はログアウトする。・・・怖いからな・・・」
アリス「ふふふふふ」
俺はウィンドウを操作する。
ログアウトボタンを押す直前、俺はアリスを見た。
この時みたアリスの顔は、不気味な笑みで俺に微笑んでいた。
キリト「う・・・うん・・・」
俺はアミュスフィアをとり、置いた。
まさか、アリスが来るわけないだろう。
俺はもう寝る準備を進める。
俺は歯磨きを終えて、明日の持ち物の準備をしていたら、俺の部屋がノックされる。
キリト「ん?どうしたスグ」
スグ「いや、あのね、なんか玄関のインターホンが鳴っているの。こんな時間に」
キリト「・・・インター・・・ホン・・・」
まさか、こんな・・・さっきログアウトしたばかりだぞ・・・。
キリト「・・・俺が出る・・・」
スグ「別に出なくても・・・」
キリト「・・・大丈夫だ」
俺は階段を下りて、玄関が見えてくる。
・・・また、インターホンがなった。
ピンポーン。
この音が、俺の心を恐怖で包んでいた。
まさか、まさか。
俺は玄関の向こうを見るための穴を見る。
そこにいたのは・・・。
黄色の髪が揺れ・・・
黒い服を着た・・・
後で手を組んでいる・・・
不気味な笑顔で・・・
目の色は黒くなっていて・・・
闇に飲まれたようなその顔・・・
たとえ顔が黒くても・・・
わかる・・・
この人は・・・
アリス「キリト♪」
キリト「う、うわああああああ!?」
俺は一気に恐怖心がこみ上げ、玄関から退けた。
キリト「はぁ・・・はぁ・・・」
一気に汗が出た。
俺は・・・。
スグ「ど、どうしたの!お兄ちゃん!」
キリト「あ・・・あ・・・」
上手く言葉が発せられない。
目の前の玄関の向こうにいるのは・・・。
スグ「私がでるよ」
キリト「だ、だめだ!」
そんなことを言ってる間に、スグは玄関の取ってを握っていた。
・・・俺がこの時、スグに任せなければ・・・まだよかったのかな・・・。
選択を・・・否、俺が怖がらないで、玄関を開ければ・・・よかったのかもしれない。
そうすれば・・・きっと・・・・きっと・・・。
そして、玄関を開いた先には・・・。
スグ「ア、アリス・・・?」
アリス「消えて」
手を隠していたのは、スグを刺すための・・・包丁を持っていたからだったのだ。
アリスの持っていた包丁が、刃先が、スグの腹にえぐり刺さる。
スグ「うっ!?」
スグの体勢が崩れる。
アリスの顔は変わらず、笑顔でいた。
アリス「妹だからって・・・私の彼氏に・・・くっつきすぎですよ」
そういうと、一気に横に切ったスグの腹。
包丁は血まみれで、スグが倒れた。
スグ「うぅ・・・あぁ・・・がはっ・・・」
スグは口から血を流し、その場でうずくまっている。
スグの腹から、腸がえぐり出てきた。
俺は、何を見ているのだろう。
現実味があまりにもなさすぎる。
こんなの、俺には見ていられない。
キリト「うっ!」
吐き気が襲い、うつむく。
アリス「・・・ふふふ、邪魔者が一人、消えましたね」
キリト「な、なんで・・・」
アリス「キリトのことが好きだから、ですよ」
家に上がってくるアリス。
キリト「・・・く、くるな!」
アリス「・・・」
無言で、不気味な笑みで歩み寄る。
体は、まるで金縛りかのように、動かない。
びくとも、全く。
俺はぎゅっと目を瞑り、アリスの行動を待った。
俺は自ら、意識を捨てたのだ。
キリト「・・・」
ここは一体・・・。
ある部屋の個室のようだ。
ベットに寝ていた俺は、すぐに起き上がる。
覚えていない、寝る前のことを。
すると、俺はこの部屋にあるTVを見つけた。
つけようとしたその前に。
アリス「・・・おきましたか?」
キリト「・・・あぁ、起きたよ、アリス」
そうか、俺は、俺は・・・。
俺は・・・妹のスグを・・・目の前で失い・・・。
その原因は、彼女だ。
彼女が殺したのだ。
キリト「・・・スグ・・・」
アリス「・・・もういない人の名前を言ってどうしたのですか」
キリト「・・・なんで・・・殺すんだ・・・」
アリス「言ったでしょう?邪魔、雌豚だからです」
キリト「・・・なんていう言い方だ・・・」
しかし、この部屋もいずれ特定されて、だれかが助けてくれる・・・いつものように・・・。
キリト「・・・」
なぜだろう、逃げようとも思ったのに、なぜ俺は逃げないのだろうか。
アリスをみる。
なにも心配していないような顔だった。
むしろ笑顔。
目は怖いけど。
キリト「・・・」
俺はTVを起動させる。
アリス「・・・逃げないでくださいね?」
キリト「・・・あぁ・・・」
怖くて、もし逃げたら殺されるのは俺だ・・・。
これ以上したら、もしかしたらスグ以外も殺されるかもしれない。
キリト「・・・」
TVを付けると、あるニュースが流れた。
ニュース番組だ。
TV「続いてのニュースです」
もうこれしか楽しみがないのだろう。
この部屋はTVとベッドと・・・棚とかそれしかない。
TV「連続殺人事件です。大変残念なニュースです。えー、1週間の間で執行されたと思われる殺人事件です。死亡したのは」
俺は、キャスターが言う前にが字幕を見て、目を疑った。
TV「結城明日奈さん、綾野珪子さん、篠崎里香さん、竹宮 琴音さん、桐ケ谷直葉さん、朝田詩乃さん、紺野木綿季さん、七色アルシャービンさん、枳殻虹架さん」
・・・嘘だ・・・。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ・・・。
そんなそんなそんなそんな・・・。
バカなバカなバカなバカな・・・。
・・・アスナ・・・。
キリト「あ・・・あ・・・」
全てアリスがやったことだ。
絶対に。
アリスのせいだ。
俺は・・・。
なんでこんなことに・・・。
・・・いや。
・・・アリスが原因なのか?
・・・俺が・・・俺が悪いんじゃないのか。
全ての、すべての原因は、俺にあるのだ。
そうだ。
このような気持ちにさせたのも、こんなになったのも、元をたどれたすべて俺にたどり着く。
キリト「俺が・・・殺した・・・っていうのか・・・」
俺は・・・なんなんだ・・・。
キリト「・・・」
俺は、だんだん感情を失っていた。
まるで、心神喪失状態のような、そんな感じ。
もう、彼女らは助けてこない。
いつものように、助けてくれない。
もう、会えない。
もう・・・会えない・・・。
けれど、涙が出ない。
キリト「・・・」
怖い。
怖い、怖いよアリスが。
アリス・・・殺人鬼だ。
すると、部屋のドアが開いた。
アリス「ごはん、作りましたよ」
キリト「・・・」
アリス「どうしたのですか?キリト」
キリト「・・・アリス、君は・・・」
殺人鬼だ。嫌いだ。なんて言葉を言いたかったが、俺にはそんな勇気はない。
キリト「「いや、なんでもない・・・アリス」
アリス「はい」
俺は、全く感情のこもってない、まるで言葉の重みを一切感じない、そんな口で俺は、嘘、を言った。
キリト「愛しているよ」
アリス「・・・私もです」
俺は、恐怖心に勝てない。
ただ、皆の為にも今は生きるためだ。
この先、俺はアリスと一緒に光を浴びない日々が続くのかもしれない。
ただ、これが正しい選択なのかも、俺にはまだ、わからない。
BADEND2 殺人の騎士
もうそろそろエンドを作りたかったのです。
アリス編、バッドエンドでした。
もちろんこの後は、選択を変え、恐らくGOODENDが待っています。
どうか次もお楽しみにくださいね。
皆さんもヤンデレを愛していきましょう☆
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